【 廃憶のレヴァリエ 】
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| ジャンル |
[ 仄暗く鬱くしいAVG ]
| | 作者 |
[ おばけ さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 348MB・自己解凍EXE ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクールVX Ace ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ R-15(性的・残酷な表現があるため) ]
| | 配布元 |
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流れ着く少女、留まる少女、去りゆく少女
舞台は「プルガトリウム」と呼ばれる生と死の狭間の世界。物語は、少女がこの世界に流れ着くところから始まる。
流れ着いた少女の名はリベラ。彼女は先客であるアニュスとルカと共に、プルガトリウムで時を過ごすことにした。
しかし、それから程なく、プルガトリウムに小舟が流れ着く。その小舟は、プルガトリウムにいる誰かの記憶に繋がっているという。
果たして、小舟が導く記憶は誰のものなのだろうか。そして、3人の少女の過去と運命は…。
本作は、美少女3名のキャッキャウフフ及びそれ以上の要素がありますが、一方でグロテスクで悲しい物語がそれ以上に詰まっています。
以前に紹介した「ルイと街の時計塔」と同じ作者ですが、本作の物語は優しくはありません。むしろ、登場人物に襲い掛かる悲劇の恐ろしさは、今までのおばけ氏の作品の中でもトップに位置するでしょう。
大夏氏が描くイラストは、そんな悲しい物語の清涼剤でありますが、同時にその悲しさを一層盛り上げるものでもあります。
それもこれも、リベラ達3名が、運命に翻弄されるしかなかったか弱き存在であったためです。プルガトリウムに流れ着いたことで、ようやく3名は安らぎを得られたのです。
少女たちが生と死の狭間「プルガトリウム」で時を過ごし、そして、死の記憶を追体験させられる理由、それについてはほとんど語られません。ただ、私個人の解釈及び希望としては、こうして死を受け入れ、死のショックを互いに支えあうことで、怨みや未練を持たずに来世に旅立てるため…そう考えています。
果たして、少女3名は、おのれの死を目の当たりにし、どのような道を選ぶのでしょうか。実質的にプレイヤーが選べるのは2つの結末だけですが、その道筋、ぜひ目の当たりにしてください。
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【 Yurei Station 】
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| ジャンル |
[ 短編クリックアドベンチャー ]
| | 作者 |
[ Atelier Sento さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 40MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ Unity ]
| | 言語 |
[ フランス語, 英語 ]
| | 備考 |
[ Windows版, Mac版, Linux版あり ]
| | 配布元 |
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車窓に揺れる少女
電車の中にたたずむ少女。物語はここから始まる。
片手のスマフォの中は、送り主不明のメールで埋め尽くされていた。
辛うじて読み取れた「4:44 電車」の文字をヒントに、少女はこの車中にいるのである。
やがて、電車はある駅に着いた。駅名の無い駅へと…。
本作は、フランス在住のアーティストコンビ・Atelier Sentoが開発した、不思議な雰囲気を楽しむアドベンチャーです。
セリフは英語・フランス語の2種類ですが、周りに書かれている語は日本語ですし、謎解きは言語の壁が障壁にならないよう考えられています。
日本語圏の我々でも、大して違和感を感じること無く物語に没入できるでしょう。
物語を読み進めるには、特定の箇所をクリックする必要があります。場面によっては、何処をクリックすれば次に進められるかが分かりづらい箇所も少々あります。
物語を進められるクリックポイントでは、カーソルの形状が変わるため、それをヒントにしてください。
また、メールは一度スマフォ画面をクリックしてセリフを出さないと「読んだ」というフラグが立ちません。なまじ日本語圏である我々だと、画面を見ただけで内容を理解してそのままスマフォを閉じてしまい、ストーリーを進められなくなる場合があります。
本作のストーリーは短めで、20分もあればコンプリートできるでしょう。シナリオ分岐も無く、あの謎めいたENDだけが唯一のENDとなります。
あまりにも語られるモノが少ないストーリーですが、これは、言語の説明がなくても理解できるように整えられたものです。
スマフォの待ち受けにある、少女と少年の写真…そこから導かれる結末…考察は色々と広がります。説明は少ないですが、その分、観客それぞれが世界を解釈できる造りは、まさにアーティストならではと言えるでしょう。
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【 ダッシュツゲエム;Re 】
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| ジャンル |
[ ホラー＆ギャグ系脱出ゲーム（他のゲームネタあり） ]
| | 作者 |
[ 烏丸鳥丸 さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 187MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクールMV ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ 現在のバージョンは1.03a ]
| | 配布元 |
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呪われたゲームが、またダウンロードされた。
本作は、2013年に公開された「ダッシュツゲエム」のリメイク版＆続編。
ヒロインである「真里亞」も、主人公も、立ち位置の異なる作品になっています。ストーリーも独立しているため、どちらからでも楽しめます。
2人しかいないオカルト部員、圭一と真里亞。ある日、真里亞は「ダッシュツゲエム」というフリーゲームをダウンロードする。
起動した瞬間、ゲームの世界に吸い込まれる2人。
2人、そして途中から仲間に入るメアリーは、果たして、このバグったゲームの世界から脱出できるのだろうか。
本作は、ホラー表現もさることながら、ギャグ表現にも磨きがかかりました。…というか、パロディ元が分かりやすくなりました。
ざっとストーリーラインをなぞるだけでも、アレ・アレ・アレ…と大抵の有名作はあからさまにネタにされています。
ラストには、アッと驚くアレまでネタにされていますが、そこは流石にネタバレの領域。実際にプレイして確かめてください。
その中で、1つ難問があります。後半の牢獄ステージの謎解きです。私はこの問題を解決するのに、冗談抜きで1週間かかりました。
何しろ、作者様はホームページを持っていないどころか、Twitterなどの連絡先も不明。交流の術は、バグ報告フォームしかありません。
バグ報告フォームには、折り返し用のメールアドレスを入れる欄がなく、謎解きへの回答を求めるのは期待できないと判断しました。
そのため、自力で解いた手順が下になります。ネタバレに当たるので、削除する可能性があります。
- 欠損は縦一直線になっているため、斜めになっている箇所は欠けていない。これを解読すると「9E5?」または「9E6?」と解読できる。
- 1の「?」は「4」を逆さにしたもの。つまり、暗号は上下逆になっている。
- よって、暗号は「4536」または「4936」と分かる。
この1の解読方法に気づくのに、自力で1週間かかりました。
これ以外には、謎解きに特に難しい箇所はありません。前作と同様、ある人に話しかけることで真ENDのフラグが立つ仕組みもあります。今作ではヒントもある上、色合いが目立つので、真ENDのフラグもそれほど難しくはないでしょう。
プレイ時間は真ENDでも1時間ちょっとでクリアできます。前作と合わせて、プレイしてみてください。
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【 白蛇の妻問い 】
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| ジャンル |
[ 和風超短編ADV ]
| | 作者 |
[ 砂原みたけ さま（せんやも、いちやも） ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 8.2MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ WOLF RPGエディター ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
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決して山神様を怒らせてはならない
少女・キヌ（名前変換可能）は、闇夜の廃屋の中で目覚める。そのそばには1枚の手紙があった。
「 山神様は人の姿で戸を叩くが その本性は異形の生き物であるという
ひとたびその怒りを買えば 山神様は川を呑み、山を崩し、空を覆う
決して山神様を怒らせてはならない 」
…程なくして、戸を叩く音がした。
本作は、10分もあれば完全クリアできるほどの掌編の探索ADVです。舞台は2部屋のみ。調べられる箇所も少ないため、「手当たり次第」であっても楽にクリアできます。
舞台は暗く不気味ですが、ホラー要素はそれほどでもありません。本作の魅力は、ドット絵で描かれた不気味でも風情のあるグラフィックと、それがもたらすキヌと山神との関係性に他なりません。
それに…
高い所を調べようとしてピョンコピョンコと飛び上がったり…
思わずまろび出た蛇の舌を引っ張って、ペチッとツッコまれたり…
…といった、可愛らしいシーンもあります。
叩かれた戸は、開始直後から開けられます。すなわち、開始から十数秒でENDに行けます。当然ながら、何のフラグも立てずに迎えたENDはBADでしかありません。
残り2つのENDを見るには、調べられる所は全て調べる必要があります。…とは言っても、フラグは分かりやすいでしょう。序盤は何処に使うアイテムか分かりやすいですし、中盤以降の「何処に使っていいかヒントの出ないアイテム」に関しても、手当たり次第に調べればどこか変化しているからです。
果たして、キヌの運命は！？ それは、貴方の目で見てみましょう。繰り返しますが、3ENDのコンプリートでも10分程度で完了できます。
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【 Steel howling 】
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| ジャンル |
[ メタルで彩られたホラーADV ]
| | 作者 |
[ Achamoth さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 120MB・ZIP（ブラウザプレイも可能） ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクールMV ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ RPGアツマール、ふりーむよりプレイ可能 ]
| | 配布元 |
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殺人鬼に監禁された3人の男女、ジョナサン、ジューダス、ジェシカ。彼らは殺人鬼を返り討ちにすることで、辛くも脱出に成功する。
しかし、物語はここから始まる。
脱出の次の日に目覚めたのは、またもやあの殺人鬼の家。玄関を遮る触手など、現実ではありえない光景まで見える始末。
果たして、「ここ」は何処なのだろうか。それは3人の過去に関わっている…。
本作は、相当にグロテスクな物語です。特に、主人公格であるジョナサン編は、「重要アイテムの入ったテディベア」問題を人の死体で実行するほどのグロテスク表現があります。
全てを作者自ら手がけたグラフィックが、そのグロテスクさを際立たせてくれます。
しかし、本作はそのグロテスクさを受け入れてこそ成り立つ物語なのです。別ルートであるジューダス編、2ルートをクリアして解放されるジェシカ編を読み解けば、本作が単なるグロテスクを散りばめた物語でないことが分かるでしょう。
本作を知る上で、もう一つ求められる知識があります。ビートニク、ヒッピー、ロックといったアメリカ若者文化、そして、「マンソン・ファミリー」というその若者文化が生み出した凄惨なる事件が、本作の下敷きとなっているのです。
正直言って、アメリカ若者文化と本作の関わりに言及すること自体が、重大なネタバレとなります。しかし、その下敷きがあったからこそ、ジョナサンの正体、ジューダスの生い立ち、そしてジェシカが本作のカギを握るストーリーに説得力が出てくるのです。
ちなみに、この知識は、あらかじめ知っておく必要はありません。ストーリーを知る分に充分な情報は、ちゃんと作内で説明してくれます。
本作は、ブラウザ上でのプレイを想定して作られた作品です。ニコニコのIDが使える「RPGアツマール」でのプレイが一番手軽ですが、ツクールMVでのブラウザプレイは、「トラウマ＊トラウム」や「アリスの娘」等と同じく、テンポにおいて今一つです。
「音楽」が重要キーワードである本作でテンポが損なわれることは、あまり宜しくありません。
ふりーむIDを作っておけば、ふりーむ上で本作をダウンロードして、スタンドアロン版と同様にプレイできます。かなり快適にプレイできるので、私は実行ファイルをダウンロードしてからのプレイをお勧めいたします。
作者様の他の作品も、音楽文化を下敷きにした物語ばかりです。ブリティッシュ・ロックを下敷きにした「PUB」も併せてプレイできます。
現在は、オルタナティブ・ロックを題材にした「Alteradio」を制作中です。オルタナティブ・ロックも「ハクスラ系ADV」も、私にとってはよく分からないゲームですが、本作のクオリティを見るに、こちらも楽しめる作品となりそうです。
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【 黒猫のK-リメイク版- 】
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| ジャンル |
[ ダークメルヘンアドベンチャー ]
| | 作者 |
[ モノ さま (*Petal.) ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 20MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ WOLF RPGエディター ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
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吾輩は猫である。名前は「K」。
ご主人様の魔女と共に、山奥で気楽に過ごしていた吾輩であった。
しかしある日、ご主人様から「私はもうすぐ死ぬ。お前は外に出て自由に暮らせ。」という衝撃的な告白を受ける。
…いったい、吾輩はどうすればいいの～！！？
本作は、2013年に公開されたアドベンチャー「黒猫のK」に、追加ENDを加えたリメイクバージョンになります。
かなりの有名作なので、てっきりリメイク前のバージョンを投稿レビューで取り上げたかと思っていたのですが、驚くことに、今回が「黒猫のK」を取り上げる最初となります。
…そのため、本作の評価について語るのにも、リメイク前後の違いについて取り上げるのにも、「ネタバレ」が付きまとうので、ご覚悟ください。
本作の表向きの目的は、「家の食料を掻き集めて外の世界に出る」こと。この点については、リメイク前でもリメイク後でもそれほど難易度は変わりません。リメイク後では、調べられる箇所にガイドが付いたため、より探しやすくなりました。
しかし、本作の問題点にして真骨頂である「隠しEND」については、大きな差が出てきました。リメイク前ではほぼノーヒントだった「隠しENDに必要なアイテム」にもガイドが付いたのです。
個人的には、このリメイク点には賛成です。リメイク前では「手当たり次第に調べる」でも見つからない可能性のある程の隠しっぷりだったので。
これ以外にも、リメイク後の変更点はエンディングが中心になっています。既読ENDのコレクションとして「魔女の部屋」が追加されました。そして、この「魔女の部屋」がストーリー上の最大の追加点となります。
リメイク前にもあった6つのENDをコンプリートした後、「魔女の部屋」をあちこち調べてみましょう。「もう一つのEND」が見つかるはずです。
このENDの追加により、「黒猫のK」のどんでん返しに、更に回転度が追加されました。リメイク前でも強烈な衝撃を受けた隠しENDに、更なる真相が追加されたのです。
この私の要領を得ない説明でヤキモキした方は、ぜひ本編をプレイしましょう。シナリオはコンプ含めて1時間程度。リメイク後では「魔女の部屋」にENDのヒントがあるため、難易度もそれほど高くないはずです。
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【 宵闇ノ影 】
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| ジャンル |
[ オカルトミステリー風 探索アドベンチャー ]
| | 作者 |
[ C3 さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 104MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクールVX Ace ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
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閉じ込められた四人の運命は？ それは未来だけでなく過去まで含まれる。
とあるIT企業「月宮コーポレーション」。このビルは毎夜起こる怪奇現象に悩まされていた。そのために、19時をもって閉鎖されるルールが決まっていた。
しかし、19時を過ぎたビルに4人の男女が閉じ込められる。
月宮 潤、黒穴 舞、天地 蓮、七星 叶
果たして、4人は気まぐれな怪奇現象から脱出できるのだろうか。そして、怪奇現象と4人の関係とは…。
…さて、概要の掴めないストーリー説明だったと思います。しかし、概要が掴めるように説明してしまうと、ことごとくネタバレとなるほど、繊細なストーリーを持つ作品なのです。
潤に一方的に惚れていると思われる舞の行動、幼い頃の親友だったと思われる潤・蓮・叶の関係…それらの関係性がENDには驚くべき真相を持って語られるのです。
そのための「4人それぞれの視点」をフィーチャーしたのが、本作独自のシステムである「ザッピング」。別行動する4名の視点を切り替え、それぞれの道筋に立ちふさがる謎を解いていきます。
しかし、本作のザッピングは、かの「街」のように「ある人物の選択が別の人物のストーリーに影響する」という要素はありません。というか、終章のザッピング以外、片方のストーリーを完全クリアしてしまうと、他方のストーリーを全くプレイしないまま次に進んでしまうものさえあります。
ストーリーの完全クリアにはそれほど苦労はしません。ENDは4つありますが、公式ホームページにもある通り、終章開始時のセーブを保存しておけば、ENDのコンプリートは楽です。
しかし、ENDをコンプリートしただけでは本作の物語は完結しません。開始メニューの「？？？？？」を開放するためには、その上にある「Garally」を100%開放する必要があるのです。
そのためにも、各ザッピングの開始時のセーブも取っておいた方がいいでしょう。特に序盤のGallaryは、公式HPでもヒントを書くほど程条件が難しく、なおかつ、1周でのコンプは不可能な仕掛けになっています。
一度画像を開放しておけば、セーブせずともGarallyに記録されます。序盤以外は「ストーリーを完全になぞれば自然に100%になる」仕掛けになっているため、Garally 100%の達成も、それほど周回を積む必要はないでしょう。
さて、開始時から謎だらけな4人の「真相」は何でしょう？ それは、「？？？？？」まで開放してようやく全貌が分かるストーリーになっています。
真相を見てから、もう一度序盤から進めてみると、ストーリー上の「何故」、そして、探索を進める中でつぶやかれる4人の独り言の真意が分かるでしょう。
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【 メイのトバリ 】
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| ジャンル |
[ ノベル＋探索ゲーム ]
| | 作者 |
[ tentenpla（藤里 さま、天芽 さま） ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 229MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ Adobe AIR ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ 性的倒錯、及び暴力的な表現を含む ]
[ 要・Adobe AIR ]
| | 配布元 |
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金目の少女に捕らわれた少年。その理由もわからぬまま…。
目覚めたら、四肢を縄で縛られ、首枷を付けられた少年、トバリ。
彼のそばにたたずむのは、金色の目を持つ少女、メイ。
トバリに愛を告白するメイ。しかし、トバリはメイの事を含め、ほとんどの記憶を喪失していた。
果たしてトバリは、メイの重い愛から逃れられるか？ そして、トバリの記憶に秘められたメイの秘密とは？
本作は、あのサイコな恋愛（？）ノベル「イツツメのセア」の続編です。
前作レビュー時には、「あんな結末で、どうやって続編を作るんだ！？」とシュン氏も私も思っていましたが、本作は舞台以外は丸々交代という方式を取り、完全なる続編を作っています。
登場人物を丸々交代させることで、前作を知らなくても楽しめる仕掛けにしています。
もちろん、前作を知っていれば、本作でも重要アイテムとなる「金色の水」の秘密、村のマップ画面など、楽しめる箇所が増えるでしょう。
本作の最初の関門は、画面クリック型の脱出ゲーム。メイに捕らわれたトバリを洞窟から脱出させることが目的となります。
まぁ、脱出ゲームはまず詰まることはないでしょう。カーソルが指さし型になる箇所を総当たりでクリックすれば解ける仕掛けになっています。
問題は、そして真骨頂となるのはここから。1週目でたどり着けるENDは1つのみ。行けるルートは多数ありますが、たどり着けるENDは1つのみ。「惨劇」としか呼びようのないENDが1つのみなのです。
それならば2週目…とニューゲームしてみても、同じENDになるばかりです。
さて、どうすれば2週目のフラグが立つのでしょう。それには特殊なギミックを解く必要があります。何度か惨劇なENDを繰り返した所で、タイトル画面をよ～く見てみましょう。
2週目の展開はまさに怒涛という他ありません。END種類も豊富にそろっています。1週目以上の惨劇になる物も、前作からの因縁を含め全ての因果にケリを付けるENDもあります。
前作からおまけシナリオまで、ばらまかれた複線を回収していく手順は「見事」の一言しかありません。前作を含めてプレイしておきましょう。
なお、本作・前作共にAdobe AIRという特殊なプレイヤーのインストールが必要です。他のフリーゲームだと「遺跡島と7つのまほう」をプレイしていた人しか持っていないと思われるため、必ずインストールしておきましょう。
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【 私はここにいます 】
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| ジャンル |
[ 短編ホラー ]
| | 作者 |
[ Giggle さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 53.4MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ Smile Game Builder ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
|
|
「あなたは誰？」「私はあなたのパートナーです。」
「Smile Game Builder」…それは、ツクール・ウディタに続くRPG制作ツールです。その特徴は、3D空間でRPGが作れる点。
しかし、私は正直言って、このニュースリリースにはそれほど興味が向きませんでした。「3Dになったからと言って、ツクール・ウディタと何か決定的に差が出るのだろうか」そう懐疑的な感想を抱いていました。
しかし、実際にSmile Game Builderで作られた作品を見て、その懐疑は全くの間違いであったと確信しました。それがよく分かる作品が、今回ご紹介する「私はここにいます」です。
「私はここにいます」の物語は、主人公が突如として見知らぬ部屋に迷い込むことから始まります。
周りはコンクリ打ちっぱなしの殺風景な部屋。目の前の扉はもちろん施錠済み。
主人公が持っていたのは、愛用のスマフォのみ。しかも外部との通信は不可能。
果たして、主人公は、片手のスマフォ一つでこの閉鎖空間から脱出することができるのでしょうか。
本作を制作したのは、「アリスの娘」を先日紹介したばかりのGiggleGame。その恐怖表現は、短編の本作でもいかんなく発揮されています。いや、短編だけにその恐怖はかなりダイレクトに表現されています。
目を引くのは、一人称視点で表現されたマップ。一人称視点にすることで、主人公の目の前に迫る恐怖が、実際にプレイヤー自身に迫るかのように感じられます。ある意味VRに近い臨場感を感じられます。
探索の度に目にちらつく少女の影、時折画面端から覗いてくる恐ろしい顔、そして、事件の真相とそれが暴かれた時の恐るべき結末…たった10分間のプレイ時間の中に、余すところなく恐怖が詰め込まれています。
これらは、3Dで描くSmile Game Builderならではの表現です。
エンディングは3種類。そのうち2つは何となくでも解けるでしょう。しかし、最後の1つは、かなり細かいフラグを1つの抜けも無く立てないとたどり着けません。まず、ノーヒントでは無理でしょう。
本作はあえてセーブ機能を取っ払っているため、複数のENDを見る際にも最初から再プレイする必要があります。正直言って、1プレイ10分といえども、メッセージスキップの無いADVをノーヒントで周回するには余りにも煩雑です。
一番難しいENDを見る手順については、同梱のreadme.txtに記載されています。かなり複雑な手順の上、通常のプレイだと見逃しがちな箇所がフラグになっています。
恐怖の正体については、他のENDでも何となくはわかるでしょうが、実際にそれが牙をむくのは最後のENDです。3D表現と一人称視点を生かし切った恐怖を、あなたも体感してください。
- （補足）
- 2020.10.18：リンク先を変更
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【 まだまだっ！ 女子高生と時々幽霊ちゃん 】
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| ジャンル |
[ ゆるふわ探索ホラー ]
| | 作者 |
[ 春紫（春太郎 さま ＆ むらさき さま） ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 431MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクールMV ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
|
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放課後わっしょーい！
電ファミニコゲーマーの新連載「まぢちる」。かの「りるれふ」と同じく衝撃のサスペンスでした。まだ連載途中の作品なので、本稿では詳しく触れません。ご自身でダウンロードの上、プレイしてみてください。
本稿で紹介するのは、「まぢちる」とほぼ同時期に配布開始された同作者の作品です。その名も「まだまだっ！ 女子高生と時々幽霊ちゃん」。
以前、WOLF RPGエディターにて作られた「女子高生と時々幽霊ちゃん」のリメイク＋後日談を追加した作品です。ジャンルに「ゆるふわ」と付いているだけあり、「りるれふ」や「まぢちる」とは一風異なるコメディ風味の作品です。
大まかなストーリーは、リメイク前とほぼ変わらず。
放課後クラブ的なダベり集団、ねね（アホ毛）・るい（金髪ツインテ）・のん（黒髪ストレート）・あむ（桃色サイドテール）の4人。
彼女たちの目下の話題は、取り壊し予定の旧校舎での怪事件。るいとあむは、一歩間違えば命を落としかねない怪事件と出会う。そして、部活の帰り道、のんにまで…。
旧校舎に置き忘れたのんの携帯電話を取り返すため、4人は旧校舎の怪異に挑む。
ちなみに、ねねは何故かゴリラと相撲を取っていた。
…という風に、「ゆるふわ」の大部分はねねの頭の中ということがよく分かる展開です。
本作は、とにかく細かいネタがいっぱい詰まった、大半が日常系コメディ、ほんの一部がホラーな作品です。
細かいネタはあらゆるところに散らばっています。リメイク時に追加されたネタまであります。場面転換ごとに変わる黒板の文字、羊型の携帯電話と通信電波…「何でっ！？」と思う所にネタが詰まっています。
ただし、一発GAME OVERとなる箇所も豊富。リメイク前では分岐なく通れた箇所でもミニゲームが付いてきます。ツクールMVでは追いかけっこのプレイに注意が必要です。マウス操作だと途中経路が指定できないため、移動途中に鬼とぶつかってしまう可能性が高くなります。追いかけっこシーンはキーボードでプレイするようにしてください。
逆に、追加シナリオなど、特定箇所をクリックして場面移動を行う箇所もあり、マウス操作の方がやりやすい場面も出てきます。
本作のシナリオ分岐は、意外に難易度が高いです。TRUE ENDにならないと、リメイク後の追加シナリオがプレイできません。追加シナリオは、TRUE ENDの展開が無ければ成り立たないシナリオであるためです。条件分岐となる場所が他にないか、旧校舎を隈なく調べる必要があります。
また、追加シナリオはその展開自体が前半シナリオENDのネタバレとなるため、こちらでは詳しく触れることができません。ぜひ、あなたの目でご覧ください。
前半シナリオ、追加シナリオ含めても2時間は掛からないシナリオ量です。
あと、作者様にはこれを機に「後輩と先輩と時々殺人鬼」もリメイクしていただきたいな～…と私ことESは無責任に思っております。
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