■ 投稿レビュー アドベンチャー 15 | ||||
山荘で | LiLyE | 私だけを見つめて (2) | TURKEY | 青鬼 (3) |
蜃気楼の教室 | 3ROOMS | ガールズ・ナイト・アウト | 精神破壊 | 本当の願い事 |
レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 山荘サウンドノベル ] 作者 [ ソラトビサカナ さま ] 容量・圧縮形式 [ 21MB・LZH ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:8
ありがちな怪談話と思いきや・・・
最後にすべてのピースが一つになります【ストーリー】
吹雪のため「俺」は宿泊中の停電したロッジに閉じ込められた。居合わせた4人の宿泊客が
退屈しのぎに始めた怪談話。暗闇の中で起こる奇妙な出来事。そしてそこに隠された秘密とは・・・?
プレイ時間30分~1時間程度のホラーサウンドノベル。エンディングは6つ。
【概要】
▼この夏、かなり暑くなるという話じゃないすか。
▽そういう時はホラーゲームでもあそびましょう!
▼・・・また奇をてらわった作品でも紹介するつもりなんじゃないすか?
▽いや、今回はそういうことはないです。割合正統派なサウンドノベルですよ。選択肢も最後のEDをのぞけば案外出しやすいものですし。
というか、一見バラバラな話かに見えて最後のEDで全てが回収される。
プロットの巧さに感心しましたね。
▼このゲームは「具体的な」イラストは出てこないかわりに、間接的なイラストが出てくるというか、まあ・・・このゲームを一言で表すとしたら目力じゃないですかね。
▽目超怖いよ!どんだけ大きいんだよ!
▼まあ、眼だけじゃなくて影も怖いんだけどね。
▼最終的に、怪奇現象の話だと思っていたら・・・というどんでん返しが来ます。
▽これにはちょっと驚きましたね。
▼まあ、なんというか寒くなるというよりは、生々しいというか、主人公の過去というかそういうのが全て分かってしまった時に「ああ・・・」と思いましたわ。本当にひどい。
▽一番最初のED「25人」なんか「なんちゅうギャグだよwwwwおいwwww」かと思いきや、最後のEDを見て「ああ・・・」ということになる。ともかく嫌~な後味が残ります。
▼温泉の話と犬で癒されたかと思ったらこれだよ!
▼まあ、残念なところとしては主人公があんまりにもゲスすぎて他の話が案外どうでもよくなってしまったんですよなー、なんというか。
▽私もまあゲスなところはありますけど、さすがにあそこまでは・・・。
▼ちょっとそういう意味ではアダルト向けなのかもしれません。18禁描写とかそういう意味ではなくて。
管理人コメントこのゲームのグラフィック素材は、実写(主に犬)から作者描き下ろしまで、バリエーション豊富にそろっています。もちろん、作者のグラフィックは主にホラー方面に注がれています。そう、一言でいえば「目力」。
EDでは(一つを除いて)悲惨なものですが、全てが一つにつながっており、全てが主人公のせい…と、ネタバレを避けるためにはここまでしか言えません。気になる方は見て下さい…と言いたいところですが、DECOすけ野郎さまの言うとおり、非常にゲスいので、その点は覚悟の上で。
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レビュワー [ ヒルカメレオン ] ジャンル [ 短編推理ノベル ] 作者 [ wys さま ] 容量・圧縮形式 [ 6.85MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:7 グラフィック:5 サウンド:5
タイムテーブル読み解けますか?
バラバラになってしまった8つのストーリー
それを読み解き、時系列順に並べ替えるゲームです
とだけ言えば簡単そうですが、これがまた難しいんですよ
「これとこれ、同時期じゃない?」
「一体この話は誰のことを言ってるんだ?」
「比喩が多くて何のこと言ってるのか全然わかんねぇ……」
何度そんなことを呟いたか数え切れません
一度解答を間違えればヒントが一つ、計六回までヒントをもらうことができます
その最後のヒントをもらうまで解けなかった私は論外にしても
恐らくノーヒントクリアはかなりの観察眼と論理的な推理力が必要になります
しかも中世ヨーロッパのような世界観で、得体の知れない不思議な薬の存在が更なるミスリードを誘い
気が付くと思考が堂々巡り、なんてことも珍しくありません
ちょっと難易度は高めですが。推理物が好きな方にお勧めしたい一本です
管理人コメントどうも、最後のヒントを聞くまで1人の人物のことを勘違いして、最後のヒントをもらってからも1回間違えた管理人です。
並べる時系列は、「語り部が初登場した時期」ではなく「冒頭で語られている時間軸」です。答えが分かった後で見れば、冒頭だけで時間軸がはっきり分かる仕組みになっています。
その他、クリア後には、物語の流れがより詳細に語られたり、登場人物の正式名称やグラフィックが初めて読者に明らかになったりと、大きすぎるおまけ要素が入っています。
最後のヒントを聞くまでトライしても、1時間未満で完成できる物語です。ぜひ、挑戦してください。
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レビュワー [ ヒルカメレオン ] ジャンル [ 超短編ヤンデレADV ] 作者 [ 962526 さま ] 容量・圧縮形式 [ 38.0MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:8 グラフィック:7 サウンド:9
さあ、君もこのゲームで取り返しのつかないことになろう!
おひさしぶりです。いやぁ、ヤンデレってほんっとーにいいものですねぇ(vo:水野晴郎氏)←挨拶
えー、「このゲームのレビューはもうやったじゃねえか!」と言われればごもっともです
反論のしようもありませんです
しかしまあ誇りある異常性癖者(ヤンデレスキー)としてこのリメイク版が出たとなればレビューしないという選択肢はありえません
だって瞳ちゃん可愛いんだもん!
だって瞳ちゃん可愛いんだもん!
大事なことなので二度言いました
これはリメイク前も後も、スタンダードかつヤンデレとして大事なところをしっかりと押さえています
さあ、君もこのゲームでヤンデレスキーの扉を開くんだ! なあに、怖いのは一瞬だけさ!
はあはあ、ちょっと疲れたので冷静にレビューしようと思います
まずストーリーを紹介しますと
「女子高に勤務する主人公(長谷 恭一)が、かわいい教え子(来栖 瞳)に関係を迫られてデレデレするお話」
です
ああすいません、物投げないでください。変わってねえものをレビューすんなって言わないで
確かにそうなんです。ストーリーそのものは何も変わっていません。相変わらず15分くらいの超短編です
気絶したり監禁されたり(瞳ちゃん視点では)イチャイチャしたりのとこは何も変わってません
健気で一途な女の子の恋愛物です。ちなみに本当にそう見えたならあなたはこっちの世界に片足突っ込んでます
じゃあ何が変わったのか?
それはトップ画像を見ていただければ分かると思いますが、グラフィック変更とCG3枚追加
そしてボイス! 声がついたんですよ奥さん! 信じられます!?
それだけでもう破壊力は大きく向上。シナリオが分かっていても何度でもやりたくなってきます
それと小ネタとして、5種類あるエンディングのどれかを見てからタイトルに戻ると、メニュー画面の瞳ちゃんの姿が変わります
ハッピーエンドを見た後の姿は必見です
…けど、個人的には前のグラフィックのほうがちょっと好みだったかもしれない
ほら、今回のもそうだけどリメイク前のはもっとロリと言うかペドっぽく(自粛
……しかし、シナリオが変更したわけではないのでここで書けるレビューはリメイク前同様限られてしまいます
思いっきりネタバレをしてしまうのはこのレビューサイトの趣旨に(たぶん)反してしまうと思うのです
じゃあ何で書いたのか? それはリメイク前のをやって楽しめた方に、リメイクが出たと言うことを知ってほしかったというのがあります
私みたいに[フリーゲーム ヤンデレ]でしょっちゅう検索してる変人がそういるとは思えないので
しかしここまで滅茶苦茶書いておいて何ですが、短くできる普通のノベル物としてもおすすめです
短くできる分話に破綻もなく、一喜一憂に起承転結もキチンと兼ね備えたシナリオです(選択肢間違えるとあっというまですが)
………いえね、最後にちゃんとこういうこと書いておかないと常人の方々にドン引きされそうで
本当ですよ! 私はもう取り返しがつきませんけど、このお話が面白いのは本当ですからね!
ではでは、このへんで
管理人コメント文章自体は、本当にリメイク前と変わりません。当然、攻略法も全く変わりません。
ただ、画像のリメイクとボイスの追加により、ヤンデレの伝わり方はよりダイレクトになりました。
特に、ボイスの追加が、ヤンデレに拍車をかけています。「ヤンデレ」という「美少女が美しいままでホラーを伝える」ことがグラフィックだけでは難しいのは、「3ROOMS」を見ても明らかです。かの「ヤンデレの妹に~」シリーズが有名になったように、「ヤンデレ」を伝えるには、ボイスが最良の選択なのです。
- (補足)
- 2013.04.28:リンク先を変更(kanai さま、情報ありがとうございます。)
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レビュワー [ ヒルカメレオン ] ジャンル [ 短編悪魔っ娘ADV ] 作者 [ mitori さま ] 容量・圧縮形式 [ 29.8MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:8 グラフィック:6 サウンド:5
あなたは、彼女の選択を許すことができますか?
こんにちは、久々すぎてまた粗相をしでかすのではないかとかなりビビッているヒルカメレオンです
今回は[ぱんけーき]さんのところの[TURKEY]を紹介します
ちなみにこのサイトのゲームには他にも[歪ミ回廊][Emeth]があり、以前にアクセル様がレビューされています
歪ミ回廊は私もレビューしようかと思ったのですが、眼帯っ娘の可愛さをひたすらに叫んで終わりそうなのでやめました
ストーリーはこんなかんじです
[かつて天使&人間と悪魔の大戦争があり、その戦いで敗北した悪魔は散り散りになって迫害と暴力により消えていきました
そんな中、かつての自分を反省した悪魔の少女、カルラは人間たちのお手伝いをすることで許してもらおうと誓います
そうして立ち寄った、名君マルグリットに統治された一年中雪の降る寒い寒い国
そこでカルラは悪魔だとばれてしまい、背中の小さな羽根を引きちぎられて領主様の下へ連れて行かれるのでした……]
前半はこんな感じです
反省しても存在自体を害悪とみなされている悪魔の悲壮感を感じる、悲しいお話です
あまり昔のことが語られないためでしょうか、人間に憤りを覚えてしまう方が続出してくるかと思います
しかし後半になると事態は急変
このマルグリットという名君は、なんとも男でも抱いてくれと叫びたくなるようなお裁きを見せてくれます
あんた、漢や……
それからカルラの生活は一変し、自らが立てた誓いとマルグリットのために一生懸命人間のために頑張ります
そして長い長い年月が過ぎた12月の終わり、それが物語の本当の幕開けになるのです
とは言っても、もともとかなりの短編なのでここから10分くらいで終わるんですけどね(大無しだ)
それからカルラのやることを容認できるか否かは人それぞれだと思います
そこまでしようと思えるのかと共感する方、悪魔はしょせん悪魔なんだと軽蔑する方
どちらが正解と言うわけでも、間違いだと言うわけでもない。そんなお話です
筆者はバリバリの肯定派ですが
それと最後までやれば、タイトルの[TURKEY]の意味がよく分かります
それと、このゲームにはちょっとしたヤンデレ表現があります
でも安心してください、歪ミ回廊よりはずっと薄いです。なんの慰めにもなってませんけど
CG枚数は2枚。所要時間は10~15分程度の短編です
ちょっと文字が小さくて読みづらいのが玉に傷ですが、文章自体はとても読みやすく仕上がっています
ちょっとした春の夜長に短編を読みたい、と言う方はぜひやってみてください
管理人コメント私もサックリと読んでみたのですが、この話のオチ、さまざまに解釈できるんですよね。
元々の語り口が童話的だけに、エイプリルフールエンドなのか、カルラの見た幻なのか、読者の解釈に迫る部分が見れます。
そして、それこそが本作の魅力でもあります。私やヒルカメレオン氏のレビューで気になった方は、ぜひ読んでください。
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レビュワー [ Tricker ] ジャンル [ ホラー探索アドベンチャー ] 作者 [ noprops さま ] 容量・圧縮形式 [ 約14.7MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:8 グラフィック:7 サウンド:5
鬼、再び。
実況「えー今回レビューを担当します実況です」
解説「同じく解説です。どうぞよろしく」
実況「えー、では解説さん。遂に「青鬼ver.6」が公開されましたね」
解説「そうですねー。事前に体験版が配布されていたのもあって、期待していた人も多いんじゃないですか?私もその一人でしたね」
実況「私はまだプレイしておりませんが、既にクリアした解説さんに、今作の見所をお聞きしてみたいと思います。
まずは、以前の青鬼シリーズと比べて何か変更点などは?」
解説「大きな変更点としては、主人公の名前が決められる事。そして顔グラフィックが新しくなりました。
後は謎解きの内容も大きく変化しましたね」
実況「つまり、今までの青鬼とは一線を画す内容であると?」
解説「いえいえ、そんな事はありません。むしろ踏襲していると言えるでしょう。
例えば格子を揺さぶるシーンや、風呂場のドア。さらには各キャラクターの台詞も…各所に全バージョンの要素が詰め込まれています」
実況「つまり、以前の青鬼をプレイしておけばより楽しめると?」
解説「そういう事です。ver3とver5をプレイすれば、大体のネタは理解できると思います。
これは中盤に出てくる内容ですが、「物音の原因は猫だった…」というのは、今や入手困難なver1からですけどね」
実況「今までに多くの『青鬼』が作られてきましたが、作者曰く「青鬼はこれで完成」だそうですね。
やはり、今までの各要素が入っているのは感慨深いですね」
解説「作者も強い思い入れがあるんでしょうね。そういった深い部分まで読み取るのも、また一つの醍醐味だと考えています」
実況「では引き続き、新バージョンに関して聞いてみたいと思います。
このverで追加された新しい要素は?」
解説「まずは圧倒的なボリュームを挙げたいですね。具体的には、本館→本館地下→別館→別館地下→別館2→エンド
という流れになります。
ですが、青鬼の出てくるタイミングが秀逸すぎて全く飽きないんですよ」
実況「飽きない、と仰ってますが具体的には?」
解説「今作ではある程度予想できる出現と不意を衝かれる出現の二種類があります。
前者はさておき、後者のそれはプレイヤー心理を完璧に理解しています。
例えば、すっかり忘れた頃に出てくるとか、謎を解いて移動する時だとか…
作者はプレイする側が、いつ油断しているのかを熟知している訳です」
実況「それはやはり、今までに『青鬼』を作る事で培われた技術ですね」
解説「そうですね。最終バージョンというだけあって、作者の渾身の集大成と言えるでしょう。
勿論、その怖さは従来の比ではありません」
実況「それは楽しみですね。
…そろそろ時間がなくなってきましたから、最後に何か一言どうぞ」
解説「このゲームは、新たな要素に過去の内容を交えて作られています。
それは”フリーゲーム『青鬼』”に対する作者の遊び心であり、これを遊ぶ人に満足して欲しいという願いの結晶であると、私は考えています。
これは本当にお勧めの作品です。是非遊んで、大いに楽しみ、そして叫びましょう」
実況「解説さんから素晴らしいコメントを頂きました。ありがとうごさいます
…皆様、残念ながらお別れの時間となりました。これにて【青鬼ver.6】のレビューを終わらせて頂きます。
それでは、またの機会にお会いましょう。さようなら」
解説「お疲れ様でした」
管理人コメント便宜上、本レビューを3rdに位置づけましたが、最初にレビューされたver.1,2、2ndレビュー時点でのver5、そして、今回のver6とでは、少なくとも「続編」と言うべきほどに様変わりしています。共通点は、キャラクター「青鬼」ぐらいと言っていいほどです。
特に、今回は「完成作」と謳っただけあり、ホラー成分がより一層強化されています。詳しくは言えませんが、ストーリー進行に伴い、「青鬼」はどんどん数を増やしていき、1対2になる場面も発生いたします。
また、前バージョンまでは頼りきれなかった「タンス」に、どうしても頼らざるを得ない場面もあります。タンスのある部屋では、青鬼が追いつくまでに余裕ができたため、タンスに隠れやすくなりました。
青鬼の恐怖と、数々の謎解きは、「集大成」と言うほど楽しめると、私からも保障いたします。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ ミステリー・ファンタジーノベル ] 作者 [ 相馬冬 さま ] 容量・圧縮形式 [ 5.5MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:8
辛い過去があった。それだからこそ向き合わなくてはいけない。
【あらすじ(本編小説から一部引用)】
佐野冬馬は、蜃気楼のような彼女に憧れていた。佐野は、蜃気楼のようにつかみ所のない、限りなく透明に近い少女の存在に憧れていた。
ああやって、そこに間違いなく存在しながらも、誰の意識にも上らない、そんな生き方が佐野の望みだった・・・。
【概要】
▼「これ、あらすじじゃなくね?」
▽「それ以外に説明しようがないじゃないですか」
▼「把握」
▼「しかし、なんというか、驚きましたね」
▽「映画館行って海行ってキャハハ・・・ウフフ・・・ってやるのかと思ったら、えー!そんなのって!ありなのかよー!おい!という感じでしたから」
▼「個人的にはあのイジメのシーンは辛かったですな。直接胃に直撃してくる」
▽「ああいう場面に「お残しは許しませんでぇ~~」のおばちゃんを投入すべきじゃないのかな」
▼「某国民的忍者アニメみたいになっちまうよ!」
▼「真面目にやりましょう。えー、最初は読んでいて『ここのどこがミステリーなんだ』と思うかもしれません。そういう要素は中盤以降から入り込んでくるわけですね」
▽「基本的に、2つの話が並行して進んでいて。1つ目は現在の「蜃気楼の少女と少年」の関わり、もう2つ目は「5年前のできごと」なわけですが、どう交わるのかは読んでのお楽しみです」
▼「佐野くんがやったらととっつきにくい野郎というか、あまり感じが良くないというか・・・まあ、そんな彼にも何かどうやら事情があるようでしてね」
▽「うーん、言ったらネタバレになるからもどかしいよね」
▼「まあ、全体的に言えば良いゲームだと思います。あと、『嘘臭くないくらいに高校生らしい』ってところが良いかな、と感じましたね」
▽「文章がすごく上手というか、スーッと入っていけるのはすごいな、と思ったら・・・なるほど。これ賞の選考に残った小説に一部加えてサウンドノベル化した、と書いてありましたよ」
▼「まあ、いつも紹介しているゲームみたいにとっつきにくいというか、そういうアレな作品ではないんで本当遊んでもらいたいところなんです。はい」
管理人コメント最後まで読んだ私としても、「青春ドラマと見せかけて…」ぐらいしか言えないほど、ネタバレ禁止度は高い作品です。本当に「ラストが全て」としか言いようが無いほど、鮮やかにトリックを滑り込ませてきます。
最初の内は、一人称と三人称が入り混じったかのような文章に妙な違和感を覚えるかも知れませんが、コレもトリックの一部となっています。
どんなトリックか気になった方は、是非読んでください。メッセージスクロールを最速にすれば、20~30分程度で読める作品です。
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レビュワー [ 内村杜斗 ] ジャンル [ ホラーノベル ] 作者 [ 夢鳥-yumedori さま ] 容量・圧縮形式 [ 14.5MB・LZH ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:7
知らない方が 絶対 シアワセ…
【あらすじ】
目を覚ますと そこは暗闇だった
傍にあったライターで あたりを照らす
あなたがいるのは 真っ白な壁に囲まれた部屋
そこには 2つの扉があった
だが どちらも開かない
ほんとうに閉じ込められたのか?
一体誰が? そして 何のために?
あなたは 無事ここから脱出できるのか…
【レビュー】
「で、どうだった、“3ROOMS”は?」
「うーん。怖かったよー。おしまい」
「茶番はいいから続けるんだ」
「うい。よくある脱出物のパターンだけど意外性もしっかり。異常な世界をうまく創っていて理不尽な恐怖が伝わるねぇ。そして絵が独特なんだけど怖さを伝えるには合ってる画風。あとは…そうそう、やっぱり一番怖いのは人間なんだなって思った」
「それはあれか、追いつめられた人間の醜さってやつか?」
「いや… まあ、そこらへんはプレイしたら分かるでしょ。否応なく… 気になるENDはTRUE2個、DEATH10個。そんでEND6から入った場合、怪奇ものかと思ったら怪奇大作戦だったよ!っていう印象になるね」
「まったく意味が分らんのだが…」
「第24話的な意味でさ。てか感想言おうとするとあっという間にネタバレになるんだもん!察して!」
「了解した。実際、1プレイで長くても15分程度、全ENDコンプも1時間半前後で出来るからな。気軽にホラーを楽しみたい人には最適だ」
「うん、短い時間できちんと恐怖を味わえるわけだからコストパフォーマンス高いと思うよ」
「で、そっちは何か感想ある?」
「うむ、個人的に嬉しかった事なんだが。マニュアルに『脱線はほとんどありません』とあるように作中ギャグ要素は一切無し。そして誤字もほぼ無い」
「純粋に怖がりたいときはギャグ入ると雰囲気台無しだからねー」
「長編だとテンション維持するのも疲れるから、息抜き程度にはいいんだがな」
「それにしても誤字はご愛嬌じゃない?」
「馬鹿野郎!! ホラーシーンで誤字なんか見つけてみろ。怖がるどころか、『ナメやがってこの言葉ァ、超イラつくぜェ~~~ッ!!』ってな具合になっちまうだろうが!!!」
(そんなおおげさな…)「ま、まあ、分らないでもないけど」
「じゃあここらでお互い不満だった点を挙げていこーか」
「ああ、そうだな。まず人物絵が若干少なかったのが惜しい。あとは途中セーブできない事。初回プレイする時は緊張感が出てグッド!なんだが、コンプ目指すとなると再スタート場所の中間地点から始めなきゃならんのが面倒でなぁ」
「それなら、既読スキップとか使えば大したストレスじゃないけど?」
「そんな、そんな便利な機能があったのか…」
「常識常識。僕は不満点とも違うんだけど。DEATH END1から順に埋めたくて初回から消極的な選択してたんだ」
(妙なとこ几帳面だな、こいつ…) 「ほう、それで?」
「そしたら結構重要なネタバ…もといヒントありのENDでさ。これを最初に見たために美味しさが半減したっていうね…」
「そいつは残念だったな」
「と言うわけだから初回からある程度話が見えるまでは主人公になり切って、絶対ここから脱出してやるって意気込みで進めていけばいいと思うよ」
「そういや作者さんのHPにフリーホラーゲームのレビューが山ほどあったぞ」
「見た見た。さすがホラーゲーム製作者、丁寧にレビューしてあるねー」
「ただしプレイ記録的なものが多いからネタバレもあるようだ、気をつけろ」
「それじゃ、評価とあらすじだけ見て気になったのをプレイしたら?そんでクリア後に、レビュー読んでうなずいたり、つっこんだりする、と」
「まあ、そういう使い方もありだな」
「最後に一言いい? TRUE ENDでも味わえるのが絶望って所、僕的にぐっときたよ♪」
(どんな趣味だ…)「俺からも一言断っておくが、このゲームにHAPPY ENDなんて甘ったれたもんは期待しない方がいい。しっかり全編ホラーだからな。以上ッ!
管理人コメントこのゲームの作者は、フリーゲームを含め、数々のホラー作品を研究しているだけあり、単に「ホラー」といっても、様々なジャンルの作品を提供されています。しかも、私が激辛に参加した時代から、今現在まで、コンスタントに作品を発表し続けています。
本作や最新作「悪魔少女ども」のようなサイコホラー、代表作「恐怖の花子さん」のような心霊ホラー、果てには「地獄探偵団」と言うコメディ作品まで発表されています。
本作を特徴付けているのが、作者自身によるキャラクターグラフィックです。詳細は超ネタバレになるため話せませんが、このグラフィックが本作のサイコぶりを盛り立ててくれます。最も、「地獄探偵団」や「悪魔少女ども」では、そのグラフィックが萌え・お色気方面を盛り立たせていますが。
- (補足)
- 2015.09.22:リンク変更
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 青春アウトサイダーノベル ] 作者 [ 風神 さま ] 容量・圧縮形式 [ 54MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:8
これは、女子中学生4人組による、ハードコアで、儚い青春物語である・・・。
◆【あらすじ】
余命1ヶ月である中学3年生の桜井かりんは、卒業直前にとある犯罪を企てる。
その犯罪とは「自分を見捨てて他のオンナに走った父親の家への放火」だった。
かりんの放火計画に、友人3人組は快く協力することになる。
・・・彼女らもクソッタレな社会、そして女子中学生の制服の事や子供を抑圧することしか考えない
バカな大人、まったくなっちゃいない教師共に対する反発心を抱いていたからだ。
そして、かりんは放火するだけじゃ飽きたらず、父親の弱みを握って破滅させたい、と言う。
そういうわけで、放火前に父親の「弱み」を握るために、彼女らは夜のススキノを徘徊するのだが・・・。
果たして放火計画はどうなるのか?彼女達に明日はあるのか?
北海道は札幌を舞台としたパンクな青春ストーリー。
EDは2つ。最後の「ここで選択肢を出すのか」というところで選択肢が出てくる。
1つはバッドエンド、もう1つはグッドエンド。両方とも出したあとに「彼女たち」のその後を
描いたアフターストーリー、もといおまけシナリオが出てくる。
◆【概要】
サウンドノベルにしては珍しくフルボイス!そして主題歌つき!これだけでもなんか得した気分だ。
内容は・・・うーん、そうだね。これは説明しづらいところがある。
ともかく「突き刺さってくる」ような内容だ。
オトナになるうちに「なあなあ」とか「それが大人のやり方」やら「建前」やらそういうのを気にするようになってばかりで、自分を見失っていか?
「大人」になりたくないのに、いつの間にかそれと同化していないか?ということを制作当時10代である作者は問いかけてくる。
▼「いやー、でもこういうのは10代とかじゃないと創れないっしょ」
▽「このゲームは、作者が高校の時に卒業課題として出したそうっすよ。それを受け取った方もある意味度胸あるんじゃないんすかね」
▼「まあ、普通にどうかしてるオヤジを蹴っ飛ばしたり、酒、タバコは当たり前・・・てな感じですからね。イッツ・ソー・ヤングてな感じなわけですよ」
▼「「大人にはなりたくはない」「それでも大人になるのはどういうことなのか」ということを最後まで貫いたっちゅーのは唸らせる部分があったわけですよ。」
▽「うーん。どうかなー。このゲームはとんがっていると思うのよね。良い意味でもそうでない意味でも。
だから、彼女らの行動や思想に「共感できるか?」というところに割合ウェイトが占められているんだと思う。
俺はちょっと否定派かな。もっと狡猾に出来るだろ、とかやっぱり冷徹に成りきれてないだろ、とかそういう所を感じた。
やるんならそれこそ徹底的にオヤジを破滅させるべきだろ、と思ったけど」
▼「そういう自己矛盾を抱えながらもがき苦しんで、でもそれでも結論に辿り着こうとするところがやっぱり中学生らしさをよく表していると思うんですよね。」
▽「まあ、どっちにしろ・・・人選ぶゲームなのかなぁ。うーん。一応エンディングはキレイに終わります。
ですが、ファンタジーみたいな終わり方はしません。現実的な着地、といったところでしょーかね。」
▼「とりあえず、ミスチルの「everybody goes ~秩序のない世の中にドロップキック~」あたりを連想させるようなそんな感じのゲームです」
▽「みんな病んでいる・・・でも必死で生きている、ですよね」
▼「彼女たちも今後も「必死で生きる」と思うんすよね。多分眼の色は死んでなんかいない、と思いたいです」
管理人コメントとても「爽やか」なグラフィックに対し、その「爽やか」な見た目の女子4名が口に出すことは、「クソッタレなこの社会」「ムカつく大人ども」といった、とてつもなくパンキッシュなセリフばかり。
「けいおん!」だと思っていたら、実は「蛸壺屋」の薄い本だった…並みの衝撃的なモノローグです。
しかし、こういう10代特有の「大人への怒り」は、古くから「パンク」や「ロック」として生み出され、数々の若者をトリコにしてきました。この「ガールズ・ナイト・アウト」も、そんな「パンク」を体現した小説なのです。
描写はしっかりとして、グイグイ作品に引かれます。「汚い」セリフも、決して吐いている女の子の魅力を損ねてはいません。しかし、この作品を「卒業制作」として提出した作者の度胸…もしくは無鉄砲さには、別の意味で感銘を受けました。何と言うか、後に作品そのものがジャンルとなる「バトルロワイアル」を「日本ホラー小説大賞」に出展したときの大騒ぎが思い浮かびます。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ SFスプラッタホラー ] 作者 [ じろた さま ] 容量・圧縮形式 [ 4.3MB・自己解凍EXE ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ このゲームは、猟奇的・グロテスクな表現が含まれています ] ダウンロード ハマリ度:6 グラフィック:7 サウンド:7
いきなりクライマックスでマインドクラッシュ!エンディングの唐突さにマインドクラッシュ!
※【警告】
このゲームはエグいグラフィックが多数出てきます。胃に熱いものが込み上げてくる可能性があります。
苦手なお方は引き返すのが懸命かもしれません・・・。
▼「何でこれを選んだんすか」
▽「いや、アレじゃないですか。もうタイトルを見た瞬間『これだ!』と思うものがあったんで。
▼「・・・(まあ無視しておくか)」
◆あらすじ
主人公の赤間うきょう(名前変更可能)は高校三年生。
ある晩、クラスメイトの女子、稲葉に告白される。その場のノリで承諾するうきょう、翌日に弁当を作ってくることを約束する稲葉。
しかし、これが「青春恋愛物語」であるわけがない。
そう、稲葉はその後殺されてしまったのだ・・・。死体を見てもやけに冷静な主人公。
うきょうはその後体に異変をきたし、記憶を失っていた。果たして殺したのはうきょうなのか?
謎の事件はその後も続き、うきょうが「真実」に気付いてしまった時・・・
いったいどうなってしまうのか!?
EDは1つのみ。途中で選択肢分岐があり違う展開に行くのでは?と思ったが、何度かプレイしてみても変化はありませんでした。
▼「もうこれ以上書いたらネタバレになるからね。ならべく内容は控えつつそれ以外のところを話すよ」
▽「いちおう、ジャンルは『コマンド総当り型アドベンチャー』です。昔のPCゲームはこの手のゲームが多かったものだよなあ・・・」
▼「まあ、このゲームは98年製ですし」
▽「だから、『わからなかったらクリックしろ!』『「もう無いな」と出るまでクリックしろ!』ってんのがこのゲームの肝ですね。以上で攻略法はおしまい」
▼「ちょっとエッチな選択肢もあるよ!」
▽「まあ、そういうのはあまり期待を煽らない方がいいかもしれない」
▼「しかし、うきょうの性格はちと強烈すぎませんか」
▽「なに、某鬼畜王とか某古参エロゲー会社の主人公みたいなものだと思えばいい」
▼「なんで例えがエロゲーなんだよ!」
▽「真面目に話すと、今までやったゲームの中で、うきょうは一番とっつきにくくて、性格もけったくそ悪い奴だよ、主人公として。
でも、後半人間味を増してくるところにリアリティがあった、のかな。」
▼「なるほど」
▽「だからといってハッピーエンドなんて期待するな!うきょうは最後までうきょうだからな!」
▼「うーん・・・しかし、あの選択を選んだ後で世界はどうなったのか、彼らはどうなったのかってところは気になりますよね」
▼「途中のあの教室での地獄絵図のようなシーンは強烈だった」
▽「あれはね・・・百戦錬磨の俺でも胃に熱い物が・・・すいませんもう勘弁して下さい内容は言いたくもないんです」
▽「欠点が無いわけでもない。あれだけ盛り上がってきたのに、あの終わり方はどうかと思う。」
▼「・・・いきなり【完】ですからね。唐突すぎて精神破壊されそう・・・」
▽「それまでなんか、対決だの盛り上がりそうな雰囲気だったのに!どうしてくれるのよ!」
▼「あ、でもとりあえず続編はあるんですわ。シェアウェアだけどな!」
▽「えー」
▼「作者のHPも数年停止している状態だから、作者に連絡取る方法はないし・・・このもどかしさ、どうしてくれようってところですな。」
【総評】
CG、ゲームシステム、音楽は全て自作だとのこと。
グロテスク描写だけに頼った作品ではなく、内容もちゃんとしているのでグイグイ引き込まれる。
前半では「不可解な事件」の謎に迫り、後半では「真実を知った後にどうなったか」ということに迫り、飽きさせてくれない。
10年以上前のゲームだということで、システム的にも絵的にもとっつきにくいところがあり、さらに主人公の性格もこれまた人を選ぶものなので嫌いな人はとことん嫌い、であろう。
エンディングがぶった切りでさえなければ、もっと評価は上がったかもしれない。
管理人コメントグラフィック・システム共に、Windows以前、PC-9800やMS-DOSの時代のADVの趣を感じさせる作品です。コマンド総当りで進める点など、まさに「かつてのADV」らしいシステムです。
そして、その当時のPCゲーム、特に18禁のADVは、今よりも様々な面ではっちゃけた作品ばかりでした。特に、グロ描写の点において有名なADV「狂った果実」と非常に似た雰囲気を、この「精神破壊」は醸し出しています。グラフィックのみならず、文章による描写まで、非常にグロいのです。
そして、そんな凄惨な描写を、何の躊躇もなく淡々と語りだす「うきょう」の存在こそ、この作品を特徴付ける物なのです。周りの脇役のみならず、視聴者までもが「何でそんなに冷静…いや、無情なんだよ…。」と思うような「うきょう」の性格ですが、もちろん理由あってのものです。超ネタバレになるので、気になる方は、実際のゲームでご覧下さい。
なお、この作品のみでは、まだ回収し切れてない伏線や、DECOすけ野郎 氏も語っている「唐突な終わり方」など、モヤモヤが残る仕組みになっています。「完結編」がシェアウェアとして販売されているため、気になる伏線は、こちらを見れば書いてあるかもしれません。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 学園青春ノベル ] 作者 [ AKIRA さま ] 容量・圧縮形式 [ 16.8MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:7
青春とは単純で、愚かで、そして・・・ドス黒い
▼「てなわけで、NOSTALGIC GARDEN(AKIRAさん)による12歳以上推奨サウンドノベル、『本当の願い事』を紹介したいと思います。
あなたは、願いが叶う本があったらどうしますか?あなたの本当の願いは何ですか?」
▽「いやもうねえ、そういう本があったら血の繋がらない妹とか朝起こしに来てくれる幼なじみを・・・」
▼「とまあ、こういうドス黒い欲望むき出しなものになると思うんですよね」
▽「うっ・・・」
▼「まあ、こういうクソ単純な欲望を持つのが男なのですが・・・と、まあその前にあらすじを紹介しましょう」【あらすじ】
浅井悠一は、救いようのない遅刻魔。
遅刻の罰則として、図書室の棚整理の手伝いを図書委員の渡辺渚とすることになったが…
学校内で噂になっている「願いが叶う本」をめぐる学園青春サウンドノベル。
自己中で、我侭で、愚かで、残酷で、不器用…そんな普通の少年少女のお話です。
▼「これだけだったらただの青春グラフィティっぽい感じのお話になっていたところでしょう。
しかぁぁぁぁし!それだけの話だけだったら紹介していないわけですよ」
▽「あれですか、高校生が片思いするだの衝突するとか異次元の世界にワープするとか訳の解らん野郎どもが一方的にしゃべってくるとか年頃の悩みであーだこーだというアレですか」
▼「だいたいあってる。しかし、大事な部分を伝えていない、わけですよ。ただの学園恋愛ものだと思っていたら・・・
こ の ゲ ー ム を 侮 る な
ということになるわけですよ。
作者さんは一言も「学園モノ」とも「恋愛モノ」とも言っているわけではないし。まあ、内容的には人を選ぶかもしれない、ということですよ。通常のさわやかで健全な少年少女がキャッキャウフフするノベルではない、ということですよ。
このゲーム、エンディングが5つあり、特にバッドエンドなどが存在するというわけではありません。
「悠一編」をクリアしたあとに「渚編」をプレイできます。
しかし・・・おおう、もうね、「悠一編」のED2を見たときはぶったまげたぞ。本当に。
朝散歩していたら、突然見知らぬ男にブレーンバスター食らったくらいの衝撃。
・・・そんな感じだったぞ。
男は当然あの選択肢で『男なら当然よ!ヤッチマイナー』と思って下の方の選択肢を選ぶはずですよね。
・・・でもね、初めてプレイした時は「突き飛ばす」を選ぶべきなんですよ。
だって、ED2の破壊力がすごすぎて、ED1は『え、これだけなん?』と思いますからね」
▽「最初は、『え、何が起こったの?』と思ったんですが・・・恐ろしすぎだろ。」
▼「頭がショートしたっすよ。理解範囲を許容できなかったかもしれない。恐ろしい、以外の言葉が何一つとして出てこない。作者の文章力がとんでもないことになっている(褒め言葉)わけで。これは・・・エラいことになってしまった。」
▽「そして、『渚編』では・・・毒飛ばしよるなぁ。こいつは。」
▼「それでいて、悠一編では分からなかった真実などが次々に明らかにされるわけです。核心まっしぐら、ということです。」
▽「しかし、あの世界は反則なんじゃないんですか?意味不明なことも聞いてきて『何言ってるんだ、こいつらは』状態でしたから」
▼「しかも、1発でも間違えると台なしですからね。さりげなくえげつない選択肢もありますが、そこは、まあ渚ちゃんになりきって選んでいけばあまり問題はないはずです。」
▽「ED4は、2の衝撃度に比べればまだ普通めなのですが、狂っています。あかん、早くこいつなんとかしないと・・・」
▼「願い事を叶える、ということは他人の願いを踏みにじっている可能性もあるということなんですね。深い。それでいて怖い。静かな狂気を感じました。
だからこそ、ハッピーエンドでは綺麗に、「ああ、青春やねぇ。渚ちゃんも悠一も無事でよかったわー。しかし、あの序盤のエロ猥談を知人としていた、遅刻魔の悠一と同一人物とは思えないわー」と終わります。
もっとも関東圏と名古屋市以外の人にはピンとは来ないかもしれませんが。」
▽「まあ、そこ以外にはないからしょうが無いじゃないですか。しかし、エンドロールが終わっても物語はまだ続いていたとは」
▼「まー、俺はそのまえで終わってもイイと思ったんですけどね。ちょっと悠長に感じられましたし」
▽「でも、本当に、本当にハッピーエンドでは爽やかに終わるんですよ!マジですよ!終わりよければ全て良し!」
▼「いや、でも・・・そのね・・・全体的にはアクが強い作品だと思う。悠一はバカでガサツな頭が悪そうな高校生らしいといっちゃ高校生らしいし、渚にいたってはぶっとんでいるし腹黒すぎるし。共感できるか?といったら肯定も否定も出来ないところはあるよ。」
▽「まあ、いっときの欲望に身を任せると一生後悔するハメになるから、まあ、美味しいシチュエーションがあってもそれは怪しむべき、ということでしょうかね」
▼「・・・まあ、お前は願いを叶える本を得たところで破滅するだろうな、確実に」
管理人コメント私としても、『悠一編』をED1→ED2の順で見て、「なんか謎めいた終わりかただなぁ…」→「なん…だと…」と言う衝撃を味わって見るのがオススメです。
ちなみに、DECOすけ野郎 さまは「グラフィック」に9点を付けていますが、コレは背景のクオリティの高さではありません。悠一・渚・百香にはきちんとしたキャラクターグラフィックが与えられています。
しかし、そのキャラクターグラフィック自体が、本作に仕掛けられた「トリック」もしくは「罠」のキーアイテムとなっているのです。(=よほど終盤にならないと、キャラクターグラフィックは出てきません。)
当サイトとしては、ネタバレを防止するため、あえて背景画面の掲示のみにとどめました。