■ 投稿レビュー RPG 35 | ||||
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レビュワー [ みらみら ] ジャンル [ 愛と情熱のニート就職系本格派RPG ] 作者 [ ZouGroup さま ] 容量・圧縮形式 [ 473MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールVX Ace ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 起動にはRPGツクールVXAceRTPが必要 ] 配布元 ハマリ度:8 グラフィック:7 サウンド:8
ちょっと何言ってるかわかんないですwwww
その昔、伝説の勇者によって封印された魔王が復活しちゃった!仕方ないから現代でも勇者を募集して討伐だ!というまあありがちな始まり方なんですが・・・
いや、そんなことで魔王復活って決めつけちゃっていいの!?とか、こいつら危機感無さすぎない!?とか、とにかく突っ込みどころ満載(いい意味で)。
ギャグゲーと銘打つには十分すぎるほどのギャグ量。(ほぼ全部の村人にギャグを仕込んでいる)しかもギャグにかまけることなくギミックなんかもすごく作りこまれている・・・ギャグばっかりだったら叩いてやろうかとも考えていましたがこれでは叩くどころではありませんww
戦闘の難易度はまあこんなもんかなって感じでしたが、もちろん、戦闘にもギャグがたくさん仕込まれていて、飽きが来ず最後まで駆け抜けられました。ボス戦だけやたらマジメなのが逆に良かったりもします。
ただ、このゲームのギャグは人を選ぶかと思います。苦手な人からするとただの頭のおかしいゲームに見えてしまうかもしれません。
とはいえ、ギャグを差し引いてもギミックや謎解きは洗練されていると思います。プレイヤーのみならず、ゲームを制作している人にも参考になるんじゃないでしょうか?
管理人コメントギャグ展開に油断していると、序盤の戦闘から全滅が見えるほど戦闘バランスはシビアです。シビアさの原因は、被ダメージの多さ。戦闘時のギャグを生かすためか、特殊スキルを使ってくる敵ばかり配備されています。
特に、回復役のオリクスはHPも防御力も低いため、敵の攻撃が集中すると1ターンで落ちかねません。回復薬ばかりでなく復活薬も買いだめしておきましょう。幸い、レベル上げをしている間に金が貯まるため、道具や装備に使う金に困ることはないでしょう。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ アホ4人組がドラゴンを倒す(?)短編RPG ] 作者 [ 山もみじ さま ] 容量・圧縮形式 [ 10.9MB・自己解凍方式 ] 制作ツール [ RPGツクールXP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 アホがドラゴン倒すだなんて、無茶しやがって・・・。
シリアス無し、ギャグばかり詰め込まれた短編RPGです。但しRPG部分はまともな作りになっています。
謎解きも用意されており、戦闘以外にもパズルやアクションの要領でマップを進めていく要素もあります。
それにしても本当にアホばかりで・・・あまりのひどさにむしろ褒めたいくらいです。
フォクス、マノリ、ロアスト、ネーフィアはギルド見習いの4人組。少々どころではないアホの子なメンバーです。
ギルドの正式メンバーになるために洞窟にいるドラゴンを倒すことになりました。
ところが4回挑んでもドラゴンを倒すことが出来ません。何回やっても何回やってもドラゴンが倒せ~ないよ~
これで5回目の挑戦です。アホの子パーティーはドラゴンを倒すことが出来るのでしょうか!?
戦闘部分については・・・特に真新しい部分はありません。行動ゲージが溜まったキャラから行動するターン制です。
各メンバーと一部の敵には属性が割り振られており、相性も考慮する必要があります。一方的に有利な属性は無いことに注意してください。
ボスを倒せそうに無いなら行商人の話を聞いてみるのもアリです。アイテムの購入やLV上げも必要になってきます。
途中の謎解きは物を押したり足場に飛び移ったりする物が中心です。間違った場合でもマップを切り替えれば元に戻りますし、
足場から落ちてもすぐ復帰できますのでご安心ください。
敵は基本ランダムエンカウントなのですが、一部のマップでは・・・?不用意に調べない方がいいかも?
謎解きがあるエリアでは敵は出ないのでその点でも安心できます。
冒頭の作戦会議からアホ丸出しの4人に笑いました。まだ何も考えない方がマシかも・・・?
というよりあの4人は人の話をロクに聞いてません。というより学習能力がありません。メタ発言も多いです。
それでも諦めずに何度も挑戦する様子はたくましいのかただのバカなのか・・・どっちなのでしょう?
シリアスは無いはずなのですが・・・ラストはちょっと感動するかもしれませんね。オチは酷過ぎますが・・・(笑
管理人コメント戦闘やパズルはありますが、難易度もシナリオ量も「簡単」なゲームです。強力な属性関係こそありますが、4人が属性で殴れば弱点は丸わかりなので。流石に「属性対策を間違うと敗ける」ようなバランスではありません。
やはり、物語の中心は4バカの軽妙な掛け合いに他なりません。OPからEDまで、(本人的には)考え抜いているつもりでも、(傍目には)何も考えていないように見えるドタバタギャグが詰まっています。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 小さな世界を巡る錬金術師と仲間のRPG(ADV要素多め) ] 作者 [ 遠山きりな(キリナレイル) さま ] 容量・圧縮形式 [ 235MB・ZIP ] 制作ツール [ WOLF RPGエディター ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 小さな世界、小さな冒険、小さな錬金術師。これは仲間と真実の物語。
採取や合成、会話といった要素があるRPGです。RPGとしての要素は少なめになっており、ADV的な要素の方が強い作品です。
残念系イケメンや怪力お嬢様、ツンデレ幼馴染などなど・・・様々な仲間との出会いが待っています。
小さな錬金術師の物語は色んな方向へ向かいます。果たしてどれが本当の結末なのでしょうか・・・?
町外れにあるとある森の一軒家。そこにはアブリルという小さな錬金術師が住んでいます。
錬金術師になったばかりの彼女は薬を作りながら細々と暮らしていました。
そんな時、アブリルは薬の作り方が書かれた一冊の本を見つけます。そこには母親ですら作れなかった薬について書かれていました。
その後、町で流行っている病を治療するため、母親が作れなかった薬を作成することになります。
彼女に待っているのは個性的な仲間と小さな冒険、そして明かされるべきではない真実でした。
仲間を集めたり、敵と戦ったり、材料を集めたりしながら治療薬を作るのが目的です。
戦闘に関してですが、レベルが低くても強力な装備を揃えればレベル上げをあまりしなくてもサクサク進めるようになっています。
仲間になるキャラには様々な条件があります。無条件で仲間になるのは3人まで。残りは自分で見つけ出す必要があります。
時期を逃すと仲間に出来なくなったり、特定のキャラを仲間にすると別のキャラが仲間に出来ない場合も。
宿屋で休むと誰かと一緒に過ごすことが出来、好感度が上げられます。好感度がある程度あれば「夜会話」を発生させられます。
(好感度はパーティーメンバーに入れて敵を倒すことでも上げられるが少ししか上がらない。好感度は戦闘では1、宿屋の会話では3上がる)
キャラのルートに進むにはこの夜会話をある程度発生させる必要があります。
同梱の「攻略チャート」にも簡単な攻略情報がありますが、作者ブログには詳しい攻略情報が載っています。
特に強力な装備「魔武具」の場所と仲間になる条件、ルートごとの攻略は頼りになります。
キャラによってどんな展開になるのかは様々。恋愛要素が存在するキャラもいれば、「私たちの戦いはこれから!」というような展開もあります。
あるキャラのルートに至っては戦闘が一切発生しません。また、特定のキャラを仲間にしないと悲しい結末になったり、判断を誤ってバッドエンド、というようなパターンも。
ほとんどのルートに一貫して「誰かの犠牲がある」という特徴があります。その経緯は様々ですが人を救うには犠牲も必要なのでしょうか・・・。
恋愛に発展したり友情を深めたり、時には真実に向き合ったり。本当に色んな展開へと進んでいきます。
ノーマル+各キャラのルートは果たしてどれが本当のエンドなのでしょうか・・・。正直言ってどれも1つのエンドとして成立しているので
その点はプレイヤー各々の判断に任せることにしましょうか。
最後になりますがここで攻略のヒントを。
町の酒屋で受けられる依頼は掲示板を調べるたびに変わり、時期に応じて要求されるアイテムも変わります。基本的には素材を持ってきた方が簡単です。
一例:井戸水、鉱石、果物・・・など。ストーリーの進行上、何回か受ける必要があります。会話イベントが発生するまで引き受けましょう。
どこかにある闘技場は勝ち進み、見事チャンピョンも倒して制覇すると・・・?勝ち抜き戦はメニューを開く暇も無く連戦となるのでMP回復アイテムの準備も忘れずに。
錬金の際、触媒を使うことにより錬金の成功確率を上げられます。この触媒は何度でも使用可能です。
触媒はいずれも入手すると錬金のレシピが増える本。特定のキャラの夜会話を進めると手に入れられることも・・・?
一度クリアすると(バッドエンドではNG)LVの引継ぎ+αが出来ますが、スタッフロールをスキップせず見る必要があります。
各ルートに入るとメンバーが固定されたり錬金や購入が出来なくなることがあるためルート突入前に忘れずに準備を行いましょう。
管理人コメントフリーシナリオ形式の依頼があったり、選択によって仲間や展開が大幅に変わったりと、周回前提のゲームになっています。
主人公の目的は錬金=アイテムのコレクトなので、基本的に戦闘は避けたいところ。特に序盤はオオカミが強敵で、出会ったらスキルぶっぱでガンガンいかないと、どんどん犠牲者が出ていきます。
錬金を進めていけば、それが回復アイテムや装備となり、どんどん戦闘が楽になります。ただし、アイテムは依頼で使う場合もあるため、ストックはきちんと確保しておきましょう。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 美少女(?)3人のちょっとお馬鹿な短編RPG(ADV要素多め) ] 作者 [ Shadow's Silhouette さま ] 容量・圧縮形式 [ 42.1MB・ZIP ] 制作ツール [ WOLF RPGエディター ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 15歳以上推奨 ] 配布元 えっと・・・この中で誰が本物の「女の子」?(タイトル画面より)
謎解き有りの短編RPG・・・とは言うもののRPGとしては簡単過ぎで本格的なものではありません。
その分ADV的な要素の方が圧倒的に多いのですが、それがまあ・・・色々と・・・大変なことになってしまっています。
ぱっと見は美少女3人の冒険話のように思えますが実際は・・・何でもアリ(?)で変態ばかりのメンバーです。
余談ですが、同作者の作品である『とりっく おあ とりっく!』と世界観が繋がっており、その作品のキャラも少しだけ登場します。
そう考えるとこの作品にも変態ばかり出てくることに納得・・・ゲフンゲフン。
男の子なのに素で女の子に見られてしまうノイティミヤ・・・ことノイティ。
その後先生から依頼を受け、(彼女に振られた傷心旅行も兼ねて)ラウッカという人物を探しにいきます。
ラウッカを探しに森に入ってみると足を挫いてしまい、魔物が襲ってきますが現れた魔法使いに助けられます。
その後魔法使いに魔法をかけられ、ノイティは何故か女の子の姿にさせられてしまいました。
魔法使いに連れて行かれた先で出会った少女には何か秘密があるようで・・・。
まず、この作品の戦闘システムについて説明します。
この作品ではレベルアップで一切のスキルを覚えません。またステータスもHPかSPしか上がらないようになっています。
攻撃、防御、アイテムといったコマンド、各種スキル、ステータスアップなどのいわゆる「パッシブ」スキルは
「スキリット」という装備をセットすることによって始めて効果を発揮するようになります。
一部スキルは装備できるスロットの場所に制限があるので注意してください。
通常攻撃や敵の単体防御時に発生するCC(チャンスコマンド)は表示される矢印と同じ矢印キーを入力すると
ダメージアップやダメージダウン、状態異常ガードが出来るようになります。あるスキリットを装備すれば猶予時間が延びるので覚えておきましょう。
攻撃+や全体攻撃スキルを手に入れられるようになればザコ敵は簡単に突破できるようになります。
ボスも強力な単体攻撃スキルで大ダメージを与えつつCCを確実に成功させれば倒せるはずです。
例え敵に負けても勝ったことにして話を進めることも可能です。一度エンドを見れば装備してスキルを使うだけで確実に負けれる装備も購入出来ます。
エンドは3つ+EXエンド。途中から選択肢に応じて好感度が変動していき、その数値に応じてエンドが分かれます。
スチルを効率よく回収するなら最低でも3周しましょう。基本的には同じ傾向の選択肢を選んでいきます。最後の選択肢はちょっと工夫が必要になります。
周回する場合は負けた方が早いので覚えておきましょう。最初の選択肢から始めると素早く周回できます。
途中には謎解きも用意されており、作品内や紹介ページに攻略ヒントがあるので特に問題なく解けるはずです。
この作品の最大の特徴は頻繁にあるお色気要素でしょう。女装、TS(トランスセクシャル)、その他色々やばい要素が満載です。
HPが一定以下の場合、戦闘における立ち絵の画像までとんでもないこと(お色気的な意味で!)になる始末です。
一緒のベッドで寝る(やましいことはしませんよ!)とか一緒にお風呂に入るとかも平然とあります。
各キャラのエンドはとにかく大変なことになり・・・スチルも含めてその破壊力は抜群です。ちょっと自分からは詳しいことは・・・(混乱
ある条件を満たすと見られるEXエンドも凄いことになっています・・・。
一見するとあの2人にばかり問題があるように思いますが、実はノイティ側にも色々と問題が・・・(笑
会ったことも無い生徒から女の子扱いされてたり、女の子の姿にされても嫌がること無く案外ノリノリだったり、
途中からはもう投げ出して言いなりになったり責任取るようになっていったり・・・自分では普通と思っているようですが全く持って普通ではないです。
話の序盤で彼女に振られてしまうのですがその理由が・・・。間違っては無いと思うのですがね!(ぇ
それにしてもあの2人の仲が最悪だったことには笑いましたね。ノイティと・・・ではないですよ!
このように(?)お色気要素ばかり目立つ作品ですが、シリアス要素も用意されています。
実はあの2人には意外にも辛く苦しい過去があったことが分かります。そんな明るく振舞っていたら全然分からないですよ・・・!
途中のイベントでもそんな様子が垣間見える部分があり、ルートに入ったり、おまけから見られる後日談を見たりすると何があったのか分かるようになります。
ノイティに構う理由は「寂しい」からでしょうか。「一方的にいじめたい」からでしょうか。「女の子みたい」だからでしょうか。
そう考えるとノイティがあのように決断した理由も分からなくはないです。いや、だからといって全てを投げ出すのはご勘弁ですが・・・。
ノイティ側の事情も是非語って欲しいところでしたね。何故か素直にならない(なれないではなく!)場面があったり、
あるスチルで嫌がらないどころかむしろ楽しんでる(!)表情を見せる辺り、彼にも何かありそうな気がするのです。
もしかしたらあの2人より重い過去を背負っているのかも・・・?
『とりっく おあ とりっく!』以外にも同作者の作品のキャラが登場し、とある場所にて戦うことが出来ます。
戦っても戦わなくても話の本筋とは関係ありません。見事倒せば報酬も貰えるので気が向いたら挑戦してみましょう。
管理人コメントシュン氏のレビューにある通り、本作はHP1, 攻撃力1の差が生死を分ける、いわゆる「ペーパーマリオRPG」シリーズのようなバランスになっています。
序盤から強力な攻撃魔法を、しかも10数回程度の戦闘で賄えるほどの額で購入できますが、その威力は攻撃力に比例するため、真の威力を発揮するためには攻撃力を上げるパッシブスキルを併せて装備する必要があります。
しかも、パッシブスキルは装備枠が限られており、他のスキリット以上に取捨選択が必要になります。LVも上げにくいため、勝ち進むためには戦略が何より重要になります。
まぁ、負けてもほとんどの場合ペナルティはなく、ボスバトルではむしろイベントが見れるので、気楽にチャレンジしましょう。
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レビュワー [ ジェイク ] ジャンル [ SF RPG ] 作者 [ 摘草 さま ] 容量・圧縮形式 [ 215MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールXP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:10
壊れた世界で抗い続けろ。(ゲームのキャッチコピーより引用)
ジェイクと申します。主にRPGを遊ぶことが多いです。
普段は匿名であちこち投下しているのですが、今後はこのHNで投下していきます。※多くの人に私と同じストーリー展開の衝撃を味わって頂きたいため、レビュー内ではなるべくネタバレしないようにしています。
- ハマリ度:10/10
- 真ルートまでクリアした後の隠しダンジョン、サブイベントなどやりこみ要素まで完備されています。
RPG好きの方はプレイしてまず損することはないでしょう。- グラフィック:10/10
- この作品の一番力が入っているところだと感じました。
絵柄の好みは人によって分かれると思いますが、フリーゲームの中でも質が高いほうだと思います。
ドット絵だけでなく3DCGまで組み込まれているのには驚きました。
戦闘中のグラフィックはドット絵の動かし方から演出まで含めてスーパーファミコン~プレイステーションの頃を思い出しました。
必殺技の演出などとにかくかっこいいの一言に尽きます。
主人公のゼットが変身するヴァルナクトの必殺技には震えました。- サウンド:10/10
- 場面にあったサウンドがチョイスされていると思います。中盤以降の戦闘曲がかっこよかったです。
■ ストーリー&キャラクター
この作品はいわゆるアドヴェンチャーゲームのようにストーリーが途中でパーティメンバー一人ずつに焦点を当てた個別ルートに分岐していきます。
個別ルートはそれぞれ正直バッドエンドっぽいのですが、キャラクターごとのテーマに沿ってきちんと決着がついているので、後味が悪いという事はありませんでした(ビターエンド、というのでしょうか)。
最初から最後まで同じテーマの話が続くと飽きると思うのですが、ルートごとに展開が異なるので、最後まで続きが気になって楽しく読み進めることができました。
ただ、作者さんは本作のストーリーを「ラノベっぽいストーリー」と謳われていますが、いい意味でラノベっぽさがない、万人向けの正統派RPGのストーリーだと思います。
仮面ライダー的な変身ヒーロー要素もあるのでそういった要素が好きな人にもオススメですね。
個別ルートを二人クリアした時点で最後までこんな風に短かめのお話の積み重ねで進むのかな、と予想しながらプレイしたのですが、これまでの個別ルートでまかれていた伏線が全て回収されるアツい真ルートには驚かされました。
(ここから行動範囲も広がり、ルート分岐があるとはいえ基本的に一本道だったゲームの遊び方が横に広がるという作りも面白い)
単なるファンタジィではなく、サイエンス要素に満ちた設定の作りこみにも感心させられましたね。
展開によっては主人公だろうがヒロインだろうがパーティメンバーだろうが容赦なく死ぬので、最後までハラハラしっぱなしでした。
この作品を遊んだ時点で作者さんの前作である「プログレッサー」は未プレイだったので、クリア後にプレイしてみたのですが、こちらも面白かったです。前作との繋がりと、隠しダンジョンのキャラクターには驚きました。
パーティメンバーは異臭持ち、マッチョ、ロリババア、○○○(ネタバレのため伏せ字)と個性的ですが、
どのキャラも意外な一面を持っていて魅力的です。私の推しキャラは異臭ヒロインのキサラです(*´Д`*)
■ 他のゲームではまず味わえないハイクォリティな戦闘システム
攻撃を開始すると行動ゲージが減り始め、ゲージが0になるまで自由にコンボを繰り出せるという
珍しい、オリジナルの戦闘システムになっています。
フリーゲームのRPG特有のありふれたコマンド制バトルに飽々していた身としては、正直これだけで作者さんに拍手したいです。
質の高いオリジナルのドット絵で描かれたキャラクターが動きまわり、通常攻撃とコンボを上手に繋いで敵を倒すと「ディフィートボーナス」が発生し、連続で行動できるのも爽快です。
アーツ(技)やソーサリー(魔法)を使うと使った術技に対応した属性アイコンが貯まり、その属性アイコンを消費することでキャラクター固有の「アドスキル」を使えるという仕組みになっているのですが、この仕組みを理解して戦うと前衛に敵の攻撃を集中させて後衛に回復させたり、有利に戦闘を進めることができます。
序盤は使える技も少なく、敵も弱いので単純なゴリ押しで進められるのですが、ゲームが進むにつれて目押しで発動する防御や回避も使わないと厳しくなります。
特に一部の敵は防御か回避しないと即死する攻撃を仕掛けてくるのでステータスを上げても油断できません(即死は対策可能)。
仲間との連携攻撃として「リンクドライブ」というシステムもあるのですが、最後に攻撃したキャラクターによってフィニッシュ技が変化するのも面白いです。フィニッシュ技の発動後はキャラクターごとの特殊なボーナスが発動し、ボスによってはこのボーナスを活用しないとかなり苦戦します。
(大体そのボスと戦う頃にはシステムも理解している人が大半だと思うのでそこで詰まるという事はないと思います)やろうと思えば確かに最後までゴリ押しプレイもできなくはないのですが、一部のボスはちゃんとシステムを理解しないと苦戦するのではないでしょうか。
戦闘で負けた時にどんな戦闘でもすぐリトライできるのも嬉しいです。
家庭用ゲームのRPGでもあまり見られないシステムですね。■ 隅々まで配慮の行き届いたシステム
最初はシステムが多くて戸惑ったのですが、実際に遊んでみると特に複雑なものはありませんでした。
オリジナリティに溢れた変わったシステムが多く組み込まれている分、ユーザーインターフェースの作り方が上手だと思いました。
公式ホームページに丁寧なマニュアルが用意されているのも好印象。
またTIPSというチュートリアルメッセージが都度表示されていつでも確認できるので、システムが理解できないという事はないと思います。
そのTIPS表示の有無も選択できるなど、作者さんの丁寧な気配りが感じられます。
ルート分岐のあるゲームですが、ストーリーボードというゲーム中の好きなシーンから再開できるアイテムや、メッセージスキップ、イベントスキップなども搭載されているのでストレスを感じる事もありませんでした。
マップ上ではキャラクターごとに異なるマップアクションを実行できますが、もう少しそれぞれのアクションを活用する場所が多くても良かったかな、とは思いました。
※サブイベントで訪れるダンジョンでは結構複数キャラクターのアクションを組み合わせる場所があったので、特にアクションを使わないという事はありませんでした。
ダンジョンは広すぎず狭すぎず、それぞれ特徴のあるギミックが用意されていて面白かったです。
謎解きの難易度も高くないと思います。なんとなくゼルダの伝説を思い出しました。■ 総評
このレビューは最初にバージョン1.2を遊んだあと、バージョン1.5(最新バージョン)を遊んだ上で改めて書きました。
正直初期バージョンでは敵とのエンカウントの多さやルート分岐の条件を見つけるのが難しいなど少しストレスを感じた部分もあったのですが、最新バージョンでは全て改善されていたので評価を改めました。
デスクトップパソコンと少し古いノートパソコンで遊んだのですが、要求スペックを満たしていないノートパソコンで遊ぶと戦闘シーンが重くて操作に対する反応が遅くなりました(これは私の事情であり、評価とは関係ありません)。
私はエンターブレインのインターネットコンテストパークがあった時代から様々なフリーゲーム、特にRPGを重点的に遊んできたのですが、家庭用ゲームのRPGも含めてこの作品ほど熱意に溢れる完成度の高いRPGを他に見たことがありません。
(作者の摘草さんのホームページを見たところ、プロのゲームクリエイターの方ということで納得・・・)
個人的に、私はシェアウェアで2000円くらい支払ってもいい出来だと思います。ゲームバランスは遊び方によっては一部ゆるめになりますが、遊んでいて特にストレスになるほどの要素ではありませんでした。
こうした部分など確かに重箱の隅をつつこうと思えばつつく事もできるのですが、それはこの作品の絶対的なクォリティに対してあまりにも無粋というものです。
大作RPGということで手が出しにくい人もいると思いますが、個別ルートはそれぞれ短めなので遊びやすいですし、時間をかけてもプレイするだけの価値は絶対にある作品だと思います。
管理人コメントジェイク氏は「難易度低め」と言っていますが、私としては、この評価だけは疑問符を投げざるを得ません。序盤の序盤から、ガード・回避を上手く使わないと消費が激しすぎるバランスになっています。
序盤の序盤でも、ガードに失敗すると最大HPの1/5~1/3は削れるため、戦闘が長引くと、最弱ザコ3体相手でも全滅が見えてきます。
攻撃面でも、PCのスペックがそのまま攻撃力に直結するシステムになっています。作者側の、そしてジェイク氏の想定では、「決定キー連打で攻撃→〆にスキル技→更にコンボ継続」とコンボの快感を味わえるバランスなのでしょうが、私がやると「通常攻撃2回で時間切れ、スキル技の発動を認識してくれない」というヘボヘボになってしまいます。
ゲームパッドよりもキーボードでのプレイをオススメします。通常の格闘ゲームのようなボタン回数を数えながらのプレイより、ガチャプレイの方がより良い攻撃結果が出せると思います。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 一緒に 稼げ! 叩け!冒険だ!そんな感じのハクスラっぽいRPG ] 作者 [ ほりん さま ] 容量・圧縮形式 [ 207MB・ZIP ] 制作ツール [ RPGツクールVXAce ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 12歳以上推奨 ] 配布元 お金で買えないものは無い。買えるものは自分で稼いで買え!
いわゆる「ハクスラ」で、金を稼ぎながら新しい装備を買ったりスキルを習得するのが主な流れになっています。
ひたすらにパロディが詰まった作品(作品タイトルもパロディ!)ながら話の根幹はとてもシリアスです。
この世界観から想像もつかない真実に「なん・・・だと・・・」とプレイヤーも思ってしまうことでしょう。
作者の過去作品から登場するキャラ(主に敵キャラ)もいるため、プレイしているとより楽しめるかもしれません。
『復讐のマッチ売り - REVENGE MATCH -』からの出典が多いようですが・・・その作品は本気で難易度が高いですよ!
(一応自分は難易度ルナティックでラスボスまで倒しました)
「クルクル村」にやってきたトレジャーハンター、ケンジ。目的は「宝を手に入れて億万長者になること」。
不動屋さんのメリモンから購入した家は家賃が10万(!)という高額な代物で、稼いでいかないと払うことは出来ません。
何故かその家にはミュウという少女が住んでいました。身に覚えが無いのに彼女はケンジの「妹」だと主張します。
こうして共同生活が始まっていくことになりました。ギルドでクエストをこなしながら秘宝を探す日々が始まります。
その先に待ってるのは最大級の秘宝「賢者の石」。一人ぼっちの魔女。2人に待つ衝撃の真実とは・・・?
武器、防具、消費アイテムの購入、スキルの習得、途中から購入が可能になるドーピングアイテムでの強化。それらを可能にするためとにかくお金を稼ぐのが重要です。
敵から逃げずに連続して倒していくとボーナスがもらえたり、難易度「Hard」にすると金運のステータスが上がったりと、金稼ぎに重要なシステムが揃っています。
どんどん買って覚えて鍛えてダンジョンを攻略していきましょう。
スキルがセットできる個数に限りがあること(一定のレベルに達するとセットできる数が増える)、覚えられるスキルはキャラごとに決まっていること、武具以外にも状態異常を防げる「カード」や能力を上げる「補助」装備があること、セットするだけで効果を発揮する「パッシブスキル」にも気を配る必要があります。
敵は・・・やはりハクスラというだけあってかなりの強敵です。ザコ敵はまだマシですが・・・強敵は本当に強敵です。
ボスクラスの敵は装備、スキル、戦略、どれか1つでも欠けてると多少ステータスが高いくらいでは簡単に全滅します。冗談抜きで。
特に状態異常の対策は必須です。今作の状態異常は厄介な物が多く、またステータスダウンも無視できない部分が多いです。
パロディ要素は・・・明らかに自重してないところが多いです。特にスキルや魔法、アイテムの名前や説明に多い傾向があります。
話自体はシリアスなのでそのギャップが凄まじいです。どうしてこうなった・・・。
一度エンドを迎えると真エンドに向かうことになります。まずは強化されたボスに挑んでみましょう。
倒せないと思ったら装備やスキルの見直し、それでもダメならステータスの強化から始めてみてください。
クリア後には闘技場にも挑戦出来ますがこれはやりこみの域。同じくクリア後に行けるおまけ部屋には「閲覧注意」な絵があります・・・。
とあるイベントの後に見られますがこれは自重した方が良かったのでは・・・。いいぞもっとやれ!
「地獄の沙汰も金次第」。最初の頃はそんな話だろうと思っていましたが・・・真エンドまで見てみるとそれは全然違いました。
何せOPからそんな感じだったからですね・・・。本気で「どうせ人の心も金で買えるのだろう」と思ってしまいました。
実際は「金で買えないものがある」ことを思い知らされるストーリーです。特に「他者との繋がり」が強く出ています。
ある敵キャラはそういう「繋がり」を無視した言動を取り続けた結果、悲劇的な末路を歩みます。そして真ラスボスは・・・
おっと、その正体を含めてネタバレになってしまうのでここでの言及は避けておきます。まあ、大体予想はつくはずですが・・・。
報告が遅れましたが、この作品は「Xtool」という色んな道具をテーマとした企画の作品の1つです。
前にレビューした『ココア姫と伝説のパン』『ルイと街の時計塔』もこの企画に参加した作品になっています。
テーマとなっている道具は前者が「パン」、後者が「時間」。そしてこの作品は「金」です。
まだ未完成な作品もあるようですが興味があれば他の作品もチェックしてみるのもいいかもしれません。
管理人コメント一般の雑魚戦でも、物量作戦で攻めてくるパターンがあり、どうしてもHP, MPの消耗が避けられないバランスになっています。これがボス戦になると、挑発のタイミングを1ターン間違えただけで一気に瓦解する、タクティカルな戦闘になります。
その上、ボス戦は最序盤から連戦前提。速攻クリアのボーナスを手に入れるためにも、しっかりとしたレベル上げは大前提。その上で、敵の攻撃パターンと弱点をしっかりと覚えておかないと、まず勝てはしないでしょう。
戦闘面だけでなく、ストーリー面でも、ケンジとミュウの生い立ちといった、様々な謎が散りばめられています。こちらもしっかりと追っていきましょう。
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レビュワー [ 名もなきニコ生部員 ] ジャンル [ 皆でツクる王道RPG ] 作者 [ 皆で王道RPGツクール部 さま ] 容量・圧縮形式 [ 200MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールVX Ace ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:9 グラフィック:8 サウンド:7
皆で楽しい王道RPGをツクろう!
タイトル「ニコ生RPG」が示す通り、ニコニコ生放送で意見を募って制作しているRPGです。
(VIP系ではないのでご注意を。)
記憶喪失の主人公、剣士(デフォルト名)が、ボーイッシュなシーフ(デフォルト名)と
記憶を取り戻す秘宝の手がかりを探すため義勇兵団に入団するところから物語は始まります。
しかし、義勇兵団の陰謀、竜神族の介入によって剣士たちは思わぬ運命を辿る事となり…
といった王道の序盤展開ですが、このゲームの面白さはゲーム内に留まりません。
生放送内で敵やアイテムの名称、ダンジョンの仕掛け等をアンケートで募集するので、
自分の考えたアイデアが(アンケートで採用されれば)
ゲーム本編に実装されたり、オリジナルのキャラクターを物語に登場させることもできるのです。
またグッズ製作やイベントのゲスト出演など生主が精力的に活動されており、掲示板ではファンアートも盛んに投稿されています。
謎解きやホラーが全盛のフリゲー界隈ですが、『皆で王道のRPGをツクる』という目的に向かって
不特定多数の人たちと邁進するのも、またフリーならではの醍醐味に思います。
さあ、皆さんもまずは生放送に参加してみましょう!
管理人コメント本作のメインストーリーは王道一直線ですが、数多のユーザがアイデアを出し合った結果、時には高橋邦子作品並みにぶっ飛んだ展開に発展する箇所もあります。
(画像の竜神族・ヴォルクと出会うシーンなど)
それでも、ストーリーが空中分解しないのは、メインとなるストーリーとシステムがしっかりしているからです。特に戦闘面は、壁役(主に剣士)に攻撃を集中させるよう、敵のヘイトのコントロールが必要になるシステムになっています。
それを生かすため、まだまだストーリーが固まっていなかった体験版の時代から、剣士とシーフのコンビは健在でした。シーフの強力なバックスタブを生かすために、剣士は防御に専念させたり、逆に敵のHPが低い場合は、剣士もシーフも攻撃に回ったりと、臨機応変な作戦が醍醐味です。
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レビュワー [ しかくん ] ジャンル [ 古城を探索する中編RPG ] 作者 [ ヨシ さま ] 容量・圧縮形式 [ 5.51MB・ZIP ] 制作ツール [ RPGツクール2000(RTP不要) ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 --今は無人の寂れたお城。
いつからか、そこには悪魔が住み着くようになった。
怯える村人のために、二人の聖職者を操作して古城を探索するRPGです。(ゲーム紹介文より)
初レビューです
この作品はRPGツクール2000制のシンプルな中編RPGです。戦闘はデフォルト戦闘。
短いながらも薄暗い雰囲気漂うマップ、個性的な登場人物がプレイヤーをゲームに引き込んでくれます。
易しすぎず難しすぎずの難度で気楽に遊べます。一日1エリアずつとか区切って遊ぶとよいかも。
レベルを上げたり、アイテムを探そうとしたりすれば詰むようなことはないはずです。それでも敵に勝てないようなら「自動」や「防御」を使うといいかも。
「シンプルな作品で遊びたい」という人にオススメです。
やりこみ要素は1つだけ難しい箇所があり、制作者のブログで場所が種明かしされています。どうしてもラスボスに勝てない場合は見ると良いでしょう。
管理人コメント最初のうちは、とにかく武装が貧弱であるため、地道なレベル上げと素材集めが必要になります。レベルを上げて技を覚え、その技を使って雑魚戦を乗り切る…と、1レベルごとに強さが実感できるバランスになっています。店のラインアップも、敵から落ちる素材を使って作らせる必要があります。
ボス敵は、どれも対策が必要な強さになっているため、常に素材を揃えることを意識して地道に攻略していきましょう。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 時計塔を巡る中編RPG(ボイス付き) ] 作者 [ おばけ さま(代表)& えそらごと さま & イヌハル さま & MINAKI2424 さま ] 容量・圧縮形式 [ 352MB・自己解凍方式 ] 制作ツール [ RPGツクールVX Ace ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 何故か朝が来ない街。その原因は時計塔に・・・?
どちらかというとシナリオ重視な中編(4~5時間くらい)RPGです。
また、キャラクターボイスが戦闘中と一部のイベントに用意されています。
戦闘バランスは意外とシビアで、特にボス戦は対策してないとあっという間に全滅も・・・!?
ある日、時計塔がシンボルのとある街で朝が来なくなってしまいました。
この街で暮らす少年、ルイはその原因が街の時計塔にあるとみて、ニートで酒好きな技師、ピアーニと一緒に時計塔に潜入します。
しかし、その時計塔は何故か不思議な空間になっていました。この時計塔で一体何が起こってるのでしょうか?
異空間になってしまった時計塔を登りながら時が止まってしまった原因を探ることになります。
魔女見習いや変態紳士といった仲間も合流し、塔の最上階へ向かいます。そこで何が待ってるでしょうか。
この世界は「魔法が衰退している」という設定となっているためか、ほとんどのキャラがTPというポイントを使って特技を繰り出します。
ヒートアップという特技はMPをTPに変換するので、これを上手く使ってTPを溜めましょう。
戦闘難易度は高め。ザコ敵の数が多く、厄介な特技や魔法を使用してくる場合が多いのに対し、プレイヤー側は全体攻撃をほとんど習得しません。
ザコにすら全滅の危険があるのでそこは注意しましょう。2人しかおらず先手を取られやすい開幕が意外と厳しいです。
ボスは更に厳しく、一部のボスはTPのことを考えないととんでもない火力の特技で全滅の危険も。状態異常も厄介です。
しかも2人だけでボスに臨まなければならないこともあり、本気で苦戦します。対策をしっかり考えましょう。
武器はある場所で強化していくことに。お金に加えて素材も必要になることも。
結構値段は高いですが金策がほとんど敵を倒すことでしか行えないため、必然的にザコ敵と戦う機会が増えます。
防具は存在せず、代わりに各地の宝箱から手に入る装飾品を装備することに。1人につき3つ。良く考えて装備していかないと苦戦することも・・・。
更にPスキルを装備すると戦闘でお得な効果が発生するようになります。
ある条件を満たすと真のラスボスと戦うことになり、撃破後の展開に少しばかり変化が・・・?
奇妙な恋の関係にも注目です。例えば、ルイはロゼ(ピアーニの妹)に首っ丈ですが、当のロゼは彼に興味すらありません。
一向に伝わらない恋心、とんでもない理由で結ばれる2人、明らかに恋ではない一方的な好意・・・。
とりあえずルイは「もっと周りを見るべきでは?」と思いました。12歳の少年だからまだ恋は早過ぎるのかもしれません。
まああのような大人(主に変態方面?)になるのも嫌なんですけどね・・・。流石に大人になってもその考えは理解出来ないですよ!
2つのサブクエストにエキストラダンジョンも用意されています。
流石にサブクエストが2つは少ない気もします。無いよりかはマシですが、もっとあれば更に嬉しいかもです。
食材を使って料理を作る要素もありますが、自分は一度も料理を食べることなく真ラスボスまでクリアしました。
フィールドでしか料理を食べられないということもあり、結局は通常のアイテムを使うので有意性があまり無いようにも感じます。
他にもラスボスの存在とか、色々気になる点はあるものの、十分に魅力はあるでしょうか。
一番の謎だと思うことは「あの人が何故ルイのことを好きになったのか」ですかね・・・?一体あの人のどこを好きになったのですか!?
管理人コメント本作の難易度が高いのは、プレイヤーキャラの技が特殊性の強いものであるのも一因です。ルイの覚える技はTP減少技や状態異常、ピアーニに至ってはTP技の「ガトリング」を覚えるまでほとんど役に立ちません。
加えて、敵の特殊攻撃のダメージが大きすぎるのも難易度上昇の一因です。HPの低い女性キャラは、冗談抜きで一発死がありえるバランスになっています。
技での回復ができるキャラも限られているため、回復の基本はアイテムになります。幸い、回復アイテムは至る所に落ちているため、レベル上げも兼ねて、全部拾い集めるつもりでダンジョンを回りましょう。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ ある神社で巻き起こる小さな騒動、超短編RPG ] 作者 [ 地獄カバ さま ] 容量・圧縮形式 [ 39.6MB・自己解凍方式 ] 制作ツール [ RPGツクールVX Ace ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 これは「七転び八転び」ですかね・・・え、それじゃダメ?
もうだいぶ遅くなってしまいましたが正月がテーマの作品をレビューしたいと思います。
正月を題材にした超短編RPGですが、あの地獄カバ氏の作品、短い中にも色々なメッセージが込められています。
ここは春小井神社。小さい神社で、山奥に建っているのが原因なのか正月にも拘らず参拝客が全く来ません。
そこでこの神社の巫女、たまえは神通力を使ってどうにかしようと策を講じました。
まさかそれが(小さな)騒動を引き起こすことになろうとは・・・。
申年にちなんで(?)呼び出された孫悟空と一緒にどこかに飛んでいってしまった授与品を探しにいきます。
口は悪いものの何だかんだいって付き合ってくれる孫悟空と少々天然な巫女のたまえ。
全然噛み合ってそうにありませんが・・・ある意味お似合いの2人と言えそうです。
戦闘はちょっと注意が必要です。LVが低くてもクリアは出来るのであまりザコ敵とバトルする必要はありませんが・・・。
敵はあるボス以外複数で登場し、高火力の特技やスキル封じの特技などを使ってきます。2人の能力もさほど高くなく、あっという間に瀕死に追い込まれることも。
通常攻撃だけで倒そうとせず特技も使った方が良いです。ちなみに一番火力の高い特技を持っているのは・・・意外にもあの巫女さんです。
装飾品は状態異常を使ってくる敵(特にボス)がいることを考えるとそれを無効にする装備が必要になります。
また、あるアイテムを使うと神社に戻ることが出来、もう一度使うと元の場所に戻れます。神社に戻ると全回復するので覚えておきましょう。
Aボタンを押すと会話が出来るほか、商売猫や神主(たまえの父親)に話しかけると色々聞けたりします。
話が進むたびに喋ることも変わるのでこまめにチェックしてみましょう。
無事騒動が終わった後、あの神社はどうなっているのでしょうか?いや、まさか何も変わってない訳じゃないですね!?
「七転び八起き」だったかどうかはちょっと分かりませんが、確実に良い方向へと歩んでいけそうですね。来年はきっと良い事がありそうです。
にしても巫女さんのイメージが崩れかねないことがちらほらと・・・。ラスボスは思わず噴きました。貴方何を想ってそんなキャラを作ったの!?
管理人コメント本作のスキルは、ほとんどがTP消費技になっています。ターン経過やダメージで増加するTPを使うため、頻繁に使用できますし、また、頻繁に使わないと容易に全滅に追い込まれるバランスになっています。
ザコ相手であっても、1発で瀕死状態に持っていかれるスキルが目白押しであるため、巫女さんの回復技を常に使えるよう、TPを調整する必要があります。
レベル上げによるゴリ押しが通じない分、TPを調整しながらスキルやアイテムを使いこなす必要があります。