【 BlueBird 】
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| レビュワー |
[ ぬい ]
| | ジャンル |
[ 田舎町を舞台にしたサイコホラーADV ]
| | 作者 |
[ LIKEMAD_GAMES/ツシマユキヒロ さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 34.5MB・自己解凍EXE ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクールVX Ace ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | ダウンロード |
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青い鳥を見つけた先にある真実。
胸の奥にゾワ～ッとした恐怖が広がる作品です。
“鳥”が引き金となって酷いトラウマを発症した主人公。その原因を知る為に、彼女は一人、生まれ育った町へ戻る事を決意します。
けれども、帰郷した日の夜に刑事が訪ねてきた事から徐々に雲行きが怪しくなって――という展開に冒頭から引き込まれました。
また、町の中で出会う人々も印象的です。全員何処か疑わしくて、そんな相手と過ごす一週間にハラハラします。
しかも、月曜・火曜……と日を追うごとに危機感を覚える出来事が起こるので先が気になり、気づけばラストまでぶっ通しでこのゲームを遊んでいました。
なお、ストーリーを進めるにはキャラクターとの会話や各マップを探索する他に、退行催眠を受けて過去の世界へ行く必要があります。
そこで記憶のカケラを見つけ出す事で、トラウマが生まれた日に何があったのかがだんだんと分かっていくのです。
クラシックな絵画の中から指定された品々を探す仕掛けがとても独創的でおしゃれでした。
以上の要素に更に音の演出が加わり、本作は作者様の作品内でも特にショッキングな内容となっています。
誰を信じればいいか分からない日々の中で、主人公が真実を見つけられるかどうかは貴方次第！ ぜひ、彼女を導いて全ての謎を明らかにしてください。
管理人コメント
風光明媚な舞台背景で魅せてくれますが、本作はサスペンス。実際のストーリーは、「自分の行動が筒抜けになっている」田舎の恐ろしさと「他人が何を考えているか分からない」都会の恐ろしさを混ぜこぜにした恐怖が主人公を襲ってきます。
そもそもの事件の発端からして「田舎での都会へのあこがれ」が引き起こしたドラッグ蔓延。それがどのように主人公のトラウマに関わるのか、戦々恐々としながら読み進めてください。
ストーリー分岐は終盤に集中しているため、それまでのストーリーや謎解きを参考にしながら、終盤の謎の解決に乗り出してください。1時間もあればコンプリート出来る作品です。
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【 あなたの殺し方 】
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| レビュワー |
[ おもち ]
| | ジャンル |
[ 掌編アドベンチャー ]
| | 作者 |
[ みやの さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 11MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ WOLF RPGエディター ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ 12歳以上推奨（バイオレンス表現） ]
| | 配布元 |
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ぼくはアナタです
顔や服装や口調がちがってもアナタです
これはアナタを殺すお話です
それは何も意味をもちません
三分で終わるお話です。
抽象的なような、難解なような、雰囲気を感じ取るような、不思議なゲームでした。
殺すこと、死ぬこと、両方を感じてください。
最後の入力画面に自分の手で入力した言葉は染み入るようでした。
ぜひアナタを殺してみてください。
管理人コメント
このゲームは、表面的に見れば、画面の中にいる「アナタ」を5種類のやり方で殺す、「悪趣味」ととらえられてもおかしくない作品です。
ただし、「くるくるり」などのメッセージ性の強い、仕掛けを凝らした短編作品を多数作りこんでいる みやの 氏のこと。本作の真相もまた、「ゲーム外を含めて」探す必要があります。
…とはいっても、本作はその「悲劇を断ち切る」ヒントも簡単な部類。コンプリートまで含めて3分で楽しめる短編です。
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【 Good-bye to Youtopia 】
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| レビュワー |
[ おもち ]
| | ジャンル |
[ シンプルドット メタフィクション アドベンチャー ]
| | 作者 |
[ 深海フェイクメイカーズ さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 55MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクール2000 VALUE! ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
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一人の人間であるために最下層へ向かう話。
統合とは？ユートピアとは？プレイヤーとは？
主人公は一体何から逃げ出したいのか？
謎解きもバトルも難易度は低く、プレイ時間も短めなのでどっぷり推測しながら進めます。
難解なセリフや雰囲気、プレイヤーとしてストーリーに組み込まれた時の独特の心地を楽しんでください。
懇切丁寧な解説はありません。
ふんわりと感じ取りながら［観測］しましょう。
管理人コメント
謎解きも戦闘も、道中や「見る」スキルであからさまにヒントが分かるため、それを探すのがゲームとなります。謎解きも戦闘も、階層が進むほどヒントは変化球になりますが、それでもしらみつぶしに当たれば越せるようになります。
ただし、8Fの謎だけ注意があります。「部屋の中にあるオブジェクトの個数を数える」という単純な問題ですが、微妙に輪郭が違うだけの2種類の円柱が対象になっているため、それを一緒くたにしてしまうと解けなくなってしまいます。
ギミックだけを紹介したのは、本作のストーリーがネタバレ厳禁だからです。何も情報が無い状態での「一回制」が重要なストーリーです。直にお楽しみください。
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【 221Bふたりの探偵 ワトソン役からの脱出 】
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| レビュワー |
[ 赤松弥太郎 ]
| | ジャンル |
[ 謎解き脱出ゲーム ]
| | 作者 |
[ スタジオこんぺいとう さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 102MB・ZIP ]
| | 制作ツール |
[ ティラノビルダー ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
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ハマリ度：9 グラフィック：9 サウンド：8
おはよう、ワトソン君。
そのタブレットを通じて、観月瞳という少女と通話できる。
彼女は学校帰りに背後から襲撃され、気がつけば密室に監禁されていたという。部屋に窓はなく、現在位置は不明。
手元のものと同じ機種のタブレットから彼女は通話しているが、時限爆弾が取り付けてあり、今から1時間後に起爆する。密室から脱出しなければ彼女の命はないだろう。
タブレットの電波を逆探知すれば、彼女の位置を特定できるだろうが、目下の所まだ成功に至っていない。
そこで今回の君の任務は、観月瞳との音声通話のみを通じ、密室の謎を解き、一刻も早く彼女を密室から救出することにある。
例によって君が捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。
なお、君のタブレットも、観月瞳のタブレットと同時に爆発する。
健闘を祈る。
個人的に、脱出ゲーはどうにも苦手です。
クリックポイントを見逃したり、謎解きのヒントが出揃っているのか判断できなかったり、細かいところでつまずきます。
どうしても解けなくてヒントページを見て、それでもまったくわからなくて攻略サイトを覗いて、結果本当につまらないところで詰まっていた時のショックったらありません。ガッカリします。
視野が狭いとか、観察力が無いとか言われると、まったく反論できないんですが。
せめて謎解きに挑みたいのに、門前払いを食わされたようで、腑に落ちないんですよ。
本作の主人公《ワトソン》は、「観察眼がなく、知識の幅も狭い」と、雇い主である探偵・小鳥遊明人に毎度言われている青年です。
しかし、彼は決して意気地無しではないし、無能でもありません。
それに彼には、弱点を補ってくれる仲間がいます。
人質に取られた瞳は、鋭い観察眼の持ち主です。雑然とした密室の中の状況から簡潔に、必要な情報を伝えてくれます。
そして足りない知識は、別口で動いてくれている小鳥遊が、都度ワトソンに教えてくれることでしょう。
おかげでワトソン、そしてプレイヤーは、クリックポイントのしらみつぶしや、専門知識をググるといった作業に煩わされることがありません。
純粋に謎解きに集中できる環境が整っています。
探索画面もとてもシンプルで、タネも仕掛けもありません。本当に。
こういう図面を見るとつい、あぶり出しがあるんじゃないかとか、裏側に何か書いてないかとか、疑ってしまうのはボクだけじゃないでしょう? 安心して下さい。
プレイヤーは、4×4に区切られたマスを選んでクリックするだけ。すると瞳が、その場所にある怪しいものをリストアップしてくれます。
細かく調べたい時には、そのリストからアイテムを選べば、瞳が自分で判断して、抜かりなく調べてくれます。
探索でつまずく要素は、まったく見当たりません。
それは、本作が探索メインではないことを示す証拠でもあります。
しらみつぶしに探索しようにも、制限時間が減っていくだけで、何も進展しません。
一般的な脱出ゲーは、探索することで謎を見つけ、その謎を解く、という流れですが、本作はまったく逆です。
謎を解くことによって、どこを探索するべきかがわかる、いわば「謎解き駆動型」なのです。
親切にも、最初の謎解き5つ分は、既にタブレットにインストールされています。
なおかつチュートリアルで、この謎解き5つを解けば、箱に取り付けられた南京錠が開くことまで示唆されています。
本作の謎解きは非常に素直で、誘導も巧みです。
5つの謎解きも、最初は何を言っているのかわからないものもあるでしょうが、わかりやすい問題を解いている内に気付くようにできています。
だからと言って決して簡単ではないところが、本作の面白いところです。
公式サイトの以下の文言をよく読んでください。
謎を解きやすいよう、フォーマットを整えたメモ用紙をご用意いたしました。
ぜひ一枚ずつ印刷してご使用ください。
※印刷せず白紙にメモをしても遊ぶことは可能ですが、謎解きの難易度が跳ね上がります。
印刷することを強く推奨いたします。
謎解きのファンなら、これを読んだ時点でイヤな予感がするでしょうが、大当たりです。
ボクとしても、公式サイトの用紙を片面印刷で2部用意しておくことを強く推奨します。あとハサミも。
印刷環境がない人は、pdfを読み込めるペイントソフトなり、ドローイングソフトなりを用意してください。Windowsのペイントでは非力すぎます。ボクはGIMPでやりました。
本作の謎解きは、ともかく手を動かすことが大事です。頭の中でこねくり回して解ける問題ではありません。
そして、メモを取ること。本作のバックログはとても貧弱で、あっという間に溢れてしまいます。
億劫がらず、自分の手を動かしてください。手を動かせば必ず、ひらめきも生まれるはずです。
ボクは、本作ほどわかりやすく、やる気を出させてくれる謎解きには、今まで出会ったことがありません。脱帽です。
……本作の犯人、パズル作家として最高のものを持っていると思うんですよね。なぜ爆弾魔になんかなったのか。
小鳥遊は「ぼっちでかまってちゃんのナルシスト」とプロファイリングしてますが、そんな人物が、ここまで解く側の気持ちに寄り添った問題が作れるとは、信じられない気持ちです。
もっとその適性を世に活かすべきだったんじゃないか、と惜しまれますね。
人間にはそれぞれの「分」というものがあります。向いてるものと向いてないものが、ハッキリある。
他の人にはたやすく出来ることでも、自分にはどうしても出来ないってこと、いくらでもあるでしょう?
でもそれは、やらずにはいられないことから逃げる口実にはなりません。
「自分なんか脇役がお似合いだ」と思っていても、ある日突然、ヒーローにならなきゃいけない時が来るんですよ。
そんな時が来たら、分不相応だろうと、やってもできなかろうと、やるっきゃないでしょ?
公称プレイ時間は3時間ですが、ボクがリロードを繰り返し、寄り道しまくっても3時間ですから、皆さんはもっと速く解けるはずです。
しかしワトソン同等、初見でリアルタイム1時間以内に解くのは至難の業でしょう。
大した男なんですよ、ワトソンは。
腕に覚えのある諸氏はぜひ挑戦してもらうとして、脱出ゲームに自信のない方も、探索しなければ作中時間は経過しないシステムですから、じっくり腰を落ち着けてやってみてください。
瞳ちゃんとワトソンの軽妙な会話を楽しむ、それだけのつもりでも構いません。絶対に二人とも助けたいという気になること請け合いです。
謎解きも、ストーリーも、先の展開が気になってついついプレイを進めたくなる、そんな魅力のある作品です。
管理人コメント
本作は、劇中人物を動かすよりもプレイヤー本人が動くことを主としたシステムになっています。時間制限はワトソンと瞳を動かすごとに経過していくため、何も手掛かりが無い場所を探す余裕はありません。
そのためにも、部屋の探索より先にタブレットの問題を解く方が重要となります。「それを解くヒントが部屋の中にあるんだろう！？」と思われるかもしれません。しかし、A～Eの謎解きのうち半分近くは、何も探索していない状態でも解答可能です。部屋のヒントが必要な問題も、どこを探せばいいかはタブレットの中にあからさまに記載されています。
図形的な考えを主とした謎解きだけに、文字だけのメモではどうしても難易度が上がります。pdf編集ソフトもプリンタも無い環境の方は、タブレットの問題や見取り図をスクリーンショットで撮っておくのがおススメです。BMP画像ならば、お使いの画像編集ソフトで存分にいじれますので。
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【 薔薇と悪魔騎士 】
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| レビュワー |
[ りなしゃん ]
| | ジャンル |
[ 雰囲気ホラー短編アドベンチャー ]
| | 作者 |
[ 白神リリア さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 52MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクールVX Ace ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ 12歳以上推奨 ]
| | 配布元 |
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ハマリ度：7 グラフィック：8 サウンド：10
不吉を呼ぶ悪魔の住む島、迷い込んだ少女の行方は･･･。
激しさを増す暗い雨の日の夜、不気味な島へ一人の修道女コレーは船を出し向かっていった。
しかし、その船の中にひっそりと彼女の姪であるサクヤも乗り込んでいた。
一人取り残された少女は叔母を探しにこの危険な島の奥地へと進んでいきます。
その奥地にいる者は一体何か、そしてその願いとは何なのか･･･？
【システム】
ステージは3つに分かれており、基本的に襲ってくる影のような悪魔を回避しながら謎を解くシステムとなっています。
（この年齢で大岩持てるのなら、それぶん投げて攻撃すれば悪魔逃げるのにとツッコむのはやめておきます。）
得たアイテムを使って謎を解くことが多いのですが、中には使い方を誤ったり取り逃すとゲームオーバーが見えてくるため、そこは注意が必要。
所々にヒントを得るポイントが設置してあるため、道具の使い方などを理解すればクリアは容易だと思います。
（仕様上セーブ後にヒントを見てロードすれば何回でも可能ですが、そこはちょっとズルいのでやりませんでした。）
襲ってくる悪魔の中には見えないところからいきなり現れるパターンもあり、暗闇の中で悪魔を避けながら進む場所もあるので、少しスリリングです。
【見どころ】
今回は「Knight of Lapyrith」の登場文物であるサクヤの子供時代にスポットを当てた作品となっています。
その頃のサクヤは好奇心旺盛であったので、前作のKnight of Lapyrithとは想像がつかなかったのも少し驚きでした。
キャラの細かな動きと吹き荒れる落ち葉などの演出、ステージごとに色調が変わるため、ホラーな雰囲気が伝わりました。
コレーと会う度に少し緊張が解れ、二人のやりとりも親戚同士のであるためか暖かく感じました。
会話中はヒントであろう内容も入っているため注意しながら見るといいかもしれません。
ADVの中では簡単な部類に入るため、アイテムも難しく考えなければクリアできます。
悪魔に関する内容も少し入っているので、それらを考えながらストーリーを進めるのもいいでしょう。
また、彼女の将来についても少し語れているところも見所です。
管理人コメント
本作は「Knight of Lapyrith」の知識は必要ありません。ジャンルも全く異なり、モンスターを殲滅するRPGから、モンスターから逃げ惑うADVになっています。
ただ、肝心の逃走アクションは、難易度が高い…というより理不尽に思える部分があります。追いかけてくる悪魔はダッシュでやっと引き離せるレベルの歩行速度がある上、ダメージ時のウェイト処理が甘く、当たり所が悪いと、5つあるライフが一度に3つも奪われる事態になります。
ただ、悪魔は基本的にプレイヤーの位置に向かうような作りになっているため、引き付けてから脇をすり抜ける方法で難なく回避できます。
それ以外の謎解きも、解決策は簡単目になっています。ただし、以前の展開を覚えていないと解けない謎が多いため、場面が移動したときにはセーブを分けて取るようにしましょう。
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【 PUB 】
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| レビュワー |
[ 氷雨 ]
| | ジャンル |
[ リティッシュロックの歴史を辿るADV ]
| | 作者 |
[ Achamoth さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 162MB・自己解凍EXE ]
| | 製作ツール |
[ RPGツクールVX Ace ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
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イギリスのパブで酔いつぶれた主人公が、1959～1979年につながる不思議なパブで目覚めたところから始まる物語です。各時代を代表する若者たちのスタイルやそのルーツを辿りながら、ブリティッシュロックの系譜を知っていきます。
59年のロッカーズのロウ、64年のモッズのピーター、78年のパンクのヴィルを通して、各年代ごとの悩みや閉塞感、そこから抜け出そうともがく姿がそれぞれに印象的。彼らとともに各時代を巡ることで、彼らが自分を見つめなおす話でもあります。
かつて憧れたスタイルに身を包んでも、そのスタイルに込められた『ロック』な思想が抜け落ちてしまえばそれはただの猿真似になり、そうなった瞬間にそのスタイルが挫折し終焉していくことをしっかりと描き出しています。作中にも登場する実在のバンド“セックスピストルズ”のヴォーカル・ロットンが言った「ロックは死んだ」という言葉や、恋とドラックに破滅したシドがロウに語った言葉にそれが端的に表現されている気がします。
一方でセックスピストルズのファンの少女は、“自称良識的な大人”の言葉に対し、自分で考えた信念をもって友人を選ぶという大人への反抗を心に決めます。名前もないただのモブである彼女ですが、その心にはきちんと『ロック』が受け継がれているのです。つまりこの作品は、ロックや若者文化を通して自分の考えや信念を持つことの大切さを語っているのでしょう。
また、各時代を代表する三人のキャラクターがそれぞれ個性的で魅力があるのは当然ながら、サブキャラや名もないモブキャラに至るまで、それぞれに個性があって話しかけることが苦になりません。作品の性質上イベントを進める度にマップにいるキャラクターに話しかける必要があるので、口調などから性格や立場が何となく見えてくるので段々話しかけるのが楽しみになってきます。
個人的にメインキャラクターの中ではロウが、サブキャラやモブキャラでは59年に登場するファンキーで“本当の意味で”良識的な神父様、全時代を通して出てくる英語が全く分からないままロンドンで暮らしている日本人のゴンスケ、そして上段に上げたセックスピストルズファンの少女がお気に入りです。モブキャラも含めてかなりの数のキャラクターが登場するので、プレイヤーそれぞれの琴線に触れるキャラクターが見つかるでしょう。
かなりの力作であるこの作品ですが、難点を挙げるならちょっとしたミニゲームがあるとはいえ、ADVにありがちなお使いゲームの側面が強いことでしょうか。様々なキャラクターに話しかけ、その内容を頭の片隅に入れておかないとトゥルーエンドにたどり着く条件であるmemoの100％が難しいところがあるので、手元で実際にメモしたり、こまめなセーブが必要です。場合によってはあるイベントを終えると別のイベントに関わるサブイベントができなくなったり、イベントが起きた時にだけ数回しか行けないマップに必要なアイテムがあったりするので、これらのイベントの前には必ずセーブする必要があります。
また59年のコーヒーショップでのミニゲームを複数回失敗すると次のイベントへ行けない不具合があるので、ミニゲームを始める前にセーブすることをお勧めします。
また同行するキャラクターの有無によってmemoのイベントのフラグが建ったりするので、同行キャラがいないときに話しかけた相手にも、同行キャラがいる場合もう一度話しかける必要があるのもトゥルーエンドを迎えるハードルを上げているかなと思います。
ですがそんな難点など気にならないくらい、のめりこませる力を持った作品です。主人公の選択によって主人公のパラメーターやトゥルーエンドを迎える際の相方となるキャラクターが変わるというある種の性格診断っぽいシステムも新鮮です。ただしこれもmemoイベントに必要なパラメーターがあるのであんまり自由にしすぎるとそれはそれで調整が大変かもしれませんが。
ストーリーにのめりこめるようなゲームを求めている方や、探索が苦にならない方におすすめです。ロックや英国の若者文化を題材にしてますが、そのあたりに詳しくなくとも作中で解説が入るので、特に知識がなくても話についていけます。
やりこもうと思えばとことんやりこめる（三人それぞれのエンドコンプ）ゲームなので、年末年始のお供にブリティッシュロックと英国若者文化を巡ってみるのはいかがでしょうか。きっとあなただけの『ロック』が見つかるとおもいます。
管理人コメント
本作「PUB」は、Achamoth氏の処女作です。それ故に、次回作である「Steel howling」や「触手を売る店」に比べ、探索が冗長になっている部分があります。
ただでさえ舞台が3つある上、その3つの舞台を駆けずり回ってアイテムを集めるのが基本的な攻略。より良いENDを目指すためには、氷雨氏のレビューの通り、叶える順番や何気ない会話まで慎重に選択する必要があります。
本作のストーリーを理解するためには、50～70年代のイギリスの歴史と音楽の知識がいります。もちろん、ストーリー上で必要な知識はゲーム内で説明してくれるため、ゼロからの状態で初めても問題ありません。
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【 徒花の館・地獄篇 】
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| レビュワー |
[ シュン ]
| | ジャンル |
[ 本当の地獄を知るデス・ゲーム ]
| | 作者 |
[ 雪月花 さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 245MB・ZIP ]
| | 制作ツール |
[ RPGツクールMV ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ 12歳以上推奨 ]
| | 配布元 |
|
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人の本性が見えることこそ、本当の地獄だ！
今作は今までの『徒花の館』シリーズのキャラが登場しますが話は時系列で関係の無いパラレルワールドになっています。
これまでの『徒花の館』シリーズの作品をプレイしていなくても大丈夫でしょう。無論、プレイしているとキャラの言動の意味がより良く分かると思いますので、是非プレイしてみて下さい。
少々残酷な表現もありますがキャラの心理を考えたいという人ならプレイして損はないと思います。
悪魔レヴィが始めた生き残りを掛けたデス・ゲーム。最後の一人になればどんな願いもかなえることが出来るといいます。
主人公、砂野陸はそんなゲームにクラスメイトたちと一緒に巻き込まれます。そして生き残るために様々なゲームに挑戦することになります。
しかしこのゲームには「本当の目的」が隠されていたのでした。主人公たちはそれを見つけ出せるでしょうか？
今作も様々なゲームに挑戦することになります。時には詰まってしまう場面もあるため、セーブデータは良く考えて取りましょう。
行動や正解などは最初から決まっており、中には総当たりでクリア出来るものもあります。そうでなくても相手の行動を見ておけばクリアできるものがほとんどです。
エンドは2つあり、重要な場面での選択肢で分岐します。まあ・・・どちらが正解かはすぐに分かると思いますので問題無いはずです。
デス・ゲームに集められたのは異常者ばかり。もちろん、主人公も例外ではありません。
キャラの過去や心情が嫌というほど明らかになっていき、やはり皆普通ではない・・・と感じてしまいます。
あの悪魔も何を思ってこんなゲームを開催したのでしょうか。ただ人間同士の殺戮を見たいからでは無さそうですしどうも考えていることが分かりません。
自分にはこんな状況になっても一切動じなかったり、予想を超えた言動を取ってくる人間の方がよほど悪魔に見えました。
それにしても良い方のエンドで明らかになるあの結末は驚きました・・・。どうやら一筋縄ではいかないようですね・・・。
管理人コメント
本作は、今までの「徒花の館」シリーズのキャラを集めたパラレルワールド…いわゆる「スパロボ」的な作品です。
キャラクターのみならず、要のミニゲームも前作を踏まえた仕掛けがあります。ほぼ同じながらどこかが異なる登場人物たち。ストーリー中心となったことで、今までは調査資料でしか分からなかった登場人物たちの真相がストーリーの中で明かされます。
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【 魔法使いニールと双子の街 】
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| レビュワー |
[ シュン ]
| | ジャンル |
[ 探索型アドベンチャー ]
| | 作者 |
[ 絹笠マルニ さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 183MB・ZIP ]
| | 制作ツール |
[ WOLF RPGエディター ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ 12歳以上推奨 ]
| | 配布元 |
|
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魔法使いが辿り着いたのは、果たして命の終着駅なのでしょうか。
ここのサイトの作品も結構数が増えてきています。今回の作品はファンタジー系。さらに一部ボイスが付いています。
探索系ですが謎解きは無く、話を追っていくことがメインです。その中で明らかになっていくものとは一体何でしょうか。
見ただけでは良く分からないタイトルの意味もプレイしていく内に分かるはずです。
「賢者の石」を持つ魔法使いニールはある人を見つけるために旅をしている少年。
彼がやってきたのは名も無き街。住人が全身を覆っているなど、謎が多い街です。
双子との出会いや命を狙う存在との対峙、何故か隠されていたもう1つの街など、様々な出来事が発生する中で様々な真実が待ち受けています。
2つの街に欠けていたもの、そしてニールに隠されていた真実が明らかになっていきます・・・。
街を探索して話を進めていきますが追いかけられ要素やゲームオーバーはありません。まずは色々な人に話しかけてみて下さい。
エンドは2つあり（前のレビューだとトゥルーとバッド）、分岐はあるイベントを進めているかで変わります。セーブデータを分けておき、急がずに何か出来ることは無いか探してみましょう。
良い方のエンドを見るとおまけ部屋に行けるほか、紹介ページのおまけページにも裏話などがあるのでクリア後に是非見て下さい。
OPからは何やら不穏な感じがします。それもそのはず、ニールが持っている賢者の石はある特徴を持っているのです。
その特徴は自分の目で確認するのが良いでしょう。彼の秘密にも関わるものなので・・・。
双子のキッカとドミニクを始め様々な人物が関わってきます。1人だけ終盤まで全然出てこない人物もいますが・・・。
やがてもう1つの街の存在が明らかになるとともに2つの街に足りないものが明らかになります。その辺は前のレビューの方が詳しいですかね。
良い方のエンドでもこれで良かったのかと不安になるものはありますが、悪い方のエンドに比べて希望が見える展開になっており
これからに期待が持てますね。是非良い方のエンドを後に見ることをオススメします。
管理人コメント
基本的な攻略法は、既に1stレビューに書いた通りです。これ以上の情報となると、すべてネタバレの領域に入ってしまいます。
本作の最重要人物となる「終盤まで全然出てこない人物」についても、序盤のモノローグをしっかり紐解いておきましょう。ストーリーに全力を置いた作品だけに、伏線をしっかりと把握しながら読み進めるのがおススメです。
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【 魔法使いニールと双子の街 】
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| レビュワー |
[ りなしゃん ]
| | ジャンル |
[ 雰囲気探索アドベンチャー ]
| | 作者 |
[ 絹笠マルニ さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 188MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ WOLF RPGエディター ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 備考 |
[ 12歳以上推奨 ]
| | 配布元 |
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ハマリ度：8 グラフィック：10 サウンド：7
呪われた不思議な街に迷い込んだ少年のお話。
ある小さな街に迷い込んだ魔法使いの少年ニール。
しかし、この街は共産主義的な思想で統一されており、住民は顔も肌も隠して過ごしていた。
そんな街の中で、一人の少女キッカと出会い、双子の呪いの言い伝えを聞かされる。
そしてここにはもう一つ、共産主義な街とは真逆の明るく賑わった街が存在する。
双子の呪いの言い伝えがどのように関係してくるのか、また主人公の目的・存在とは一体何か･･･。
この二つの街の呪いは果たして解くことができるのだろうか･･･。
【システム】
戦闘というものはなく、基本的に街の中を探索したり、人からの情報収集を行うようになっています。
エンドはトゥルーとバッドの二つ。
公式サイトやりーどみに記載されているヒント通りに行うかどうかでエンドが変わりますので、
セーブをしながら、得る情報を注意深く聞きながら探索すると良いでしょう。
【見どころ】
ヨーロッパの童話のような雰囲気のグラフィックとキャラは全て作者様の手書きとなっており、
横スクロールによる操作でキャラを移動させるシステムとなっています。
また、今作からフルボイスとなっており、キャラの魅力やストーリーにも力が入っております。
内容は社会的な話も入ってるため、どこか重い雰囲気も感じられましたが、
トゥルーは心温まる、けど悲しみも含まれている、そんな感じがしました。
道徳的な内容もあるため、是非プレイしてみてください。
管理人コメント
本作のストーリーは短めですが、エンド分岐に関わるイベントは意外と多く、条件を達成できる期間も限られています。
セーブファイルを1つしか取っていないと、また最初からやり直す羽目になってしまいます。少なくとも、分岐の出発点となる「あるイベント（ReadMe参照）」は分けて取るようにしましょう。
正反対に思える双子の街ですが、2つに共通して欠けているものがあります。それは「尊敬」。他人も自分も尊敬できないから、覆い隠して無理やり揃えてしまう「平等の街」、尊敬してくれる人がいないから、せっかくの作品を捨てる他ない「理想の街」。2つの街はどうしてこんなことになったのでしょう。ベストエンドに行けば、その真相も含めて、物語の全てが分かるでしょう。
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【 義賊は這い上がる 】
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| レビュワー |
[ ぬー ]
| | ジャンル |
[ 脱出アドベンチャー ]
| | 作者 |
[ トンカチ さま ]
| | 容量・圧縮形式 |
[ 18MB・ZIP ]
| | 製作ツール |
[ WOLF RPGエディター ]
| | 言語 |
[ 日本語 ]
| | 配布元 |
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ハマリ度：8 グラフィック：6 サウンド：8
危険なギミックを潜り抜け這い上がる
■ストーリー
主人公ローレルは義賊で、不正疑惑を持つ商人の家を探っていた。しかし、その家の見張りに捉えられ、入ってから出られた者は居ないと言う怪しい洞窟に放り込まれてしまう。
主人公はその洞窟からの脱出を試みて奥へと進む。
■システム
洞窟内は謎解きやギミックがあって、それを解いて先に進む感じになっています。
謎解きはヒントから4桁の数字を当てると言うのが多いと書くと良くあるやつだなと思われそうですが、結構珍しい謎の出し方をしている感じです。難易度的には多少難しいですが、無理なく解けるレベルだと思います。
難しさの分、探索中に見つけたヒントを記憶しておけるシステムがあるので、謎解きゲームとしてはやりやすいでしょう。
あと、アクション面で初見殺しなトラップが多いです。序盤はそうでもないですが、後半になると連続して初見殺しに嵌まるので、そう言うのが好きかどうかによって、このゲームに対する評価が分かれると思います。
■総評
控えめなストーリー、珍しい謎解き、連発される初見殺し。
ストーリーを追うよりも謎解きゲームをやりたい人、初見殺しな仕掛けに嵌まるのが好きな人に。
管理人コメント
謎解きは「よく考えれば必ず解ける」レベルです。唯一、終盤の鍵開けが「鍵は3つあり、ヒント1,2,3は、それぞれ別のカギのヒント」という点に気が付くかが謎解きの分かれ目です。初見では「ヒント1,2,3合わせて1つのカギの謎」と解釈してしまったため、パスワードが合わずに「！？」となりました。
そして、最もプレイヤーを苦しめるのが初見殺し満載のガイコツ軍団。後半になると「骸骨1体につき1回は必ず殺される」頻度で初見殺しが来ます。
ただ、本作は初作品のせいか、演出面にまで気が回っていないのが最大の欠点です。とりあえず、洞窟もマップチップで壁を作り、見た目のチープさを減らすことからですね。
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