■ 投稿レビュー シミュレーション 14 | ||||
To Realize! | はにょう7 | はにょう6 | ランナーズ・エクリプス | Infectonator 2 |
名もなき島タクティクス | 流雲三国志 | Almagest -Overture- (2) | Mike Shadow: I paid for it! |
えるまに |
レビュワー [ 祈 ] ジャンル [ 機械魔法SRPG ] 作者 [ 神鏡学斗 さま ] 容量・圧縮形式 [ 181MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールXP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:10
やりこみ要素といい、何を見ても文句の付けようが無い出来だった
2011年度のベストフリーゲーム10位に選ばれるのも納得が行くなフリーゲームでSRPG最高作はこれで決まりじゃないかと思えるぐらい面白かった
難易度設定出来るからどんな人でもやれそう。
あとは2週目3週目プレイも出来るからやりこみたい人でもやれるなクリアー時間は大体15時間代かな
あとは主人公含めた登場人物殆どにやや盛大にワロタwwwww
管理人コメント移動方式は普通のRPG、シンボルエンカウントの戦闘がスクエア陣地型シミュレーションになっている作品です。
ダンジョンマップがそのまま戦闘地形になるため、仕掛ける場所によって、上手く相手を追い込めたり、逆に味方どうしが移動の邪魔になったりと、シミュレーションRPG的な作戦の立て方が重要になります。
毒ぐらいしかステータス異常のない序盤は簡単ですが、少し話を進めると「スタン」など、行動を邪魔し、魔法の詠唱を中断させるステータス異常の使い方が重要になってきます。
ただ、ストーリーの(色々な意味での)軽さのおかげで、それほど肩肘張らずに楽しめる作品になっています。
神鏡学斗 さまは、ツクール2000作品の「-新説-UPRISING」でコンパク時代から活躍している実力派です。今作のやりこみ度の高さと間口の広さのバランスの絶妙さは、この長いツクラー暦で培ったものだと分かります。
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レビュワー [ 餅 ] ジャンル [ シミュレーションRPG ] 作者 [ 不明 ] 容量・圧縮形式 [ 20.6MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクール2000 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 本作ははにょうシリーズの公開作品二作目であり、前作である「はにょう6」同様に匿名で公開されたVIPRPGの作品です。
ちなみに、シリーズ間にシナリオの繋がりなどはありません。
ゲームジャンルは前作同様にSRPG。
しかし、その内容は前作から大きく変更されています。前作の自軍、敵軍が交互に動くターン制ではなく、行動順が来たユニットから動けるアクティブターン制に。
敵攻撃の回避率に影響する要素「向き」の導入。
使用可能ユニットは固定ユニットだけでは無く、汎用ユニットや捕まえた魔物なども運用可能に。
各ユニットごとクラスやスキル、装備品を変更可能。
特技や魔法の使用に影響してくるフィールドエレメントの存在。
特定範囲に特殊な地形効果を及ぼすクリスタルの登場。
その他にも色々……。RPGツクール2000で作られたゲームの中で、本作よりシステムが複雑な物は存在しないといっても過言ではないでしょう。
様々なシステムが用意されているだけあって戦略の自由度は高く、公開から数年が経った現在でも「魔物縛り」「一人旅」といった制限プレイなどの挑戦がなされています。
ただし、システムの複雑さゆえ少々敷居は高く、難易度も高いです。
前作にあった連戦は無いので、詰む心配があまり無いのが救いでしょうか。内容量は前作以上。やり込むとプレイ時間は100時間にも達するでしょう。
メインシナリオだけでも相当に重厚ですが、サブイベントも充実しています。また、本作には本編とは全く無関係のRPGが同梱されており、ニューゲーム選択時にあるコマンドを入力し続ける事で遊ぶことが出来ます。
こちらもおまけゲームでありながら、それ単独で一つの作品と言える程の内容量があります。
何から何まで圧倒されるゲームなのでした。
管理人コメント前作「はにょう6」では、反撃を受けない遠距離攻撃が強く、相手が近寄る前に潰すことで、多少は攻略が楽になっていました(あくまで多少)。
しかし、今回「はにょう7」はアクティブターン制にしたことで、この遠距離攻撃に欠点が出てきました。魔法は発動に時間が掛かる上、詠唱→発動までの間に攻撃されると、攻撃が中断されてしまいます。
よって、魔法使いの前に戦士で「壁」を建て、相手の進入ルートを防ぐことが必要になりました。しかし、敵の中には、この壁をすり抜けて魔法使いを直接殴りにくるものまでいる始末。
そういう場合は、クリスタルの地形効果を利用しましょう。魔法使いを「進入禁止」の向こう側に立てたり、壁となる戦士を「回復」のマスに置いたりして、少しでも有利な状態を作ることが必須です。
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レビュワー [ 餅 ] ジャンル [ シミュレーションRPG ] 作者 [ 不明 ] 容量・圧縮形式 [ 9.7MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクール2000 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 本作はRPGツクール2000で作られたVIPRPGのSRPG作品であり、はにょうシリーズにおいて初めて公開された作品でもあります。
何故シリーズ初公開作品なのにナンバリングが「6」なのか……
それは1~5も未公開であるが、完成はしている為だと考えられます。
(後に「はにょう5+」という作品が投下されています)
それはともかく、本作の内容について。
ジャンルはオーソドックスなSRPGで、恐るべきはそのボリューム。
味方キャラは総勢52名。クリアに要する時間は20時間近く。
完全クリアなら更に10時間は必要という市販作品並の内容量があります。
システムはRPGツクール2000製とは思えないほど優れていますが、やはり無理が多いのかそこそこ重いです。
難易度は高く、優れた戦略を要求されます。
充実した攻略サイトが存在するので、詰まった人は利用すると良いでしょう。
シナリオはシリアスとギャグを2:8の割合で混ぜたような内容。
VIPRPGでお馴染みのキャラクターと世界観を用いた、いわばキャラゲーとも言えるノリです。
とはいえ、遊ぶ上で予備知識を要求するような物ではありません。
このように作り込まれた作品なのですが、今作は作者が匿名で掲示板にて配布するという形で公開されており、作者名やその正体は一切不明です。
作者……一体何者なんだ。
管理人コメントまだまだSLGとしては初作ということもあってか、「『ターン終了』しても敵が行動しない場合がある」など、バグも目立つ作品です。
しかし、そのボリュームや思考ルーチンの本格さは、RPGツクール2000で作れるとは思えないほど本格的です。
「クリティカル」など、運が絡む要素もありますが、基本的には戦略重視。序盤の序盤からアイテムを使い切らないと、到底クリアできない難易度です。
「はにょう」シリーズは、シリーズが下るたびにバグも少なくなり、また戦略性が増大=システムが複雑になっていきます。戦闘中のセーブはできないため、インターミッションでは必ずセーブ、念のために複数とるようにしましょう。
- (補足)
- 2012.05.27:「『ターン終了』しても敵が行動しない場合がある」と言うのは、「ターン終了エフェクト中に何らかの操作をするとターン終了をキャンセルする」と言う仕様のようです。(餅 さま、情報ありがとうございます。)
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レビュワー [ 阿賀栗 ] ジャンル [ ネットワーク対応・戦闘プログラミングゲーム ] 作者 [ アバラヤ さま ] 容量・圧縮形式 [ 38MB・ZIP ] 製作ツール [ サーバー:PHP クライアント:HSP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ゲームがしたかった。
しかしまとまった時間もなく、
かといって、
某・地雷撤去ゲームだけでは、飽きてしまうと考えていた。
前回のレビューが既に2年前の出来事だということを最近になって知った。
じゃあ、そろそろやろう。ってなわけで、ランナーズ・エクリプスです。
感覚的には、オンとオフのハイブリッドのようなゲームで、経験値を稼いで強くなります。
このゲームは戦闘の仕組みが一風変わっています。
ジャンル名でわかる人もいるかもしれませんが、戦闘で行う内容を事前に決めるということです。
(戦闘プログラミングゲームとありますが、そんなに難しいことはしません。
たとえば、HPが60%以下 ⇒ 回復 など)戦闘そのものはまったく介入しません。経過を見るだけです。
また、勝つ為の安全牌というものも存在せず、マンネリ化しにくいというのも素晴しいです。
そして、戦闘1単位ごとに区切れ、すきま時間でちょこっとプレイできるのも嬉しいです。世界観については、HPにおいて、
核戦争後の荒廃した地球を舞台に、ランナーと呼ばれるネットワーク犯罪者たちの戦いを描いたシミュレーションゲームです。
となっていますが、甲○機動隊のような雰囲気で個人的にすごく好みでした。
AIがかわいいです(ぉいチュートリアルもしっかりしています。興味をもった人はぜひやってみてください。
かなりの人がハマルのではないでしょうか。まだまだ語りつくせないですが、とりあえずやってみてください。
以下プレイする前に。
シナリオAだけでは、レベルが足りなくなります。適時アリーナを覗きましょう。
(アリーナのほうがレベルアップが楽……?)同じ技でも順番を変えるだけで勝てることもあります。
また、加速と感染は結構大事です。
停止は、嵌められる前に倒せ(ぇ嗚呼、ブルドーザー(遠い目……。
管理人コメントこのゲームの対CPU戦は「後出しジャンケン」のごとく、敵の行動が明示された状態でプレイヤーの行動を決められます。
しかし、コレが優位に働くのは、「CPUに対抗できる手段を考え付くか、それ以前に対策できるコマンドを覚えているか」に掛かっています。
ステータス異常を回復できる技はないか…無いなら防御方法は…それも無しにゴリ押すならRESOURCE消費の少ない行動パターンは…
正直、シナリオAだけを進めていると確実に壁にぶち当たります。有効なコマンドを覚えていなかったり、育て方を間違えて必須ステータスが足りなくなったり…。
そういう場合も「アリーナ」と言う対策を立てています。行き詰ったらタイトルに戻って、アリーナを攻略していきましょう。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 世界征服シミュレーション ] 作者 [ Toge Productions さま ] 容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ] 言語 [ 英語 ] 配布元 世界征服── なんと聞こえのいい言葉か────!!
ゾンビウィルスを連鎖感染させ、世界征服をするシミュレーションゲーム。
任意の場所にクリックする(Extra Virus強化で、最大三箇所投下できるようになる)ことで、感染させることが出来ます。
全8人いるお助けゾンビ(最大4人召喚可能)やサポートアイテムの手を借りれば、手っ取り早く世界を征服できることでしょう。
コインが出たら、マウスで収集しましょう。後半になればなるほどコインがザクザクと出てきて作業ゲー的になるのが辛いです。
Laboratory(研究室)では、入手したコインを使用し
・パラメータのパワーアップ:
ゾンビの寿命、移動速度、ダメージ抵抗力、攻撃力、人間のゾンビ化の確率アップ、ウィルス拡散方向(最大で4方向)、ウィルス壁・人間貫通、コイン収集率アップ、追加ウィルスをパワーアップすることが出来ます。
・サポートアイテムの購入・解除:
サポートアイテムは、全部で4つあります。
グレネード、地雷(グレネードより攻撃範囲が広い)、緑の液体、細菌兵器です。ただ、特定のステージをクリアしないと解除されません。
・お助けゾンビ:
スタンダードなゾンビから、月に行ったポップスター、ホラー映画界を代表するスラッシャーヒーローたち、永遠の将軍様までいろいろ用途別に使用することが出来ます。
サポートアイテムと同じく、特定のステージをクリアしないと解除されません。
などを購入したりパワーアップしていくことができます。
このゲームは、特定の条件をクリアすれば各都市の緑マークが赤になるのですが、4つの挑戦項目を達成するとドクロマークになります。
例えば「(特定のサポートアイテム)で何人殺せ」とか「○秒以内に全員殺せ」だの・・・物騒ですが、そういうゲーム内容なんで仕方がない。
世界征服したら、所持金を持ち越した状態で「つよくてニューゲーム」が出来ます。
ここで注意してほしいポイントがあります。
このゲームで、オンラインセーブするにはArmor Gamesのアカウントを取得し、登録する必要があります。
そうでなくても、一旦中断をしてセーブデータを選べばいいだけなんですが、ここで問題が。
ちゃんとQuitを押し、スタート画面に戻り「ちゃんとセーブされているか」どうかを確認する必要があるわけです。
何故か。オートセーブがちゃんとされていないことがあるからです。
実際に、それで1時間遊んだデータがほとんどパァになってしまったものなので・・・。
気をつけましょう。
管理人コメント序盤は、1箇所にゾンビウィルスを撒くだけで、規定値クリアとなる程度の簡単なステージばかりです。しかし、中国ステージを越した辺りになると、とたんにマップが広がり、初期値のゾンビウィルスでは規定値まで殺す前にゾンビが力尽きてしまいます。
ゾンビウィルスを撒くと同時に、離れた場所でゾンビ追加、また離れた場所で地雷設置…と、さまざまな殺人手段を「Lab」からのアップグレードで追加しないと到底クリアは出来ません。
規定値や挑戦項目が達成できるか出来ないかで、ステージ報酬も大きく変わります。とにかく、現在の強さで規定値を達成できるステージを探し、勝利を重ねていくことが、単純ながら鉄則です。
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レビュワー [ サリアの護手 ] ジャンル [ 戦闘のみのSRPG ] 作者 [ あべっち さま ] 容量・圧縮形式 [ 2.49MB・LZH ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 「名もなき島タクティクス」は、敵・味方からの反撃要素を無くしたファイアーエンブレム形式のシミュレーションRPGです。
原作者(すでにHP閉鎖)の前作「名もなき島」のヒーローたちが、今作では帝国軍の悪の将軍となって登場し、正義の味方ラルス、リーヴェの兄妹と25ステージをかけて決戦します。
「名もなき島」は今やフリーRPGの古典ともいうべき名作ですが、このタクティクスは普通にプレイすると、前のステージに戻る機能がないので、必ず途中で詰まることでしょう(レビュー者の初プレイではゴールデンコンビの章を突破できなかった)。
最初の内は適当でも勝てますが、帝国兵が本格的に登場するころから段々と手ごわくなっていき、名もなき島のヒーローが連続して出てくる章に入ると毎章のように退場者がでます(後で復帰可能)。このあたり、原作者はゲームバランスをよく考慮していると感心せずにはいられなくなるほどです。
しかし、とあるキャラを我慢して育て、物凄く強い職にクラスチェンジさせるとそれだけで楽々とクリアできてしまうという欠陥が原作にはあります(まあ初プレイでは普通発見できないでしょうけど。てかそうしないとクリア不能かも)。
特定ステージで経験値を大量に獲得する裏技もあるようです。また、それほど多くのユニットを育てなくても済んでしまう面もあります。
原作が公開されてから6年が経った現在、上に挙げたような欠点を補うべく、原作者が別途公開したエディターを使って、複数の方が専用スレ(1章:http://jbbs.livedoor.jp/game/18264/storage/1158246047.html、2章:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/18264/1276700381/)で続編を公開しておられます。
ここではレビュー者が持っている続編シナリオを紹介していきます。専用スレにはこれ以外のシナリオもアップされていますが、ダウンロードできない状態なので、レビュー者にはよくわかりません(願わくば、この記事をみた作成者が再アップしてくれることを)。すでにタクティクスをクリアした人でも、これらをプレイする価値は大いにあります(数字はダウンロード先、以後更新の可能性あり)。ロキ編(1章732)・・・原作ベースだが、敵の数がやたらと多く、ステージも大幅に改造されている。特に籠城するステージがすごい。その分味方キャラクターは育ちやすく、某キャラも強い。
ファーロル編(1章619)・・・原作をさらに難しく改造。改造規模は抑え目だが、やたら手を焼く。
アディル編(1章981)・・・ストーリーだけのステージが2つおきにある。ラルスをはじめ名もなき島シリーズの英雄たちが悪役に。システム上、主役がやたらレベルアップする。一部ボスが何度も登場してオリジナル性の高いステージの難度をさらに上げる。
ギュスターヴ編(2章126)・・・全編オリジナルステージで、キャラクターも独自。原作勇者の末裔を操り、強大な敵た向かう。ステージが名もなき島のステージ名と同じ。未完成のまま放置されたのが残念。
ホルス編(2章410)・・・名もなき島の仲間たちが、タクティクスの仲間を倒していく原作とは正反対のシナリオ。ステージはオリジナルのものと原作改変ステージが半々。ホルス編作者は丁寧さを大事にする人らしく、初版から何度も改訂を重ね2年近くかけてやっと完成版が公開された。全部で40ステージもあり、公開された全シナリオの中で最も長い。続編として、新たなリーヴェ編も満足できる水準になった後、公開する予定とのこと。ただし、ホルス編の難度(特に後半)は原作を遥かに上回るが、その分原作ではできないこともできる。現時点ではこれが最優秀だろう。
フェミリア編(2章381)・・・全20ステージの全編オリジナルステージ。敵兵の進軍ペースから、作者がどのようにステージを設計したのか、どのように攻略してもらいたいのかが手に取るようにわかる。難易度は作者が自慢するほどではないと思う。
セレン編(2章421)・・・ホルス編(途中の版)がベースの最新シナリオ。原作では中盤で登場した後、うまく成長させられぬまま2軍化する女3人組が味方の主軸で、「名もなき島」「タクティクス」で主力となるキャラクターが悪役となる。男女対抗戦風の簡潔なストーリーがついているが、セリフが少し中華風?悪の国が「大ラルス帝国」って…。現在16ステージまでだが、このシナリオ特有の追加敵が妙に強くて苦戦した。50ステージくらいつくる計画らしい。
総じて見ると、これら続編は原作より難しめに仕上がっています。しかし、この手のゲームに馴れている人なら、続編からやってみるのも良いでしょう。
管理人コメント原作「名もなき島」は、操作系統自体はシンプルで、ランダムなイベントにどのように対処するかを考えるRPGでした。しかし、「~タクティクス」はシミュレーションRPGとなったことで、誰に攻撃させ、誰を育てるのかまで考えないと途中で詰む難易度の高いゲームになりました。
油断してると1ステージから退場者が出てしまうピーキーなバランスの上、ステージ途中のセーブは不可。ロードはステージ前のインターミッションからやり直す仕様になっています。
よって、「うっかり攻撃間合いで『待機』してしまった!」「この一手を戻せば完璧なのに…」と思ってもステージの最初からやり直さざるを得ません。
また、装備している武器は(魔法も含めて)属性相性があり、相性が不利なキャラに攻撃を掛けると、命中率-15%という致命的なペナルティが課せられます。
移動する前に、敵キャラの武器はしっかりとチェックしておきましょう。
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レビュワー [ 牛ちゃん ] ジャンル [ 戦略シミュレーション ] 作者 [ pegepege さま ] 容量・圧縮形式 [ 20MB・ZIP ] 製作ツール [ VC++ ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:8 グラフィック:5 サウンド:7
久々にベクターを巡っていましたら良作と会ったので紹介させていただきます。
このゲームは、かのエルレイシア戦記・颶風戦華などの作品を世に出したpegepege様の作品でございます。
やれば全体的なこの人の作品の雰囲気だけわかるでしょう。さてこの流雲三国志ですが、三国志演義をテーマにした戦略SLGです。
戦国下天禄や颶風戦華と同じく全ての人物でプレイ可能です。終盤まで遊べるかは分かりませんが建設などのシステムは面白くついつい2~3時間遊んでしまうこともあります(まあ私は5時間近くは当たり前ですが…)
それと戦争や征伐・討伐の時の戦闘ですが、これは弱い武将でも(運要素もありますが)やり様によっては勝てる様になっています。
戦闘のシステムですが、戦闘の初めに8枚配られる4色の数字を3枚選んで、その役を競い合うみたいなものでしょうか。役は役無し・同色・連番・同数・同色連番・同色同数となります数字は1から9までです、役の強さですが左から右に従って強くなります。
上手くやれば5部隊・各3000の大軍勢を1部隊・4000程の軍勢でも勝つことはできます。そういえば今回はエディットで1人だけ無料でオリジナルキャラが作れたりします。
結構作者も太っ腹ですね。
管理人コメント本作品は「戦国下天禄」の三国志バージョンと言うのが最も近いです。一国一城の主で始める場合は、内政・兵の管理・出撃のタイミングなど、忙しい戦略を練る必要性と楽しさがあります。
逆に、無名の武将で始める場合には、荷物運びや盗賊退治などの仕事で各地を巡り、私兵をかき集めたり、領主とのコネを取ったりしながら成り上がる楽しさがあります。
荷物運びの任務は、多数に及ぶ上に覚えにくい三国志時代の地名を覚える役にも立ちます。初心者は無理に劉備・曹操などの有名な武将で始めることはせず、「三国志大戦」ではコモンカードだった武将から始めて、小さい仕事からの成り上がりルートを目指しましょう。
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レビュワー [ 山県昌景 ] ジャンル [ 戦略シミュレーション ] 作者 [ むつきみかつ さま (Serendipity) ] 容量・圧縮形式 [ 20.0MB・LZH ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード 我々は圧倒的な軍事力を発動する!
Almagest -Overture-は知る人ぞ知る……それも戦略シミュレーション好きなら誰でも知っている、戦略シミュレーションの決定版的フリゲーである。
その評価の高さは過去のイチオシレビューからしても窺い知ることができる。
では何でこのようなゲームを最終更新から5~6年以上も経った今、レビューするのかと言うと
…………えらそうなことを言ってきたがこの自分今の今までこのゲームをプレイしたことがなかったのである。
だって絵柄からしてキラキラでなんだかとっつきそうなんだもんだがまあ、最近になってこのゲームやってみたら
――面白い、かなり面白い。見事なまでにはまってしまった。
この2週間、家に帰ってきたら真っ先にこのゲームを起動、そして寝るまでやるといった生活をすごしてきた。
そこまでハマってしまったゲームなのだから、これはたとえ時期外れでもレビューを書こう! とそう思い至ったわけである。
……その背景にはレビューのネタになるような、ゲームに枯渇している…………ということもなきにしもあらずなのだが…………さて知らない人のために説明するとこのAlmagest -Overture-は遠い未来、宇宙開拓の進んだ銀河を舞台にした戦略シミュレーションゲームだ。
プレイヤーは銀河にいくつか割拠する各国家を操作して全惑星を制圧、あるいは全ての国家と同盟を結べばゲームクリアだ。
しかし単純にゲームクリアといってもそのエンディングには、統一の仕方によって幾つか種類があるので、是非試行錯誤しながらゲームを進めて欲しい。このゲームの最大の特徴は、国内での戦略シミュレーションゲームの風潮に相反せず、「キャラゲー」の要素が大変強いということだ。
艦隊を率いるのに優れた士官、技術研究に優れた者、あるいは政治活動に才能を発揮する者…………と、その能力は人それぞれだが、この能力値がゲームに与える能力はかなり大きい。
それにこのゲームは士官の数が多ければ多いほど有利になる。ゲーム序盤の弱小国家などは、士官の数が少なすぎて艦隊編成すらままならない、といった状況が数多く存在するのだ。更にその士官だがそんなキャラゲーの要素を更に盛り上げるのは、全登場人物それぞれに設けられた個性分かれる顔グラフィックだろう。
この作品、何故かなよっちいキラキラした男ほど能力が高い。反対におじさんおっさんらへんの能力値は……全体としては幾分抑え目である、個人的には納得しがたい点ではある。
個性的な顔グラフィックその1。神聖メシアン教国のオズワルドさん。
顔からは不適な狡猾な笑みがあふれ出ている。これで神に仕えているというのだからメシアン教はいったいどのような教義を教えているのだろう。
怪しい宗教団体に仕えるねずみ講勧誘者……と考えれば合点がいかないこともないが。
個性的な顔グラフィックその2。アプサラス共和国のジャンマルコさん。
何故か頭には一昔前のマフィア映画に出てきそうな、見事なハットを被っている。
……いや、あるいは彼は、マフィアと見せかけて実は、ワーテルローでのピクトン将軍のようなそういう紳士的な将軍であるのかもしれない。…………………そんなわけないか。
セレスティア共和国の首相であるトリティンさん。
首相ってことはその上に実は大統領がいるのだろうか。
何故かこのゲームではこういうキラキラ系の顔グラフィックに限って能力値が高い傾向にある。
うーーーむ……………………ちょっと納得いかん、………………かも。
シナリオによって元首か、在野の士官として登場するマイヤーさん。
個人的には、こういういかにもオサーンって感じの顔グラのが大好きなのだが…………!
だが得てしてこのゲームではこういうおっさんどもは一部の例外を除いて総じて能力値が高くはない。
なんでや!
このゲーム中随一の戦闘能力を誇るオールドソン、ゲームで唯一の元帥だ。
広くてかったおでこでからはそれだけ戦場での経歴の長さを窺い知ることができる。
しかしよく見てみると目はなんだか眠たそうで可愛い、こんな威厳のない部下もしまる所でしまんないのではないだろうか。
そもそもこのオールドソン、ゲーム中ではかつて仕官していた祖国に反旗を翻して敵国の元帥になるのだから、見ようによっては究極の売国奴になるのではないか…………と思ったりもする。
みこみこな服を着たイザナミ皇国のルメルシエさん。
だがそんな萌えコスチュームな服とは裏腹に、顔は冷静に凛としている。
きっと彼女は普段は綾波や長門ポジションなのだろう、周囲が楽しそうに騒いでる中夢中で自分だけの世界に没頭していそうだ。
そんなところが、それはそれでプレイヤーの想像力を働かせてとても可愛い。
すごく好み………………さ、さて
このゲームでは能力値以上に重要な要素がある。それは士官の階級だ。
階級が高い士官ほど、多くの艦を率いて戦うことができる。艦数が多いとそれだけ攻撃力や防御力が高くなるのでかなり重要だ。
ぶっちゃけこのゲーム、どんなに優秀な士官が艦隊の司令官を務めていようがその階級が低ければまったくお話にならない。比較でいえば階級>>>能力、といった感じである。そのあたりは、なんだかかつての光栄の源平合戦に似てるなあ…………初回プレイで義経隊や弁慶隊を壊滅させられたものだった。
能力こそ低いものの、元帥、大将、中将……と階級の高い士官が目立つ地球統一連邦の士官一覧。
例え能力が低かろうが、階級の要素はかなり大事なので地球連邦はゲームを通してかなり有利に戦闘を進められる。さあ長ったらしく、このゲームを主にキャラゲーという視点から紹介してきたが、このレビューを見て「じゃあプレイしてみようかな」と思い至った人のために、シナリオ1で選べる国家の簡単な紹介を以下書いておいた。
是非これからプレイを始める際の指針にして欲しい。(ちなみに難易度がHARDを前提であることに記述してある)
…………でもまあ、国家によって記述の質に差があるのは…………まあご愛嬌で…………………
地球統一連邦
難易度:★このゲームで圧倒的優位に立つのがこの地球統一連邦だ。
士官の数、階級の高さ、技術力、そして経済力など、プレイヤーが用いればまず圧倒的惨敗を喫す、なんてことはまずないだろう。
所属する士官は能力この低いものの階級は高い。これらを中心にフェンリル級戦艦なども交えて組ませればまず序盤は負けることはないだろう。
格下の相手に嬲るも、手なずけるのも自由、といった感じだ。
ちなみに所属士官のカザロフは一部のネット上でファンがいる。
セレスティア共和国
難易度:★★★★(個人的には★★★か……?)一応、このゲームの主人公であるらしいが、コンピューターが担当したら伸び悩むことも少なくない。というか圧倒的にそっちのが多い。
配下には艦隊の司令官としては優秀だが政治音痴な士官が目立つ。イベントで政治力の高いオルトワールが士官したら積極的に活用していきたいところだ。
序盤からは隣国・ファンロン共和国からしきりに攻められるが、士官の能力は圧倒的にこちらの方が上回っており、簡単に追い返すことができるだろう。
そのまま速攻でファンロン共和国を滅ぼすことも可能といえば可能だが、あえて時間を経過させて、イベントで優秀な士官・モーガンが仕官してくるのを待ってからでもいい。
ちなみにモーガンはナーデルと組ませると相性がいい。ファンロン共和国を滅ぼしたなら次はアガスティア行政区との戦いだ。
敵が北でフリーダムトーチ共和国に気を取られてる間になるべく攻め込んでおきたいが、
要塞を越える段階で苦労することになるだろう。ここは戦艦、あるいは空母がある程度揃ってからでもいい。
ブラオローゼ公国
難易度:★★地球統一連邦についで、このゲームで最も有利な国家といえばこのブラオローゼ公国に他ならない。
国力が高く、配下には階級も高く優秀な士官がいる。そして何より、周辺州域には自分より格下の相手しかおらず、星系の統一が比較的容易に達することができる、というのが有利なポイントだ。
調子に乗ってメガリス行政区、W.L.T.C.と滅ぼしたら全世界から目の敵にされること大いに請け合いだが、その頃のブラオローゼ公国の国力ならば、序盤は地球統一連邦の攻勢に耐えて、隙を見て侵攻していく、といった戦略も、充分にとれるだろう。
イザナミ皇国
難易度:★★西の端に位置する国家がこのイザナミ皇国だ。配下の能力も申し分なく、またマレザキやメイド隊を獲得しやすく、イベントで優秀な艦隊司令官・ドレイクも配下にすることができる。
しかし不安要素であるのが間違いなくその経済力の低さでこのまま適当にゲームを進めていくと間違いなく他の国家に大きく溝をあけられてしまう。
そこで取るべき戦略は開始直後に北の神聖メシアン教国に速攻をかけること。
いずれ戦わなければいけない相手なのでゲーム開始直後に戦おうが、後々戦おうが大した差はない。
ここで神聖メシアン教国を滅ぼし、イザナミ星系を統一したなら当面の経済力は確保できる、兵器開発を進め、軍備に努めよう。
フリダムトーチ共和国
難易度:★★★3つある改革派の国家の中でも最も難易度が高い、と私が思っているのがこのフリーダムトーチ共和国だ。
イカしたナイスガイな黒人がその元首だが、その実態は古老の将軍・ダントン以外階級は低く、艦隊戦では使いづらいこの上ない。
その上経済力も貧弱で、まともに戦っていてはアガスティア行政区との戦いはドンドンジリ貧になって終わりである。
フリーダムトーチ共和国がまず初手でとるべき戦略は交戦中のアガスティア行政区に、惑星・ファーランドをわざと取らせることだ。
そうすることでフリーダムトーチ共和国は一時的に経済力が低下するものの、それ以上に心強い元帥・オールドソンがイベントで仕官してくれる。
安易に時間をかけてアガスティア行政区と戦闘を続けていると経済力の劣るこちらがジリ貧になる。なるべく早く決着をつけたいところだ。
あるいはアガスティアと並行して西のオリンピア連合に宣戦し、経済力を確保するのも手である。
アガスティア行政区
難易度:★★★銀河の中央に大きく陣取る領土を有するのがこのアガスティア行政区。
それがゆえ、士官の能力自体はそこまで高くはないものの、経済力を持っている。
素直にプレイするならば、フリーダムトーチを問答無用で滅ぼしたら南に艦隊を差し向けセレスティア共和国を滅ぼす。
そこまでいけば後は消化試合なので、更なるスリリングを求めるなら地球統一連邦との同盟を破棄して宣戦布告するなり、プレイヤーの思うとおりに進めていけばいいだろう。
問題は専用イベントを起こす場合で、これはアガスティア行政区がある程度追い詰められていないと発生しない。
二正面作戦を強いられることになるが、固い要塞を有するセレスティア共和国よりは、北のフリーダムトーチ共和国のが滅ぼしやすいかもしれない。
W.L.T.C.
難易度:★★★W.L.T.C.は士官の能力こそ高いものの、そのプレイは常に困難が伴うはずだ。
メガリス行政区、ブラオーゼ公国、そして地球統一連邦と、W.L.T.Cは必ず格上の相手の戦う羽目になるからだ。
講和イベントは素直に受け入れたほうがいい。フライヤーは元帥よりも配下士官としたほうが活躍させることができるだろう。
メガリス行政区の滅亡後、階級の高い士官のいないW.L.T.C.ではブラオローゼ公国とまともにやりあうのは苦しい。
技能・研究を持っているクルーソーなどで兵器研究を進めてブラオローゼ公国との戦いに望もう。
W.L.T.C.は士官の能力はかなり優秀なので、階級さえあがればかなり楽なはずだ。
しかしイベントの際のクルーソーの言動がとても可愛い。
オリンピア連合
難易度:★★★オリンピア連合は経済力こそそれなりにあるものの、士官の数そして質がまったくもって足りない。
この戦力はフリーダムトーチ共和国を滅ぼすのでさえ苦労するだろう。
しかも、もしフリーダムトーチ共和国がアガスティア行政区が滅ぼされてしまったら、すべての進路をアガスティア行政区に塞がれてしまう。
戦争をするにも、同盟をするにも、常にアガスティア行政区の言動に注目していく必要がある。
アガスティア行政区がフリーダムトーチ共和国に滅ぼされるようなら、その空白地を奪取して、そこから拠点の拡大を狙ってもいいが、アガスティア行政区が勢力を拡大していくようであるなら、イベントでアガスティア行政区に協力を選択するのも1つの手であるかもしれない。
アプサラス特別区
難易度:★★★星系の中心という攻撃を受けやすい場所にあり、惑星も1つしか有してないが、アプサラス特別区は見た目ほど厳しくはない。
首星・アプサラスは経済力が高く、また士官の能力も高い。
また元首・トラパトーニは防衛適正Aを誇っている。きちんと守っておけば首星を落とされることはそうそうないだろう。アプサラス特別区はしばらく他の国から攻められる心配がないので落ち着いた戦略をとることができる。
イベントが起こるまで待ってもいいが、戦力が揃ったら自ら勢力を拡大していってもいい。難易度としては前者の方が高めである。
神聖メシアン教国
難易度:★★★神聖メシアン教国の領土はイザナミ皇国に塞がれており、必然的に戦争にならざるを得ない。
順調に進めていけばヤシオ・イクセ誘拐事件の後にイザナミ皇国に宣戦布告されることになるだろう。
だが神聖メシアン教国はイザナミ皇国と比べても、士官の質や経済力を顧みてもまったく及ばない。
早計は愚策なのでここは技術開発を進めて戦力が揃ったら攻勢に出よう。
イベントでは聖女・リヨンヌを選ぶのがいい。それはビジュアル面でも。
ファンロン共和国
難易度:★★★★★我らが将軍様・ジョンソン・パク様が率いるファンロン共和国。
その実態は士官の能力はどうしようもなく低く、元首が政治音痴なので惑星は貧困にあえぎ、街の界隈ではギャングがはびっている。
誰か在野の士官を登用したいが、どの士官のパク様の顔を見るなり、そそくさと逃げ帰ってしまうというどうしようもない有様だ。開始直後はセレスティア共和国と戦争をしている。首星・ダンビュライトは防衛艦隊さえ置いておけば1回ぐらいは攻撃を防げる。
その間にアメトリンを征服し、敵艦隊がクリアウォーターを出払った隙にセレスティア共和国を滅ぼそう。
あまりチンタラとしてると唯一の頼みの綱であるモーガンがセレスティア共和国へ寝返ってしまう。さあいかがだっただろうか。これまであくまで筆者の主観からのそれぞれの国家の特徴や、大まかな指針を書き記してきた。
フリー戦略シミュレーションゲームとして、比類なき金字塔を打ち立てた本作であるが、
ぶっちゃけ手放しで褒められるか?といったらそうではない。
次の文の内容には一部酷評ともとれる表現も見て取れるが、
良い点を挙げたら褒められない点も挙げるのがレビュアーだ。
どうか目くじらたてず、そういう意見もあるのか、程度にとってほしい。
では筆者が感じた本作品に関する気になる点を以下に列挙しよう。
戦略的でない戦略シミュレーション
戦略シミュレーションというジャンルを大まかに二分すると戦術級と戦略級に分かれる。
前者は実際にプレイヤーが部隊を指揮し、事細かに指示を出して敵を撃破し、拠点を確保する。
後者は大まかに軍事司令官の立場にたって部隊に指示を出す。事細かな攻撃目標などは出すことができず、その流れは攻防の指示を出したら後は見守ってるだけの場合が多い。
本作品は、どちらかというと後者よりの作品であるが、かといって本作品を「戦略的」と評するには少々疑問が残る。というのも、このゲームは艦隊を編成したら後は点と線で結ばれた小さなマップを目標に指示するだけだ。
これは確かに戦術級ではないが……かといって戦略級だろうか?
ここの地点をとられても代わりに包囲機動して敵を殲滅……あるいはここは防衛線を張って敵の兵力を貼り付ける……その代わりこちらでは攻勢に出る………………
などといった妄想できるのが戦略級の醍醐味である(少なくとも筆者はそう信じている)。
だがこの作品は、そう考えるには、あまりにも「1次元」的すぎる。奥行きも何もない人生ゲームのような閑散としたマップがただ目の前にあるだけだ。
勿論そういった点と線で結ぶ単純さがこの作品が多くの人に受け入れられた要因の1つである、というのも確かだが、
戦略シミュレーションゲームそのものの深みとしてはさあどうか、といった感じだ。極めて悪い操作性
シミュレーションゲームは他のゲームと比べて、クリック数が多くなるので操作性の良さが大事だ。
画面の端にショートカットアイコンを配置したり、プレイヤーが把握しやすいインターフェイスにしたり……とその方法は幾らでもある。
だがこのゲームの操作性は極めて悪い。ゲーム自体の出来がいいだけに、より一層その悪さが際立って見える。
まず内政が非常にめんどくさい。星系が違うと、士官を送って内政指示もできない。
しかも掌握する拠点の数が悪くなると選ぶのが大変になってくる。
ゲームの後半になると一覧からアイウエオ順に並んだ拠点一覧から、ようやく目的の拠点を選んで防衛艦隊を配置する……。
でまた内政総合画面からアイウエオ順に並んだ拠点一覧から一々軌道部隊配置を選んで……とこの操作にいらいらとした人はおそらく何人もいるだろう。
後半になってくると目立ってくる膨大な拠点の管理。いったいこんな見づらい操作画面でどうしろというのか。更にゲームに慣れてくるとプレイヤーの好みでシステム画面からある程度ゲームのさほど重要でないメッセージをカットすることができるが、この場合士官や艦隊の星系間の移動が失敗したときのメッセージもカットされてしまう。
つまりこうなった場合どういうことが起こるか、というと自分としては前のターンのうちにあらかじめ艦隊を移動させておいたつもりでも、いざ敵艦隊に惑星を攻撃されてみると自分たちの防御艦隊がいなかった…………なんてことがよくあるのだ。
オートセーブ機能で何とか直前の状態に戻ることはできるものの、果たして移動失敗は戦略に関わる重要な情報ではないのか、できればメッセージをカットするにしても移動に失敗したと分かるような仕様にして欲しい。
ここら辺の見直しもはかって欲しいところだ。色々と不満な点も述べてきたが、それでもやはりこのゲームが発表されて時間が経った今もなお愛好されているのは、他ならぬこのゲームが高い完成度の戦略シミュレーションである、という理由他ならない。
ゲームに登場する士官、1人1人に顔グラフィックを描いた努力と言うのは素晴らしいと思うし、そうした1つ1つのクオリティの高い要素の積み重ねの末に本作品は長い間キャラゲー・シミュレーションゲームとして確固たる地位を築いている。
やるかやらないか、といったら間違いなくやることをお勧めするゲームである。また作者は本作品の続編の製作を続行中であるらしい。製作の発表から長い年月が既に過ぎているが、私もまたいち戦略シミュレーションゲーム好きとして、
いちこのゲームのファンとして、その続編を辛抱強く待ち続けているうちの1人である。では最後に一言
今回は約半年ぶりのレビュー。実に1年に2回のペースでレビューを投稿してる影薄レビュアーである。
次回も何か面白いシミュレーションゲームがあったら、投稿したいなあ……と思っているが中々見つからないでいる。
何かレビューしやすそうな作品、ありませんかね?
まあ最近もっぱら家庭用のCOD:MW3に没頭してるんですけどね……………
管理人コメント私もイチオシレビューで指摘したとおり、「Almagest -Overtrue-」は、管理する点が多い割りに操作が判りづらく、うっかりすると致命的な操作ミスを見逃してしまう場合があります。
それでも、イチオシレビューから今までの長い間、その人気を保ち続けているのは流石と言えます。
現在でもDLでき、最新OSでもプレイに支障はないため、初めての方もこの機会にどうぞ。
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【 Mike Shadow: I paid for it! 】
レビュワー [ REN ] ジャンル [ 八つ当たりゲーム ] 作者 [ Tanoku さま ] 容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ] 言語 [ 英語 ] Play 人間は時に案外小さいことほど大きな怒りを燃え上がらせることがある…
商品が出てこない自販機に猛烈な八つ当たりを敢行するゲーム。
画面下のボタンを押下すると対応した技が発動し自販機を攻撃するが、核シェルターよりも頑健な自販機は絶対に壊れない!
忍耐ゲージが尽きるまでに与えたダメージ量に応じて資金が手に入り、能力強化や新しい技の購入を行える。
一部の強力な技は、通常技で回復するストレスゲージを消費することで発動できる。
エスカレートっぷりがかなりとんでもない上位技で、桁違いな多段ヒットをたたき出せ。
バリエーション豊富な技の数々は非常にスタイリッシュで豪快だが、どの技も演出がとにかくクドイ。超クドイ。
資金とストレスゲージを稼ぐために同じ技をイヤというほど繰り出す事になるのでストレス発散には向かないかもしれない。
どこかで見た技も満載でネタ度高めなゲーム。
管理人コメント序盤こそ、多彩な技が見れるセンス・オブ・ワンダーが豊富ですが、「見れる」だけだと飽きが来るのが欠点といえます。
序盤の内は通常技で使用するゲージが低く、コストの高いLv3技を考え無しに使うと、スペシャル技を使う前にGAME OVERになってしまいます。効率を考えると、RENさまの言うとおり、「同じ技ばっかり繰り返す」羽目になりますが、むしろ、効率など考えず、FLASHでヌルヌル動く数多のアクションを楽しむ「見るゲー」と割り切るのも良いかもしれません。
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レビュワー [ アリ ] ジャンル [ SRPG ] 作者 [ TS さま ] 容量・圧縮形式 [ 7.58MB・LZH ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:7
主要文化を戦慄さすニュアンスの魔
どうも初投稿でござる。
これも義務かと思い筆をとりました次第です。
地震後に発見しました〈爆)。公開年度2003年と古米格なのでネタバレ容赦です(ネタバレが怖い人レビュー読みませんけどね)。
OP扉絵やばいです。「それを聞くかわ(ry」
ちょっと驚きましたねまじで。シナリオやヴぁいです。凄いです。文学超えてましたw
ヒクソングレイシーでてきますw
というのは措いといて、エデンの蛇とフォルネウスの二元論でもって、ヤプール北部仏教風土とはこのような人造きうけつ鬼が運営しているあれだとのたまう手腕は日文にまだ無いんじゃないですかね。とにかく驚きました。ザンボット世代へのオマージュのような気風もありますね。
この作品作者さまサイトで完全攻略されております。細かいセーブ&ロードが仕様ですので、実は難易度それほどです。
エンターテイメントとしての完成度、「難しすぎる」が褒め殺しで使われるレベルですね。
ニュートリノの時間律超越性を予見させる賢い物語ですが、ほっぺに関する最終慧眼こそ凄まじいのだと私は言いたい。
管理人コメントこのゲームは、メイン作者のTSさまの他にも多数の方々がキャラ制作に関わっています。その中には、私が以前(2003年…まだ二代目の時代!)取り上げた「宇宙捜査官 カイザー」もゲスト出演しています…それだけで、「えるまに」の歴史の長さが推し量れます。
そして、難易度の高さも本格的です。第一章の時点で、ちょっと下手を打っただけで、魔王っぽい美少女と剛腕っぽい美少女がたかがナスにKOされると言う屈辱を味わされます。
特性と地形効果を生かして、少しでも状況を有利に保ちましょう。基本的に、有利な地形に誘い込む待ち戦略に徹しなければなりません。
作者のTSさまは、2011年の現在でも精力的に制作を続けられています。サイトからは、「昴の騎士」「餓猫伝」など、他にも美麗で愉快なキャラたちが大暴れするSLGがダウンロードできます。色々とプレイしてみてください。