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■ しょぼレディブルマシーン

しょぼレディブルマシーン
作者 [ ISAmu. さま ]
ジャンル [ 物理シミュレーションパズル ]
容量・圧縮形式 [ 4.8MB・自己解凍EXE ]
製作ツール [ Clickteam Fusion 2.5 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

しょぼレディブルマシーン しょぼレディブルマシーン しょぼレディブルマシーン しょぼレディブルマシーン

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 8 /10 8 /10 7 /10 68/90 B
hoikoro 7 /10 8 /10 6 /10
牛人 8 /10 8 /10 8 /10

 《 ES 》  ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:7

オレには帰る家がある

今回のイチオシ作品「しょぼレディブルマシーン」は、そのタイトルの元ネタとなった「The Incredible Machine」のように、数々のヤクモノを組み合わせてゴールを目指す物理パズルです。
ただし、その判定は意外に細かくなっています。元ネタ「The Incredible Machine」よりも更に細かく、1ドット単位の微調整ができ、また要求されます。
特に、「マウスホイールで方向を微調整」と言う操作方法が難しさに拍車を掛けます。
本作が難しいと感じるのは、「ヤクモノの位置が1ドット違うだけで、最終的な行き先が大きく変わる」というカオス理論に他なりません。本家「The Incredible Machine」では、意外と「ヤクモノの微調整」は主目的ではありません。扇風機(ふいご)と風車・ベルトコンベアと回し車・発電機に繋げる電化製品など、「ヤクモノ同士のコンボ」を主目的としているからです。
対して、「しょぼレディブルマシーン」は「ヤクモノ同士のコンボ」はそれほど重要度は高くありません。紐と鋏・爆弾と炎・ベルトコンベアとリモコンとボタン…と言った「ヤクモノ同士のコンボ」は存在していますが、それはあくまで基礎知識。重要なのは「しょぼんを家まで飛ばすためのヤクモノの微調整」の方です。

「ハナノパズル」など、大抵のステージ型パズルゲームでは「解法」のみ分かればクリアできます。ただし、中には「テレポー塔」など、手順+タイミングを要求されるものもあります。難しさに更に拍車が掛かる仕掛けです。
「しょぼレディブルマシーン」も、「手順=大まかなヤクモノの配置」に加えて「タイミング=ヤクモノ同士がしっかりかみ合うための位置調整」が要求されます。
「ふりーむ!」の紹介ページで「CF2.5及び物理エンジンの勉強のため製作しました」と書かれている通り、本作は最新の物理エンジンを使用しています。そのため、

…などと言う悲劇が頻発します。
そのため、リトライもスムーズに行くようになっていますが、問題は、クリアできない原因が「手順」にあるのか「位置」にあるのかが不明瞭であること。
特に、鉄球とぶつかるタイミングを計るステージ14などは、操作できるヤクモノが板1つと鉄球2つしかないのですが、この3つによるしょぼんの加速方法はまさに無限大。その中からがっちりタイミングが合うパターンを探し出すのはよほどの根気がないと無理でしょう。タイミングが合わない理由が「手順」にあるのか「位置」にあるのかが本当につかめないからです。

このゲームの解法は、多分に「偶然」が大きくかかわります。リトライを積み重ねてたらいつの間にか解けていたステージが主だと思います。それ故に、解法の再現性が極めて低いゲームでもあります。
果たして、ISAmu. 氏はこの「しょぼレディブルマシーン」からいかなる同人作品を生み出すのでしょうか。今までのISAmu. 氏の同人作品は「廃鉄少女」から「SAKURA Town」に至るまで、様々な意味で個性的=変な作品ばかりなので、楽しみと不安がない交ぜになっています。

 《 hoikoro 》  ハマリ度:7 グラフィック:8 サウンド:6

ジョニーなんですぐ死んでしまうん?

しょぼレディブルマシーン】今回レビューさせていただきました
このゲームは鍵を入手しゴールに到着することが目的となるよくあるパズルゲームです
ですが、やはり物理演算エンジン搭載ということもあり、こうするべきだ!という方針はあるものの、答え自体は非常に多く存在し
成功法を探す、裏口を見つける等の、答えが一つではないパズルゲームとして楽しめるものとなっております

ステージ数は34種類、隠しステージがあるかとも思いましたが、どうやらなさそうです(説明書にも34ステージと書かれております)
使用できるオブジェクトは多数存在し、初登場のものはそれを駆使することで攻略できるように作られています
一見難しいですが、操作に慣れてしまえば新しいオブジェクトも感覚でサクサク使用することが可能になってきます

えー…このゲームをプレイしていくにあたって、とても大切なことがあります

ホイールによるオブジェクトの微調整を知らずにプレイするとかなり難易度が上がります!!!(バカ)

はい…実際自分はそれに気が付かず、右クリックでの角度変更以外出来ないものだと考えてプレイしていたもので
くそっ!もっと角度を付けずに曲げられれば簡単なのに!!!という場面に何度もぶち当たりました
そんな間抜け馬鹿野郎の自分でも試行錯誤でクリアできるように作られており
一応、26ステージを除いて全て右クリックオンリーでクリア出来ました
そこで一度諦め、それ以外のステージを全部クリアした後にようやく、ようやくホイールに気がついて即座に攻略が出来ました

この26ステージ以外にも、14ステージにも何度も苦渋をなめさせられましたが
垂直に鉄球を落とすと微速で直進+運動量保存の法則に従い逆側から鉄球を直撃させて加速という方法で攻略しました
いやぁ、あの時は雄叫びを上げて喜んだことを覚えています

それもまたゲームの醍醐味なのですが、ひとまず言っておくとするならば
説明をしっかり理解せずにプレイすると難易度が高いよ!ということです
このようなゲームは感覚的にプレイしてもかなり楽しめて理解できる為、陥ってしまった、ということにさせておいてください

・ハマリ度:7/10

説明を最小限に抑え、イラストと感覚で覚えさせてプレイ、というイメージを受けました
実際その説明で事足りる上に、新オブジェクト初登場のステージはそれを理解させやすくさせており
プレイに滞りの無い出来に仕上がっております
ただ、試行錯誤の一回一回にそこそこの時間を必要とし、プレイ中にダレてきてしまい
ステージ数もオブジェクトの種類に比較しては少なく、反発床と鉄球を用いるステージが多すぎると感じました
個人的には飛び跳ねるスーパーボールのようなものや、ゆっくりと移動するハサミをもっと駆使するステージも欲しかったです
しかし、直感的にプレイさせる、クリアした際に達成感を感じられる等の点において、高い完成度を持っており
(ホイールにはじめから気がついていれば!!)自由度の高いパズルゲームとして素晴らしい物だと思います

・グラフィック:8/10

オブジェクトや失敗時、成功時に出てくる一枚絵は自作されたものとなっており
よく見ると目が動いている棒や、顔になっている鉄球など、デフォルメチックで作られた可愛いデザインが印象的です
一枚絵も可愛いだけでなくやたら個性的なポージングや表情に毎度永眼するジョニーが面白い出来となっています
ただ、オブジェクトや文字の輪郭が消えたり薄かったりという部分が気になりました

・サウンド:6/10

BGMはタイトルとステージ選択の時のものと、ステージプレイ中のものの2種類と少なく
SEは結構豊富ではありますが、どれも基本的に甲高く、耳に痛いものが多く感じました
その上、何度も連続してぶつかり合い、カチカチカチカチと鳴り続けるステージが非常に多く、SEを消すべきか悩むほどです
ですが、SEとボイスが連結しているため、SEを消すとボイスも消えてしまうというジレンマ

そのボイスもやり直すたびに言うタイプで、試行錯誤の多いゲームとしてはこの仕様は多少気になりました
クリアボイスやメニューに戻るボイスで癒やされるため、プラスマイナスゼロという感じです
そしてそれら以上に、やり直すたびに音量調整を元に戻さなくてはいけないこと
そのたびに大音量でBGMが流れることはどうにかして頂きたいです
チェーンジ!うるさい、ばいばい可愛い


意図せず不満点ばかり上がってしまったような気もしますが、プレイしていて楽しいゲームです
ワンゲーム間の時間はそう長くないのに、クリア時の達成感はかなり高く
更にパズルゲームにして攻略に高い自由度を持つということが自分にとってかなり斬新でした
しかしやはり不満点が少なくないというのも事実で、ゲームというよりも同一ミニゲーム集というイメージ
全ステージクリアしても、一枚絵どころか何も変化がないというのはかなり寂しいです

よく見ると最初の紹介時、木がジョニーの手を貫通してるのね…

 《 牛人 》  ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:8

ジョニーーーーー(鬼だ、こいつは鬼だ)

 分かり易い物理パズルです。
難易度はステージによりけり。操作はシンプルなのでとっつき易いです。

 平易な操作性を持つ反面、厳密な操作が不可能に近いです。
にもかかわらず、攻略に必要なギミックの設置は非常にシビアなものが求められます。
ギリギリを要求するのにギリギリに設定するのが難しい。これはよろしくない点でしょう。
例えば、「鍵」の判定が明らかに理不尽なステージがあります。
他にも、同じ配置で結果が変わるのは、ちょっとシビア過ぎるのではないでしょうか。

 物理パズルの常として、作者が想定していないであろう解法が存在します。
このため、ゴリ押し攻略という選択肢もあり、ゲームの楽しみの幅は広いです。

 上記ゲーム要素にグラフィック等の持つ脱力感が加わると独特の雰囲気となります。
とどのつまり、ゲーム性の粗を脱力感が良い意味でカモフラージュしている作品です。
重ねて言いますと、作品全体から醸されるグダグダ感がもう・・・もういいや。

エロ要素はない。製作者サイトにはエログロ満載である。

ハマリ度:8/10
全体的に面白い
グラフィック:8/10
ゲームの雰囲気にマッチ
サウンド:8/10
まさかのボイス付

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