■ テレポー塔プラス
作者 [ 架歩 さま ] ジャンル [ アクションパズル ] 容量・圧縮形式 [ 5.5MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元
レビュワー ハマリ度 グラフィック サウンド 合計 総合判定 ES 9 /10 8 /10 8 /10 128/150 hoikoro 10/10 8 /10 10/10 牛人 10/10 8 /10 7 /10 DECOすけ野郎 8 /10 8 /10 9 /10 赤松弥太郎 8 /10 9 /10 8 /10
何ができ、何ができないか、その見極めがカギ。
本作「テレポー塔プラス」は、ジャンプアクション要素を加えたパズルゲームです。
プレイヤーのできる操作は、一般的な移動とジャンプ、そして画面左右のステージを相互に切り替える「テレポート」のみ。
これらの操作を駆使して、スタート地点からゴールである「光石」に至る道のりを考えるのが、本作のコンセプトです。
ステージは、基礎を1から学べる「青ステージ」、発展したアクションスキルが求められる「オレンジステージ」、そして有志が作り上げた「USER TOWER」の3種類になります。
「青ステージ」は易しいステージですが、問題は「オレンジステージ」から。序盤からテレポート板(画面左右の切り替えの代わりに、同じ色の板に移動する)を連続で使用するタイミング命のステージばかりになります。
「USER TOWER」は更に手の込んだ代物です。見た目に注力したステージ、本家以上に難しいステージまで千差万別。DL版に同梱されているサンプルだけでもかなり多くのバリエーションを誇ります。 それらをクリアするためには、主人公の移動能力を知る必要があります。意外に主人公のジャンプ力は低く、「届きそうで届かない」場面が出てきます。
通常時では上には2.5マス程度(掴めるのは2マス上のブロックまで)・横には5~6マス程度のジャンプ力を持ちます。 ジャンプ力を増すリングの上に立つことで、上に5マス・横に10マス前後までジャンプ力が増えます。 主人公のジャンプ能力は、プレイ時はもちろんのこと、ステージ作成時には最大限に考慮しなくてはいけません。
逆に言えば、サンプルとして入っている「USER TOWER」は、主人公の能力を把握しきって(=理論上は越せる)あの難しさなわけです。考えうる移動方法をトライ&エラーで積み重ねて攻略していかなくてはいけません。
本作の難しさは、ジャンプとテレポートを、一つ一つ、タイミング・回数全て、間違えずにこなす点にあります。
解答を見つけるまでの難しさもありますが、それ以上にその解答を完璧にこなす難しさがプレイヤーにのしかかってきます。
解答が見つからない苦しみよりも、分かってもできない苦しみの方が強い作品です。もちろん、超えたときのカタルシスもバツグンなため、初めの簡単なステージから徐々にステップアップしていきましょう。
《 hoikoro 》 ハマリ度:10 グラフィック:8 サウンド:10
深く息を吸い、集中すると、自分を見失った!
【テレポー塔プラス】今回レビューさせていただきました
今回の作品は同作者の前作【テレポー塔】に、大幅なボリュームアップを行ったものとなっております。
ボリュームアップというだけのことはあり、非常にやり甲斐のあるアクションPZLに出来上がっております。
イメージとしてはaskiisoftのTower of Heavenが近かったのではないかなーと思います。
まずこのゲームは、移動、ジャンプ、ワープの三種類の操作でプレイできるようになっており、非常にとっつきやすいものとなっています。
はじめのステージは練習を兼ねており、文章にするよりもはるかにわかりやすく、さくさくと進む絶妙なテンポと、個人的に滅茶苦茶気に入ったサウンドが、しっかり合わさってプレイヤーを次へ次へと導いてくれます。
ゲームオーバーという概念もなく、試行錯誤を繰り返してステージをクリアしていく楽しみをパズルが苦手のライトユーザーでも味わえるように作られております。
パズルゲーム故に、ストーリーというものは余りありませんが、最後のメッセージ性のあるエンディングは、しっかり達成感を味わわせて頂きました。
今回は続編ということで、先程も言ったとおり大幅なボリュームアップがなされているのですが、そのステージ数なんとワンハンドレッド+α!
前作の二倍に増量した上、新機能ステージエディットによってまさに無限大です。
初期から少数ながらステージが入っており、本編とそれ等を参考にして様々なステージを制作して楽しみました。
(友人との意地によって作成したステージは当然ながら高難易度であり、そう言う意味でも非常にやり甲斐がある)
また、大幅ボリュームアップしたと何度も言いましたが、素晴らしいテンポと音楽によってさくさくと進んでいきます。
故に気軽にプレイしてすぐ止める、タイムアタックするステージのみを楽しむといったフリーゲームさながらの気楽さも十二分に持ち合わせております。
ステージをスキップして次に進むことができるスキップコマンドもありますので、どうしてもクリアできないステージは簡単に後回しにすることができ、これも気軽にプレイするという点において実に優秀なシステムだと思います。
個人的には全ステージを一度もスキップせずにクリアしてもらったほうがエンディング時の脱力するような達成感を深く味わえると思いますのでオススメいたします。
・ハマリ度:10/10
実際ダウンロードして時間を忘れて100ステージぶっ通しでクリアしました。
PZL苦手の自分としては頭が割るほど悩んだステージも多数存在し、やり方がわかっても上手くいかずに叫びを挙げたりもしましたが
それが上手くいき、クリアした時の達成感が素晴らしかったので、やめ時がないと言えるほどに素晴らしいゲームであったと思います。
・グラフィック:8/10
綺麗なドットがよく、小さくて可愛い主人公の藤田が縦横無尽にワープするさまは心震えるものが確かにありましたが、如何せんドットの種類が少なく、シンプルイズベストな感じでまとまっていたので、8点とさせていただきます。
・サウンド:10/10
自分はもともとこう言うレトロな感じがするサウンドは大々々々々々好きなんです!
効果音、ステージBGM、死亡音、ジャンプ音、10ステージ目クリアBGM、全てが最高でした。
10点以上を差し上げたい本当に完璧に仕上がっていると思います。
とあるステージで何度も何度もやり直して考えてやり直して、思いつかなかったり思いついたり思いついてもできなかったりしましたが(特にステージ77と98と99!!アンタらだよ!!)
それでも時間を感じさせず、気がついたら終わっているという状況にさせるハマりやすさは、このゲームが本当に良いゲームなんだということを実感させていただきました。
PZLだから!と敬遠するのはダメですねー
《 牛人 》 ハマリ度:10 グラフィック:8 サウンド:7
AHA!?(テレポートと同時に死んだ)
パズルアクションです。操作方法は極めてシンプルで、この作品の肝となる“テレポート”の他は、左右移動とジャンプだけです。
特殊な動きになるギミックも片手で数えられるほどです。
あと、解けないステージ、または解けるけど解く気が起きないステージは飛ばせます。私のようなヘタレゲーマーにはうれしい機能です。
非常に面白い作品です。パズルゲームの面白さにも、素早い判断でしたり、連鎖して解いたりと、いろいろありますが、この作品の場合は、閃きの快感というやつです。
一見解けそうもないステージが、試行錯誤を繰り返すうちに解法が見えてくる。
一見簡単そうなステージも、やってみると解けない。しかし、試行錯誤を繰り返すうちに解法が見えてくる。
人の認識能力の隙間をついてくるような、そんなニクい作品です。
上で書きましたのはゲームシステムに対する評価ですが、ステージの構成に対する評価は分けたほうが良いと思います。
評点につきましても、ゲームシステムに対しての評価です。ステージエディット機能がついていますので、そうしました。
ゲームシステムについては、完璧であるといっても過言ではないでしょう。極めて簡易な操作性に対して、非常に奥の深いゲームです。
応用や想像の余地が非常に多い。
対して、ステージの構成についてですが、製作者のセンスがものすごく問われるものなっています。
ゲームシステムを用いてプレイヤーに閃かせないといけない。
一見して解けそうで、案の定簡単に解けてしまったり、一見して解法がわかるが、アクションが厳しすぎてやる気が起きない、とかはダメです。
特に緻密なアクションを必須とするステージは、シンプルだが奥深いこの作品の真価を発揮したとは言えないでしょう。
なぜなら、この作品の本質はあくまでもパズルだからです。アクションだけ切り取ったとしたら、面白いものを作るのは難しいでしょう。
ちなみに私は生まれてこの方、センスがあるといわれたことはありません。
- ハマリ度:10/10
- 完璧なゲームシステムのひとつであると思います。(エロ要素があれば正に完璧だった)
- グラフィック:8/10
- ドット絵万歳!
- サウンド:7/10
- 印象に残りませんでした。
《 DECOすけ野郎 》 ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:9
後半の難易度に思わず発狂しそうになりました
パズル・アクションゲームです。
前作の「テレポー塔」は全50ステージでしたが、そのアップグレード版となる「プラス」は、
『前作50面+新規50面+ユーザー制作面+ステージエディタ』
を搭載しています。【tower1からtower5まで】
まずは、基本操作を覚えていきましょう。
- プレイヤーは、Xキーでキャラをテレポートすることができます。
- Zボタンでジャンプ。これらはジョイパッドでも操作することが可能です。
- 二つの塔はサイズこそ全く同じですが、壁・床・針・ジャンプリングなど、構造の違いがあります。
- テレポートできない個所は、赤い×印が表示されています。別の個所からの移動を考えましょう。
- あくまで、キャラがジャンプできるのはブロック3つ分の高さのみ。ただし、角が無いブロックにはぶら下がれません。
- なお、後半のtower7から
「トゲの生えたブロックにしがみ付く」→「そこから別の土台にジャンプ」
というテクニックを駆使することになります。- ジャンプリングの利用用途は2つあります。
1つ目は、通常よりも高くジャンプする時。
もう1つは滞空時間を長くし、ゆったりと落下する時です。頑張っていけば、Tower 5までは「ノーミスでクリア」「短時間でクリア」は十分に可能な内容だと思います。自信をつけたら、Tower 6から進めて行きましょう。
【猛烈に難しくなるtower6から最後まで】
さらに正確な操作、正確なタイミングでのテレポートが要求されます。
どうしてもクリアできない場合は、Sボタンでスキップが可能ですが、出来れば全部クリアしていきたい所。「何も、最初みたいに進めていけばいいんじゃないのか」という余裕をぶっ壊しにかかってくる後半ステージ。実際にプレイしてみると
- より素早く、正確な動作を要求される
- ジャンプボタン、テレポートボタンを間違って押すこと多発
ということがあります。特に、深刻なのが(2)。
考えすぎると、何をやっているのかよくわからなくなり、「今どこにいたんだっけ?」「何をしようとしていたんだっけ」とかなり混乱します。まず、大事なのが「クリアするための手順を、一手一手イメージしながら進める」ということです。
一番混乱するのが「画面の切り替わり」なので、それを詰め将棋の要領で進めていく感じですかね。
幸い、死んでもゲームオーバーになることはありません。
(一度クリアしたら、同じ面で少ない時間・少ない死亡回数を狙っていくというプレイもあると思います)後半になると、「完璧に、イメージ通りに操作していかないといけない」ので、余計に苛立ってしまうところがありました(これは個人の感じ方による所かもしれませんが)。
システムがシンプルな前半部分は進めていて楽しいんですが、後半部分は辛いですね。
《 赤松弥太郎 》 ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8
藤田です。
正直な話、テレポー塔に入るのは今回が初めてです。
藤田です。
帽子は毎日洗濯してます。
藤田です。
pixivで「テレポー塔 藤田」で検索してみました。
0件でした。
藤田です。
「影薄いよね」と言われました。
そっちはテレポート先のゴーストです。
藤田です。
「男なの? 女なの?」と、誰も訊いてくれんとです。
たまには下の名前のことも思い出してください。
藤田です。
ストーリーはおまけですか。そうですか。
藤田です。
30cmの高さから落ちても平気です。
藤田です。
懸垂世界チャンピオン!
……言ってみただけとです。
藤田です。
見送る人の中に、両手を合わせている人を見つけてしまったとです。
藤田です。
東に針山があれば、行って砕け散ります。
藤田です。
テレポートする時、「*いしのなかにいる*」だけは気をつけろ、と母から教わりました。
針山については教えてくれませんでした。
藤田です。
死にたくても死ねないとき、どうすればいいのかわかりません。
藤田です。
おまえは今まで殺した藤田の人数をおぼえているのか?
藤田です。
光石は藤田より重い……!
藤田です。
僕が死んでも、代わりは僕しかいなかとです。
藤田です。
「光石100個揃えたのに眠そうだね」と言われました。
僕は一睡もしないで光石を集めてきたとです。
立ったままでいいから眠らせてください。
藤田です。
藤田です。
藤田です……。
- ハマリ度 : 8 / 10
- シンプル、というより若干ラフなところのあるレベルデザイン。
ルールとしては単純な迷路なのだが、移動速度・落下速度が一般的なアクションゲーム並のため、高精度の入力は難しい。そこを仕掛けの種類を減らすこと、特に動く仕掛けを一切作らないことでバランスを取っている。
そのため、難しいステージを作ろうとするほど反射神経勝負になりがち。特にユーザー投稿ステージでは解法がわかっていても実行が不可能ということも度々あった。
その点、公式ステージの作りの良さは特筆に値する。若干反射神経勝負のところもあるが、すぐに休憩ポイントがある。「釣り」のうまさ、ステージ全体の長さもうまく設計されていて、これを越えるステージを作るのは難しいだろうと思わせる。
やはり動作の重さがかなり気になり、減点対象。
複雑な処理はしていないはずなのだが、特にワープポイントの面積が増えるとどんどん重くなる。- グラフィック : 9 / 10
- 見やすさという点では合格点。仕掛けの種類が少ない本作の場合、全体を青基調にまとめて落ち着いた色構成にしたのは好判断。
ジャンプリングの判定が若干わかりにくかったところで減点。- サウンド : 8 / 10
- FMの薫り漂うピスコラサウンド、すべて書き下ろし。淡々としたリズムパターンは落ち着いてものを考えるには最適。
ただし、効果音も含め全体的に音量が小さい。音量調整も不可能。ステージエディット機能が大きな売りですが、面白く、難しすぎないステージを作るのはやはり至難の技です。
ぜひ皆さんも挑戦してみてください。改めて公式100ステージの精巧な作りが実感できると思います。