■ 投稿レビュー アドベンチャー 40 | ||||
モタモタバレンタイン | 悪魔の迷路と記憶の欠片 | ゆうしゃは にげだした! | The Mask Reveals Disgusting Face | 攻略してからが本番です! |
男四人が打ち切り回避について 本気出して考えてみた。 |
遠距離カノジョと近距離ヒメ | DANA GARDEN | Which | だれがハンプティをころしたの? ~リジー、再び探偵になる~ |
レビュワー [ シュン ] ジャンル [ ほのぼの調合乙女ゲー ] 作者 [ まゆげ さま ] 容量・圧縮形式 [ 57.9MB・ZIP ] 制作ツール [ YU-RIS ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 モタモタはしてなさそうだけどちょっとイライラ・・・?
またまたあの作者の作品です。今回も・・・まあ色々ぶっ飛んでいますね・・・。
調合ゲーなのですが相変わらず展開や演出、スチルや立ち絵のレパートリーの多さが凄いです。
しかし「喧嘩するほど仲が良い」ってこういうこと・・・なのでしょうか?
ここはとある魔法学校。人外が通うこの学校では明日から創立記念パーティーが開かれます。
みんなが既に浮かれモードの中、狼女のモカは憧れの先輩に告白する為プレゼントを用意することになりました。
買いに行ってる時間は無いので調合することに。今は口喧嘩ばかりしてる幼馴染の吸血鬼、タリカや親友の淫魔、デリンの協力も得て
早速調合することになるのですが・・・。
3種類の材料から何を選ぶかを3回選び、仕上げの種類を2通りから選んで調合します。それにより10のエンドに分岐します。
一応総当りでも問題はありませんが、面倒だと思ったら紹介ページに完全正解があるので参考にしてみましょう。
特定の組み合わせではモカとタリカの会話が出てくることも。
材料の中には無難なものもあればその材料で何が出来るの・・・!?といったものもあります。
更に、出来たものによっては目的から完全に外れた展開になったり、パーティーどころの騒ぎでは無くなる展開になることも。
コメディな展開になるエンドが多い中、シリアスな展開になるものもあり、一筋縄では行かない展開です。
最後に見ることが出来るエンドのみスタッフロールが流れます。そちらも是非チェックしてみてください。
コンプおまけでは過去話や4コマを見ることが出来ます。しかし・・・過去話は結構重い話でした。途中までは。
それにしてもモカとタリカの仲が険悪になった原因があまりにも単純で笑ってしまいました。というより素直になれないだけ?
あの仲の悪さを見て実は昔から嫌いだったのでは?と思っていましたが実際はそうでもなく、些細なすれ違いが原因のようです。
そりゃデリンもからかいたくなりますよね・・・。あの淫魔も腹黒です・・・。
意地を張るのもほどほどにするべきなのかもしれません・・・。そんな2人です。
管理人コメントキャラの関係やイチャイチャ度合いについては、選択肢が出る前の章で十二分に描写されます。そして、その関係がどうなるかは、唯一の選択肢であるチョコ作りにかかっています。
大抵の場合は、食べ物ですらないものが出来、ドタバタコメディになりますが、正しく出来た場合、そしてレアな外れ方をした場合、主人公たちの裏面が描写されます。
ただの「愉快なカップル」では済まなそうな表現も出てきますが、オチを見ると、やはりこいつらは「愉快なカップル」なんだと分かります。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 館からの脱出と記憶を取り戻すADV ] 作者 [ もか さま ] 容量・圧縮形式 [ 35.7MB・自己解凍方式 ] 制作ツール [ RPGツクールVX ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 その記憶は本当に思い出して良い物なのでしょうか。
『クロードの家の失敗魔女』の同作者の作品であり、今回はMAP探索型アドベンチャーです。
失われた主人公の記憶とは・・・記憶に隠された過去とは・・・?
主人公が目覚めるとどこかの館の地下通路。何故か記憶を失っていました。
自分は何者なのか、そもそもなんでこんな場所にいるのか、何も思い出せない中「リシェ」という自分の名前だけは思い出せます。
沢山の死霊がうろついている中、ラティスと言う人間の言葉が話せるコウモリと出会い、一緒にこの場所から脱出することになります。
そして途中で拾う記憶の欠片で主人公の記憶が徐々に明らかになっていきます・・・。
話選択画面→会話パート→アドベンチャーパート→会話パート→話選択画面・・・
と言うのが基本的な流れです。会話パートのみの話もあり。
アドベンチャーパートにて死霊を避けつつ、MAP内にある記憶の欠片を拾って出口にたどり着くのが目的となります。
死霊に触れるとその場でHPが無くなり、0になれば即ゲームオーバー。死霊とは戦えないので避けるしかありません。
途中HP回復アイテムを拾うことが出来るのでそれを使えばHPが尽きることがありませんが・・・。
各MAPに20個ずつ落ちている記憶の欠片を拾いながら死霊を避けてゴールを目指すのは意外と難しく、話が進むに連れそれが顕著になります。
全十話構成ですが、記憶の欠片の個数が足りないと途中で終わってしまいます(ノーマルED)。全部は集めなくてもグッドEDに進めますが、集めると良いことがあるかも。
というより個数で展開が変わるわけではないので、ノーマルEDを見る時以外は全て集めると効率が良くなります。
そして主人公の記憶が明かされることになるのですが、話を進めればある程度は予想がつくはずです。
ラティスは口が悪く、何故か主人公が記憶を取り戻すことに否定的な一面があります。一体何故でしょうか。
詳しくは明かせませんが、恋愛が大きく関係している・・・とは言っておきましょうか。
ありがちといえばありがちなのですが、それはそれで良い話です。
道中にスチルはありませんが、とある場所にスチルが用意されているのでそちらも是非ご覧下さい。
管理人コメントゲーム内では「アドベンチャーパート」と言っていますが、その内容は「スニーキングアクション」と呼んだ方が近いものです。
一定歩行パターンで歩き回る死霊の動きを見極めて、記憶の欠片を集める、タイミング命のゲームです。
悪霊の動きの嫌らしさは、ステージが進むほど顕著になります。ただ単に「出口に向かう」だけなら簡単なレベルなのですが、重要な記憶の欠片が大体死霊に囲まれた場所にあるため、グッドエンドを目指すには、死霊の動きを見極めるのが必要不可欠になります。
果たして、リシェとプレイヤーともに危険を冒して手に入れた記憶とはいかなるものなのでしょうか?
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【 ゆうしゃは にげだした! ~THE HERO ESCAPED FROM REALITY.~ 】
レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 勇者が(少しだけ)人間として成長する話 ] 作者 [ 雨ガエル さま ] 容量・圧縮形式 [ 88.9MB・ZIP ] 制作ツール [ NScripter ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 15歳未満禁止 ] 配布元 勇者である前に、一人の人間なのです。
『姫君の帰還』の続編となっている作品です。
前作は別に見なくても問題はありませんが、状況や行動の目的の理解が早くなるの是非プレイをオススメします。
あの時のレビューでは本当に人間か疑うほどの人物であった勇者。そんな彼の意外な一面が明らかに・・・?
今回は画面デザインや音楽、効果音などがRPG風になっています。
勇者リュートは国王の命令で魔王城にいる姫を連れて帰る・・・と言う命令を受け魔王城に向かいました。
しかし・・・その命令は既に何度も繰り返されていましたもの。しかも全て失敗に終わっています。
姫は国に帰る気など一切無く、国王も諦める気は一切ありません。姫と国王の板挟みとなった勇者。
心身ともに疲れが溜まっていたのか、魔王城についた途端リュートは倒れてしまいました。
そして疲れを癒す為に魔王城に滞在することになりました。
そこで出会う魔族たち。リュートが度々見るようになる悪夢。そして明かされる過去。
勇者は勇者として、人間として成長することが出来るのでしょうか?
まず、選択肢は全て「はい」か「いいえ」となっているのが特徴で、選択肢を間違えている場合バッドエンドになります。
1周目は選択肢が正しくても必ずノーマルエンドになります。
グッドエンドを見るには2周目以後、タイトル画面が変わった後である選択肢を選び、その後はノーマルエンドと同じく選択肢を間違えずに進めば見ることが出来ます。
バッドエンドになってもヒントコーナーがあるので問題無いでしょう。
前作ではリュートは勇者以前に人間かどうか疑うほどの人物でした。空気が読めない所が特に。
しかし、実際に人間かどうか疑われるのは国王の方かもしれません。
人の話を聞かず、感情だけで当り散らし、無駄だと分かってる命令を何度も指示し・・・。
リュートが思い込んでいた非道な魔族のイメージよりも非道ではないかと思います。
魔王城に居る魔族たちもみんな良い存在であり、平和であることが伺えます。
リュートが前にも会ったことがあるという女狐のファイは後に勇者の運命を動かすことになる存在です。
エンドもほとんどが彼女関連のものであり、残酷な展開になってしまうものが多々あります。
もちろんグッドエンドになれば救いもありますし、これからの未来に期待を寄せられるエンドになります。
勇者も勇者である前に一人の人間だったのですね・・・。
今作では魔王は存在だけであり、立ち絵などはありませんが、今作でも人間より人間らしい存在のようです。
最初に魔王城から手紙が届いた・・・という話があるのですが、その内容が明らかに魔王らしくないものになっています。
本当に魔王城は平和ですね・・・。あの王国も誤解や偏見など持たずに少しは見習うべきではないかと思います。
というよりかはエンドによっては王国までも大変な事態になってしまうことに。
この世界は見た目や常識に捕われず、内面をきちんと見ていかなければ生きていけないのかもしれません。
管理人コメント単体では「1週目では分からない登場人物の驚くべき一面と言うものもなく、手軽に読める作品」と評した前作『姫君の帰還』ですが、ある意味、本作がその「2周目以降で明かされる意外な結末」と言うべき物語です。
Normalエンドは、前作の雰囲気とは全く異なる結末となります。それを避けるためのGoodエンドも、条件はかなりの変化球。2周目以降では絶対に選択するある選択肢の逆を張らないと、Goodエンドのフラグが立たない仕掛けになっています。
色々な意味で、前作のような雰囲気を求めていると裏切られる物語になっています。
- (補足)
- 2015.11.19:HP移転
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【 The Mask Reveals Disgusting Face 】
レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 内なる檻から脱出するピクセルホラーアドベンチャー ] 作者 [ ZykovEddy さま ] 容量・圧縮形式 [ 13.3MB・ZIP ] 製作ツール [ Eduke 32 ] 言語 [ 英語・ロシア語 ] 配布元 どんな悪夢にも 終わるときがある
ゲイリー、これが私の名前だ。
私は、2年前にうつ病にかかってからというものの、何一つうまくいかず、良くなる兆候もなかった。
友はいろいろと助けようとしたが、その努力も所詮虚しいものだった。失望させただけだった。
希望は消え、郊外の家に移り住むことに決めた私は問題からも、友からも逃げたかったんだろう。しかし、これが最悪な決断だった。
1ヶ月たったがともかく孤独だし、ともかく痛いし、猜疑心にさいなまれてばかりいる。
悪いニュースはさらに続くものだ。
なんと、家の外をどこからともかく鉄格子が出てきて外に出られなくなった。
家の中から異音がするし、何かが「見える」。早くここから脱出しなければいけない。
でも、どうやって?まず、WASDで移動ができる。
調べる物がある場合にはマウスカーソルが変わり、Eもしくはクリックで調べることができる。
Escでメニューが出るが、今はともかく逃げたい気分だ。
Shiftで走るが、何から走るというのだろうか。
Fで懐中電灯が使える。しかし、バッテリーと懐中電灯はどこにあるのだろうか。ともかく、まずは家の二階を目指そう。そのためには、どこかにある鍵を取ってくる必要がある。
二階には、さらに金庫があり、4桁のパスワードを入力しないといけない。ヒントは意外と近い場所にあった。金庫の中にはメモがあった。
『お前の行動は無意味だ。もう出られない。
絶対にだ。お前は何も出来ない。
お前の人生はずっと下り坂だった。
そして、お前はこの場所で終わりを迎える。』さらに、二階から一階に戻るとさらに家の中は異様な光景になっていた。どうなっているのだろうか?
というのがおおまかな内容です。ロシア製のかなり雰囲気で怖がらせるゲームなのですが、終盤ではファミコンジャンプばりのいきなりジャンル変更(ADVだったはずがアクション)になったり、短編なもののオートセーブがあったり、実は内容が「内なる檻からどう脱出するか」「貴方は一人ではない」という、そういう引き出しが結構多かったりするんです。
「ただの投げっぱなしオチで嫌な気分になるだけの話だったらどうしよう」と思っていたんですが、そこはきっちり回収して、「希望」の話にしていった、というところがとても良かったですね。
管理人コメント「一人称視点での探索」が、主人公の狂気を嫌が応にもプレイヤーに伝えてくる、そんなホラーアドベンチャーです。
探索の謎解きは簡単な部類に入るのですが、中盤の地下迷宮が中々に複雑で、主人公の狂気が見せる通せんぼも加わり、スムーズに脱出させてくれません。
所々に「檻」を作り出す主人公の狂気は、いったいどんな結末を迎えるのでしょうか。話は短めですが、演出もあいまって3D酔いが激しいので、その点はご注意を。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 告白してきた攻略対象をカウンセリング ] 作者 [ HIJIKI さま ] 容量・圧縮形式 [ 39.8MB・ZIP ] 制作ツール [ LiveMaker ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 攻略することより悩みを解決することが使命!
あの(?)作者様の乙女ゲームですが、攻略の要素は無く、攻略対象の悩みを解決することが話の本筋です。
それには『闇度』というパラメーターが関係していますが・・・詳しくは後述。
なお、タイトルは「おとしてからが~」と読むのでご注意を。相坂舞花(名前変更可)はある体質を除きごく普通の高校生。その「あること」は友人も心配するほどです。
彼女は3人の誰かから告白され、そのまま付き合うことになります。
彼らは繊細で、何かしらの悩みを抱えているようです。『闇度』に気をつけつつ、悩みを解決することが出来るでしょうか?最初に3人の中から誰に告白されたかを選び、以降はそのキャラのルートで進んでいきます。
『闇度』についてですが、特定の選択肢を選ぶと10%単位で上昇していきます。
最後に説得パートがあり、ここからは『闇度』がプレイヤーにも分かるように。更に連続で選択肢を選んで相手を説得します。
この説得パートで『闇度』が100%になると問答無用でバッドエンドになります。逆に100%にならなければグッドエンドに。
攻略対象の3人は難易度が低い順に鬼塚鳴海、天竜寺真琴、蛇原林太郎。
人間関係のトラブルに、跡取りの問題、やたらと過保護・・・と何か不穏な出来事が裏に潜んでいます。
難易度が高いというよりかは、選択肢の内容が難しかったり、闇度の上昇量や頻度が高いという要素が強いです。
3人それぞれが抱えている悩みや問題とは一体何でしょうか。そして主人公は彼らの心を癒せるのでしょうか。
バッドエンドは本当に救いの無い結末なのに対し、グッドエンドは問題も解決できてより絆も深めてめでたしめでたし、と
落差の激しい対称的な結末となっています。・・・というより意外とあっさり解決しているものもありましたが、それはそれで悪くはありません。主人公の友人(霜田文美)も色々気苦労が絶えないようで、3人のグッドエンドを見た後に見られる彼女視点の話ではその様子が描かれています。
主人公の体質は本人の意思や努力が関係しているわけではなく、色々トラブルを起こしかねない代物です。
でもこの主人公なら放っておいても大丈夫じゃないかと思いますね。普通の人なら手に負えないあの3人の心を癒したのですから。
この辺は体質など関係なく、本人の人柄が良い結果に導けるのだと思います。
管理人コメント「乙女ゲームは、顔だけ良いメンヘラや社会不適合者のカウンセリング」とは、最近になって飛び出したネットスラングですが、本作では、その「顔だけ良い輩のカウンセリング」をストレートにゲーム化しています。
攻略対象の三者三様の事情や闇は、かなり攻略に手間取るでしょう。グッドエンドにたどり着けた主人公に感服することしきりです。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 漫画打ち切り阻止の為のアイデアと超展開 ] 作者 [ HIJIKI さま ] 容量・圧縮形式 [ 14.9MB・ZIP ] 制作ツール [ LiveMaker ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 この漫画はさっさと打ち切りになったほうが良いのでは?(ぇ
やけに長いタイトルですがある意味作品の内容を正確に表していると思います。
選択肢無しで5分くらいで終わる作品ですがそんな短い中にも色々ネタが仕込まれています。
少年漫画を読んでいる人なら分かるかも知れないですね・・・。スポーツ漫画(?)「BLOCK!」が連載打ち切りの危機に・・・。
そんな時漫画の登場人物の部員4人が集まり打ち切り阻止のアイデアを出すことになります。
果たして打ち切りを回避することは出来るのでしょうか?まず打ち切り阻止の為アイデアが出てくるのですが・・・これはひどいです・・・(笑)。
流石にこれでは逆に打ち切りとなってしまうのではないか、という気がしてなりません。
その後とんでもない超展開に発展していて更に笑いました。話がとうとう宇宙単位にまで・・・!?
でもそこまで話を広げられることに驚きを隠せませんでした。しかし、それを題材にしていてここまで発展するのですか!?この漫画の題材、そしてこの漫画の存亡は・・・自分の目でご確認ください。
漫画のタイトルやスポーツ漫画(?)なのに部員が4人しかいないことからも題材が察せられるかもしれないです。
作者様の他の作品に比べるとコメディ色が強く、本当に同じ作者だと疑ってしまうほどです。
・・・にしてもよくもまあこんな漫画が通ったよね・・・と自分は思いました。
管理人コメント某水泳アニメを思わせるキャラ構成、登場即フェードアウトする女マネージャーは某テニヌ漫画を参考か…と、数々の漫画からのネタが垣間見える作品です。
でも、スポーツどころか活動内容さえ不明な部活動が「日常4コマ」や「萌えアニメ」として人気を博している昨今の情勢を見ると、今作の原作(?)も、そういった方面に舵を切れば可能性はありそうです。
…と思ってたどり着いたその結末は、読者の卑小な想像を遥かに超える代物です。すぐに終わるため、とりあえず見てみましょう。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 遠距離の彼女と近距離の姫の究極の選択 ] 作者 [ HIJIKI さま ] 容量・圧縮形式 [ 22.4MB・ZIP ] 制作ツール [ LiveMaker ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 遠距離の彼女と近距離の気になるコ・・・どっちを取る?
今回の作品は2人の女の子に板挟みになる大学生の青年の話になっています。
実はこの作品、ある日本昔話が題材になっています。まあ、名前から察すれば言わなくても何かは分かると思います。
上京により、彼女である桐壷葵(きりつぼあおい)と離れ離れになってしまった主人公、皆本光助。
それでも想いは変わらず、遠距離恋愛で楽しい日々を過ごしていました。そしてこれからも・・・のはずでした。
しかし、入った大学で友人に無理やり入らされたオタサーで北山紫(きたやまゆかり)と出会い、次第に彼女のことが気になり始め・・・。
「遠いところにいる彼女」か「すぐ近くにいる姫」か・・・正に究極の選択。主人公はどちらかを選ぶことになります。
途中の選択肢はその2人に関係するものであり、それによりエンドが分岐します。
2人のエンドが1つずつ(GOODエンドとBADエンド)、EXTRAエンドが用意されています。
不覚にも笑ってしまったのがEXTRAエンド。2人がとんでもない結論を出していてですね・・・主人公が可哀想です・・・(良い意味で)。
一方でBADエンドは本気で背筋が凍りました。主人公が可哀想です・・・(悪い意味で)。
キャラエンドだけでは無くこんなエンドを用意する辺り、作者様も罪が深いですね・・・。
どっちを選んでも、選ばれなかった方がちょっと可哀想にも思えますが、その後がそれ以上語られていないので
その辺は割り切って考えた方が良いでしょう。
ちなみに、この作品にはキャラ紹介やあとがきが用意されています。確認できた限り、同じ作者様の作品では珍しい要素です。
また、サブキャラ2人(ちょっとおバカな立花と友達の友達の明石)の登場回数が多く、2人ともメインキャラより個性が際立っていたのも他の作品には中々無いことです。
最後に。自分はこの2人(遠距離カノジョと近距離ヒメ)のどちらかを選ぶなら・・・近距離ヒメ(紫)でしょうか。
自分は「遠くの親戚より近くの他人」と考えて、近くにいる方を選びたいと思います。
作者もあとがきにてどちらかを選ぶか・・・の話をしています。これもまた1つの考えでしょう。
管理人コメントシュン氏も語られている通り、本作は非攻略対象である男2人の印象がメインキャラよりも強い作品です。
そんな愉快なキャラクターが織り成すとおり、本作は、大半のルートで笑って楽しめるラブコメディです。問題は、その「大半」から外れるルートがかなり心にクる点。
(EXTRA以外は)どちらかを切り捨てざるを得ないと言う暗い要素を持つ作品だけに、その暗黒面が表に出ると、かなりの衝撃となります。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 王道のギャルゲーに隠された「奇跡」に対するメタ ] 作者 [ HIJIKI さま ] 容量・圧縮形式 [ 29.5MB・ZIP ] 制作ツール [ LiveMaker ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 安易な奇跡など、最初から存在しないもの。
一般的に良くあるギャルゲーにある要素を搭載した作品です。
その要素とは「安易な奇跡」に対するメタ。よくある「奇跡」はこの作品には存在しません。
では、その「奇跡」とは何なのか・・・そしてそこから明かされる真実は・・・?
主人公、神庭読(かんばよみ)は箱居町に引っ越してきた高校二年生。
新しく入った高校で金井作楽(かないさくら)、三河夕凪(みかわゆうな)、根国真音(ねくにまいん)の3人と出会います。
運動神経抜群なクラスメイトにおっとり系のクラスメイト、人見知りな後輩、と個性も様々です。
そして途中で出会う謎の少女、メル。主人公が出会う4人には何か秘密があるようで・・・。
まずは選択肢を選び、それによって見られる3人のルートを見てみましょう。
どのキャラも何かしらの秘密を抱えてますが・・・特に深くは語られないまま話は終わります。
3人のエンドをすべて見ると最後のルートが開かれるようになり、ここで真実が明らかに。
裏で起こっていた「奇跡」やこの世界の真実とは・・・っとこれ以上はネタバレなので語れません。
途中で何かおかしいと感じる人も多いとは思いますが、幾らなんでもこれは予測出来ませんでした。
このルートの最後は皆に幸せになってほしいと思いつつ、「安易な奇跡は無いんですね・・・」と思ってしまう結末でした。
とにかく、普通のギャルゲーとはまた違う要素があり、考えさせられる結末になる・・・とは言っておきます。
OPムービー(主題歌付き)が用意されている辺り、結構手が込んでいるのが伺えます。
そして王道のギャルゲーにこんな考えさせる題材を仕込む作者も凄いです・・・。
「奇跡は起こらないから『奇跡』」といった言葉がありましたが、正にその通りなのかもしれません・・・。
管理人コメント攻略対象となる3名のヒロインは、序盤のうちは単なるクラスメートの1人にしか過ぎない印象を与えます。転校初日からして、主人公自身から「印象に残らないクラスメートばかりだ」と言う評価です。
しかし、関わりを深めるにつれ、3名の人となり、そして闇や悲しみが主人公を通してプレイヤーに刺さってくる仕掛けになっています。
この仕掛けは、本当に「王道のギャルゲー」そのものですが、本作は読みつくした先に更に裏の顔が出てきます。心して読み進めて下さい。
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レビュワー [ QIX ] ジャンル [ 3D脱出ADV ] 作者 [ Mike Inel さま ] 容量・圧縮形式 [ 45.4MB・ZIP ] 製作ツール [ DarkBASIC ] 言語 [ 英語だけど、ほとんど無し ] 備考 [ R-15程度の過激な描写有り ] 配布元 フリーゲームをクリアして初めて言いたい事ができたのて投稿します。
このゲームは、ぼんやりした独特の視界の中で家(館ほどの大きさは無い)から脱出を目指す3DADVです。
30分程度でクリアでき、エンディングは2つ、プレイ中文字や会話はほぼありません。操作は
方向キーで移動
マウスで視点移動
左クリックで調べる/アイテム入手
右クリックでしゃがみ
ESCで終了
JoyToKeyでマウスを割り当ててプレイした所
アナログ入力加速が3倍程度でも速すぎるので1倍が良い様です。シナリオのバックボーンが語られる事は無く、起動と共に探索開始し近づくと白く光る箇所を調べていきます。
アイテムは上下にあり、しゃがんで限界まで下を見ないと入手できなかったり
光が差し込む窓の近くだとアイテムの光が見つけづらくなりますが、探索する範囲は狭く難易度は低いです。ストーリーらしき物はほとんど無いにもかかわらず
2つのエンディングはどちらも衝撃的で心に棘の様に残り続けます。最後に手に入る2つの鍵、あなたはどちらの扉をあけますか?
管理人コメント本作のシナリオ量は短く、必要なアイテムも隈なく探していれば見つかる(3Dゲームだけに「隈なく」の範囲が広いのが難ですが)レベルと、手軽な印象を受けます。
ただし、2つある結末は、どちらも衝撃的の一言。一人称視点でなす術もなく見せ付けられる分、更に衝撃は強くなります。
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【 だれがハンプティをころしたの?~リジー、再び探偵になる~ 】
レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 殺人事件の捜査と残酷過ぎる真相 ] 作者 [ HIJIKI さま ] 容量・圧縮形式 [ 24.7MB・ZIP ] 制作ツール [ LiveMaker ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 12歳以上推奨 ] 配布元 注:普通の探偵物ではありません。その裏に隠されたものとは?
注:年齢制限は実際にプレイした上で判断しました。死体がかなり残酷な描写なので注意してください。
この作品は一見するとただの探偵物に見えます。しかしそれだけではありません。
予想だに出来ない真相が判明するのですが、これは自分で確認した方が良いでしょう。
リジーはとある館で色んな住人と一緒に暮らしています。
黒猫のダイヤに、メイドのめーさん、ハンプティ男爵、気狂いさん、そしてゆーれいさん。
それは外が朝からひどい嵐のある日。ハンプティが誰かによって殺害されてしまいます。
一体誰がこんな残酷なことを・・・リジーは早速調査に乗り出すことに・・・。
事件が起こった後、部屋を調べたり、住人達に証言を聞いたりして情報を集めます。その後は推理で犯人を当てます。
手順を踏まないと手に入れられないアイテムがあるので注意が必要です。
ちゃんと証言を聞いたり、おかしいところを発見するのが重要です。
また、推理の解決編にて文字入力が必要な部分が2箇所あり、ちゃんと正しい言葉を出さないと失敗になります。
更に、特定のアイテムを見つけていない場合も失敗になります。
犯人当ての部分は間違った選択肢を選ぶとダークな展開になるものもあるため、気になるならわざと外して見てみるのもあり。
文字入力で重要なことは「名詞でおかしいと思ったところを指摘する」です。
無事事件が解決しても終わりではありません。この話、この世界に隠された残酷な真相とは・・・。
本当に予想できませんでした。しかしこれでは可哀想な気も・・・。
改めて見てみるとおかしな点は早い段階から見つかります。特に自分の部屋はある場所を調べると・・・。
この真相ばかりは重大なネタバレである為詳しくは明かせません。是非とも実際に確認してみるのをオススメします。
管理人コメント「犯人を間違えるとダークな展開になる」とありますが、実際に一番ダークなのは真ENDと断言できます。それこそ私からも「重大なネタバレ」の一言しか語ることが出来ません。
サブタイトルである「~リジー、再び探偵になる~」も、第一印象は「多作な作者のことだから、何か前作みたいなものがあるのかな」ぐらいにしか考えていませんでしたが、その真相も真ENDで始めて明かされることになります。
それほど伏線の絡み合った複雑なストーリーです。ただし、謎解きの方は意外とストレートに解けるので、虱潰しに解いていきましょう。