■ 三代目レビュー アクション 3 | ||||
異界遺物のブロック崩し | DORONKO WANKO | Rising Up | ALUCARD |
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ジャンル [ ブロック崩し+謎解きホラー ] 作者 [ 作っちゃうおじさん さま ] 容量・圧縮形式 [ DL不要・ブラウザゲーム(HTML5) ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ![]()
崩しまくれ! そして…
「異界遺物のブロック崩し」は、簡単に楽しめるブロック崩しです。操作は画面下中央の黄色い三角ボタンをクリックするだけ。
とは言っても、連打は効きません。ボタンの上にあるゲージが右側の黄色い枠に入ったタイミングでないと、クリックしても何も起こりません。
その中でも、青い枠、赤い(と言うよりオレンジの)枠に入ったときにクリックすると、発射される弾に特殊な効果が発動します。
青い枠でクリックすると拡散弾。1発で10個近くの弾を一度に発射し、広域破壊が狙えます。
赤い枠でクリックすると貫通弾。拡散弾よりも弾数は落ちるものの、その全てに貫通能力が付与されます。総合的な破壊力は、拡散弾を優に超えます。
即ち、拡散弾・貫通弾を狙うタイミングゲーム、そして、ゲームで溜めたスコアを使用した成長ゲーム、それが「異界遺物のブロック崩し」本編の内容です。
バックグラウンドに燃える般若面が映っている以外、ゲーム本編にホラー要素はほぼありません。
しかし、ある程度成長を進めると、何やらステータス画面に怪しい項目が…。
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「異界遺物のブロック崩し」のもう一つのゲーム…それは、このゲームのストーリーを解き明かす謎解きです。
以前に紹介した「PuzzleRPG JS」などと同様、本作には裏技的操作で解き明かす謎解きが存在します。
「神隠し事件の調査資料閲覧申請」をクリックすると、成長項目「調査資料解放」が増えます。このレベルを増やすためのスコア稼ぎが若干必要ですが、そのスコアはたったの3,500点。「ブロック増加」をいじらずとも1~2プレイすれば十分に溜まるスコアです。
本作の謎解き要素は、解放した4つの資料に隠された謎を解くこと。「隠されたメッセージ」を見つけるのはそれほど難しくないでしょう。そのメッセージに従ってオプションなどを切り替えることで発生する隠し画面…そこからの謎解きはかなりの変化球となります。
詳しいネタバレは、コメント欄などを見れば分かるでしょう。特に、コメント欄はアップデートで隠す措置を入れた通り、直接的なネタバレが含まれています。「どうしても分からない」と言う場合のみ参考にしましょう。ちなみに、「調査資料解放」が無くとも、本作は無限にインフレするブロック崩しゲームとしても楽しめます。
ただし、「ブロック増加」の上げすぎにはご注意を。これはレベルが上がるほど画面内のブロックが多く細かくなるアップデートです。1ステージ当たりの獲得スコアを増やすために無くてはならないアップデートですが、他の「クリアしやすくなる」アップデートを優先させてください。
本作のブロック崩しは、1ステージ当たりのブロックを少なくとも90%以上破壊して「Clear」にならないとスコアが獲得できません。「ブロック増加」レベルが10以上になると、クリアにかかる時間がかなり増えることになり、スコア稼ぎの効率が悪くなります。
「爆弾マス追加」「爆弾威力増加」は、一度に破壊できるブロック数を増やす分かりやすいアップデートです。
「連打速度増加」は説明・効果ともに少々分かりにくいアップデートですが、ゲージ速度が上昇=ある程度以上に上げることで拡散弾・貫通弾が連発できるようになります。より肝心なホラー演出に関してですが、それも本作では控えめです。「画面背景の般若面」が最大のジャンプスケア要素と言えます。
しかしその分、「真相」の切なさはより高くなっています。一体このゲームは何のために作られたのか、何がこのゲームを作らせたのか、切ない「真相」を解き明かしてください。
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ジャンル [ 箱庭塗りつぶし3Dアクション ] 作者 [ 株式会社Phoenixx さま (バンダイナムコ さま) ] 容量・圧縮形式 [ 349MB(解凍後)・Steamから直接ダウンロード ] 製作ツール [ Unity, CRIWARE ] 言語 [ 日本語、英語 ] 備考 [ 要:Steamクライアント ] 配布元 ![]()
とぎすませ野性!! ほとばしれ泥水!!!
あなたは可愛いポメラニアン。セレブで仲睦まじい4人家族に可愛がられ、幸せに暮らしていた。
折しも、今日は家族みんながパーティの準備に大わらわ。
しかし、あなたはそのことを知らない。いつも通りに野を駆け、泥にまみれ、そして餌をねだりに家に帰る。
その野性は、家を帰っても留まることを知らない。あなたは野性のままに泥を払い、邪魔するものを蹴散らすのだ!
今、貴方を止める家族は、ここにはいない…。本作は、バンダイナムコの新人研修プロジェクトの1つ。パズルアクションRPGである「BOOMEROAD」「NOTTOLOT」と併せて先月末(2024.03.26)に無料配信されたばかりのゲームです。
その中で、マスメディアからも配信者からも最注目された作品が、この「DORONKO WANKO」でした。その理由は明白。キャッチーさ・分かりやすさ・手軽さを兼ね備えた作品が、この「DORONKO WANKO」だったのです。
- 「部屋を汚すことでスコアを稼ぎ、ステージ展開を進める」分かりやすいルール
- 「ゲームオーバーは無く、『部屋を汚す』さえ遂行していればいつかはクリアできる」難易度の低さ
- 「部屋を汚す」ことで解放されていくアクセサリー要素。時にはより効率的に「部屋を汚せる」装備も
- ワインやトマトなど、「汚れ」の色が変わるヤクモノがそこかしこに。「くわえる」でカラフルな汚れをまき散らせるように
…と言う、分かりやすさに注力したゲーム性が、本作を注目させた理由でしょう。
操作もシンプルかつ3Dアクションの基本通り。
- 左クリック(マウス)、RTボタン(パッド)による「ぷるぷる」=汚れをまき散らす
- 右クリック(マウス)、LTボタン(パッド)による「すりすり」=地面の汚れを吸収して「弾」を補給
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という2つの操作を基本に、家中を駆け回り、汚れを広げていくのです。
…妙だな…この「汚れ」、「増殖」しているっ…!?
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もちろん、本作も「完成されたアクション」である以上、明白なクリア条件があります。「家に隠された12個のマークを、周囲を塗りつぶして発見する」ことです。
小規模なテーマパークぐらいには広い本作の箱庭舞台。その上で2階+地下+ロフトという階層構造に加え、隠し通路・隠し部屋・ちょっとした謎解き要素(機関車の車輪集め)も存在します。
スコアを稼ぐごとに開放されるヤクモノの中には、自動的に汚れをまき散らす装備、小型犬では届かない場所に汚れを届けるサーキュレータやロボット掃除機などの仕掛けも存在します。攻略的な意味でも「スコアを稼ぐ」は重要になるのです。初見でも小1時間でクリアできるステージ容量ですが、極めようと思えばスピードクリア、ハイスコアクリアも目指せるアクションです。
幼い頃に泥遊びをして叱られた人、昨今では少ないと思われますが、現在では「スプラトゥーン」と本作があります。
可愛いから許される「いけない遊び」、ゲーム内だけでも楽しんでみてください。
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ジャンル [ ベルトアクション ] 作者 [ ERIK HØYRUP JØRGENSEN さま ] 容量・圧縮形式 [ 100MB・ZIP, ブラウザゲーム ] 製作ツール [ Unity ] 言語 [ 英語 ] 配布元 ![]()
リーマンはShock!
スーツがひしめくビジネス街。しかし、その実態はかなりの野蛮。今日もまた大通りでストリートファイトが繰り広げられていた。
危険なビジネスストリートから遥か上のビル、ここでもまた、バイオレンスが発生しようとしていた。
コピー機の前に立つ中年男性。しかし、あえなくコピー機は故障。よほどの重要書類だったのか、それとも、過重労働によるストレスか、中年男性はコピー機に殴る蹴るの暴行!
コピー機の爆発四散だけでは収まらないのか、中年男性は動くもの無差別にその拳を叩きつけるのであった。
歯止めの効かない殺戮の果てに、彼が見たものは…。本作は、リリースからかなりの話題を呼んだ作品です。その理由は、スラップスティックでシュールなバイオレンス。そして、短編で簡単な、誰でも遊べるアクションゲームだからです。
システムは単純なベルトアクション。方向キーで移動、Zキーでジャンプ、Xキーで殴る蹴る、Cキーで防御という単純な操作で楽しめます。
その上で、本作は体力無限。実をいうと、私は「Cキーで防御」を知らないままにクリアしています。「Cキーの防御」が無いと、終盤の戦いに(転がされて立ち上がる分の)時間が掛かりますが、それでも数十分でクリアが可能なくらい短編の作品です。
同僚や警備員の死体を積み上げて「昇りつめた(Rising Up)」先、そこに待ち構える「ラスボス」は誰なのでしょう。そして、あらゆる意味で「行きつくところまで行きついた」主人公の行く先は…ぜひ、あなたの目でも確かめてください。
ちなみに、END後もジャンルを変えたアクションがあります。最初から最後まで、皮肉と暴力に満ち満ちた本作、笑って楽しめる方こそプレイしてください。
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ジャンル [ 短編ジャンプアクション ] 作者 [ KENTO OKAYAMA さま(竜の騎士団) ] 容量・圧縮形式 [ 35MB・ZIP ] 製作ツール [ Unity ] 言語 [ 日本語・英語 ] 備考 [ Xboxコントローラ推奨 ] 配布元 ![]()
吸血鬼は鏡に映らない。そして、鏡の中にも世界がある。
人間とヴァンパイアのハーフ・ブラドは旅をしていた。妹を生き返らせるために。
ヴァンパイアの父曰く、「この世界にある魂の欠片を3つ集めれば、妹を生き返らせることができる。」
「魂の欠片」の在処…そこは、何者の刃も通さぬ魔物が跳梁跋扈する危険な場所であった。ヴァンパイアの力を使いこなせるブラドにとっても。
しかし、彼は恐れず歩みを進める。ヴァンパイアの力で障害を「乗り越える」ために。
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本作は、人間モード・ヴァンパイアモードをボタンで切り替えながら、障害を飛び越え潜り抜けていくジャンプアクションです。
ヴァンパイアモードの特徴は、「ジャンプ力が大幅に上がる」「鏡に映らない=鏡の中にある障害物の影響を受けない」の2点。
特に、「鏡の中にある障害物の影響を受けない」が、本作の大きな特徴になります。背景に鏡のある場所では、「鏡像」にも攻撃判定があります。鎮座しているトゲ山・突進してくる敵をY軸移動で避けようとしても、人間モードでは「鏡像に当たってダメージ」となります。鏡のある場所で回避する場合には、ヴァンパイアモードになって鏡像のダメージ判定をなくす必要があるのです。
逆に、「鏡像の障害物に引っかかる」人間モードが助けとなる場面もあります。「鏡内にのみ存在するブロック」に乗ることができるのです。
中盤辺りになると、ヴァンパイアモードで大ジャンプ→ジャンプ中に人間モードに戻って鏡内のブロックに乗るという素早い操作が当たり前のように求められます。しかし、本作は短編の物語です。ステージは3つのみ。慣れた方なら5分も掛からず、慣れてない方でも20分も掛ければ全クリできる長さです。
しかし、そんな短いストーリーでも「牽引力」は大きくなっています。「『お前の』魂」と言われる魂の欠片、徐々に怪しさを見せる父親、果たしてこの「魂」は取り戻してよいものなのか…。
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