■ 三代目レビュー パズル
Woodworm 確執の虚 Dungeon Sweeper デマ拡散パズル Pikupals
PuzzleRPG JS ピクロジカル 猫蟲毒 ナンピク

【 Woodworm 】

Woodworm
ジャンル [ 型作りパズル ]
作者 [ spratt さま ]
容量・圧縮形式 [ ダウンロード不要・ブラウザゲーム ]
製作ツール [ HTML5 ]
言語 [ 英語 ]
備考 [ ダウンロードプレイ不可 ]
配布元 配布元

私、食べる虫、そして、作る虫。

Woodworm 本日ご紹介する「Woodworm」はシンプルなパズルゲーム。主に使用するのは上下左右のキーのみ。ボタン操作はZ(一手戻す)とX(全リセット)があります。
行き先にある木を掘り進め、左の例と同じ形にすること。本作のクリア条件も本当にシンプルです。
ただし、攻略に使うテクニックは多数存在します。ステージ3の「輪っか」ですら、「2パーツに分けて落として作る」ことは一切教えてもらえません。私は、クリア動画を見ないとこのクリア方法すら分かりませんでした。

Woodworm プレイヤーたる芋虫には、あと2つほど進行を遮る制限があります。
1つは、「芋虫も重力に従って落ちる」「芋虫の長さは3ブロック。縦3ブロックのいずれかに木がくっついていないと、重力に従って落ちる」点。すなわち、縦3ブロック以上掘り進める箇所は最後に回す必要があります。
2つ目は、「芋虫は前と左右にしか動けず、後ずさりはできない」点です。袋小路に陥る動作は避けなければいけません。行き止まり状に堀り進めなければ作れない箇所は、最後に回す、もしくは2パーツに分けて作れないか試行錯誤する必要があります。

(2024.06.23時点のバージョンで)17ステージあるパズル。貴方は全て解けるでしょうか。ひらめきが重要なだけに、「解けないステージの次があっさりと解ける」ことも結構あります。
色々と、少しずつチャレンジしてみましょう。

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【 確執の虚 】

確執の虚
ジャンル [ ネフェイスト的な隠し通路を見つけるゲーム ]
作者 [ mrw さま ]
容量・圧縮形式 [ 146MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ R-15指定 ]
配布元 配布元

かくしつ…うろ…

ここは、魔物と勇者が血で血を洗う闘いの世界。冒険者でにぎわう酒場に、一人の新顔・シヅミがやってきた。
シヅミが求めるものは、宝物でも栄誉でも路銀でもなかった。求めるものは「隠し穴」と呼ばれるダンジョン。宝物も魔物も罠もいない、ただ延々と階層が続くだけの虚無のダンジョンである。
しかし、シヅミはそのダンジョンに何らかの目的があるようだ…。そして、シヅミの後を追うように酒場を出て行った「追跡者」にも…。

本作は、「Nepheshel」「イストワール」を参考にした…と言うより、先の2作では一要素に過ぎなかった「隠し通路探し」をメインに据えた探索パズルです。
「確執の虚」では、ゲームルールも大きく異なります。魔物の群れを縫い、時には経験値にして探索済みの場所を広げて強くなる「ネフェイスト」系RPGに対し、「確執の虚」は公称でもパズルゲーム。レベルは無く、「次の道を発見する」ことに重点を置いた探索パズルです。
ただし、探索自体の難易度はかなり高め。1画面に収められたマップの「違和感」を探し、そこを調べることで「正解」を見つけるのですが、その制限時間はかなりシビア。多くても20秒…先の階で迷った場合は10秒も持ちません。
制限時間が過ぎると、触れたらゲームオーバーの「追跡者」が出現。移動速度はかなり早く、よほど「正解」の目前でなければゲームオーバーは免れません。

確執の虚 確執の虚

「正解」となる「違和感」の見つけづらさも、本作の高難易度の一因。「1ブロックだけ輪郭線つきの壁がある」という、当サイトの縮小画像では潰れてしまうレベルの「違和感」がチュートリアルで出てくるレベルの「基本」となります。
パターン数もかなり多く、場合によっては「樽の下にある床」「主人公の下にある昇り階段」など、通常画面(816×624px)でも見えないレベルに細かい「違和感」が数多く存在します。
「違和感を指摘する」というルールは、先述した「ネフェイスト系」よりも、「8番出口」を思い浮かべますし、作者自身もX (Twitter)で触れています。本作が問題なのは「8番出口」系で重要な「正解パターン」の例示が無い点。故に、初見では「何が違和感か」が分かりません。「通常」を知らないため。
そのために、「数秒間操作しないと、正解の近辺に光エフェクトが出る」救済策があります。しかし、10秒前後しかない制限時間で「数秒待つ」は致命的なロス。故に、本作は「死に覚えゲー」となるのです。

確執の虚 確執の虚

死に覚えを繰り返し、階層を進んだ先に待つのは、意外なほどシリアスなストーリー。シヅミと「勇者」が歩んだ血塗られた道、その先で暗躍する者たち、そして「追跡者」の正体…。
64階層に及ぶ「難問」の数々を踏破し、シヅミと「勇者」の物語を解き明かしてください。手間取りながらでも30分前後でクリアできるストーリーモードですが、その先のやりこみ要素「スコアチャレンジ」も存在します。本作の探索要素そのものに魅力を感じた皆様は、ぜひスコアチャレンジもやりこんでみてください。

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【 Dungeon Sweeper 】

Dungeon Sweeper
ジャンル [ ランダム箱庭生成+マインスイーパー ]
作者 [ せたも さま ]
容量・圧縮形式 [ 26~52MB・ZIP, ブラウザゲーム ]
製作ツール [ GODOT Game engine ]
言語 [ 日本語, 英語 ]
配布元 配布元

世界創造と地雷撤去、どちらも未知の探索

本作「Dungeon Sweeper」はシンプルなゲームです。使用するのはマウスのみ。へクス1個のマップから周辺の+を左クリックして、新たなへクスを開拓していくのが基本となります。
そして、それを阻むのが「ダンジョン」という名の地雷。うっかりダンジョンのあるへクスをクリックしてしまうとGAME OVERとなります。
それを防ぐのがマインスイーパー部分。ダンジョンの周囲には墓場があり、墓石の個数が周囲のダンジョンの個数を表します。
※ 周囲のダンジョン数は、墓場のへクスにマウスカーソルを合わせれば、吹き出しでより分かりやすく説明してくれます。
墓石の数からダンジョンの場所を予測し、右クリック長押しで旗を立てることにより、ダンジョンを回避していくのが、本作の攻略手順となります。

Dungeon Sweeper Dungeon Sweeper

本作の目標は、スコアを1万点以上稼いで「バイオーム」を最高レベルにまで上げること。「バイオーム」と聞くと難解ですが、その実は「安全なへクス上に置かれる建設物の種類」に他なりません。
スコアを上げるごとに、何もない草原から家が建ち、湖には橋がかけられ、目標である1万点を超える頃には…この先は、貴方の目でご覧ください。

スコアを稼ぐ最良の手順は、「ダンジョンに事前に旗を立てておく」こと。
ダンジョンを開示させる方法は「その場で左クリック(=GAME OVER)」の他に、「ダンジョン周囲の墓場を全開示」があります。そうです。ダンジョンの開示に「旗」は絶対条件ではないのです。
しかし、ダンジョンに旗を立ててから開示すると、あるボーナスが発生します。ダンジョン外部に沸くモンスターです。このモンスターを左クリックで討伐すると、スコアに大きなボーナスが掛かります。
※ へクス開示では(墓場を含めて)1マス1点に対し、ダンジョン開示は50点、モンスター討伐で更に50点が入ります。
1万点を目指すためには、このモンスター討伐ボーナスが何より重要となります。旗を立てずに開示したダンジョンは、開示分の50点は入ってもモンスターは出現しません。的確に旗を立てることで、スコア効率が2倍も変わるのです。

Dungeon Sweeper

本作が話題を呼んだ理由は、ドット絵とランダム生成による箱庭世界の美しさ。1マスずつゆっくりと世界を「育てて」いく楽しさは、まさに「盆栽」的と言えるでしょう。
マップ内には、ランダムに「名所」が発生します。ごく低確率で表示されるマップピンにカーソルを合わせれば、「名所」の愉快な説明で楽しませてくれます。

そして、本作の欠点もこの「盆栽感」にあります。1クリックで開けるマスは、クリックした箇所の周囲のみ。最大でも5マスしか開放できません。
Windows標準搭載のマインスイーパーのように「数字のあるマスまで1クリックでめくってくれる」機能は無いのです。まさに「盆栽」のごとく、チマチマ・チンタラとしたゲーム進行となるのです。
隠しコマンドでオートめくりはありますが、こちらはダンジョンまでオートで開示してしまい、ゲームとしての楽しさは失われます。
こういう仕様にした理由は、マップをスタート時に全生成しているのではなく、クリックの都度生成しているためではないかと考えられます。
本作のマップは、GAME OVERにならない限り果てしなく広がります。スコアが上がるにつれ、バイオーム=マップ素材も変化するため、「あらかじめマップを作っておく」ことが不可能になっていると考えられます。

本作は、地雷数の少ない「浄土」、そこそこ増える「普通の世界」、出現数が最も多く複数のダンジョンが密集しがちな「世紀末」の3つの難易度があります。
そのいずれも、「ヘクスマップによる差異」がかなり邪魔をします。「通常」のマインスイーパーに慣れているほど、スクエア→へクスに変わったことによる思考パターンの変更、特に数え方をうっかり間違えて地雷を掘り当ててしまう現象が結構発生いたします。
演出は簡素でリトライも楽なので、まさに「盆栽」のごとくゆっくりと進めて行きましょう。ただし、(2024.01.07現在のバージョンでは)中断セーブができないため、いい具合の「盆栽」は、自らスクリーンショットを撮って保存する他ない点にはご注意を。

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【 デマ拡散パズル 】

デマ拡散パズル
ジャンル [ 一筆書き(的)パズル ]
作者 [ リル姉 さま(ArrayCats) ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・ブラウザゲーム ]
製作ツール [ Unity ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

「噂」は恐ろしい、だからこそ、その仕組みを知ろう。

デマ拡散パズル デマ拡散パズル

ユウカは花の女子高生、兼、絵師を目指して奮闘中の女子である。しかし、いまだその芽は出ず、神絵師アカウントに粘着しては逆襲を食らって雲隠れするダメスパイラルの毎日だった。
これというのも、最新デジタル画材を購入できない自身の経済事情と、アルバイトを認めてくれない生徒会のせいだと恨みを募らせるユウカ。
そんな彼女は、資料漁りの最中、「デマの心理学」という本を手に取る。本来はデマに踊らされない心構えを説く本であるが、ユウカはあろうことかデマを利用して政権改革をもくろむ。
憎き生徒会長の支持率を下げるため、ユウカは女子高生ネットワークを利用するのであった。それがどんな事件につながるのか、考えることもなく…。

本作はストーリーこそブラック風味ですが、ゲーム本体は「ネットワークを構築するパズル」になっています。画面内にはヘクスマップに散らばった複数の人間(点・ノード)が。ユウカ役の赤いノードから2人に情報(線)を繋げ、全員に情報が行き渡ったら(全ノードが赤く染まったら)クリアとなります。
全12ステージとゲーム内容は短めですが、仕掛けを解くのは一苦労。ステージを進むたびに様々な仕掛けが出てきます。

序盤のうちは、一目で分かる→フィーリングで解けるステージばかりです。しかし、後半になると、情報伝達の使用を熟知した事前の脳内シミュレーションが必須となります。無駄のない情報伝達でもらえる「ジャスト」評価を目的とするならば、より一層の試行錯誤が求められます。
そして、パズルを進めて行く中で大ごとになっていくストーリーも、また本作を盛り上げる要素です。ゲーム内に「豊川信用金庫事件」への言及が度々あったりと、伝言ゲームによる齟齬・それが巻き起こす社会混乱に対する警告も含まれていたり無かったり…。
少なくとも、ホラー表現は無い作品なので、安心して情報伝達パズルをお楽しみください。

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【 Pikupals 】

Pikupals
ジャンル [ ピクロス ]
作者 [ Fredison さま ]
容量・圧縮形式 [ 38MB・ZIP, ブラウザ上でもプレイ可能 ]
製作ツール [ Unity ]
言語 [ 英語 ]
配布元 配布元

最大15×15マスの宇宙

BEAは、昆虫型エイリアンの女の子。ある日、彼女のアンテナに奇妙な信号が入った。
信号に導かれた先は、巨大金魚や石造りの塔など、奇妙な建造物が浮かぶ遺跡であった。
そこで、彼女は数々の関門に出会う。「ピクロス」で作られた関門である。
関門を突破するたびに出会う仲間たち。そして解きほぐされていく遺跡の真相。
果たして、遺跡の終着点でBEAたちを待ち受けるモノとは…!?

Pikupals Pikupals

本作は、短編のピクロス問題集にちょっとしたストーリーを追加した短編ゲームです。操作もストーリーに使われる英語も簡単なものなので、どちらもさほど苦労なく理解できるでしょう。
ただし、ゲームパッドでプレイする場合は注意が必要です。ボタン位置が少々特殊な配置となるためです。例えば、私の使っているXboxコントローラでは、Yボタンが塗り、Xボタンが×付けという配置になっていました。
ゲーム内でも、リンク先のダウンロードサイトでも、キーボード操作しか説明されていません。パッド操作が分かりにくいという方は、おとなしくキーボード操作でプレイした方がいいでしょう。また、マウス操作にも対応していない点にもご注意を。

問題数も多くなく、初見プレイでも30分掛からずコンプリート出来ます。ピクロスが苦手な方も、道中で加入する仲間たちを編成すれば、各キャラに応じた特殊能力…開始時に特定マスを回答済にしてくれる・お手付き回数を増やしてくれるなど…をパズルステージ内で発揮してくれます。
※ マップ画面で×付けボタン(キーボードのX, N、ゲームパッドの3ボタン)を押すと、パーティ編成画面に移行します。
ストーリー性もそこまで高くない分、空き時間にシンプルに楽しめるピクロスです。ちょっと暇だな…と思ったらプレイしてみてください。

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【 PuzzleRPG JS 】

PuzzleRPGJS
ジャンル [ ダンジョン攻略RPGパズル ]
作者 [ 作っちゃうおじさん さま ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・ブラウザゲーム(HTML5) ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

そのダンジョンに立ち入る者、理の下僕となる。

「PuzzleRPG JS」はシンプルなRPGパズル! 1画面のダンジョンを進み、柿を食べてレベルアップ! レベルアップするごとにスライム(Lv1)・ウサギ(Lv2)・ドラゴン(Lv3)・魔王(Lv4)を倒すことができるぞ!
モンスターよりレベルが低いと、プレイヤーはレベル差だけのダメージを受けてしまう! Lv0(初期状態)でスライムにぶつかると1ダメージ、ドラゴンにぶつかると3ダメージも喰らってしまうんだ!
できるだけダメージを喰らわない道筋を選び、最深部の魔王を倒せばステージクリア! 道中には鍵や薬などのお助けアイテムもあるぞ! 20階層のステージをクリアして、囚われのプリンセスを助け出そう!

…と言う単純な物語およびパズルでないことは、リンク先を覗けば分かる人は分かるでしょう。
そう、実況プレイ界隈で話題を呼んだ「アカズノハコ」「うさぎパズル」などの有名ホラーゲームと同じ作者と言えば、本作「PuzzleRPG JS」も単純な「勇者が姫を助け出す」レトロファンタジーではないことが自ずと分かるはずです。
本作の結末は主に3つ。

そして、このENDを見るパズル自体が高難度。どのモンスターから倒し、どの柿を先に食べ、どこのドアを開けるか…3,4ステージの時点で試行錯誤の繰り返しが必要となります。
ここで真っ先に考えることは、「ライフは最も安いコスト」という発想の転換です。「ダメージが『LIFE』の数値以上となる=失敗」ということは、「LIFEが0になるまでは、LIFEを支払って格上のモンスターを排除できる」という事なのです。
最大LIFEが3の場合でも、スライムなら2体まで・ウサギも1体だけならLv0でも排除できるのです。ステージによっては、「Lv0でドラゴンを倒す」などの無茶も要求されます。END 1を逃れる条件を達成するためには、よりLIFEの配分を考える必要があります。

本作に限らず、作っちゃうおじさん さまの作品は、ゲーム本編・ストーリー共にネタバレしてはいけない箇所が大半を占めるゲームばかりです。本稿で初めて作っちゃうおじさん さまの作品を見た方も、以前の作品はプレイしている方も、「PuzzleRPG JS」が途中で止まっている方も、本稿のヒントにならないヒント・作者様のブログ記事を参考に、まずプレイしてください。

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【 ピクロジカル 】

ピクロジカル
ジャンル [ ストーリー型ピクロス ]
作者 [ ひげ さま ]
容量・圧縮形式 [ 79MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 現在の最新バージョンはver.1.08 (オンラインアップデート可能) ]
配布元 ダウンロード先

世界の真相が、ピクロスに隠されている。

ピクロス、もしくはイラストロジック…すでに懐かしさすら感じられるジャンルのパズルです。
本作「ピクロジカル」は、そんなピクロスをWOLF RPGエディターで完全再現したゲームです。
ただし、本作は単純な問題集ではありません。ピクロスを解くごとに、ストーリーが解き明かされる仕掛けになっているのです。
究極のAIを研究する現代風の世界、魔王が君臨するファンタジー世界、そして貴方の前に立つ案内役・ナヴィ…一切繋がりが見えない3つの世界は、どのような真相を貴方に見せるのであろうか。

ピクロジカル ピクロジカル ピクロジカル

本作のピクロスは、5×5の簡単なステージで基礎を学び、後半の本格的なピクロスを解いていきます。後半の問題は広大かつ複雑で、90年代の流行時に攻略法を学んだ人でもうっかりカウントを間違えてクリア不可能になる場面も発生します。
その対策のため、本作では一定範囲のブロックを解答済にするお助け機能があります。ランダム(数マス~数十マス)・クロス(十字型)・アラウンド(4隅)の3回使えるお助け機能は、上から下の順で強力な分、消費する解答時間も多くなります。
お助け機能は、ステージに挑戦するごとに得られる(正解すれば多く手に入る)EXPでレベルアップし、解答済のマスの数が増えます。どうしてもクリアできないステージがある場合は、クリア済みのステージに挑んでお助け機能を成長させるのも一手です。

ステージを進めるごとに明らかになる真相に加え、ピクロス自体の操作感も良好な本作ですが、一つだけ注意点を。マウスで一気になぞる塗り方をしていると、マウスの座標がちょっとズレただけで隣のマスを塗ってしまう場面がしばしば発生します。(ver.1.08時点での)本作にはUndo機能が無いため、手動で修正せざるを得ません。一手ごとにマス目がお題通りに塗れているか確認を怠らないようにしましょう。

本作は(ver.1.08時点で)オマケを含めて31問と、かなりのボリュームです。特に、オマケの2問は、制限時間の30分でも解ききれないほど難しいピクロスです。お時間が空いた時に少しずつ進めることをおススメいたします。


(補足)
2021.06.24:ダウンロード先を変更

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【 猫蟲毒 - にゃんこどく - 】

猫蟲毒
ジャンル [ マッチングパズル ]
作者 [ SHIRASE さま ]
容量・圧縮形式 [ 47MB・ZIP ]
製作ツール [ Unity ]
言語 [ 日本語・英語 ]
備考 [ ダウンロード版・ブラウザ版あり ]
配布元 ダウンロード先

呪いはゲームの中だけでやろうね☆

蟲毒…種々雑多の毒虫を壺の中に詰め、生き残った一匹を用いて行う呪い。
画面背景の女子高生は、その蟲毒を猫…のようなファンシーな生物(なまもの)で実行しようとしていた。
人を呪わば穴二つ。果たしてこの呪いは誰にかかるのであろうか。

…という、少々ブラックな背景こそありますが、実際のゲーム内容は隣り合った同じ色の猫を重ねて消すマッチングパズルです。スマホゲームの知識のある方ならば、「ツムツム」と同じジャンルと言えば分かるでしょう。
しかし、「猫蟲毒」には独自の要素があり、「ツムツム」と同じ感覚で消していくとなかなか高得点が取れません。

一番厄介なのが、「喰った方の猫はカウントが20になるまで場に残り続ける」こと。「間のブロックを消し、同色の大きな塊を作る」ツムツムの鉄則が通じません。
1周1分未満のゲーム展開の中で、「何処をクリックすれば、ブロックに阻まれた間が繋がるのか」まで考えないといけません。場合によっては大きな猫が邪魔をして、目当てのブロックに隙間ができて消せないという事態さえ発展します。
かなり難易度の高いパズルですが、とりあえずのクリアまでは簡単です。「得点2万点以上」で最高ランクのENDが見れるからです。【モード1】以外ならば、ビギナーズラックでクリアできるボーダーです。
問題は、2万点を超えてからの成長。3万点を目指すのでさえ、猫を3匹以上昇華させて、全消しを発動できる「金の猫」を持ってくる必要があります。インターネットランキングで上位を狙うとなると、運はもちろん、判断速度・状況把握などの実力が不可欠となります。

とりあえずは、4つあるENDを全て見るつもりでプレイしてください。「4つあるENDを全て見る」までが、本作のチュートリアルとなります。
1周1分程度と隙間時間の埋め合わせにぴったりなゲームです。その分、次々とプレイしてしまうので、やりすぎにはご注意を。

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【 ナンピク 】

まあ、これはチュートリアルなんで、簡単でしょう。
ジャンル [ 「数字を描く」パズルゲーム ]
作者 [ やれやれ さま ]
容量・圧縮形式 [ 1.7MB・ZIP ]
備考 [ 第14回3分ゲーコンテスト・第2位 ]
ダウンロード ダウンロード先

ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:7

マスがあります。埋めます。1, 2, 7, 合計10。

そんな故・中江真司 氏のセリフが聞こえてきそうな作品が、今回紹介するパズル「ナンピク」です。
私がこのゲームをやったときの第一印象は、「DSにピッタリだ!」でした。「ピクロス」のようにマス目を埋める操作感、DS作品で定番となった「頭を鍛える」要素、「デジタル数字を作る」と言う単純なルール、そのどれもが万人が楽しめる良作になっています。
グラフィック面・サウンド面の弱さゆえか、僅差で1位を譲ることになりましたが、システム面での完成度はピカイチです。

■ ゲームシステム・基本編

「ナンピク」のルールはとても簡単。マス目を黒く埋め、0~9のデジタル数字を作ることです。作った数字の合計が画面右の「合計」と等しい場合に、クリアとなります。
ただし、数字を作るためには、数々の条件があります。

以上の条件をクリアして、決められたマス目上に数値を作っていきます。

■ ゲームシステム・応用編

以上のルール、文章で書いてみるととても簡単ですが、実際にやってみると、なかなかにムズい!
その理由の一つが、数字のでかさにあります。画面右の凡例を見れば分かりますが、0~9の数値は、3×5マスも使用します。
加えて、数字と数字の間は、必ず縦横ナナメに1マス以上空白を作らなくてはいけません。すなわち、一つの数値に必要なスペースは、最大5×7マスもの大きさになります。この数値を、10マス四方程度のスペースに複数詰め込まなくてはいけません。
固定黒マスの存在も厄介です。普通にやったら必ず角がくっつく絶妙な位置に配置されています。どの固定黒マスでどういう数字を作るか…その計画性が「ナンピク」の醍醐味なのです。

「1」を並べるの図 「7」を詰めるの図

このゲームで重要なのは、1, 4, 7の使い方です。この数字は、3×5マスをフルに使用しなくても作れる数字です。
たった横1マスしか使用しない「1」は、ちょっとした隙間に簡単に詰められますし、固定黒マスを分割するのにも便利です。
左下が空白の「4」「7」もスペースを節約するためには欠かせません。「7」ならば、最大限詰めることにより、右上図のように5×7マスで14を作ることだってできます。
しかし、それ以外の数字は、全て3×5マスをフルに使用するものばかり。1, 4, 7を駆使して、いかに3×5マスのスペースを確保するかが、「ナンピク」の主な攻略法となります。

■ 辛口批評?

このゲームをやってみて、一番の不満点は、やはり問題数の少なさです。私でも初回プレイで数十分でクリアできるほどのボリュームしかありません。
もちろん、これは逆に言えば、「もっとやりTeeeeeeee!!!!」という魂の叫びに他なりません。
バージョンアップの際には、問題数の追加およびステージエディタ機能を所望いたします。


(補足)
2007.09.23:現在、Ver1.1(システム面の更新・問題追加なし)
2007.11.04:DL先をVectorに変更。
2014.10.09:続編「ナンピク2」が、ブラウザゲームとしてプレイできます。

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