■ 投稿レビュー シューティング 13 | ||||
NONA MAGIC |
レビュワー [ 牧瀬空 ] ジャンル [ ファンタジー超弾幕縦STG ] 作者 [ ものらす さま ] 容量・圧縮形式 [ 310MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ Ver.1.071 ] 配布元 ハマリ度:6 グラフィック:7 サウンド:7
ハイセンスギャグと圧倒的全画面弾幕
本作はシューティング以外に会話にも力が入っている作品です。
誰かがボケるのは当たり前、
ステージ前会話でボケるのも当たり前。
一枚絵もノベルゲーム比較でかなり頻繁に描かれ飽きずに楽しめたほど。
BGMも良いものが多く、通常ボス戦BGM「N.A.ディメンジョン」はずっと聞いていられるほどの良曲。
シューティングとしては右枠をぶち抜いてくる全画面弾幕が圧巻の一言。
よくある右枠が非表示になる全画面弾幕と違って非常に斬新で驚嘆とともにアツくなったほど。
一部戦闘ではボムがスーパーボムとなり演出含め強化されたり。
全画面弾幕は一部ボス戦のみですが、その中でも中盤で戦うシュロ城Cは演出含めて最高の名勝負だったので必見。
イベント戦扱いのため一度勝利すると見れなくなるので注意が必要です。
本作でしか味わえない体験も多い反面、シューティングしてみるとやや難しめの印象。
東方ライクな弾幕の多くが初見殺し&ギリギリの隙間に的確に入るプレイスキルがないと厳しく、初心者救済措置は何度もゲームオーバーになって残機を増やすのみ。
ハイスコアを目指すとなれば最接近である赤カスリを発動させる必要があり、赤カスリ判定もほぼ被弾と同義なほど接触させる必要が。
自機の当たり判定も(おそらく)見た目通りなのもうっかり被弾になる要因でしょう。
それでも会話の面白さと右枠をぶち壊す全画面弾幕は唯一無二の体験であり、今でもフリーゲームで一番好きなシューティングでした。
管理人コメント1stレビューでも本稿でも触れた点ですが、本作はSTGとしてはかなり高難度の部類に入ります。
GAME OVER回数を増やすほど難易度が下がる初心者救済策も備え付けられていますが、「死なないと発動しない」それ自体が敷居の高さとなります。
また、本作は1stレビューが来た時期さえ11年前と、かなり古い作品。レビュー本文の賛辞に比べて厳しい評点も、この経年から来る厳しさ…重厚長大・高難度を避ける現在のトレンドとのズレが要因になっているのでしょう。
それでも、10年を超える年月を経てなお愛される「何か」がある作品であることは、私も牧瀬空 氏も断言できます。