■ 投稿レビュー シミュレーション 12
Simutrans 新史記 (2) GROW ぢきゅうぢそく Stranded 2
勇者百年計画 光の目 Rune Blade Fighters Advance Pandemic Ⅱ The space game (2)

【 Simutrans 】

Simutrans
レビュワー [ ぶっちゃ ]
ジャンル [ 輸送会社経営ゲーム ]
作者 [ Markus Pristovsek ]
容量・圧縮形式 [ 191KB・オンラインインストーラ ]
ダウンロード ダウンロード先

ハマリ度:9 グラフィック:9 サウンド:7

Simutransは本格鉄道輸送会社経営ゲームです。
こう鉄道!と書いてしまうと鉄オタの方がやるようなゲームと思われがちなのですが、そんなことはありませんし実際私も鉄道には全く詳しくありません。(でも鉄道ファン要素もかなりあるので詳しい人はより一層楽しめること間違いなしありません)
鉄道というと客員輸送が真っ先に浮かびますがそれだけではありません。

例えば

植林地帯と製紙工場を鉄道でつなげる。

それによって紙を生産する

更に製紙工場と印刷所をつなげる

本を生産

街の書店に輸送する

といった原料から工場の流通ルートを鉄道で実現できます。そして更に製品単価が次第に上がることによって儲けも出しやすくなります。

産業はこの他にも鉄、石炭をベースにした自動車産業や食品加工を辿る農業もあります。
個人的に初心者にオススメしたいのは  石油や石炭 → 発電所  ルートです。
ワンステップでなかなかの利益を得ることが出来るので序盤に最適です。

以上は産業を利用した利益の出し方です。もちろん客員輸送も行うことができますが、こちらは多少手順が複雑になってきますのでゲームに慣れてきたらチャレンジしてみてください。あと本格的が故に○○が上手くできない!と詰まってしまうことも多々あるかと思いますが、そういう時はwikiのチュートリアルを何度も読むことをおすすめします。私は信号のシステムを理解するのに2週間くらいかかりました。。。ですが信号が自由に敷けるようになればかなりプレイの幅が広がり、街に美しい鉄道網を敷けるようになります。

目指せ鉄道王!

Simutrans日本語wiki
http://japanese.simutrans.com/

(注)Simutransは大きく分けてPak64とPak128にバージョンが分かれます。この64と128はアイコンの画素数のことなのですが、この二つでは扱えるアドオンも異なればゲームバランスも大きく異なります。
128はより経営が苦しくなっていますので、初めてプレイする際はwikiで推奨されているようにSimutrans Complete(pak64ですぐにプレイできるパック)で始め、黒字経営できるようになれば128に移行するなりアドオンを入れてみたりするのをオススメします。


 管理人コメント

非常に「シムシティ」っぽい画面で、自由に街が作れる錯覚に陥りがちですが、あくまでこのゲームは「路線シミュレーション」です。建設できる物は、鉄道を主とした交通関連に限定されています。
レビューにある「植林地帯」「製糸工場」「印刷所」「書店」などの施設は、あらかじめマップ上に設置されています。全体マップで施設を探し、できるだけ近いところにあり、流通を生成できるルートを模索しましょう。
路線を作る方法は、かなり本格的です。一番簡単な「貨物の輸送」でも、路線を敷設した上で、貨物駅を双方に作り、ダイヤを設定して初めて運行ができるようになります。
貨物の輸送ができるようになったら、信号を使った複線化で流通をスムーズにし、それに慣れたら、複雑かつ実入りの多い旅客輸送に手を出す…と、ステップアップしながら路線運用を学べる仕組みになっています。
まずは、チュートリアルを熟読して、一番簡単な貨物輸送から始めてみましょう。

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【 新史記 】

新史記
レビュワー [ 山県昌景 ]
ジャンル [ 戦略シミュレーション ]
作者 [ 江口幸博 さま ]
容量・圧縮形式 [ 59.3MB・ZIP ]
ダウンロード ダウンロード先

楚漢の二雄の争い今ここに始まる

レビューするネタのタネも尽きてどうしようかと鼻をほじって途方にくれていたときに「新史記」なるゲームを見つけた。
なになに……、内容は史実の中国史を舞台にした歴史シミュレーションゲーム。なんと、これはわたしの大好物のジャンルではないか!
というわけである程度やったのでレビューを書きたい。

新史記

初級ではこの3人を選ぶことができる。
1番最初はまず主人公である劉邦を選ぶのが無難な選択か。

まずこの「新史記」であるが、現段階では中国の紀元前200年付近で行われた楚漢戦争を舞台にしたゲームである。
しかしこの時代は同じく中国を舞台にした三国志と比べていかんせん知名度が低い。
この時代にも劉邦項羽張良韓信など名前だけなら知ってる人もひょっとしたらいるかも知れないが、全体の大筋の流れ自体はあまり多くの人が知らないのが現状だ。
実はかくなる筆者もこの時代のことについてはほとんど(というか存在自体)知らなかったうちの一人である。
だがやってみるとわかるがそこはなんとかなるものだ。ゲームをしていく上で歴史の知識はひとまず必要ない。
ある程度ゲームをやって人物や地名を覚えてきたらウィキペディアである程度の知識を得るのもありである。
とまあ舞台の知名度自体が低い当作品であるが、調べてみると故事成語などではこの時代が基となっているものが非常に多い。
項羽が劉邦を西の辺境の地においやったことから由来する「左遷」や、韓信が趙と戦う際に用いた「背水の陣」などがそれである。
このようにこの時代は我々が思っているよりも案外身近かも知れない? ということが分かったところで内容のほうを進めていこう。

まずこのゲームを始めて驚くのは、そのプレイヤーが指示できるコマンドの少なさであろう。
部隊を出撃するか、編成するか、新規に作るか。この3種類しかないのだ。
なるほど作者がホームページで無駄な要素を極限まで削りに削ったというがまさかここまでとは。
プレイヤーは内政やなんだと無駄な操作に手を煩わせることなくじっくり戦略だけを考えることができるのだ

新史記

初期の劉邦軍の編成。
取りあえず兵力が回復するまでは蕭何を軍師か副官に加えておきたい。
ちなみにこのゲームにおける外交の値は意外と重要。

そしてこのゲームのもうひとつの特徴にその戦闘にシステムがある。このゲームの戦闘では攻撃者が対象者に一方的に攻撃し、反撃は行われない。
つまりこのゲームでは別の対象物を目標としている相手に対しては圧倒的に有利にたつことができるのだ。
やってみるとわかるがこのシステムがゲームに独特の特徴を付けている。例えばたとえ兵力で劣っていようとも撤退している敵に対しては可能な限り攻撃をしなければ損なのだ。
おそらくこれは戦闘において追撃戦が圧倒的有利だった状況を表すものだろう。

新史記

このゲームにおける韓信は司令官にすると絶大な能力を発揮する。
是非別働隊の指揮官にしたい。

さて、ざっとプレイしてみて初級で筆者が使った攻略方法は、劉邦と張良率いる主力は項籍(項羽)軍と戦いつつ中原へ進出し、韓信とレキ食其率いる別働隊は北上し、三秦と史実通り趙を制圧して北方をぐるりと一周するというもの。
順調にいけば劉邦が主力軍と相対している間に大兵力を擁した韓信で項羽軍に引導を渡すことができる。

実はこのゲーム、初級にすると攻略するのはわりと簡単な仕事だが、それより上の難易度となると攻略するのは一気に難しくなる。
それで当時崖から這い上がった劉邦の絶望的状況を味わうのもまた良い……かもしれない。

新史記

最近のこの手のゲームにお馴染み、歴史イベントも豊富。
序盤のお約束なイベントからプレイする上で狙っていきたい重要なイベントまである。

総括するとこの「新史記」は補給や内政、外交という概念を一切排除した戦闘に特化したゲームである。
プレイしてみたところ本作は簡略した分特化した所を生かしてまとまった作品になってると思う。
主人公が指示できるのはせいぜいどの武将を引き連れるか、あとは精々目標地の指定など、戦略性だけに重点を置いた大味な所は他のゲームにはない面白さを占めているように思う。
戦術性のみがクローズアップだれ、プレイヤーのテクニックがものをいう戦略シミュレーションが増えてきた昨今。
ひとまずそういうゲームを置いて、もはやプレイヤーのテクニックではどうにでもならない、そんな状況を味わうのも良いかもしれない。

余談だがこのレビューは途中まで書いた後しばらく放置してさっきたまたま見つけて完成させてみた。
一体最後に書いたのはいつだったろうか…………と、見てみると2009年の大晦日。
なんと1年前である。


 管理人コメント

1stレビューが来たのが、なんと丁度5年前。この手のゲームが苦手な私は、とりあえずシステム特徴を羅列してお茶を濁したのですが、そこは歴史シミュレーションを得意とする山県さま、微にいり細にうがったレビューになっています。
ページを見たところ、現在でもその開発は進められており、続編となる「第二巻」がβ版として公開されています。こちらの方では、項羽が初期シナリオの主人公となり、劉邦を包囲した状態から始めることになります。操作システムはほぼ変わらないので、旧作からプレイした方も、第二巻から始める方でも両方楽しめます。

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【 GROW 】

GROW
レビュワー [ あんこ ]
ジャンル [ 発展させたり成長させたり ]
作者 [ ON さま ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
ダウンロード ダウンロード先

数ある選択肢を選んでいき、その順番によって、プレイ前では予想もつかない発展を遂げるゲーム。
知っている方もいるかもしれません。それがこの「GROWシリーズ」です。

少々毛色の違う「v1」と「タワー」を除くと、そのシステムは【最初からある選択肢を一つずつ選んでいく】というもの。後から選んだ選択肢によって先に選んだ選択肢が成長し、それにつられて他が成長し・・・最終的にたった一つの[Congratulation!]を見れば一応のゲームクリア、となるわけです。
しかし、その選択肢の数は最低6個。最大だと「v2」の12個(6個だと最終的に720通り、12個だと479001600通り(!)・・・多分)と、いわゆる総当たり式では埒があきません。

しかし、プレイしていけば「こいつはこの選択肢で成長するな」「あいつがこのレベルまで上がった時にこいつを選べばいいな」という、ある程度の法則が見えてきます。むやみやたらと選ぶのではなく、選択肢どうしの関連性に注意してプレイしていけば、[Congratulation!]もそう遠くないはずです。
・・・たまにダミーが含まれていたりしますが。

それともう一つ。製作者様サイト「EYEZMAZE」全般に言えることですが、キャラが「愛らしい」です。
ここら辺はちょっと私の文章力で伝えることが難しいので・・・実際にプレイして頂ければ。

ちょっとの時間に遊ぶことの出来、でもクリア出来ないとドつぼに嵌っていくいくゲーム。
「GROW」はそんなゲームです。・・・なんて勝手に言ったら作者さんに怒られるかしら。

最後に、個人的にですが、一番のお気に入りは「CUBE」ですかね。
あのちっこい小人が「箱」の上を駆けまわる姿を見ていると、心が和むのですよ。
是非是非お試しあれ。


 管理人コメント

この「GROW」シリーズが、こんなにも有名になり、こんなにもシリーズ化されている理由は、やはり「魅せ方」にあると考えられます。
とにかく、一つ一つのギミックが生き生きと表現されており、ハズレルートでも楽しめます。その分、フェイクに引っかかって、余計にクリアまでの時間が掛かってしまう場面もありますが…。
私の場合だと、「GROW TOWER」がそれに当たりました。スイッチとレンガロボを隣り合わせるのがクリアだと思っていたのです。実は、スイッチをMAXに成長させるには、スイッチとロボットの間に、あるブロックをはさむ必要があります。
こういう「意外な発見」も、GROWシリーズを楽しむ要素です。(大きな声ではいえませんが)攻略パターンを見た上でも、「こういう動きでクリアになるんだ!」と言う発見ができます。

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【 ぢきゅうぢそく 】

ぢきゅうぢそく
レビュワー [ 海苔玉 ]
ジャンル [ ぢになりそうなSLG ]
作者 [ ジスカルド さま ]
容量・圧縮形式 [ 15MB・ZIP ]
ダウンロード ダウンロード先

ハマリ度:8 グラフィック:5 サウンド:4

汚れた布をくれ・・・・・お願いですから。

おひさしぶりです。そしてこんばんわ。
海苔玉でございます。

今回はこの作品でございます。
ゲームが始まってまずすべきことは
生物学を4まであげて汚れた布を
作れるようにすることだと
私は思います。
定期的に試験があるのでそれを
こなさないとゲームが終わって
しまいます。
やらなければいけないことが
ある割りに時間が余りないと思います。


 管理人コメント

リメイク元「自給自足」に比べ、この「ぢきゅうぢそく」では、展開がややシンプルになりました。
4人それぞれが行動する「自給自足」に比べ、「ぢきゅうぢそく」では、行動人数を1人に制限。パートナーは攻撃などのサポート役に徹することになります。サポートキャラの「力」を上げれば、戦闘勝利率も上がるうえに、こちらは生物や地学などの探索スキルにポイントを割り振ることができます。
ただし、展開をシンプルにしたことで、アンディーメンテ作品お馴染みの「運ゲー」要素も増しました。試験に必要な材料が、期限までに集められないどころか、下手したら手に入る場所にさえ行けない…なんてことが頻発します。
捨てゲーを覚悟せねばいけない辺りは、やはりアンディーメンテと言えるでしょう。

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【 Stranded 2 】

Stranded 2
レビュワー [ 爆発ネズミ ]
ジャンル [ 無人島クリエイティブ系ゲーム ]
作者 [ UnrealSoftware さま ]
容量・圧縮形式 [ 約13MB・自己解凍EXE形式 ]
ダウンロード ダウンロード先 (English Site)

ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:7

無人島でサバイバる?

「Stranded 2」は3D一人称視点無人島サバイバルゲームです。
それでは、各項目に分けてご紹介したいと思います。

■ゲームの概要

あなたは漂着者です。持っているものは数日分の食料と少しの水だけ。それ以外は何も持っていません。
そのままボーっとしてても餓死するのを待つだけです。
故にあなたは島にある全ての物を使って、島からの脱出を図る必要があります。
島にある全てのオブジェクトはその殆どがあなたの為に役立ってくれます。
例えば、木をすこし揺らせば葉っぱ木の枝などが落ちてきます。
岩場に行けば大きな岩見つかることでしょう。
それらを組み合わせて、あなたは道具を作り、その道具で快適な住まい作りをしていかねばなりません。

■快適な住まい作りを目指して

あなたは漂着者です。着ているものは薄っぺらい服だけ。それ以外は何も着ていません。
それ故、あなたがなんの対策もせずに眠りにつこうとするとダメージを受けてしまいます。
あなたはあなた自身を風雨や外敵から身を守る為の住まいを作らなければならないのです。
無人島での生活の中で、あなたは様々な知恵を身に付け、あなたの生活はより良いものとなっていくでしょう。
例えば、キャンプファイアーを作って、肉や魚を焼いたり、
倉庫を作って資源を保存しておいたり、木の上にツリーハウスを作ったり…
あなたが快適な住まい作りを目指せば目指すほど、あなたの発想の幅は広がることでしょう。

■島に住まう猛獣たち

あなたは漂着者です。持っている武器はあなたの頼れぬ拳だけ。それ以外は何も持っていません。
そのまま狩りに出ようとしても、今のあなたはどう考えても返り討ちにあい、ぶっ殺されます。
陸には百獣の王と謳われるライオン、挙句の果てにかつて地上を支配した一族、恐竜まで登場します。
海にはあのジョーズで有名な人食いザメがうろついています。
ですが、あなたは漂着者であると同時に人間です。あなたは人類の叡智の力、文明の力を利用することが出来ます。
例えば、人類が最も初期の頃に発明した偉大な武器である
人類史上、恐らく初であろう飛び道具、スリングショット(パチンコ)
更には弓。その上位発展版であるアルバレスト、すなわちボウガンなどを利用し、狩りを行いましょう。

■様々な発展版の存在

あなたは漂着者です。知っているものはこの通常の「Stranded 2」だけ。それ以外は何も知りません。
「Stranded 2」は海外では非常に多くのファンを獲得しています。
そしてそれと比例するように様々な拡張版、すなわち「MOD」が開発されてきました。
例えば、VC MODと呼ばれる「MOD」では、なんと空を飛ぶことができ、ダイビングまで出来てしまいます。
もちろん、それ故に難易度もあがりますが、それら「MOD」の存在はあなたを素晴らしい無人島生活へと誘ってくれることでしょう。

■つか、英語読めねえんだけど

あなたは漂着者です。完璧に扱いこなせる言語は日本語だけ。それ以外は使えません。
ですが、無人島生活に言語の壁はありません。生き延びようとする意思があればそれだけで全て理解できるでしょう。
もしもあなたが「やっぱ理解できねえよ、コンコンチキのバーロー岬」と言うならば朗報です。
有志の方々が少しずつですが、日本語化に貢献してくださっています。
試してみようと思う場合は「Stranded 2」のWikiへ行くと良いでしょう。ただし、ネタバレを含む場合がございますのでご注意を。

■レビュワーの感想やアドバイス等

この「Stranded 2」ですが、ハマる人はどっぷりハマってしまうかと思われます。
なんといっても新たな道具を発見したり、新たな施設が作れるようになったときの喜びは素晴らしいものです。
また、ユーザー独自で改良を加えることも可能です。日本製のMODも少ないですが存在します。

因みにWindows Vistaなどでは起動しなかったりするようです。
その場合の解決方法もWikiに書かれておりますので、目を通しておくことをオススメします。

■最後に

このレビューを見て、ほんの少し、1ミクロでも良いので魅力を感じた人は是非プレイしてみてください。
多少のマシンスペックは必要ですが、最近のPCのスペックならばほぼ完全に動作するでしょう。
クリエイティブな、サバイバルな無人島ライフをあなたも送ってみませんか?


 管理人コメント

「目的をあえて見せず、自由に行動させる」と言うスタイルは、様々なゲームで使われ、一ジャンルとして築かれた物も数知れません。ただし、それが過ぎて「自分ができることすら判らない」となると、とたんにプレイヤーは萎縮し、ゲームを投げ出す原因にもなりかねません。
この「Stranded 2」でも、「自分ができることが判らない」となる可能性が非常に高いゲームです。もちろん、試行錯誤の楽しさのため、あえて秘匿した面も否定できません。ただ、生存の基本となるハンマーやシェルターの作り方などは、もう少し明確なヒントにして欲しかったと思います。
私は、生存に基本的なことはWikiで習得しました。Wikiが無ければ、水を作る方法すらわからず、干からびて死んでいました。

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【 勇者百年計画 】

勇者百年計画
レビュワー [ 爆発ネズミ ]
ジャンル [ 勇者一行の迷宮探索を眺めるゲーム ]
作者 [ こびっと さま ]
容量・圧縮形式 [ 730KB・LZH ]
ダウンロード ダウンロード先

ハマリ度:9 グラフィック:1 サウンド:8

100年間戦い続けなさい

勇者百年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ
(※敦盛)

というワケで勇者百年計画、通称「勇百」です。今回は真剣に。

■ゲームの概要
プレイヤーは戦闘を行ったり、武器や防具を購入するワケではありません。
ただただ、「勇者」を育て続けるのです。
そして、育てた「勇者」を"終わりなきダンジョン"へと、ひたすらに潜らせるのです。
この「勇百」に目的も、終わりもありません。
強いて言うならば、どれだけ深くダンジョンに潜らせることが出来るか、が目的です。
■余計なグラフィック等は一切無いッ!!
そこにシビれる!あこがれるゥ!
黙々と文字と数字だけを追う…普通のゲームをやってる方にとっては、初めは苦痛に感じる事もあるでしょう。
しかし、やっている内に「おお、能力が上がったぜ!」文字を見るだけで楽しくなります。本当です。
■こんな人にオススメ!
  • 数字を見てるだけで血沸き肉踊る
  • 大量の人間を育てる事に快感を覚える
  • 画像が無くとも妄想できる人
  • とてつもなくヒマ時間を持て余してる人
  • 作業ゲーが好きな人
■やってみて…感想
手が痛い特にヒジの部分
やり始めた当初は「うわあ…これって×××じゃね?」と思っておりました。
ところがどっこいそれから半徹夜状態になり…
その後もずーっとやっていて現在当方67年目でございます。天晴れ。ElonaもSpelunkyもやらなきゃならないのに…

 管理人コメント

「冒険者が成長する様を、一歩上から見下ろす」スタイルは、以前紹介した「まほでんわーるど」と同様です。
ただし、「まほでん」の方は、キャラグラフィックがありますし、アイテムコレクトと言う目的もありますし、全滅しても勇者を失うことはありません。
こちらの「勇百」では、その要素すら無いのです。その分、「キャラの成長」と言う数字のみをクローズアップさせた構成になっています。
また、「まほでんわーるど」で任意に出せた撤退命令もCPUの判断に任せざるを得ないですし、怪我をした勇者はしばらくの間探索に出せなくなります。
初めの内は、無理をせず「成長重視」に任せ、一人でも戦闘不能者が出たらすぐに撤退させる設定にしましょう。人材の不足している序盤で無理をさせると、戦力がどんどん減るわ、全滅したらずっとダンジョンで眠ったままになるわで、冗談抜きで詰みます。

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【 光の目 】

光の目
レビュワー [ SIRO ]
ジャンル [ 近世ファンタジーSLG ]
作者 [ 図書館地下2階のコロポックル さま ]
容量・圧縮形式 [ 22MB・ZIP ]
ダウンロード ダウンロード先

ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:9

隊列を整えろ!術師は詠唱開始!銃口構え、撃て!

光の目のふりーむ登録記念にレビューを投稿します。
基本システムはヴァーレントゥーガと同じ物で、前回紹介した「竜騎兵が出てくるシナリオ(仮)」よりもバージョンが2.0近く上がっているかと思います。

・独特な世界観
歴史オマージュな世界観で、19世紀の歴史に詳しいとより理解が早いでしょう。
剣と魔法の世界とは良く言いますが、こちらは銃と魔法の世界に仕上がっています。
『銃は剣よりも強し』という奴です。
・濃すぎるキャラクター
歴史オマージュ故の夢のオールスターが楽しめます。
…が、戦乱の元凶ども達だけあって一癖も二癖もある奴らです。
同調するも良し、嫌悪し敵対するも良し。
クドいようなら会話テキストの削除もゲーム開始時の選択で選べるので御随意にお楽しみ頂ける事でしょう。
・勢力毎に特徴的なユニット
最長射程にして恐怖の代名詞、最高額の銃兵、コロニアルガード
安い脆い弱いが資金難に強い、帝国銃士隊
建物相手に滅法強い手榴弾とバランスの良い銃を扱う、摘弾兵
塹壕から要塞まで何でも揃えて見せらぁ、けど銃兵だけは簡便な。戦闘工兵
序盤は弓だが後半化ける、火力最高の、烏帽子弓兵
烏帽子弓兵の上位互換にして、信長直属の魔族の銃兵、三笠衆
戦鍋旗を打ち鳴らす督戦隊、イニチェリ
白兵戦も得意とする、ル・テリエ銃剣銃兵隊
頑丈で、放物線を描く弾道が特徴の、突火槍兵
速射性と素早い移動が売りの、小規模連隊
使用頻度の高い、遠距離物理型の銃兵だけを紹介しました。
他にも移動と攻撃力の高い騎兵や、耐久力の高い歩兵、回復させたり召還で壁を増やしたり多彩な方法で貢献する魔法兵、城壁や要塞等の建物に効果を発揮する砲兵など、計67種の兵種を、時に特定勢力が独占し、時に共有する形で国毎の特徴となっています。
時代背景も運用思想もそれぞれ異なる部隊が戦列を組み、己が敵と相対する。
この作品の為に書き下ろされたユニットアイコンと相まって戦場に並ぶ姿は壮観です。
カオス?いいえ、デフォです。
・作り込まれた戦術マップ
全ての戦場マップが自作です。
世界観を基にし、世界各所に設置された要塞・都市の戦場マップは見た目の整然さもさることながら、地形と城壁を組み合わせた障害物と自動配備される防御施設群により、野戦と違う戦い方を求められ、防衛戦時には頼みの綱となる事でしょう。
要塞が棺桶なんてもう言わせない。
・豊富なイベント
勢力毎にイベントが設定され、他勢力の併合や収入の増加、人材の獲得、外交関係の変化など様々なイベントが用意されています。
また、ドM上級者向けにDoomsdayモード(通称DDモード)が開始時のイベントで選択でき、プレイヤー以外の勢力の強化や最終決戦の追加などまさにドM歓喜至れり尽くせりです。
ポツダムのDDモード限定のイベントに至っては…。その、ポツダムの科学力は世界一ィィィ!と言う奴です。察してください。

最後に初心者にお勧めの勢力ですが、ドーフィネか、コンドッティエーレか、アルビオンが不利なイベントが少なくユニットが優秀なのでお勧めです。
ラスボスの登場とハンディはoffにするのもお忘れなく。


 管理人コメント

「ヴァーレントゥーガ」と比較し、飛び道具中心の戦力バランスとなったことで、壁などの地形の利がより重要視されるようになりました。
それと同時に、飛び道具VS白兵といった兵士同士の相性も考慮しないと、無駄に兵を消費し、後々の防衛に大きく影響を及ぼします。
また、この「光の目」では、「内政」と言うユニットも追加されました。そう、内政は「コマンド」ではなく「ユニット」になるのです。雇用することでイベントが発生し、新たな部隊の追加・能力値の底上げを行うことで、「内政」の効果を表しています。
ちなみに、内政ユニットでの「人材プレイ」も可能ですが、内政ユニットは戦線への投入は不可能。…と言うか、人材としての働きは何一つできません。オススメできません。

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【 Rune Blade Fighters Advance 】

Rune Blade Fighters Advance
レビュワー [ REN ]
ジャンル [ 育成シミュレーション ]
作者 [ 417 さま ]
容量・圧縮形式 [ 510KB・LZH ]
ダウンロード ダウンロード先

5年間の育成期間で修業を積み、半年ごとの武術大会で腕前を披露するテキストメインの育成シミュレーション。

  1. 冒険者ギルドで仕事を受けて経験値とお金を手に入れる。
  2. 経験値を消費して能力値を鍛え、お金を使い武具を新調する。

といういたってシンプルな流れ。感覚的にはパワポケシリーズに近いものがある。
しかし各能力値1ポイントの価値がなかなか重いため、少しの無駄が結構強烈に響いてくるし
それなりに無駄が無くともランダム成分がうまく味方してくれなければレベルの高い仕事ばかり回されてきたり
武術大会の一回戦から強烈な手合いにブチ当たって瞬殺されてランクがさっぱり上がらなかったりもするだろう。
限界を目指すつもりならセーブ&ロードを駆使しよう。

武術大会では自分と同じランクの戦士たちとのトーナメントが行われる。
おおまかな方針を決める以外は完全にオートバトル。
実力が拮抗していれば勝敗は運に左右されることも多い。
準優勝以上の結果を出すことができれば国内ランクが上げられ、月ごとの獲得経験値が大きく増やせる。
また、Sランクに到達したキャラクターは闘技場モードへ参加させることができ、
さらには新たに作成するキャラクターの師匠として設定することも可能となる。


 管理人コメント

たった5年間の修行で見違えるほど強くなるプレイヤーの成長を見る楽しさ、その1本がタップリと詰まった、シンプルに遊べる育成型シミュレーションです。
ただ、プレイを進めていく中で、若干問題点があります。成長の要となる「仕事」の情報が、難易度・報酬以外表示されないことです。初見では、どのランクの仕事なら成功できるかがサッパリわからないのです。
時には、「ランク1の仕事なら大丈夫だろう」と思っても失敗に終わる場合もあります。攻略サイトをどれだけ探しても、「仕事」の情報については全くといっていいほど手に入りません。ひょっとしたら完全ランダムなのかとさえ思えてきます。
「師匠」が作れるほどやりこめば、RBFAの面白さが存分に味わえます。しかし、最初から最後まで運が左右する要素が多いので、「師匠」が作れるほどプレイヤーが成長するのが一苦労になります。

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【 Pandemic Ⅱ 】

Pandemic Ⅱ
レビュワー [ REN ]
ジャンル [ 伝染病シミュレーター ]
作者 [ Blips ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
ダウンロード ダウンロード先 (English Site)

世界人類規模の死の病が、地球を数日にして静寂が支配する墓場へと変える。
そんないつ訪れるとも知れぬ恐怖を病原体視点でシミュレーションする、なんともブラックな作品。
目指すは世界人類の一掃。
みるみる血生臭い赤へ染まる世界地図、消えていく生命反応に奇妙な感動すら覚えてしまう。

感染しやすく発見されやすいウィルス、
感染しにくく発見されにくい寄生虫、
それらの中間にあたるバクテリアの三つから病原体を選ぶとゲーム開始。
最初は世界のいずこかでごく一握りの人間が発症した状況から始まる。
DISEASEメニューから病気による症状や環境への耐性、感染経路などをポイント振り分けによって獲得することができる。
症状の種類によって致死性、感染力、見つかりやすさの上がり幅がかなり異なる。
序盤で感染力を上げて多くの人間に感染したのを見計らって一気に殺しにかかるのがセオリー。
なお、一度獲得した症状を「売る(SELL)」こともできるが、ポイントを得られるわけではなく逆にコストがかかっていることに注意。
マダガスカルや日本などの島国のガードの固さがハンパじゃないため、数多のプレイヤーからラスボス的扱いを受けているようだ。


 管理人コメント

「症状をコストを払って撤去する」と言うシステムは、初見では疑問に思いますが、「Visibility(見つかりやすさ)を減らす」と言う観点で見ると、納得が行きます。
病原体が発見されると、即座に国境が閉鎖され、感染が広がらなくなってしまいます。特に、感染経路が海港しかないマダガスカルは、一度発見され、港が閉鎖されてしまうと、感染させることができなくなってしまいます。
DISEASEメニュー上部にある症状は、それぞれ、Lethality(致死率)・Infectivity(感染力)・Visibility(見つかりやすさ)の増加度が異なります。Infectivityが高くなる症状は、Visibilityがそれ以上に高くなるものばかりです。
症状の説明文では、「○○と××が上がる」程度の曖昧なヒントしかありません。具体的な増加値は「BUY」して実際に見る他ありません。
RENさまの言う通り、序盤のうちは症状を増やさず、メニュー下部の感染経路や耐性を強化するのが適切です。

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【 The space game 】

吸ってー。守ってー。
レビュワー [ MrKaiser ]
ジャンル [ 宇宙アステロイド採掘経営 ]
作者 [ The Casual Collective ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
Play ダウンロード先 (English Site)

アステロイド(小惑星)から、ミネラルを取り出して、そのミネラルを使い防衛施設を建てて、全滅を防ぎつつ条件をこなすゲーム。
資源の概念にエネルギーとミネラルがあり、施設を建てるときはミネラルを消費し、エネルギーは施設を動かし維持するのに必要。エネルギーはソーラー施設から産出され、施設は、エネルギーリレーを使ってソーラー施設に接続する事でエネルギーを消費して活動し始める。
ミネラルはミネラル鉱山施設をアステロイドの近くで活動させると取れる。
で、経営してるとしばらくしたら敵の戦闘機が飛んでくるわけだが、ミッション進めて行くと敵の戦闘機が飛んできて施設を破壊してくる。

バランスは可もなく不可もなく程度で2,3時間程度で出来る作品なので暇な時にやってみてはどーでしょ。


 管理人コメント

詳細は、1stレビューのRENさんの紹介をご覧下さい。
エネルギー管理・ミネラルの効率的な取得・施設(特に武装)のHP管理など、SLGの醍醐味である「箱庭視点で操る」難しさと楽しさをシンプルに味わえる作品です。
ちなみに、この「The space game」、「タワーディフェンス」に分類される場合もあるようです。敵の進路はランダムですし、施設で進路の妨害もできませんが、「資金(ミネラル)を集め、防衛線を発展させていく」と言う視点で見れば、「こういうアプローチもアリか」と納得できます。

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