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■ マッドプリンセス ~ディオデラの野望~

マッドプリンセス
作者 [ あとらそふと さま ]
ジャンル [ 闘士育成シミュレーション ]
容量・圧縮形式 [ 90MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

(補足)
2013.06.09:現在の最新バージョンは、Ver.1.2.6です。

マッドプリンセス マッドプリンセス マッドプリンセス

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 8 /10 10/10 8 /10 156/180 B
hoikoro 10/10 9 /10 10/10
山県昌景 5 /10 9 /10 8 /10
牛人 9 /10 9 /10 8 /10
赤松弥太郎 7 /10 9 /10 8 /10
アンサンブル 10/10 9 /10 10/10

 《 ES 》  ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:8

Mud(泥)なプリンセス VS Mad(狂)なプリンセス

本作のタイトル「マッドプリンセス」は、サブタイトルの通り、悪役・ディオデラを指します。私はてっきり主人公・レラを指すと思い、「Mud Princess(泥の姫)」という意味だと思っていました。本来は、最高難易度「狂姫」の名のとおり、「Mad Princess」と解釈するのが正しいようです。
ちなみに、この解釈、作者のあとらそふと さまに伝えた所、「その発想は無かった」と言われました。

そして、本作は、まさに泥のように強化を繰り返す育成シミュレーションになっています。
ストーリー上のメインは闘技場ですが、育成のメインは地下迷宮。ダンジョン探索でレベルを上げ、レラのステータスを底上げしていきます。
迷宮探索は、階層ごとに決められた歩数以内でマス目をクリックする独特の操作感があります。宝箱コンプクリアを目指す場合、最短距離で全ての宝箱を開けるよう、クリックする手順まで考えなければいけない、一種パズル的な攻略法が求められます。
宝箱コンプクリアで得られる報酬は大きく、階層レベルには過ぎた強さの武器防具が手に入ります。高難易度ではコンプクリア報酬の装備がクリア最低条件になるため、どこのマス目に隠し宝箱があるか低難易度でチェックしておきましょう。

ストーリー上メインであるはずの闘技場戦はどうかって?…ぶっちゃけると、結構アラがあるんですよ。
弱点を突かないと威力の低い魔法攻撃のせいで、物理一辺倒で行った方が楽なバランス
麻痺などのステータス異常を喰らうと、長い間何も操作できないストレス
HPの続く限り何度でも対戦できるため、ラスト1日まで迷宮探索でレベルを上げた方が楽になると言う身も蓋も無さ
…などなど、最初の「新米闘士杯」クリアだけでも判明するこれらの短所があります。

このゲームは、かなりステータス異常が強力なバランスになっており、レベルアップで成長可能な抵抗力を鍛えても、目だった防御効果が見えません。ナンボ上げても効くときには効いてしまいます。
正直、「このレベルなら抵抗力○○まで上げればまず効かない」と言う指針が欲しかった所です。
それだけではなく、話が進むと抵抗力が鍛えられない「即死」のバッドステータスまで出てきます。こうなると素早さを上げて回避力と先制で勝負をかけるしかありません。
即死攻撃はプレイヤー側も使えますが、ほとんどがザコ戦(=絶対に即死しない敵がほとんどいない)である本作では非常に強力なスキルです。即死攻撃ができる装備は必ず手に入れましょう。

ストーリー、特にキャラの立たせ方や掛け合いに関しては、その出来栄えを保証します。ただし、それらが主に体験できるのもまた迷宮探索の方です。
キャラの掛け合いが出てくるのは、ストーリーを進めると発生する依頼イベントが大きくなっていますが、迷宮探索でこなすものがほとんど。
数多ある仲間キャラクターも闘技場戦では使えませんし、ライバルは台詞こそあれどグラフィックはフリー素材。やはりここでも闘技場の存在が薄くなります。

良くも悪くも「作業ゲー」です。本作に限らず、あとらそふと さまの作品は、初作の「魔人封印伝」から最新作の「ブラッディドレス」に至るまで、強くなる作業そのものを楽しむ作品になっています。
戦略性も高い作品ですが、メインでそれが生かしきれてないのが惜しい作品でもあります。

 《 hoikoro 》  ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:10

最高の最短距離はいつも、寄り道ありきの遠回りでした。

マッドプリンセス ~ディオデラの野望~】今回レビューさせていただきました

この作品は第三回 WOLF RPGエディターコンテストにて優勝しており、その評価も著しく高いもので、実際にプレイしてみてその評価に+αしたい素晴らしい内容でした。
奴隷であった主人公が、優しい教官と美しい興行師によって闘士としての才能を見出され、最終的にどのような終わりを遂げるのか、という内容です
登場キャラクターの主要人物は大抵が立ち絵を用意されており、奴隷であった主人公を含めどれも非常に美しくかつ中世的な世界観に合った雰囲気を醸し出しております

自分は2週プレイしており、初回は普通、二回目は狂姫をプレイさせていただきましたが、ここが大きな過ちでした・・・

このゲーム、非常に操作しやすく、説明も丁寧で、やれることも少しづつ増えていくシステムなおかげで迷うこともほとんどなく、少しづつ強くなっていく自分を試合や迷宮を通して感じ取れます。
戦闘システムも非常に凝っており、テクモが制作したモンスターファームのシステムによく似たものでして、徐々に溜まっていく行動力を消費してコマンドを選択するという、相手との駆け引きを行いながら戦闘するシステムなのです。
装備によって変化するスキルや技の組み合わせで強敵との戦闘でも工夫次第でとても簡単に倒せるのです。
その工夫が本当にものすごく楽しいもので、どのように組み合わせて戦うかがこのゲームのポイントとも言えます。
自分を強化したり、相手を弱体化させて畳み掛けたり、ひたすらに火力を上げたりも思うがまま。
さらに闘技場以外では仲間と連れ歩くこともできます。値段によって性能が変わりますが、6000でも10でもわりかし役に立ちます。
その仲間は行動タイミングによって攻撃やサポート、強奪や回復など非常に役に立つ行動を行ってくれます。
彼らの行動を起こすためにコマンドの使用をあえて遅行させたりするなど、本当に考えれば考えるほどに楽しい戦闘システムなのです。
面倒な敵にはCTRlキーで加速することもできサクサク進行します

そして、ここで先ほどの難易度の話になるのですが
このゲーム、普通だと戦闘が簡単なのです・・・!

確かに一定以上進むと勝てない敵(人気者杯など)が出てきます。しかしそれを考慮しても、かわいい主人公の強化のスピードに敵が追いつけない、ということになります(なりました)。
弱点をつく、強化を消す、属性を見極める、勝てない敵に即死を当てるなどのシステムは、自分が敵より弱ければ弱いほど楽しいもので、自分が強くなってくると通常攻撃のゴリ押しで進めるようになり、初プレイ時はそれがとても残念でした。
このゲームには時間制限があるのですが、それもかなり長く、それまでにいくらかミスをしても普通に育成完成できます、よってラスボスも普通だとアッサリ

フェルザ「相手は強力な毒と自身強化を使う!!」
レラ「わかりました!体力鍛えて腕力鍛えます!」
勝 利

これではいかんと思いクリア後に狂姫でプレイしてみたのですが、それはもう滅茶苦茶楽しかったです。工夫の必要性がプレイ意欲を駆り立てました。
やり込み要素もとても多く、図鑑収集に借金返済など、しかもそれらは直接自身への強化につながり、自分にとってやれることを全部やればやるほど強くなるシステムが本当に楽しかったです。
キャラクターも登場回数は結構少ないながらも個性的でしっかりとした意思を持ち、どのような性格なのかしっかり判明する作者の表現力を感じ、愛着が持てました。
全ては自分、開始時に甘ったれた自分のせいで面白いゲームの楽しみを味わえなかったことを心より悔やみ・・・
周回プレイも可能でかつ短いプレイ時間で進行することができるので、新しくやる方には是非高難易度をおすすめしたいです

・ハマリ度:10/10

難易度の件を差し引いたとしても、素晴らしい世界観、進行のしやすさ、わかりやすいヘルプ、マルチエンディング、成長につながるやり込み要素、それら全ては作者の類まれなる努力による賜物で、このゲームを楽しませたいという思いが一心に伝わってきます。
プレイしていて苦になったところは本当に無く、強いて言うなら借金返済後のイベントや教官などの固有NPCとの戦闘、仲間とのイベントなどが欲しかったところですが、それらは決してボリューム不足ということではなく、それぐらいかな?という程度のものでして、この作品の穴のなさを伺えました。

・グラフィック:9/10

非常に美しく鮮やかな色彩で描かれたキャラクターや、ダンジョン内での独特の不気味さやおどろおどろしさ、そして森を探索するような高揚感を感じさせてくれる背景は本当に素晴らしいものでした。
ただ、敵キャラクターの中にはその雰囲気とは少し違和感を感じる、と思えるものが数種類おり、また敵種類の少なさも少々もったいないかな、と思い、1点減点させていただきました。

・サウンド:10/10

タイトル画面や街中、養成所での音楽がとてもよく、何をしようか悩むことが気楽で楽しくなる目立ちすぎることのない良いBGMでした。
戦闘中やラスボス戦でのBGMはあまり印象に残りませんでしたが、鬱陶しく思ったりすることは一度も思いませんでした。
なぜか戦闘終了BGMがやたらと耳に残っています。

しつこいようですが本当に難易度、それ以外はほぼ完璧だったと思います。
とても面白いゲームを遊ぶことができ、いい時間だったとクリアした後に思えるゲームでした。

 《 山県昌景 》  ハマリ度:5 グラフィック:9 サウンド:8

いつの時代だか、奴隷が金持ちに使役される時代、ある者は主人のため働き、ある者は闘技場で戦い大衆の人気を得ていた。
そんな中、新米闘士・レラが新たな闘士として興行師・ルシャリアのもとで日々訓練していた…………がこのゲームのストーリー
が、グラフィックを見ると主人公のレラはどう見てもメイドの格好で、この姿でばっさばっさと人をなぎ倒してくるのだから恐ろしい限りである。
対するご主人様のルシャリアはロリ。ありだな

マッドプリンセス

時代背景は闘士が注目を集める時代、パンとサーカスを彷彿とさせる

マッドプリンセス

この子がご主人様。この子に使役されるならアリかも

マッドプリンセス

この細い腕でなみいる豪傑をなぎ倒していくんですよ、末恐ろしか

さて、詳しいゲームの進め方については他のレビュワーにお任せするとして、自分はこれからこのゲームを始めようとしている人に役立ちそうな情報を載せておきたい。
序盤は闘士に焦点にあてたゲームとあって、闘技場に行ってしまいがちだが、その選択肢は間違っている。
まず序盤は地下迷宮に入り浸ろう。闘技場はある程度能力値が上がって開催期間が残り数日になってから行っても何も問題はない。
最序盤は資金繰りが厳しく、装備も買うことができない。そこで最初にお勧めなのは最初から装備しているボロい鎧に宝珠のかけらを組み合わせ練成すること。すると普通の鎧が出来上がる。
市場の商品が並ぶまで待ったり、買ったりするよりかは安上がりだ。
地下迷宮で手に入れた色んな色の珠は宝珠のかけらと掛け合わせてみよう。更にそれを装備と組み合わせれば色んな色の装備を作ることができる。

マッドプリンセス

地下迷宮では無理に全部の宝箱を集めようとせずに、ボス優先でいこう

マッドプリンセス

闘技場で勝っていると幼い少女から声をかけられることも

マッドプリンセス

最序盤では宝珠のかけらを直接練成させる組み合わせが効果的だ

このゲームにおけるレベルアップは、単純にモンスターを倒した数ではあげられるものではない。
レベルアップの条件はいわゆる達成度で、どれだけ与えられた項目を達成できたかによる。
ステータス画面からレベル詳細をクリックし、どこをどうすればレベルが上がるか、吟味しよう。
次に人気がある程度高まって、資金に余裕ができたら酒場でパートナーを選ぼう。
どのパートナーを選ぶかは自分のプレースタイルによると思うが、後半になるにつれ罠や解錠失敗によるぺナルティが厳しくなるので
どうも回復系のパートナーを選ぶのが有力らしい。

マッドプリンセス

レベル詳細からどの項目をあげればレベルが上がるのか、よく見てみよう

マッドプリンセス

ちなみに酒場ではこんないたいけな少女も雇うことができる、迷うところだが……

マッドプリンセス

結局こっちの子を雇うことにした、まあだってこっちの子も可愛いし、可愛いは正義です

マッドプリンセス

このゲームにおける個性的なモンスターその1。デブリスって……それただの悪口じゃ

マッドプリンセス

このゲームにおける個性的なモンスターその2。メタボデーモン……一体誰が名付けているんだろう

マッドプリンセス

名前が剣闘士杯でも敵は容赦なく魔法を使ってきます。こっちは使用武器を剣に制限されてるのに!

マッドプリンセス

主人公はどうやらこの部屋に住んでるらしい。どう見ても座敷牢なんですがこれは

マッドプリンセス

中盤以降になると大会で上位の人はみんなこんな感じの人になります。えーっと……体が弱いのはそんな格好をしているからでは?

マッドプリンセス

主人公に限らず、この世界の中でメイドの格好した女の人は相当ヤバイ戦闘能力を有しているらしい

ここまで来たのならもうこのゲームにもある程度慣れてきたことだろう。
基本は地下迷宮に籠ってモンスターをなぎ倒し、残り数日になってきたら闘技場に向かって順位を1位につけよう。
そうやってゲームをクリアしていったら目指すはプリンセス杯の優勝だ。

さてこのゲームを総括して言うなら完成度が高いゲームだと言っていいだろう。
グラフィックは作者が書き下ろしているし、致命的なバグがあるわけでもない。
このゲームがイチオシレビューに推薦されるのも納得である。

だが手放しに賞賛できるかといえば私は「ちょっと待った」と声を大にして言いたい。
それは何故か? 以下に問題点を幾つかあげてみたい。


様々な不満点

まず思ったのが演出面での定義ミスと思われる部分が多く見受けられるところだ。
例えばイベントでフェードイン or アウトのときに(関係あろうとなかろうと)主人公の立ち絵が一瞬だけ表示される。
しかしイベントそのものはその後何事もなかったかのように進められる。
どんなに深刻な雰囲気のイベントでもこれでは興ざめである。

更に自動戦闘の精度が恐ろしく悪い。もう少し何とかならないものかと頭を抱え込んでしまう。
例えば主人公の知力(魔法攻撃の値)がどんなに低くてもわざわざ魔法で攻撃してみたり、一回攻撃すればそれで倒せる相手なのにわざわざステータスを上げる魔法を使ってから攻撃したり、と自動戦闘にした際の不可解な行動には正直頭を悩まされる。
そもそもRPGというジャンルでは雑魚敵をひたすら倒していくという単純作業が最も苦痛なのに、その作業の苦痛を軽減させる処置が今一つ……というのが非常に痛い。なんていうかやってる途中で疲れてくる。

更にこのゲームは自由度が低い。地下迷宮に行くか、闘技場に行くか……それを50日になるまでやってそれで終わりである。
せめて何処まで能力値をあげて敵に挑めるか、フリースタイルのモードがあってもいいのになあ……という気もしなくもない。
一応練成というやりこみ部分はあるが、それでさえ法則さえ分かるようになればお茶の子さいさいでコンプリートすることができる。
同じ構図、同じモンスター、同じ相手。例え1度クリアしてコンテニューしてもそこには明らかに輪郭のはっきりた同じ到達点が再びあるに過ぎない。
このゲームの完成度は現時点でも充分高いし、何もこれ以上を求める必要などないのではないか、という声ももしかしたらあるかもしれない。
確かにそれはその通りなのだが、筆者としてはある種の期待を込めて――――
その完成度の高い土台があるだけに、これからどう展開していくのだろうと期待に対しての肩すかし感が大きかったのだ。


●ハマリ度:5
色々な理由は先に書いたとおり。ただこのゲームの完成度が高いのは変わらない。

●グラフィック:9
このゲームシステムで、これ以上グラフィックの質を上げる余地があるのか、というのは正直ある。
が中にはフリー素材も大いに活用しているので、イチオシレビューということで多少厳しめに採点して。

●サウンド:8
この種の単純作業が続くゲームでは、BGMに聞きなれてしまってそのBGMに飽きる、という現象がままある。

 《 牛人 》  ハマリ度:9 グラフィック:9 サウンド:8

服を・・・着てくれ。(全身画を・・・表示してくれ)

 育成シミュレーションです。マウスだけで操作できます。エロ要素はありません。
特筆すべきはユーザビリティでしょう。操作説明からステータスの意味、攻略情報とわかりやすいです。
制限されたユーザビリティが面白いという人には物足りないかもしれません。
しかし、そこを補って余りある魅力の詰まった作品であります。万人向けの作品と言えるでしょう。

 ゲーム部分は非常に良いのですが、物足りなさもあります。
せっかくキャラクター、シナリオ、設定に素敵なものがあるので、もっと掘り下げた描写や演出が欲しかったところです。エロ要素とかね。

ハマリ度:9/10
ユーザビリティもゲームシステムも良くできています。エロ要素はありません。
グラフィック:9/10
とても魅力的なオリジナルグラフィックを使っています。
サウンド:8/10
違和感のないBGMです。

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:8

女の子は 戦ってキレイになる

 ダンジョンエクスプローラーの皆さん、こんにちは。潜ってますか?
 穴があったら入ってみたい皆さんのことですから、大会なんてそっちのけで地下迷宮攻略に励んでいることと思います。
 「え、このゲーム闘士育成シミュレーションでしょ?」と戸惑うあなたもご安心あれ。このゲーム、実は大会に一回だけ出場して、ラスボスさえ倒せばクリアできるという仕様。それまでの大会なんか一回も出場しなくて構いません。
 出場したところで、獲得できる賞金も賞品もレベルも、すべて迷宮探索に劣っているという有様。強くなるためなら、ひたすらもぐり続けるのが正解です。

 ……とは言ってもねー。
 今回は引き継ぎ無し狂姫難度攻略のヒントを書いていきますが、大会全制覇は目指していきますよ。

◆初日はクソして寝よう

新米闘士杯初戦  ぶっちゃけ、初日はなーんにもできません。
 低難度なら初日で制覇できる新米闘士杯ですが、超難しい以降の難度だと最初の敵「かけだしの盗賊」にすら勝てません。どうあがいても無理です。
 どうせ勝てないので、さっさと「次の日へ」を選ぶしかありません。

 2日目になれば地下迷宮が開放されるのですけどね……。
 地下迷宮なし縛りは、仮に低難度であっても不可能なはずです。水晶も手に入らず、ほとんどレベルアップできません。

◆宝箱漁り

 地下迷宮に潜れるようになっても、戦えば死ぬ現状にはしばらく変化がありません。
 5日目、錬成が開放されて、上質な武具を制作できるようになるまでは、敵を避け、ひたすら宝箱を漁って金と水晶を手に入れるだけです。

 普通の宝箱からは金か水晶、隠し宝箱からは金か武具が手に入ります。
 普通の宝箱からは水晶、隠し宝箱からは金が出てきてほしいのです。水晶は金では手に入りませんし、隠し宝箱から出てくる金があれば、武具を作ってさらにおつりが来るからですね。
 ここで重要なのが、セーブ・ロードした後も乱数は保存されているという仕様です。
 例えば5つ宝箱がある階層で、5番目に開けた隠し宝箱から武具が出てきたなら、順番を入れ替えて5番目に普通の宝箱を開ければ、ほぼ必ず水晶が手に入ります。
 これは戦闘、あるいは罠回避でも同様です。
 罠を踏んだり、わざと敵とエンカウントして逃げたりして乱数を調整するのも有効な方法です。

 5日目になったら錬成を繰り返し、鍛えた武器で新米闘士杯を1日で制覇します。
 火属性の剣があると楽ですね。

◆レベル上げ

レベル詳細  武器の強さは、難度が変わろうと変化しません。
 中盤までは装備の質で敵を圧倒することも可能ですが、それ以降はこまめにステータスを上げない限りどうにもならなくなります。

 本作のレベルはかなり独特で、所定の行動の成功回数や、コンプリート率等によって上がります。
 多岐にわたる詳細な条件は「ステータス」の「レベル詳細」で確認できます。
 特にパートナーにまつわるレベルアップ条件はお手軽なので、できるだけ早く上げておきましょう。

 治療スキルを2つ持っているミリアムが最強ですが、狂姫難度に挑戦するみなさんなら、治療スキル持ち縛りしてますよね。
 序盤はおおいにゴブリンのアイテム獲得スキルに助けられると思います。

 育成方針について。特に素早さは最重要です。筋トレで着実に腕力と耐久を上げつつ、素早さにボーナスを注ぎ込みましょう。
 大会制覇のためにはある程度知力も上げないといけません。
 また、麻痺と毒耐性は、ラスボスまでお世話になる最重要耐性です。最終的には装備品補正と足して100に近づけたいところです。

◆即死攻撃

人気者杯初戦  超難しい以上の難度だと、第3階層・死霊層から敵が即死攻撃を使ってきます。
 防御手段は1つもなく、沈黙させる技もないので、殺られる前に殺る以外、方法がありません。
 そうでなくとも人気者杯など、後半の大会の敵は異常にHPが多く、倒すのに骨が折れて仕方ありません。
 どうしても、こちらも即死攻撃を使わざるをえないのです。
 成功時にHPが半減するという厳しいペナルティがありますが、つまり即死攻撃を使っただけでは死なない、ということ。HPが半減しても、当たらなければどうと言うことはないのです。そのためにも素早さは非常に重要です。

 火葬の指輪(火属性)、除霊の指輪(聖属性)は最低限必要ですが、闇・聖属性、竜・人間・魔術師等の即死もあると楽です。
 もちろんラスボスには通用しないので、念のため。最終的には地道にステータスを上げて殴って倒すしかありません。

 いやあ、実はボク、まだ狂姫ではクリアしてないのですよね。うーん……
 色々と思うところについては評点で触れますね。
 狂姫ラスボスは、素早さ100無いと苦しいレベルだそうです。腕に覚えのある方はどうぞ挑戦してみてください。

ハマリ度 : 7 / 10
 闘士育成シミュレーションの看板を掲げているのに、ダンジョン探索の方がやり応えがあるデザインは、やはり正しいとは思えない。
 パートナーが使えない戦闘は面白いものではない。駆け引きの要素がほとんど無くなってしまい、基本的にバフ / デバフを適当に掛けて攻撃連打するだけの作業。自動戦闘オプションもあるが頭が悪いので、結局手作業で戦うことになる。
 ダンジョン探索も、マップが完全固定なので暗記してクリックするだけのゲーム性。あくまで作業ゲーム的な楽しみに留まっている。作業ゲームとしてもコレクション性に乏しく、底が浅い。
 操作性は悪くはないが、数秒放置しただけで出てくるヘルプ表示は鬱陶しい。オプションでオフにできないものか。セーブファイルが妙に大きく、セーブ・ロードに時間がかかりすぎるのも気になる。
グラフィック : 9 / 10
 キャラの立ち絵、顔グラフィックが魅力的。一つ一つにハッキリとした個性が感じられる。ダンジョン探索画面も、探索済みの箇所から背景が透けて見えるスクラッチ的な楽しみと合わせて魅せてくれる。
 誰そ彼亭の背景素材はいいアクセントをもたらしてはいるものの、やはり見飽きている。ここまでやったのだから、できれば全編グラフィックを描き下ろしてほしかったところ。
サウンド : 8 / 10
 FICUSEL等有料素材も交え、オーケストラ調の曲メインの構成。統一感はあるが、今ひとつ印象に残りにくい。
 その中で唯一純正ロックであるラスボス戦「Infinity」は異彩を放っているものの、プレイ中は操作が忙しく、じっくり聞く暇が無いだろう。

 《 アンサンブル 》  ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:10

手抜き紹介
レベルアップは何でもアリのタイミング戦闘型マップめくり闘士育成シミュレーションRPG
最終目的
ディオデラの野望を達成せよ、では無く、妨害せよ
特徴
レベルアップが何でもあり
戦闘はリアルタイムでタイミングが命
装備は色々、効果も一つ違い合成で効果変更も可
マウス操作で説明書要らずの説明が待機かカーソル移動で表示される
難易度が脳筋可能レベルからから初見さんさようならレベルまである
周回可能で難易度も変更できる
手抜き攻略
主要ステは腕力と耐久力
麻痺だけは絶対に防ぐべし
こちらの特殊一撃殺しは相手も使用してくる
各杯は最終的に1位になればいいので暇なときはダンジョン潜り
一日一セーブ
ダンジョンは見えざる宝がある、解除失敗はかなり痛い思いをする
アイテムと金は各二回ずつまで盗める
仲間は回復がいるとかなり無双ができる
借金?訓練士の説明通りよっぽど余裕が無い限り返さなくても構わない
宝珠、水晶、玉はあまってない限り売らないほうがいい
感想
今までに類を見ないタイプのゲームでした
やってみるとぐいぐいはまり徹夜なんてことも
最終目的がややおかしく書いてますがトロコン目指す方ならわかると思います
狂姫は一部のアイテム効果必須だったりのため初見さんにはかなり厳しいです
はまり度 10
はまってしまったので10にするしかない!
グラフィック 9
一部の敵が汎用のために厳しすぎるかもしれないが9
サウンド 10
良曲が多く音楽が無いと盛り上がらない場面も多かった

最後に敵が言ってはならないフラグ台詞(特に最後)で締めとさせていただきます
「ククク、決着をつける時が来たようだな」

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