■ AVARIS(アヴァリス)
作者 [ M.Sekiya さま ] ジャンル [ リアルタイムウォーゲーム ] 容量・圧縮形式 [ 通常版:959KB・自己解凍EXE ]
[ OGG再生版:959KB・自己解凍EXE ]
製作ツール [ 不明 ] 必須ソフト [ なし ] 言語 [ 日本語 ] 配布元
- (補足)
- 2007.03.01:BGMをバージョンアップした「OggVorbis再生版」もDLできます。
- 2007.10.28:現在、フリーウェア版のほかに、シェアウェア版「AVARIS最終決戦+全バージョンセット」も購入できます。(1,680円)
- 2007.10.28:作者様HPへのリンクを変更。
レビュワー ハマリ度 グラフィック サウンド 合計 総合判定 上橋 10/10 9 /10 8 /10 77/90 ES 9 /10 7 /10 9 /10 いな 8 /10 9 /10 8 /10
《 上橋 》 ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:8
雑誌に載ること32回の傑作SLG!
▼ゲーム紹介
良いものというのは世間がほおっておかないもので、例えば良店がグルメ雑誌に紹介されるように、面白いフリーソフトもパソコン雑誌に紹介されます。 そして、ヘボいソフトを載せてると雑誌の威信にかかわりますので、雑誌に載ったソフトは当然質が高く、よって、各パソコン雑誌に32回も雑誌に取り上げられた(作者サイト参照)ソフトがつまらないということなどあり得ないわけですよ諸君!!
「でも面白くっても、リアルタイムウォーSLGって、なんか難しそう…」
という声もありそうですが、そんなことはありません!! このゲームはSLGというより、むしろアクションと言っても良いほどシンプルなシステムでして、まさしく簡単・高中毒性のハマリゲーなのであります。▼ゲームシステム
合戦モードと街モードから成り立っています。 合戦モードでは、先ほど書いたように、AVARIS軍の一小隊を指揮し、リアルタイムで敵軍と戦います。勝てば領土は拡大し、報酬が入ります。 街モードでは、その報酬を使い、武器防具を買い換えたりできるモードです。この二つを繰り返すシンプルなシステムです。
ちなみに、SAVE&QUITをやると、プログラムを終了しちゃうのがちょっとテンポ悪い感じですが、確か以前持っていたバージョンですと、やってもタイトルに戻るだけだったような…▼拙者に言わせろ
フリーにも優れたウォーSLGはたくさんあるのですが、拙者がハマったのは、この『AVARIS』のみです。というか、真面目にプレイしたのもこれだけで、他の作品は、システムを覚えるのが面倒で挫折しました。
ほとんどのウォーSLGは、システムが非常に複雑で、敷居が高い。というのも、実際の戦争が、もう非常に複雑怪奇なもので、莫大な知識量がないと遂行できないですので、ある程度リアリティを持たせようとすると、相当簡略化しても、それでもまだ複雑にならざるを得ないのです。
でも、小学生が大戦略をプレイできないように、そんなのに対応できるのは一部SLGファンくらいですので、普通はやむを得ず、拙者のように知能のない、ほとんどのプレイヤーを切り捨てて、SLGファンだけを満足させるためのゲームを練っていきます。ですので、ますます一般人との距離が開いていく。
例えどんなことであれ、現実は複雑です。それを、ゲームであれ、漫画であれ、『どれだけシンプルに切りとれるか』ということが、マニア向けを除いた、全ての『創作』ということの定石なのです。本作は、定石の適応が難しい分野で、見事なまでに方程式を実行した作品であり、ある意味では教科書的な作りといえるかと思います。
…と、珍しくボケなしで書いてみましたら、書いてる途中で眠くなりました。
やっぱり、俺ってリーダーには向いてないよ…
- ハマリ度:9/10
- このゲーム、戦い方によって結構自分の性格が現れてくる。そして、負けるたびに、どんどん作戦は緻密になっていく。
ハマる頃には、気分は立派な戦争屋である。- グラフィック:7/10
- 想像力で埋めてください。
- サウンド:9/10
- 曲数こそ少ないものの、中世的な雰囲気を立派に表現したすばらしい曲ばかりである。
無論、最大の魅力はその中で響くドバッ、ブシュ、グヒャァ~!!とのミスマッチであるが…。
今回、キャプ画像は見送らせていただきました。理由はただ一つ、
男、ES21歳4ヶ月弱(執筆時点)、
己のふがいない姿を載せることはプライドが許さないからです。実は、私、結構アグレッシブな性格なもので、作戦はいつも、「目指すは大将の首一つ!」てな感じです。
そのため、戦闘開始後、まずは"BOSS"まで一直線。見つけたら、取り巻きをまずつぶし、その後、部下を招集して総攻撃!
…と思ったら…
来ねぇ!!
なんと、意外とプレイヤーと部下の歩みの差が大きく、置いて行ってしまったのです。
このため、敗因は自分の死が100%…ちっとも町が育ちません…。
そんな仕打ちを受けても…いや、受けているからこそ、はまってしまうんでしょうね…。
…ひょっとして、私の戦法ってこの上なくまずいものなのでしょうか?
でも、ついつい狙っちゃうんですよね。ジェネラル・キル。
<ES的蛇足>
- (※1)ジェネラル・キル
- 自ら敵大将にトドメをさすと、「General Killed!」というボーナスが貰えます。恩賞・経験値が上乗せされ、その上、部下が一人増えます。
でも、それ以前に、ボーナス自体は倒した敵兵の総数で決まるんですよね…。- (※2)最大の失策
- 実は、私、このレビューの執筆直前まで部下アタック(Space)を知りませんでした。(涙)
悲しき血
まず、このゲームの何が凄いかと言いますと、
一つのフィールドで死ぬほど動き回る兵士であります。
その数、まさに
一日に世界でお亡くなりになっている人数級で、
しかもそれが一つに合流した時なんかは
忠臣蔵なんてメじゃありません。
そしてみんなで敵陣地に突っ込んでいくのです。
と思いきや、部下がついてこなくてボコボコにされ、
「てめえらの血は何色だッッッ!!!」と叫びたくなります。
しかし、叫んだところで手遅れで、まず確実に死にます。
そんなゲームなのですが、とにかくもうプレイを。
そして興奮を。そして恐怖を。そしてあなたに呪いあれ。(タモリ)
編集後記