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■ LiEat -嘘喰いドラゴンと朱色の吸血鬼-

LiEat
作者 [ △○□× さま ]
ジャンル [ 短編RPG ]
容量・圧縮形式 [ 18MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 現在の最新バージョンは1.01 ]
配布元 ダウンロード先

(補足)
2014.06.12:続編「LiEatⅡ -嘘喰いドラゴンと紺碧色の夢喰い-」が公開されました。
2014.08.03:続編「LiEatⅢ -嘘喰いドラゴンと黄金色の怪盗-」が公開されました。

LiEat LiEat LiEat LiEat LiEat LiEat

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 8 /10 8 /10 8 /10 150/180 B
hoikoro 7 /10 10/10 8 /10
牛人 8 /10 9 /10 8 /10
シュン 8 /10 10/10 9 /10
みりん星 7 /10 10/10 8 /10
赤松弥太郎 7 /10 9 /10 8 /10

 《 ES 》  ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:8

騙される前に、生き残れるか。

今回紹介する「LiEat -嘘喰いドラゴンと朱色の吸血鬼-」は、「嘘」をキーワードとしたキャラクターによらず、お話自体はストレート。さほど難しい謎解きも無く、正統派に攻略できる短編RPGです。
ただし、短編といえどもRPG。しっかりとしたレベル上げが必要です。私のように「回復がアイテムでしかできないから、戦闘は避けよう。」という方針でプレイしたら、ラスボスで全滅しました。隠しのチート武器装備で。
※ 実際には、自分の部屋のベッドで休憩できます。ラスボス直前のマップが経験値稼ぎに最適です。
ストリー上詰まる所といえば、イベント進行で重要になる「路地裏」の場所でしょう。ここはもう少し誘導が欲しい所でしたね。2日目朝のイベントで、路地裏の前まで自動歩行させるとか。

「LiEat -嘘喰いドラゴンと朱色の吸血鬼-」は、あまり根をつめてやりこむゲームではなく、同作者の「Alice mare」にはかなりのパターンがあった分岐さえ、ほとんどありません。
1回のお話で、手軽にエンタメを味わう、そんな作品です。
「Alice mare」と比べても、グラフィックはより絵本的になり、色もレンガ調に統一され、「誰でも楽しめる」をコンセプトに作られています。
ただ、そのグラフィック面で不満に思うのは、戦闘時の数値表示がつぶれて見える点です。システムフォントを太めに取ったのが原因でしょうか。他の方が軒並み高評価を挙げている「グラフィック」の評価が私だけ低めなのは、それが原因です。

良くも悪くも、「アッサリ」味の作品です。あまり引っかかる点も無くサクサク攻略できる作品ですが、その分、印象に残るシーンがストーリーだけなので、あまりここでは語れないのが難点ですか。
今回の「-嘘喰いドラゴンと朱色の吸血鬼-」が短編なのは、「LiEat」を股旅モノの連作シリーズにする目的もあるかもしれません。
今度のお話は、エフィとレオ(仮名)がどのような活躍を見せるのか、ペアの方の情報屋と警騎隊は生き残れるのか、今から楽しみですね。

 《hoikoro》  ハマリ度:7 グラフィック:10 サウンド:8

竜の子供と優しい詐欺師、二人の関係嘘はなし

LiEat -嘘喰いドラゴンと朱色の吸血鬼-】今回レビューさせていただきました
非常に特徴的で、可愛く美しいグラフィックの半ノベルゲーム、というようなイメージです
生まれたばかりの嘘を食べるドラゴン、息をするように嘘をつく詐欺師のレオ(仮)
このゲームは彼らの物語というよりは、彼らが紡いできた、これからも続く物語の1ページ、という内容です

既に出来上がった何やら一癖ありそうな人間関係に、この街に存在する一つの、
それを中心に小さく、静かに彼らが巻き込まれていきます、自分たちから首を突っ込んだのですがね

まさに短い絵本、といった世界観と内容で、事実プレイ時間も非常に短いです
余分な説明はほとんど無く、自己紹介程度の情報しかありませんが
それでも魅力的な主人公たちの言い回しや可愛い一枚絵、ドット絵が
短いとはいえ1時間2時間という時間の間を、集中を途切れさせること無くプレイし続けることが出来ます

戦闘は本当におまけ要素程度のフレーバーですが、それでいてこの世界には欠かせないものとなっています
嘘を見抜き、物理的に咀嚼する主人公の能力がそのまま戦闘に用いられており
必要な戦闘回数は少ないものの、そのどれもがどこかお洒落でダークなこの世界に合っていました

とにかくこの世界にハマれるかどうかは人を選びます、満場一致のハッピーエンドも、その後が伺える後日談も無く
プレイヤーの想像力がこの世界観にマッチできるか否かが、この作品の評価点になると思います
申し訳ないことなのですが、自分の言葉でこの世界を表し、表現することは難しいです
誰もが面白い、と手を振る内容ではありませんが、どうかプレイして頂き、この雰囲気を見ていただきたいです

気になる点を少しあげておくとすると、グラフィックの都合なのかもしれませんが
家をドアの正面と壁の横から入ることができる、と言った点や
入ることはできるが、何かがあるわけではないという空間が多いことが少々気になりました
それは人がいなくなってしまったという表現なのですが
何か一つ一つ違うもの、例えば置いて行ってしまった日記やメモ
または、この村についてが伺える生活感などがあっても良かったのではないかと思います

ですが静かで何もなくなってしまった、代わり映えのないただの雑多な家、という演出であるのかもしれません
実際作中で取り方によればそのように思わせるシーンもありました
取り方は個人個人だと思うので、自分はそう思ったことをここに残しておきます

・ハマリ度:7/10

独特な雰囲気、可愛いグラフィック
まるで舞台の登場人物のような何処か浮世離れした登場人物たちの個性
ハマる人ならば自分よりももっとしっかりとハマれると思います
自分はこの雰囲気が結構好きで、面白いゲームでしたが、静かな盛り上がりと静かな終わりを迎えるこのゲームに
感動した、ということがなくハマりはしませんでいた、本当に申し訳ない

・グラフィック:10/10

可愛いグラフィックの一枚絵、ドット絵の魅力もさておき
オシャレな雰囲気を醸し出すそのデザイン性がほんとうに素晴らしいです
まさに不思議な絵本のようなグラフィックです、満点です

・サウンド:8/10

終始ダークな街の雰囲気に上手く合っていると思います
朝、夜、夕方、と時間の概念がある今作品ですが、イメージは常に夜でした
ゲームとして短い分、使っているサウンドの数も少なく、バリエーションに欠けて感じられました


何度も上記に書いておりますが、完成度の高い絵本を読んでいるような作品です
驚くような展開もなく、安定した作風のまま最後まで進みます
少々決定の判定が出るのが早く、読み進めていくと選択肢で直ぐに上を押してしまったり
全体的に暗いマップのため、路地裏の存在に気がつくのに時間がかかったりと
ほんの少しだけ気になる点もありますが、短いながらもまとまった出来には頭の下がる一方です
この後この少女はどうなっていくのか、2つのEDのどちらにも思うところがあります
後3つくらいストーリーを作ってつなげた作品をプレイしてみたいですね

唐突なドラゴンオーラは何なのだろうか

 《 牛人 》  ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8

ウソのウソのウラのウシロのウラのウソのウラのウソの反対。

 難易度低めのオーソドックスな短編RPGです。エンディング分岐が少しあります。

 この作品にもっともよく合う形容、それは「軽さ」でしょう。
軽い推理、易しめの戦闘、短めな物語。しかし、「サクッと」という形容はあたりません。
それは、ドットで描かれた一枚絵やキャラクターから醸される、独特の耽美な雰囲気があるからです。
この雰囲気があるが故に、「しっとり」とした作品に仕上がっています。
もちろん、雰囲気だけでなく、大事なものは揃っておりますので、薄い作品ではありません。
このしっとりとした軽さはイチオシするにふさわしいでしょう。

この作品の難点としては、プレイヤーの誘導の点です。
MAPがわかり辛い(町の右上の家の間の路地裏とか)、次に何をするかわからなくなる(会話を読み飛ばすと、目的の確認ができない)等が挙げられます。
これらによりイベントが進められず、詰まる要因となるため、注意が必要です。

ちなみに、町に一ヶ所不自然なところがあり、そこに最強武器があります。そして、エロ要素はない。

ハマリ度:8/10
あっさりだけどコクがある
グラフィック:9/10
ドット絵万歳、少々粗いのが玉に瑕
サウンド:8/10
良くも悪くも控えめ

 《シュン》  ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:9

「嘘」を暴く詐欺師。「嘘」を食べるドラゴン。

 自分初めてのイチオシレビューは短編RPGとなりました。
探索がメインであり戦闘要素は少なめで、難易度も低め。ED分岐も簡単です。これだけではイチオシに値する作品ではありません。
しかしこの作品の最大の見所はストーリー&グラフィックです。話のテーマはズバリ「嘘」です!
グラフィックも魅力があるので注目してください!

 詐欺師のレオ(仮名)は嘘を食べるというドラゴン、エフイーナと共に各地を旅しています。
今回2人が辿り着いた街はヴァンパイアの伝説が伝えられていました。
ヴァンパイアが住民を襲ってしまい一族全員が処刑された、というもの。
また夜は何故か外出してはいけないという話も聞きます。オオカミが出るとか何とか。
しかしそこには「大嘘」が隠されていたのでした。それも街ぐるみで隠している重大な嘘。
2人はその嘘を暴くことが出来るのでしょうか・・・。

 基本的にはキャラとの会話で進んでいきます。特定の場所には武器やアイテムが隠されていたり。
会話によっては回復アイテムが手に入る場合もありますので入手しておきましょう。
戦闘は特定の場面、場所にだけ行われます。大半が「嘘を当てるという形式」というもので
敵シンボルの言っていることが嘘か本当かを当て、嘘なら倒して本当に嘘か確認する、というものです。
この形式のものはさっさと進めるのもわざと間違えて経験値を稼ぐのも自由です。
最終的には無限に戦えるシンボルが出てきますのでそこで経験値稼ぎが出来ます。
強くし過ぎると特定のバッドエンドが見られ無いという事態になります。・・・がオススメはしません。
この作品のエンドは3つ。そのうちの2つがバッドエンドとなっていますがどちらも悲惨です。
1つのセーブデータで全て見られますのでしっかりセーブデータを分けておきましょう。

 この作品の最大の見所はやはりこの街に隠された「嘘」でしょうか。
途中で起こる不可解な殺人事件。「夜はオオカミが出るので外に出てはいけない」という決まり。
何かを知っていそうな兄と何故か誰にもしゃべらない&部屋から出られない妹が何か関係ありそうですが・・・。
調べていくと辿りつく重大な「嘘」。こればかりは実際に自分の目で確かめなければ分かりません。
勘が良ければ実際にその嘘が暴かれる前に真実が分かるかもしれません。
また途中いくつか挿入されるスチルも注目です。短い作品ながら結構枚数が多く、
スタッフロールのラフなイラストも味があって良いです。最後に表示されるスチルも是非チェック。
どうせならスチル鑑賞も付けて欲しいところですが・・・まあ良いでしょう。

 詐欺師と嘘を食べるドラゴン。今回の話はあくまでも一つの街で起こった一つの事件を綴ったもののようです。
どうせなら是非とも続編を作っていただきたいものです。
2人が次に出会う「嘘」とは一体何なのでしょうか・・・。

 《 みりん星 》  ハマリ度:7 グラフィック:10 サウンド:8

嘘も、真実も、駆け引きも。大切なものを守る為。

LiEat

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:8

嘘の裏側 真実があるなら

 (※註: このレビューはフィクションです。)

 作者さま

 さっきメールしましたリブラエナスです。
 さっきは大変失礼しました。同じアリエス星系の方を、しかも私がずっと尊敬してきたアルタミラ様を探し出すことができて、すっかり舞い上がってしまったんです。
 私は昔からアルタミラ様をお慕いしていました。身分が違いすぎて、声をかけることもできませんでしたが……。なのに私は、「アルタミラ様も私のことを覚えているに違いない」なんて勘違いを……。
 大変ぶしつけなメールを出してしまったので、さっきのは忘れてください。
 でも、私があなたのことをアルタミラ様だと確信しているのは本当です。それにはちゃんと根拠があります。
 今からちゃんと説明するので、とぼけないでちゃんと聞いてください。「私は知らない」なんて、演技しなくてもいいんです。
 私は今とても孤独なんです。私の周りにはアリエス星系の人はいません。そのせいで学校でも、みんな私のことをのけ者にしています。
 頼れる人がアルタミラ様しかいないんです。私はおかしな人ではありません。私のことを信頼してください。秘密は守ります。

 「LiEat」をプレイして、最初「どうしてこの人は、私のことをこんなによく知っているんだろう」と思いました。
 私はこの地球に生まれてからまだ14年間しか経っていませんが、嫌と言うほど嘘にまみれています。
 生まれて最初に覚えたのは、嘘をつくことじゃないか、というくらいです。
 1年くらい前、前世の記憶に目覚めてからは、「前世の秘密を隠すため以外の嘘をつくことはやめよう」と誓いましたが、それまでの私はまったくの嘘つきでした。すごく後悔してるし、反省してます。

中盤のエフィ

 「LiEat」で、「人が増えると、ウソも増える!」って台詞がありましたが、まったくそのとおりです。
 悲しいことに、この星にはあまりに「奴ら」の手先が多すぎます。もう手遅れかもしれないと、絶望しそうなくらいです。
 でもあきらめません。私たちの同志もきっといるに違いないのです。でも「奴ら」のせいで、本当のことをしゃべれないでいるだけなのです。
 一度、昔親友だと思っていた子に、アリエス星の話をしようとしたことがありました。でも彼女は、アリエス星系の人ではありませんでした。
 今思うと、とても危険なことをしたと思います。彼女が「奴ら」の手先だったら、私の命はありませんでした。

 「LiEat」をプレイして、私もエフィーナみたいに、嘘を食べ尽くす能力があったら良かったのに、と何回も思いました。
 せめて嘘のにおいがわかる鼻があったら、「奴ら」と同志の区別ができたのに、と何回も想像しました。
 でも、あれはお話だから、仕方ないですよね……?
 それとも、アルタミラ様はあれから、何か「奴ら」と戦うための方法を見つけ出したんですか……?

 あ、私、「LiEat」のお話は、悪い嘘じゃないと思ってます。
 それはフィクションだけど、みんなを楽しませるための嘘だから。
 でも、嘘には違いないですから、私はアルタミラ様のことが心配です。
 私ごときがアルタミラ様の心配をするなんてバカげてますけど、でもアルタミラ様が言うとおり、嘘をつくほど、その人の魂は汚れていくものだからです。

寝間着レオ

 嘘をつくほど、その人の魂には傷がつき、最後には嘘に飲まれてしまう……
 私はここで、「LiEatの作者はアルタミラ様に違いない」と確信したんです。
 アリエス星が滅びるその時まで、アルタミラ様はいつも言っていましたね。「嘘に飲まれるな」って。
 私は、恥ずかしいんですけど、そのときは単純に、嘘をつくのはいけないことだから、という位にしか理解していませんでした。
 「LiEat」をプレイしてやっと、アルタミラ様が言いたかったことはもっと、奥が深いことだったんじゃないかと考えるようになりました。

 間違ってたらごめんなさい。でも、「LiEat」の言いたいことって、きっと、
 「嘘から目を背けちゃいけない、それが一番大きな、自分に対する嘘だから」っていうことかなって、私は思いました。
 私も、前世の秘密を守るために、どうしても嘘をつかなきゃいけないときがあって、すごく悩んでいました。
 嘘をつくほど、自分の魂が汚されているような、「奴ら」の思い通りになってる気がして、ベッドの中で泣いたこともあります。
 でも、目を背けちゃいけないんですよね。もうアリエス星のようなことを繰り返させないためにも。

 きっと、レオも、あのラスボスさんも、誰かを大切に思う、守りたいって気持ちは同じだったと思うんです。
 でも、ラスボスさんには迷いがあった。だから嘘に飲まれてしまった。
 私には、アルタミラ様のような強い心はありません。体もまだ中学生の女の子ですし、まだ完全な覚醒もしていません。
 だから、いつも迷ってます。この間の進路指導の時もすごく悩んでしまいました。
 それでも大切なことを見失わずに歩いていける、アルタミラ様のような強さを少しでも身につけたいし、早く覚醒したいです。

 レオという名前も、アルタミラ様にとってはきっと忘れられない名前ですし、それもアルタミラ様を特定する根拠の一つです。
 でも、「LiEat」のレオって、どちらかというと、アルタミラ様と雰囲気が似てるなーって思いました。
 自分の魂が汚れるリスクを負ってまで、「LiEat」というフィクションを通じて、私たちに覚醒のための合図を送ってくれたことも、レオとアルタミラ様の共通点のような気がします。

 またすごく失礼なことを言っていたらごめんなさい。でもアルタミラ様に、私が信頼できる人だと少しでもわかってほしかったんです。
 すぐに信じることは無理だと思いますし、今すぐにお返事をもらえなくてもいいです。
 でも、いつかお返事をくれると嬉しいです。そしてできれば、他のアリエス星系の人たちが今どうしているのか、教えてください。
 この場所では、ほとんど情報が手に入らないのです。父と母はいつも私のことを監視していて、「奴ら」に突き出そうとしているのです。

 私も、今すぐにできることを、まずは「LiEat」をみんなに勧めて、アリエス星系の人をもう一度探してみようと思います。
 きっと私たちの同志なら、「LiEat」に何かの反応をするはずだからです。
 私はあきらめません。だからどうか、アルタミラ様もご無事でいてください。
 私はずっと孤独だったので、アルタミラ様のような偉大な方を見つけることができて、とても心強く思っています。
 「LiEat」の続きも楽しみにしています。誰か同志を見つけたら、また連絡します。

 P.S.
 私はアルタミラ様のことは、本当にアリエス星の同志だと確認できた人以外には秘密にします。
 だからアルタミラ様も、どうかこのメールのことは秘密にしてください。
 決してアルタミラ様のことを信用していないのではありません。念のため書きました。

 P.S.2
 秘密の合図を送ります。
 次のメールの最初に「今宵の天にかかるスールスノウに誓いを立てよう」と書いてください。
 返事に「君の瞳に愛《アモーレ》を捧げるために」と書いてあったら、間違いなく私です。
 アルタミラ様の演説から勝手に借りましたが、これが一番確実な方法だと思います。


 ……イヤだなあ、最初に書いたじゃないですか。このレビューはフィクションですって。
 「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」? さあ、なんのことだか。
 ボクは永遠の5さい児だから、チュウニビョウとかむつかしいのはわかんないや。アハハ。

 評点だけはまじめにやりますよ。

ハマリ度 : 7 / 10
 「一部に戦闘アリ。難易度は温め。」と書いてあるが、割と歯ごたえのあるバランスで、RPG慣れしていない人にはキツそう。エフィのベッドで全快できるので、最低限トリプル系の技を覚えるまでレベル上げしてからラスボスに望みたい。
 探索ADVとしては一本道で、迷うところはほぼ無かったが、路地裏の位置がわかりにくい。ストーリー上重要な場所なのだから、マップのより中央寄り、あからさまにあやしいポイントにしても良かったのではないか。
 ストーリーは、短いながらも広がりがある、全体的に丁寧な作り。気になったのはエンディングで、個人的にはやや肩すかし感があった。キースとレイチェルがこれからどう生きていくつもりなのか、最低限の描写は必要だと思うのだが、そういう感覚は古いんでしょうか。
グラフィック : 9 / 10
 さすが本職イラストレーター、一枚絵の魅力でぐんぐん牽引していく。ドットも丁寧に打ち込んである。
 ……が、だからこそ、レオの歩行ドットだけ中心線がずれているところが非常に気になる。些細なところだが、気になるとどこまでも気になる。
サウンド : 8 / 10
 全曲書き下ろし、計9曲。これまたとても丁寧なお仕事。統一された世界観を作っている。
 ただ、レベル上げのため、短時間の戦闘をかなりの数こなす必要があるため、比較的単調なこの戦闘曲では聞き飽きてしまう。

 レビューを書き上げた後作者サイトへ行って、「お、マンガも描いてるんだ」と思って読んだら……あばばばばb
 みんなおなじ地球に生まれたミラクルロマンスなんだね! アンテナアバンチュールもよろしく!

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