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■ Meteor Alert eXcalation

豪雨のタイトル画面
作者[ Chishow さま (tbn project-x team) ]
ジャンル[ 耐久レーシング ]
容量・圧縮形式[ 5.26MB・ZIP ]
ダウンロード Vectorへ
※作者様HPからも、DLが可能です。

OPムービーより 眼下に見えるはライバル車 夕焼けを慈しむ暇など無い 痛恨のスピン

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 9 /10 8 /10 10/10 121/150 B
K’(カズ・ダッシュ) 7 /10 9 /10 10/10
ckck 7 /10 7 /10 9 /10
或野 吟山 9 /10 7 /10 6 /10
赤松 弥太郎 7 /10 9 /10 7 /10

 《 ES 》  ハマリ度:9 グラフィック:8 サウンド:10

敵は、隕石でもライバルでもない。

ハマリ度:9/10
自分の単純な操作ミスで池ポチャすると、本当に悔しい。
プレイ時間は短いが、何度でも繰り返しプレイしたくなる。
グラフィック:8/10
タイトルにもなっている隕石が妙にハリボテっぽいのは気になるが、車のデザインは、そのフォルムや派手なバックファイヤー含めて、非常に気に入っている。
サウンド:10/10
これを聞いてイチオシに決定したぐらい、OPムービーのかっこよさは折り紙つきである。
「ギュウィィィーン」という高いエンジン音ともあいまって、プレイへの気概が高まってくる。

■ 概要

"Meteor Alert eXcalation"は、未来のカーアクションゲームである。
隕石が流れ落ち、道が崩れ落ちていく。
素早く走り抜けろ!! 邪魔なライバルは飛び越せ!!
アクセルを吹かせ!! 後ろは向くな!!
進め!! 行け!! 往け!!  逝っちまえ!!

(以上、OPより抜粋)

■ ゲーム内容

"Meteor Alert eXcalation"はレースゲームです。しかし、レーサーを苦しめるヘアピンカーブはありません。
当然ショートカットもありません。
つーか、やったら確実に落ちます。
ただひたすら、真っ直ぐな道…終わりの無い道を突き進んでいきます。

道中には様々な障害が待ち受けています。タイトルにもある隕石、道をさえぎるライバル車、コース上に開いた穴…
そして何より、自分のマシンの挙動が最大の敵となります。
水上に浮かぶコースを何千km/hのスピードで駆け抜けていくのです。
少しでも頭が外側を向いていると、一瞬のうちにコースアウト、哀れ再起不能(リタイア)となります。

普段のレースゲームでは、コースを把握し、車体をそのコースに合わせていくことが求められます。
しかし、このゲームでは、車体のコンディションを常に把握し、急なアクシデントに対しても、ベストコンディションに素早く修正することが何より大切なのです。

■ プレイ感

インターネットランキングも付いている"MAX"ですが、そういったゲームで重要な要素となる「覚えて稼ぐ」要素は、全くと言っていいほどありません。
上に書いたように、道中にランダムに発生する数々のハプニングを、あるときは飛び越し、あるときは車線変更で避け、あるときは落ちる前に突っ切って回避しなければなりません。

] しかし、人間たるプレイヤーの精神力には限界があります。いつかはぶつかり、車体が大きくスピンします。
普段のレースゲームでは、遅れを取り戻そうと、フルスロットルをかける場面ですが、こと"MAX"において、それは自殺行為以外の何物でもありません。
車体を10°ちょい傾けただけで、次の瞬間にはコース隅に行ってしまう自機です。スピンで大きく傾いた車体にフルスロットルをかけたら…そこに待つのは一寸先の地獄の闇のみです。
スピン後にまずしなければならないことは、車体を真っ直ぐに修正すること、そして、次に来るアクシデントを見抜くことです。

こういったハプニングは、本当に楽しく、本当にムカつくものです。
特に、コース上の穴は、回避失敗=即死なだけに、はまった時の悔しさは並大抵のものではありません。思わず、再戦のEnterを押してしまいます。

■ まとめ

一言で言えば、「ムカつくことが楽しいレースゲーム」です。

一見矛盾しているように見えますが、多数のゲームに触れた皆様なら、この表現の意味が分かると思います。
どうしても越せないトラップ、何度戦っても倒せないボス、どの選択肢でもオトせないギャル解けない謎…ゲームの中には数々の「ムカつく要素」が含まれています。
優れたゲームは、このストレスを限界まで蓄積させ、クリアしたときの大いなる達成感に変換する技術に優れています。
特に、"MAX"のように、一回のプレイ時間が短いゲームは、プレッシャーを雪崩かけるように浴びせていくものです。
それらをかわしていく緊張感、哀れミスったときの絶望感、「次こそは」と再戦のEnterを押す期待感…それは人間が求める根源的な快感に他なりません。

 《 K’(カズ・ダッシュ) 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:10

地平線の向こうまでイィヤアァァァァァァァッホォォォォ!!

えー、投稿レビューでもこの作品をレビューしたK’(カズ・ダッシュ)です。
え、じゃあ『何でまた書いてるのか』って?……いやまぁその。
今回はイチオシと言う事でもうちょっと突っ込んだレビューを。

*各スペックレビュー

・ハマリ度
ちょっと低め。まぁ、理由は後述。
・グラフィック
私のヘボパソコンでは、ライトが四角く見える……(涙)。
ただ、グラフィック関連のオプションも充実しているので、動かなそうと思ってる人ももしかしたら……?
・サウンド
アドレナリンがぎゅんぎゅん出ます。全体的にハードロック&テクノ調。

*本能のままに

基本的に大まかな中身は投稿レビューで。

……って言ったらぶち殺されそうなので、前回で言わなかった事を。
この作品、とにかく高次元です。並のシェアウェアですら裸足で逃げ出す程。
いきなりアドレナリン全開のオープニングに、ただひたすら己の限界を賭けて突っ走る男気……。
と、もう一つ、実は妙にリアルな点もあります。
それは『直線に走れない』こと。
「嘘だ~」と思ってるそこのあなた。DLして、キーを押さずにアクセル踏んで御覧なさい……ほらね?

実は、この『直線に走れない』こそが、この作品を熱くする要因の一つ。
長く走るには走行ルートを考えてなければならず、アザーカーやミートボー……じゃなかった、隕石の回避で、
ハンドルを切らなければならなくなる時が、必ずやって来ます。
が、下手に強く切ると……凄まじい勢いでマイカーが反転、そのまま大海原へ(車ごと)ダイビング。
で、弱すぎると今度は障害物に衝突、反動で哀れ大海原へ(車ごと)ダイビング。
運良く残っても、今度は車体の向きを大急ぎで変えなければならず、間違ってアクセルを吹かせばまた大海原へ(車ごと)ダイビング。
挙句の果てに、切り返しが遅ければ道路が落下し、やっぱり大海原へ(車ごと)ダイビング。
……この微妙なハンドル操作がこの作品を、より熱く演出してくれます(ぇ)。

「なんで?」と思ったあなた、説明書のFAQを読んで御覧なさい。納得します。
それでも変だと言い張るあなた、車の免許を取ろうとすれば分かります。

*しかし、ちょっと……

で、最後に欠点を。
それは、『サーバーに登録しないとハイスコアが登録されない』。
オフライン時でもスコアのセーブができれば、かなり熱くなれるのですが……。
これのお陰で暇潰しには有効ですが、やり込みするにはサーバーにアクセスしなければならない……むぅ……実際めどい。
その為、サーバー環境が整っていない人やナローバンドの人にはちょっと痛いかもしれません。
事実、私はナローなのですが。

*で、総評

実際にはこの作品、ハイスコア関連以外では比較的安定した作品です。
プレイ時間は実質1回1分~……無限。暇潰しも、やり込み派も、己の限界に挑戦する物好き……もとい、探求者も、
まとめて相手をしてくれる、懐の広~いゲームです。

さぁ、レースゲームに疎いあなたも、一緒に地平線の向こうへ走りましょう!!
では、私も今日はかっ飛ばすぜぇぇぇイィヤアァァァァァァァッホォォォォ!!……あ。(バシャーン)

 《 ckck 》  ハマリ度:7 グラフィック:7 サウンド:9

ただ、ひたすらに、爆走。

ハマリ度7/10
高速で迫る障害物の回避、崩落した道路の跳躍など、プレイ中は息を呑むほどの緊張感に襲われる。
ただ、ゲーム内容が単調なため、人によっては飽きやすいか。
グラフィック7/10
空の色の変化や、雨をはじく車体など、意外と細かいところまで手が入っている
贅沢を言えば、ライバル車や降り注ぐ隕石にもう少しバリエーションを持たせて欲しかった。
サウンド9/10
音質は良好。出来れば10点を付けたいのだが、もう一押し。
BGMの曲数を望むのは欲張りすぎか。

内容を説明すれば、非常にシンプルなゲームです。
障害物を避けながら、ひたすら前へ車を走らせること。その一言に尽きます。
派手なドリフトもありませんし、特別なアイテムも出現しません。
もちろん、それだけのゲームがイチオシレビューで取り上げられるようなことは無く、このゲームも他のイチオシと同様、プレイヤーの期待を裏切らないものとなっております。

息を呑む緊張感

このゲームの売りは、高いゲームスピードが生む、息を呑むほどの緊張感でしょう。
前述の内容どおり、直線コースで障害物を避けながら走っているだけなのに、気が付けば呼吸を忘れている自分がいます。
どのくらいのスピードかと言いますと、はるか前方の障害物(隕石)を確認した瞬間にハンドルをきちんと切らないと回避が間に合わないくらい。
正直、片時もゲームから目が離せません。
リアルタイムで表示される他プレイヤーのスコアなんて、見ている暇が有りません。
また、ハンドリングもかなりシビア。ほんの少しのミスでもコースアウトの原因になるので、細心の注意が必要です。
が、慣れれば弾幕のように降り注ぐ隕石をすり抜けつつ、道路の崩落を飛び越えると言ったアドレナリン全開プレイも可能と言ったすばらしいバランス。

さらに、サウンドもこの緊張感をきちんとアシスト。
低音部が心地よいBGMと機械的効果音の相乗効果により、プレイヤーをよりディープにゲームの世界へと引き込みます。

ネットランキング

前の段落でも少し触れましたが、このゲームはネットを経由することにより、リアルタイムでスコア情報が入ってきます。
プレイ中は見る余裕が全くありませんが、自分のスコアがランキングに繁栄されると喜びもひとしお。
この辺りもプレイヤーのモチベーション喚起に大きく貢献しています。
ランキングはトータルだけでなく、その日だけのものや時間限定イベントもありますので、腕に自信がない方でも十分に名前を載せられます。

Floating Image

もちろん、トータルランキングトップの方々は人間とは思えぬスコアを見せてくれます。
左の画像。隕石がゴロゴロ転がっている上に、DANGERと道路崩落マークが出ていますが、これでまだスコア5万程度です。
先に進むほど弾幕も厳しく、コースの崩落も頻繁になって行くわけですが、トップクラスの方々は平気で20万超えなどを実現しています。
10万の壁に届くことすらない私からすれば、納得がいかないというか、理解できない世界です。脅威の無表情生物のランキング並みに到達できる気がしません。


もう一歩

惜しむらくは、ゲーム内容がシンプルなためか、グラフィックもシンプルなことでしょうか。どうしても同じ事を繰り返すゲームなので、見た目のバリエーションが重要になってきますし、ライバル車によってはこちらへ体当たりを仕掛けてくるものもあります。
構わないと言えば構わないのですが、降ってくる隕石や並走するライバル車にもう少しバリエーションが欲しかったかなと、思わないこともありません。

まとめ(?)

難易度はそう高くなく、少しやってみれば意外とスコアも伸びるゲームです。一度のプレイにかかる時間も短めですし、操作も難しくありません。
プレイの手軽さはアクションゲーム並なので、レースゲームが苦手な方でも安心の一本です。

 《 或野 吟山 》  ハマリ度:9 グラフィック:7 サウンド:6

どけどけー、どけどけー・・・
ケツ突かれて海に落とされてーのか
バカヤロコノヤロオメー!

 静香よりまおまお!

 今月3日に27になったのに、7日には市中駆け巡りポーション(プレミアムのほう)2つ買ってコンビニの店員に訝しがられた変な大人、或野吟山です。
私はあんまりレースゲームは嗜まないのですが、面白ければジャンルはモーマンタイ!
 今月も言わせてもらいます!

ハマリ度について

 レースゲームの最大の売りは、とりあえずぶっ飛ばすだけで楽しいということに尽きます。その為に、ゲームの製作者は全力を傾けねばなりません。  さて、このゲームの製作者様が何に最も力を注いだのでしょうか?

 延々降り注ぐ隕石でしょうか?
 このゲームでは、あたかも上空でセフィロスが黒マテリアをリフティングしているかのように、路上に次々隕石が降り注ぎます。
 この様な唐突な隕石、私は「ストリートファイターEX」でスーパーコンボフィニッシュを決めたとき以来久々です。
 このインパクト+超常的反常識ギャグ(製作者の、私はそうだと信じたいのですが、多分マトモな意図とは裏腹に、私は受けてしまいました)だけで得点の半分以上を与えてしまいました。
 最も、これだけではただのバカゲーなので、他に力を入れた所があると考えるのが妥当とみるべき。

 自然崩壊する道路でしょうか?
 日本なら、こんな道路と分かっていたらとっくに道路公団は民営化されていたであろうほど、このゲームの道路の造りはいい加減です。
 何せ、道を釣るワイヤーはおろか、橋桁すらありませんし・・・というのは冗談にしても、一体どこに、こんなモロい直線道路が造られたのかという疑問は残ります。

「太平洋で、東京・シアトル間を一直線に結んでいるのなら、夏休みにイチローの応援に行く家族連れの車で渋滞するはずだったのに『高速料金高い+サービスステーションはおろかガソリンスタンドすらない+隕石』で使われなくなり、以来放置されてボロボロになっていたところを、『キャノンボール』(※1)主催者の目に留まったのかなー」

とか、妄想の余地があります。ハイウェイ・ヒュプノシス(※2)は起きないでしょうけど。
 最も、レースゲームに於いては、こんな理由は追い求めた時点で負けです。というわけで、ここはそっとしといてあげましょうね。

 結論として、私は、時折妨害工作に走り、そして自爆する他の車のアルゴリズムにあるとみました。
 このゲームは一応レースゲームなので、他にもエントリーした車が走っているのに出くわします。
 でも、プレイヤーの車の方が最高速度が上なので、他車を悠々と飛んで追い抜いたり、後ろから追突して海に吹っ飛ばしたり、動かなくして隕石の餌食にしたりするなどの楽しみがあります。
 サディスティックだと思われるでしょうが、まあ、遠慮は無用です。こっちが隕石にぶつかって止まったときでも、奴らは遠慮なく後ろからぶつかってきては、こっちを海の藻屑と化してくれることもありますから。
 あと、たまに隕石にビビったのか、レミングの様に新天地を海の向こうに求め身を投げることもあります。
 笑ってはいけません。貴方も、いつステアリングをミスるか分からないんですから・・・。
ただ、この単純なミスが命取りになるというゲーム性や、他車を突き飛ばせる楽しみが、ハマリ度アップに大きく貢献しているのは確かです。

 なお、何でも隠し要素で『エキストラモード』なるものがあり、他車も自車と同様の性能と確かな操縦術を持つようになるらしいのですが、私は未見なので、何も言えません。

グラフィックについて

 レースゲームの描画は、その特性上どうしてもポリゴンという事になってしまい、ドット絵至上主義の私としてはどうにも評価しずらいので、演出面についてだけ言及。

 何でこんな激しいレースで車が壊れないんですか?

 クラッシュしても、隕石に降られても、カーコンビニ倶楽部はおろかソフト99すらいらない車ばっか。(引き揚げ用クレーンは必要かもしれませんが)
 K’(カズ・ダッシュ)様の御言葉を敢えて真似させてもらいますが、この世界の車は全て、超合金Zで出来ているに違いないのです。(※3)
 なお、背景は延々海上道路が続くのですが、天候や時間経過の変化があり、単調さを感じさせていないのはプラスでした。こういう細かい気配りが、ゲームの世界観に「らしさ」を与えるものなのです。

サウンドについて

 ゲーム中延々と、ミシュランかダンロップ辺りのCMを思わせる爽快サウンドが流れ、ゲームの中毒性に拍車をかけております。やっぱり選曲は大事ですよね。
 惜しむらくは、これ1曲しかないことです。(オープニングと合わせて、ゲーム上の曲は実質全2曲)
セガのレースゲーム(※4)によくあるような、選曲可能+隠しもあるよってのが欲しかった。(この製作者様たちの前作では、3曲から選べたようですのに。)
 無論、BGMを消して清志郎や布袋の兄貴、またはサブちゃんの歌(※5)を流しながら遊んでもよいのですが、やっぱり製作者のこだわりの選曲を聞きたいものです。
 この点を鑑み、少数精鋭のBGM自体は評価しながらも、心を鬼にして6点。

終わりに(総括)

 よく、ゲームの質の悪さを批判する文句として、「学生の文化祭レベル」などと言われることがあります。
 確かに、プロの作った市販品に比べると、大概の文化祭の自主制作ゲームの質は実にアレなモノです。
 ただ、当サイトを御覧の御仁なら、自主制作の侮れなさはよくよく御承知のはず。
 学生でも、というか学生ゆえの時間と意欲を費やして作られた作品の中には、たまに光るものがあります。(もっとも、本ッ当にごくたまに)
私が以前レビューを投稿した「Legend Cave」(※6)も、豊橋技術科学大の学生さんたちの名作でしたし、この「MAX」は東京理科大の方々の作品です。後生畏るべし。

 全国の学生クリエーターの諸君も、是非健闘されたい!
 そして、もし唐突に私からのお願いメールを受け取られた日には、どうか不肖私めにレビューの御許可くださいね。

注釈

「Meteor Alert eXcalation」(ゲームのタイトル)
直訳すれば、「隕石警報急増」。
最も、略して「MAX」にするだけなら、「Menchi Alert eXcalation((ピー)肉メンチ警報急増)」でも良かったのでしょうに。
「キャノンボール」
新聞紙を投げつけられて家屋倒壊する国、アメリカ合衆国の生んだお笑い交通法規無視爆走無理無茶改造車上等能天気御莫迦B級レース活劇映画。
最も、こんな映画が「ナイトライダー」と共にお茶の間に届いていた古き良き時代が、日本にもありました。
バブルに突き進んでいた、どんなに裕福な家にもテレビは地上波以外の選択肢はなかった時代です。私もwowowのアニメ見たい・・・。
「ハイウェイ・ヒュプノシス」
高速道路催眠。
もっともらしい名前ですが、要は、アメリカによくあるような長過ぎる直線道路(北海道にも、宗男が造った一番の上客が熊というヤツがありますね)を車で走らせているうち、意識朦朧とし、時間の感覚が失われ、UFOにさらわれたとか言い出すヤツです。
通行料が高く、その上すぐ渋滞する日本の都市部の高速では理解しがたいのですが。
「この世界の車は全て、・・・」
私はガ○○ムのようなリアルロボットより、マ○ン○ーのようなスーパーロボット派なので、こちらの表現をさせてもらいました。K’様、失礼しました。
話は変わりますが、昔プレイステーション(セガサターンだったかも)に、このゲームとはある意味方向性が逆で競技場で車をぶつけ合って破壊しあう洋ゲーがあったのを思い出してしまいました。名前を失念したのですが・・・。
「セガのレースゲーム」
その昔、セガにAM2研ってのがあった古き良き時代(懐旧趣味とは私も歳だな)のお話。
AM2研と言えば「バーチャファイター」シリーズが有名ですが、「バーチャレーシング」も印象深い作品でしたなあ。
あれがなきゃ、「アウトラン」シリーズも「F355 challenge」もなく、必然的に「B-Univ.」の爽快レースサウンドもなかったのですから・・・。
(レースゲームが下手で、BGMばかり聴いてた高校生時代の私)
「清志郎や布袋の兄貴、またはサブちゃんの歌」
「キング・カズ」こと三浦和義知良氏は、朝目覚める為に、「好きになった人」(by都はるみ、歌い出しは『さよーなーらーさよなーらー、げんきでいーてーねー』で、ロックアレンジもされた)を聞いているという話です。
これに習い、「アンコ椿は恋の花」を流しながら遊んでもよかったりして。
ド演歌好きデコトラ運ちゃんの気持ちが分かる気がします。そして上橋さまにやられる。
「Legend Cave」
各々性能の異なる4種の職業人から好きなのを選んで、バララト洞窟最深部にある、世界に安寧秩序五穀豊穣無病息災夫婦和合等々の御利益をもたらす秘宝「鳩の像」を持ち帰ることを目的とした、サイドビューアクションRPG。
より詳細は、私のレビューを御覧ください。
結構やり込める作品で、私の心の名作です。
余談ですが、そのレビューの掲載半月後、このゲームがVectorで週間総合ダウンロードランキング21位に急上昇していたのには驚かされました。
無論、評価されたのは豊橋技科大の学生さんたちであり、私めではありません。しかし、ちょっとレビューの影響力を感じてしまいました。

(後記) 何か今回不発気味でゴメンなさい。
悪いのは、テレ朝のオリンピック中継でうるさかったM岡S造のせいです。

 《 赤松 弥太郎 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:7

走らずには、いられない道。

 Meteor Alert eXcalation。
 星の降るその道は、海の19m上空をまっすぐ、水平線の彼方へと続いていた。
 走らずには、いられない道。

ギュィィィィ……ちゅどーーーーーん!!

 元ネタわかる人いるんだろうか、赤松弥太郎です。

 Z-XD Type2 B-UNIT"R"、
 時速900km、最高加速度15G、隕石に当たっても平気なハイドロジルコン製(多分)ボディー
 という、世紀王でもないと乗りこなせない非常識マシンで非常識ロードをぶっちぎるぜ!

 というゲームなのです。「夕方になったらスピード減速」とか、「ハイドロップレーニング現象」とか、「災害時は運転停止」とか、あの時かりん教官が辛抱強く教えてくれた世間の常識をきれいさっぱり無視。
 「速い方が隕石直撃しなくて安全なんだよ」とうそぶきつつ、夜だろうが雨だろうが常時アクセル+ブースト全開
 亀裂や前方の車をジャンプで回避するこの爽快感中毒性は極めて高いです。
 ほら、かりん教官も病みつきにってそんな馬鹿な。

 敵機も負けてません。最初プレイできるノーマルモードではスピードも遅く、ジャンプして避けられる分隕石より扱いやすいかもしれない障害でしたが、ある条件で出せる地獄のEXPERTモードでは自機とほぼ同じ性能のマシンを乗りこなす強敵となります。
 あんなやらしい運転、教習所の高速シミュレータ以来ですよ。
 近寄ると幅寄せしてくるわ、進路上でクラッシュして派手にスピンするわ、突然横からカッ飛んで特攻、もろとも海に投げ出されることもたびたび。
 抜いたと思っていると後ろからブーストしてきて追突、ジャンプの着地際で足元を狙って滑り込んできたりと、ぶっちぎりの妨害行動をしてきます。
自分の命を何とも思っていない彼らの走りっぷりには剣聖も真っ青になるってものです。個人的にはぜひ敢闘賞を贈りたい。

 さて、私は先だってDaisy Skatin'というゲームをレビューしました。
 細心の注意と技術でコンマ01秒を競う「でじすけ」と、大味なぶっちぎり感を売りにするMAXではだいぶカラーが違うわけですが、障害走という意味で、ジャンルは同じです。
 さて、「でじすけ」と本作を比較してみると、「でじすけ」にあって本作に足りない、とても残念な点があります。
 リプレイ機能が無いんですよ。
 「でじすけ」のインターネットランキング機能は期間限定でしか使えなかったんですが、在りし日の作者サイト掲示板でのリプレイデータ自慢はその分すごいものがありました。私も殿堂入りしたリプレイを見ましたが、

「ウソ!?100m10秒02だって!?」
「こんなスピードで中抜けCool出すか?出せるのか!?」

と、一流のテクニックに酔いしれ、まるでプロスポーツ観戦のような興奮と感動を味わわせて頂きました。
 本作のオープニングを見てもわかるとおり、障害走というジャンルには見てるだけで楽しいという要素があります。
 せっかくリプレイ用のカメラビューも備えているのに、そのダイナミックな映像が拝めるのがゲームオーバー後のデモでだけというのは、ヒジョーにもったいない。
 ぜひぜひリプレイを実装して頂きたい。
 できればデータ出力を可能にしてもらえると、一流のリプレイを観戦しつつ、

「まさかそこでブースト?やめろ、やめてくれ……やめろォォォォォ!!」とか、
「どうするこの体制……こんなリカバリーアリかよ……」とか、

わいわい言いながら楽しめ、「よし、俺も一発頑張ってみるか!」という気にもなって大変結構ではないかと思うのです。
 ということで、評点。

ハマリ度 : 7/10
 リプレイ機能があればあと1点上を狙えていた。
 ローカルスコアが専用ツールでなければ見られないのはいかにも面倒。
世界で何位かという関心とどれだけ自分が成長したかという関心はまったく違い、特にグローバルスコアが高レベルになっている現在、初級者としては自分の成長が手軽に実感できるようにしてもらえるとうれしい。
グラフィック : 9/10
 かなり派手ながら、簡潔で邪魔にならない3D。
 バージョン1.2以降では雨飛沫やライトの残像なども書き込まれ、一層臨場感が増した。
 私の環境は妙にグラフィックだけスペックが高い(知人からのモラいもん)のだが、重いようならオプションからエフェクト調整もできる。
サウンド : 7/10
 少々うるさい上に、ゲーム側からの音量調整ができない。音楽をそのままで、効果音を小さくといった小回りがきかない。
 周りで何が起きているのか、音からの判断はほぼ不可能。背後の敵機のエンジン音が聞こえない割に、かなり前方で巻き込まれる心配がないクラッシュ音がやたら大きかったりする。自機のブースト音がないのも不自然。

 この圧倒的な爽快感、皆さんも要体験です。

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