■ Type-I
作者 [ パープルハート さま ] ジャンル [ 18禁 ] 価格 [ 1,050円 ] 製作ツール [ NScripter ] 必須ソフト [ 特になし ] 備考 [ メガネっ娘 ] ダウンロード [ 作者サイトをご覧下さい ]
《 上橋 江上 》
「動きまくりのメガネっ娘エロゲー」
▼前フリ
上官「絶対にメガネは取るな」アイ「どうしてですか?」上官「お前の価値が半減する」*ゲーム中の会話ですというわけで、『ポリゴン・ラブ』といっしょに犀川さんよりプレゼントしていただいた、『Type-I』の製品版をレビューさせていただきます。三度寝しても合計睡眠時間が8時間という健康状態だけどがんばるヨ!!
▼ゲーム内容
ゲーム内容は、体験版をプレイされた方なら理解(ワカ)っておられると思いますが、かいつまんで言えば、メガネっ娘ドジアンドロイドのType-I号(以下アイたん)が、極秘任務と称して女の武器を大活用し、ロシア人のお偉方にご奉仕して情報をぶっこ抜こうとするも、逆にロシア人(なぜかドイツ語)のテクにメロメロにされたりといったストーリーで、エロシーンは全てアニメーションなのが最大の特徴。 アイたんがまるで緊迫のイスラエル情勢のようにダイナミックに動きます。(知的な比喩)
▼見どころと辛口批評?
なんつってもやはり最大のみどころはアニメによるエロシーン!! 同人ソフトでアニメを実現したところなんて、拙者が知る限り某うさぎプリンさんくらいのもの。 ひょっとすると、オリジナルだとここだけかもしれません。 アニメの規格としましては、1アニメにつき大体6フレームのループになってまして、エロの総作画枚数だと合計70枚位かと思われます。
ちなみに気になるデッサンの狂いは、拙者が見た限りではわかりませんでした。 一枚絵ですらデッサンが驚異の小宇宙・人体と化しているソフトが大手を振ってる中、それをグリグリ動かしても全然崩れないのですから、恐ろしい画力です。あと、絵の他にも、アイたんのキャラも大きな魅力です。こんな悲惨な境遇なのに全く重さを感じさせないそのメガネっ娘らしからぬ軽さ。
そして上司の陰謀によるコスプレの数々。 アイたんだけだとあのロシア人に対してはウリが弱いと思った上司が、いろいろとコスプレさせて、作戦を有利に展開させようとするのですが、その衣装がメイド、セーラー服、スク水、体操着、拘束ねこみみと、軍隊らしからぬ完璧なラインナップで、先の「メガネは絶対取るな」発言も含めて、兄貴と呼びたいほどの業の深さが冴えまくります。▼辛口批評
というわけで、再び箇条書きで辛口批評をさせていただきます。犀川さんは恩人ですが、『それはそれ、これはこれ』で容赦ナシで行かせていただきます。
- 音楽が良い。
- 画力的には全然問題がないけど、絵柄が硬質系なためか、抜本的に質感表現が弱い。 アニメーションもハデに動きまくってるし抜群に上手いけど、なんかこう、「ウマイ女体を食ってるんじゃゲヘヘヘ」みたいな感覚にならないため、興奮度が弱い。 『ぷに』という腐れ言葉に代表される、『肉のやわらかさの演出』が全体的に弱く、完璧な『人体』だけど、『女体』としては完璧ではない。 『TYPE-H』の時は動きが小さかったため分からなかったが、今回は大振りな動きなので、その問題が明るみに出た。
- アイちゃんは魅力的だが、『メガネっ娘のお約束』をほとんど盛りこんでないため、”文法”的に弱い気がする。 あと、見た目がストレートすぎるため、キャラ商売にするにはインパクトがやや弱いかも…。
- システム上しょうがないといえばしょうがないのだが、一回のエッチにつき一回のアニメーションではやや不満。 キャラに思い入れのあるアニパロならまだしも、オリジナルだともっとハァハァさせないと興奮度が足りないのではないかと思う。
- 文章が面白すぎて、興奮できない。エロシーンにはギャグを入れないでほしかった。面白いけど。
- 結論として、このソフトの絵とかキャラとか作者さんとかに興味を持っている方なら買っても良いけど、そうでない方ならそのお金で新作『ポリゴン・ラブ』の方を買うべき。