■ 投稿レビュー アドベンチャー 20 | ||||
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ゴーストスクール | NOeSIS | ゲームで裁判員! スイートホーム炎上事件 |
7DAYS | キミはキメラR |
【 Hide And Seek2 ~Next Victim~ 】
レビュワー [ 天ノ原 ] ジャンル [ 脱出系ゲーム ] 作者 [ 愛兎さま ] 容量・圧縮形式 [ 9MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールVX ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード 【ストーリー】
ミーナとスフィの姉妹は、近所の森で遊んでいたところ、見知らぬ屋敷に迷い込んでしまう。
屋敷にはどういう訳か人の気配が無く、ホールは鍵のかかった扉ばかり。何故か入り口も開かなくなってしまった。
2人は屋敷を出るため、内部の探索を始めるが‥‥。
低い段差なら乗り越えられ、暗所を探索できるミーナと、狭い隙間を潜り抜けられるスフィ。
2人の特性を駆使し、時に共同で、時に各個で屋敷を調べ、脱出を目指すゲームです。
注意したいのは、彼女達が作者公認の虚弱児という事。
屋敷を歩き回っているだけで体力→体調と消耗していき、やがて行き倒れてしまいます。
食料を摂ることで体力が、ベッドでの休息で全パラメータが回復するので、適宜利用しましょう。
パラメータの減少量は、メニューを開かないと確認できません。
減少が大きいと、メニューの立ち絵がお疲れモードになりますが、通常画面に変化は無いため、確認を怠っていると探索中に突然ぶっ倒れて泣くハメに‥‥
体力に余裕が無くなるHardモード以上では特に注意です。
単純な探索ゲーとしても、少々厳しめの難易度です。
屋敷内には、非常に大量のアイテムが落ちていますが、アイテムの入ったオブジェクトが背景に隠れて見えないというのはざらで、場所によってはぱっと見何も無いようなところにもアイテムが落ちています。
一応、アイテムのある場所は地形も意味ありげになっているので、
- 部屋の隅
- 廊下の角
- 動かせる箱の下
- 机の外周
- 積まれた箱の端っこ
- ぶっちゃけブルートフォースアタック
等、まめにチェックしましょう。
‥‥それでまた、折角拾ったのが無用のダミーアイテムだったりする訳ですが。ゴミくずって拾う前に気付いてくれい!
「鍵」等の重要アイテムカテゴリにもダミーの物があったりするから恐ろしい。
クリア後の話ですが、このゲーム、多くの称号が用意されています。
基本、特定のプレイに特化する事が条件となっているため、揃えるには何周もする必要があります。
特にチャレンジブルではなくても、何かに長じていれば称号がつくのが面白いとこです。1周目は屋敷の構造を覚えるので手一杯なので、「やたら歩き回った」「大量にアイテムを消費した」等の称号を取る事になると思われます。
「短時間クリア」「休息を極力とらない」「アイテム大量収集」等は2周目以降に目指しましょう。
ちなみに、地下に2箇所ある倉庫、時計塔のパズルには、作者の本気が炸裂しています。
同作者の他作品を見る限り、パズル系が本領のようですが。どんだけ力入ってるんだ‥‥食料は必携です。
管理人コメント「2」と名付けているからには、当然「1」も作者様HPからDLできます。「1」でも、歩き回るだけで体力が減り、探索にも体力を使う点は変わりありませんが、それ以外はツクール通常のシステムを使った探索ADVでした。
しかし、「2」になって、性能の違う姉妹の使い分け、持てるアイテムの制限(正直、初期で最大5つというのは、あまりにも少ない)などなど、「枷」となるシステムばかり追加されることになりました。
特に、「何の役にも立たないアイテム」がそこかしこにあるというのが困りもの。「なんか特典が付くだろう」と思って溜め込んでいたら、奥にある重要アイテムが入れられず、戻るための食糧さえ尽き、二進も三進もいかない事態になりました。(経験談)
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 雪国はつらつサウンドノベル ] 作者 [ Lunaria Project さま ] 容量・圧縮形式 [ 71.5MB・ZIP ] 製作ツール [ NScripter ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 どんな厳しい寒さの中にも 温もりはあるのです
【あらすじ】
年中雪に覆われる平和な国、イースランド。クライド(主人公)は、パートナーのエステル(貧乳であることを気にしている)とともにその国の治安維持を担っている。というものの、平和なこの国では大きな事件も特に何も起きず「便利屋」として市民からの頼まれごとを何でもやっていた。
家に帰れば、幼馴染で心優しい同居人セリア(意外と着痩せするタイプらしい)、街一番の大きい市場では露天商を営んでいるアイリス(血縁関係は無いが、主人公のことを「お兄ちゃん」と呼んでいる)がいた。
一見何も無い、平和に見えるこの生活。
しかし、ある人は過去に救えなかった人と、故郷のことに苛まれていた。
ある人は何かに依存し自らを蝕んでいた。
また、ある人は孤独と戦っていた。
過去と対面し、それを乗り越えた先に待っているものとは・・・。
▼この( )の中、ほとんど必要ねえじゃん!
【概要】
本作は架空の国イースランドを舞台としたサウンドノベルです。
イースといったらトンキンハウス(「Ⅲ」のドギの顔は、的場浩司に酷似している)を連想しがちですが、これはおそらくアイスランドあたり、そういう北欧をイメージしたようなそういう国なわけです。主人公らは、駐在の仕事をしているわけですが、ほとんど大きな事件は起きず(立てこもり事件は起こったりしますが)、まったりと日常が続いていく。
前半部分はほとんどそのように進みます。
しかし、ここで主人公、そしてヒロインらの過去というものが影響してくるわけですね。
特に主人公。いやぁ、まさか。ここまで重い話だとは思ってもいなかったっす。
クスリはこんな悲劇まで起こしてしまう。
クスリは絶対に辞めなければならん。
ということを実感しました。最終的に依存なしで生きられる体になるから良いのですが。
各ヒロインごとの分岐ルートは、1箇所だけある選択肢にあるわけですが、剣術大会で優勝し見事温泉旅行を当てた(チケット二枚)ので誰と一緒に行くか、というわけでして。そこから話が分岐するわけなんですよね。
ただ、各自のルートだけでは主人公、そしてヒロインの問題が全部解決するわけではないのですよね。
エステル→セリア→アイリスの順番で読んでいってやっと「皆が救われる」話になる。
そういうわけで、この順番を守ってプレイした方がすんなりと入って行きやすいかな、と思います。
あと、背景もオリジナルのものを使っていて「寒いのに温かみを感じる」というのが良かったですね。
管理人コメント序盤は、それこそマッタリとした日常系の雰囲気がありますが、気になるのが所々時系列が途切れる辺り。その途中で、主人公クライドが辛い過去から薬物に逃げていることが描写されることから始まり、各キャラのトラウマがどんどん浮き彫りになっていく仕組みになっています。
それらは、普通に読み進める前半でもある程度解決していきますが、真に開放されるのは、後半の選択肢以後になります。主人公と選択されたヒロインとのクローズアップされた描写により、物語と各キャラの背景もクローズアップしていきます。
それは、序盤イメージの「日常系」と呼ぶにはあまりに重過ぎる描写です。しかし、それを乗り越える様もきちんと描かれています。それ故に、「寒いのに温かみを感じる」背景の描写が生きているのです。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 隠密アドベンチャー ] 作者 [ 佐藤五三郎 さま ] 容量・圧縮形式 [ 935KB・LZH ] 製作ツール [ RPGツクール2000 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 佐藤五三郎氏といえば数々のバカゲーをこの世に送り出したことで有名なのですが、このゲームでは「ブラック佐藤」節が炸裂しています。
まさにダーク佐藤。ジキルとハイド佐藤。話の内容は、だいたいこんな感じです。
▽(神):なんかねー、うちも最近人材不足なんですよ。
最近どこでもそうでしょ?ともかく、天界のためにも強い人間の魂が必要なのよねー。
とりあえず、ワルキューレちゃん、ユー、ちゃちゃっと隠密しちゃいなよ。
▼(ワルキューレ):(はぁ・・・)えー、ワルキューレがその街に住む最強の方々をぶっ殺すというそういう感じです。あと、邪魔になる人も殺しています。
バカゲーの入る余地はあまり無いです。
ステージクリア後のデモが多分(主に咬み合わない会話が)バカゲーなのでしょうか。
しかし、会話が咬み合わないのには「ある理由」が・・・。
やれば一応わかるはずですよ。このゲームは、隠密アクションです。街の人から情報を聞き出し、トラップとアイテムを使用します。間違えてもやり直すことが出来ます。
相棒のカラスは、困ったときにヒントをくれるのですがノーヒントでクリアした場合には、スペシャルなアイテムを入手することとなります。あと、何故か18歳未満の方はプレイ禁止ということになっていますが直接的な残酷表現は皆無なのでご安心ください。
死体とかも画面ずらしで見えないようになっているんで。
本当ですよ。本当ですってば。
管理人コメント「ツッコミ役が不在・もしくは無力」と言うのが佐藤五三郎作品の特徴ですが、本作では、それ故の悲劇度が最も高い作品になっています。
従来の「バカゲー」に分類されていた作品では避けられていた人死にがコンセプトになるくらいに頻発する作品になっています。
ちなみに、攻略難易度自体は「怪しい箇所を調べていれば難なく解ける」程度です。是非、ノーヒントでクリアして、ワルキューレに秘められた殺戮の動機を解明していきましょう。
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レビュワー [ 餅 ] ジャンル [ アドベンチャー ] 作者 [ チーム・ナンセンス さま ] 容量・圧縮形式 [ 8.9MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクール2000 ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ ※追記をお読みください ] 配布元 本作はVIPRPG紅白2010に投稿された作品です。
内容はゆめにっきに代表されるような、不思議な世界を探索するアドベンチャーゲームです。このゲーム内に構築された世界は場所によって多種多様。
非常に残虐な世界もあれば、なんだかよく分からないシュールな世界、シリアスな世界、気味の悪い世界に、ホラーゲームさながらのゲームオーバーと隣合わせの世界もあります。
全編を通してパロディや風刺めいた一面もあり、不思議探索系アドベンチャーの中では比較的雄弁であると言えます。作中ではメニューから選択する事で様々なアクションを取ることが出来るなど、細かい部分まで作り込まれた作品です。
奇妙な世界を楽しみつつ、トイレの世界からの脱出を目指しましょう。
管理人コメント主人公・リタの取れるアクションは8種類と多彩ですが、攻略上の意味のあるアクションは「なぐる」ぐらいです。それ以外のアクションはかわいい以外の効果はほとんど期待できません(一部、隠し要素を出すキーにはなりますが)。
「女子高生」+「便秘」と言う、様々な意味でマニアックなコンセプトですが、ストーリーライン自体は意外とまともです。道中の「便秘玉」のコンプリートなどで、EDが様々に変化します。時間も掛からないため、色々と試してみてください。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ ダウナー系サウンドノベル ] 作者 [ Subrina さま ] 容量・圧縮形式 [ 12.8MB・ZIP ] 製作ツール [ 吉里吉里 ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ ※15歳以上推奨(個人的には18歳以上推奨) ] 配布元 「奇形」なのは社会なのか、それとも歪んだ欲望なのか
えっ、備考欄の内容が気になるって?
「そういう表現」は無いですから。
期待しているようなそういうものは一切無いですよ。【ゲームのインターフェース】
読み飛ばせば早く終わるのですが、台詞が短い割にはウェイトが長いです。
ブツ切れ状態が長く、セーブもあまり多くないのでプレイ勝手はあまり良くないです。
文章の過去ログも搭載していないですし。
いろいろな意味で徒労がたまるゲームです。正直やってられないっすね。あ、内容の方も説明をしておかないと。
【概要】
「日記のネタが無い時の逃げ道6」の作者さんによるサウンドノベルです。
内容としては、家では虐待、学校ではいじめ(精神的な暴力)を受けている小学生の女の子、可奈と、今まで虐げられてきた19歳の専門学生、明彦が公園で出会うわけです。
可奈の方は、父親が死んでしまったんですね。父親とは仲が良かったのですが、母親がどうも。
母親のその新たな恋人というのがほんとうにロクでもないクズなわけで。
母も娘に対しては辛辣だし、一番守っていかなきゃいけないモノがそれでどーするんだという。一方の明彦は生きていて何をやってもダメだった。何をやっても失敗する。何物にもなれない。死にたいけど、死にたくない。
こんな世の中が、嫌になってしまった。好機が舞い降りたと「勘違い」していたら、それはひどい結果に。こうした「社会からのドロップアウト」2名がが寄り添うようなハートウォーミングなストーリー・・・だとでも思ったか!
生きる目的が無い可奈は、何も期待をしていなかった。それが、ほんの少し「希望」を抱いてしまった。
明彦も、出会いにより少しは変われると思った。・・・が、それがまさかあんなことになってしまうなんて。普段だったら割合そういうものでも割合ノリで紹介する俺なわけですが、今回はどうもその気分にはなれなかった。無理もないっすね。
フィクションならフィクションだと割りきって、エンターテイメントとして読めるけどさ。
これは、そうじゃないのよね。人間は弱い。人間は脆い。そして欲望は醜い。
社会は人間を虐げ、虐げられた人間はさらに「敵」を作って虐げる。どんどんドツボにはまっていく。
そして、それは氷山の一角でしかないという。あなたは「可奈」や「明彦」に会った時、彼ら、あるいは彼女みたいな態度を取ったことはありますか?
心のなかに「その人」はいませんか?
管理人コメント最近でも「ぎんねこP」名義で、「ブラックロォズ」と言うダークなアイマスMAD作品をリリースしているSubrina さまですが、今回紹介する「奇形児」は、Subrinaさまのダークな作品の中でも「極北」と言っていいほど救いのない物語です。
何より、我々の中に「明彦」がいることを否応なしに突きつけてくる鋭利なセリフが、吐き気を催すほどイヤ~な後味を残してくれます。(もちろん誉め言葉)
そして、何より恐ろしいのが「to be continued...」と出るところ。「堕ちるところまで堕ちた」と言う表現がお似合いのラストで、どうやって後に続かせるつもりだったのか、Subrina さまに小一時間問い詰めたいですね。
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レビュワー [ 阿賀栗 ] ジャンル [ 廃校探索型ホラーアドベンチャー ] 作者 [ 黒兎 さま ] 容量・圧縮形式 [ 108MB・自己解凍EXE ] 製作ツール [ RPGツクールVX ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 目を覚ますとそこは壊れかけた学校であった。
あなたは脱出する為に探索を始める。このゲームはホラーです。主人公たちは仲間を探しながら廃校を脱出する手立てを探します。
フリーゲームではありながら、一部ボイスが付いていたり、音の演出が細かかったりと、なかなかクオリティは高いです。
また、画面の暗さと音が相まって雰囲気を良く醸し出しています。
追いかけられて逃げるときにも、かなりスリルがあります。
謎解きあり。分岐は二つあり。
すごく楽しめたので、ぜひ皆さんにもやってほしいです。
……トイレの個室を開けるのが一番怖かった...(泣
管理人コメント所々が崩れた廃校の中を、板を渡して進めていく展開、およびマップチップの見た目は「コープスパーティ」を彷彿とさせます。(作者自身も「コープスみたいなゲームが作りたかった」と言及しています。)
そして、いまだ人気の衰えない「コープス」と比べると、流石に劣ると言わざるを得ません。
マップが広く、複数の主人公が交錯するため、板を探しにあっちこっちに行かされる作業感が高いのが一番のネックです。少なくとも私の記憶にある限り、「コープス」で板を探しに校舎の西端から東端まで歩き回る…なんてことはなかったはずです。
ただ、RPGツクールDante98製の「コープス」と比べ、グラフィック面での向上は確かにあります。特に、「BLACK LABO」のような明暗を表現するスクリプトを用い、ただでさえ怖い校内の恐怖感を盛り上げています。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 大長編ヤンデレノベル ] 作者 [ cutlass さま ] 容量・圧縮形式 [ 144MB・ZIP ] 製作ツール [ NScripter ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ iPhone版・Android版あり ]
[ ※推奨年齢15歳以上 ]配布元 それは、脆く壊れそうな「嘘」と「記憶」の物語
【あらすじ】
「いくつもの顔」を持つ、掴みどころがわからない少女。
怪力暴力番長可憐ながらも、どこかどす黒い影を持つ幼馴染。
頭が良い病弱な妹。
彼女たちは嘘を吐いている。
5年前、何が起きたのか。今、何が起きているのか。
赤い本とは何なのか。人形とは何なのか。
「真相」に近づくけば近づくほど、また別の「真相」から遠ざかる。
これは、嘘と「記憶」の物語である。
愛されたい。人のぬくもりが欲しい。(挨拶)
今、僕は愛に飢えています。そこで「死ぬほど愛されて幸せになれる」と聞いたのでこのゲームをやったんですよ。
いくら愛されているとはいえ、限度ってもんがあるだろ!
先輩は「あなたのことはだんだん分かってきた気がしていたんです。でも何もわかっていませんでした。」だったし、
こよみは「アホの子で良かった」と思ったら怪力バカな女だったし、
妹も「物分りが早い妹だと思っていた」けど・・・
限度って!もんが!あるだろ!(※大事なことなので二度言いました)
そういうわけで、今回は諸事情につき省エネモードでお送りいたします。
【千夜の章 前・後編】
「・・・終わるよ」
屋上で出会った先輩。学園で起きる連続怪死事件。
「赤い本」、そして「自由落下」。そう、あなたはまだこの世界に迷い込んだだけなのです。
体験版として公開されていたのが「前編」。後編は意外と短いので、実質的には後編は「体験版を先にやった人」専用の話ですね。
いきなり後編を読んでも意味がわからないことになっているから最初から読んでみればいいんじゃないのかな。
▽あんま怖くなかったですね。屋上のシーンでうっかり笑っちゃいましたよ。
▼そこ、シリアスなシーンだから!
▽だって、これどう見ても「スペランキー」じゃないですか。もしくは「クルードバスター」。
▼だから、これアクションゲームじゃないから!
【こよみの章】
こよみの家に上がるだけのシンプルな話です
▼すっとばし過ぎだろ!
▽それより、幼馴染の可愛い子の家にあがって両親がいないってやることは一つしかないっすよねぇウェへへへ
▼(無視)そういう幻想は始まって速攻で打ち砕かれるよ。
▽うぉぉぉぉ!こよみの!パンチラ!
▼冷蔵庫に小指を潰されちまえ。
(補足:
単なるラッキースケベなサービスシーンだと思っていた人も多いと思います。
『もう人形とか首吊り死体とかマジ勘弁だからそろそろそういうのを入れておくか』って。
でもね、どうやらそうじゃなかったみたいなんですよね。ええ。
実は、のちの「私の話」で初めてその意味が分かるという・・・)▽でもアプリ版では見えないんすよね!ファッキン!A社の審査のせいで
▼それ以上他社を敵にまわすようなことは言わない方が
▼それにしても、最後のアレは・・・。
▽すいません調子のっていました。恐ろしいことになっているのでテンションをここまでやらないとやっていけないんです。
作者様がブログで話していたけれども、「ドーン☆バーン」といきなりびっくりで出てくるよりも「そこにいる」という方がよほど怖いという話があったわけでして、これはまさにそれですね。
意味が分からない?プレイすれば、意味は分かる。そういうことよ。
【私の話】
おかしい。何か明らかにおかしい。記憶がおかしなことになっている。
そして、事件はまだ終わっていなかった。
5年前にあったことは何だったのか。「本当に起こったこと」とは何だったのか。
日常だったもの、それは砂上の楼閣でしかなかったのか。
「嘘を吐いた嘘の記憶」とは何だったのか。▽主人公の女装シーンもあるよ!
▽それにしても、話がすごいことになっているな。
▼まさしく怒涛ですね。今までの真相が明らかになったりさらに謎が増えたりしますが。・・・そして・・・
そこで終わりかよ!続きが気になるじゃねえかよ!
ああもう!もどかしい!
そういうわけで、選択肢も少なめでゲームとしての難易度はそれほど高くなく(選択画面でセーブができないのは×。忘れていると、そこまでもう一度読み直さないといけないのがかったるい)、かわいい女の子しか出てこない、じわりじわりとにじり寄るホラー、まさかまさかの展開といい読み応えは二十分にある作品です。
プレイ時間数は15時間近くあるので、気力がある方は是非。
管理人コメント主に3章に分かれている「千夜の章」「こよみの章」「私の章」は、通常の恋愛ビジュアルノベルでいえば、各キャラの「ルート」に当たります。そういう(見せ掛けとはいえ)甘々な恋愛シーンも描写されます。
始まりの「千夜の章」は、千夜・一夜との関係を中心に描き、「こよみの章」では、こよみの過去とのかかわりを描いていきます。それでは、「私の章」は誰のルートなのか…「NOeSIS」全体の締めとなる章だけに、「実際に見てください」としか答えようがありません。
そして、物語は「NOeSIS」単体では終わりません。現在制作中の「NOeSIS02-羽化-」で、更なる謎と悲劇が明かされることになります。正直、私は「-羽化-」の予告と、クリア後のおまけコーナーを見た時、「えっ、これってそういう話だったの!?」と言う色々な意味での裏切りを味わいました。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 裁判員シミュレーター ] 作者 [ 大阪弁護士会法教育委員会 さま ] 容量・圧縮形式 [ 450MB・ZIP ] 製作ツール [ 吉里吉里2 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ある日、あなたは裁判員に選出されました
【あらすじ】
平成22年12月11日。
高槻市在住の会社経営者、中村数樹の自宅が放火され、半焼。
彼の妻、美冬が死亡した。
起訴されたのは、中村・妻の中学生時代の同級生、森山健一。
被告人は容疑を全面否認している。
現状では、現場から発見された被告人の指紋付きライター以外に決定的な証拠が無い。
一方では、森山・中村の間でビジネス関係のトラブルがあったという話も。
そんな中、あなた(すなわちプレーヤー)は裁判員として選出された。
裁判員6番となって、「あなたの判断」をしていこう。
【概要】
裁判員制度。これは国民が裁判に参加することです。
が、「それ以上のことはよーわからんわ」という人も多いでしょう。
このゲームを通じ、「密室での取り調べ」(弁護士側のおまけシナリオに載っています)などの問題点や、検察(被告人の有罪を立証する)と弁護(被告人の代理人とし無罪を主張する)同士が事件を解明し、裁判官が判決を下す、という裁判員制度の一定のプロセスがよくわかります。
このゲームは、人の命がかかっているので慎重にすすめる必要があります。
逮捕されたら、まだ容疑者であり犯人と確定しているわけではないからです。(そこら辺の話は、話すえらく長いことになりかねないので割愛)
そういうことをあまり考えずにに進めると「えっと・・・4ヶ月だったっけ・・・それとも1年だったか。うーん」と悩むことになります。
ですが、全体的に難易度は低めです。
それほど難しいわけではありません。
「正しいタイミングで、正しい証拠を提示」さえできればまず最後まで話を進められることでしょう。
大事なことをもう一つ。
このゲームは、あくまで「シミュレーション」であり、実際にサスペンスをしたりとか真犯人が明らかに!というゲームではないので、そういうものを求めている人にはあまり向かないかもしれません。
いろいろとお高く、堅苦しい感じがするのですがネタも散りばめられていて
「大阪 冬のリンゴ祭り」
「リンゴを推しすぎ」
「選択肢が『そんな選択肢で大丈夫か?』となっている」
「エロ担当緑橋グリーン」
「裁判員名のほとんどが(大阪にとって)馴染みのある地名」
さらに裁判以外でも
「休憩時、○日目終了時の選択で特定キャラと仲良くなると個別エンドへ」というものもあったりします。
充実しておるでぇ・・・。
全部の個別エンドを見ようと思ったら、5回はプレイしないといけないことになりますが、そこらへんは気力で頑張って行きましょう。
そういうわけで、このゲームは周回プレイ前提となっています。
俺が無罪を選んだ(証言の信憑性、動機のあいまいさなど)けど、もし有罪の方向で行っていたらどうなっていたんだろう、とか気になりますし。
エピローグも、特定の選択をしないと見れないものもあるわけですし。
(ちなみに、アンケートに答えたらおまけコンテンツをダウンロードすることができます)
▽しかし、内容以外の所で気になったことが一つあるんですよ。
▼はあ
▽効果音、ムービー、ゲームのインターフェースがイチオシレビューにもあがった「あのゲーム」っぽいんでよね。
▼そりゃ・・・「大人の事情」ということで。
管理人コメントドラマとして盛り上げるよう脚色はありますが、それでも、「人間を裁くと言うのは、これほど重く、そして大切なことなんだ」と言うのが学べる仕掛けになっています。
裁判の流れは、かの「逆転裁判」のような(あえて)大げさに描かれたものではなく、淡々と流れていきます。そして、有罪にしろ、無罪にしろ、「事件の真相」が描かれることはありません。あくまで描写は「裁判」内に留まっています。
証拠探しなどのゲーム的な要素もありますが、あくまで本質は「感情論抜きに、具体的な証拠を元に有罪・無罪を判定する」と言う裁判員の役割についての説明。
また、その中で、「自分の発言によって、周りの空気、そして被告人の有罪・無罪が決定されていく」事を克明に描いています。後半、裁判員との話し合いの中では、自分の選択肢によって、メモに書かれることまで異なってきます。証拠は常に「資料」で閲覧できるため、選択肢が出たときは確認しておきましょう。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 推理アドベンチャー ] 作者 [ 裏束 さま ] 容量・圧縮形式 [ 4.3MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクール2003 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 7 DAYS。それは彼に残された時間。
・・・あらすじ
坂上タケルは、大学入学を機にアパート(とは思えないほど豪華)に移り住むことになった。
一人暮らし。
それは新たなる希望。
それは一国の主になるということ。
あるいは、「脅迫」「死」と隣合わせになること。
脅迫状。血痕。迫りくる恐怖。犯人はこのアパートの住人であることには間違いない。
だが、何故犯人は脅迫してまでタケルを部屋から追いだそうとしたのか。
何故、彼は命を狙われることとなったのか。
いったい、誰が。何の目的で?
プレイヤーであるあなたは、7日間の間に真犯人を当て、生き延びてください。
そして、新たな犠牲者を出さないようにしてください。
・・・死す!
ちょっとのことで唐突に主人公は死にます。
選択肢をしくじると死にます。
他の人が死んだりする場合も。
ここで大事なのが「フラグを十分に回収する」こと。
一度フラグ回収でしくじってしまった場合は残念、最初からです。
そして、イベントはスキップ不可能。
フラグをしくじる、「調べ忘れる」のはまだマシなのですが、「誰と何を話すか」「何を話してはいけないか」ということでミスってもダメ、というのは難しい。
いくらなんでも最初からそれを全部当てろと言われてもそれは無理だろうという。無理です。
一つでも逃すとバッドエンドで、やりなおしというガッチガチのフラグ管理を求められます。最後までに行くには、やり直しが必要となります。
・・・攻略。
攻略で大事なポイントは2つあります。
・セーブはこまめに、しかし慎重に
フラグを逃すと即バッド確定なので、逃したあとにセーブをすると意味が無いですよね。
そうなった場合には残念やり直しです。
・犯人を追い詰め過ぎるな
疑わしい住人をあまり追い詰めすぎてしまうと・・・
やはり悲惨なことになります。慎重に探る必要があるということです。
もうちょっとフラグ管理とインターフェースのやりやすさがあれば良かったかな、と。
あと、ちょっとだけグロいんでそこは注意を。
管理人コメント1日目から生存にかかわる選択肢があり、しかもその結果が7日目になって初めて判明する鬼畜仕様なアドベンチャーです。
私の場合、ノーヒントだとどうしても犯人が見つからず、濡れ衣ENDを何度も見せられる破目になりました。
「探索」と言う要素を取るために選択した(と思われる)RPGツクールの仕様も、その難易度の高さに拍車をかけます。栞を挟んだ箇所の文章が記載されないため、後でやり直しプレイするときに、「どの選択肢まで戻ればいいのか」がセーブファイルから判別できず、結局ニューゲームする破目になります。
本当に、こういう「やり直し必須」なアドベンチャーでは、バックログ、セーブファイルの見やすさ、メッセージスキップのあるADV作成ツールの方が適しているのになぁ…と思います。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 人外の教え子との背徳的偏愛ラブストーリー ] 作者 [ 星見テラセ さま ] 容量・圧縮形式 [ 54.5MB・ZIP ] 製作ツール [ NScripter ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 推奨年齢15歳以上 ] 配布元 君は君。誰であろうと変わりはない。
サウンドノベル、やってるぅ?(挨拶)
前作がリメイクされ、Android対応されたということなので前回のレビューを見直したら・・・
(いつものように)ロクなことを書いていませんでした。
果たして、アレを読んでプレイしようと思った方がいるのだろうか。・・・まあ、いつものことだし、べつにいいか。
ストーリーの内容は基本的に同じです。生徒と教師の人種を超えた禁断のラブストーリー、そしてSF。
すこし不思議であり、すこしふしだら・・・いや、そういうのがメインではないんですよ。本当ですって。【かなり雑な感想です】
こちとら、リメイク作品とかそういうのは市販・フリー含めてそれなりにやっているわけなのですが
絵師が変わると印象がガラリと変わる問題
というわけがあるわけなんですね。
美麗なイラストというものは、より広い市場を切り開くうえで重要なものです。
イメージチェンジ。心機一転。リニューアル。
しかし、前作をプレイしたものとしては「作者様が描かれた絵も魅力あるものだ」、ということがあるわけです。
人それぞれでありますし好みもあるとは思うのですが・・・。
(個人的には、春原は無印版の方が良かった。あの胡散臭い感じが良かった)
例で言えば、TRUE REMEMBERANCEが3DS対応でリメイクされたそうなんですが、絵師が変わったわけですよ。
違うわけですよね。当たり前の話ですけども。
「えー」なわけですよ。昔やっていたゲームがリメイクされて、新規に採用された絵を見て「うーん」と思うことは誰だってあるはずなんですよ。
そういうアレです。
だからといってそういうものを全否定しているとかそういうわけではないけれども。
これは個人の好みの問題だから仕方がないですかね。
万人が満足する絵というのは存在はしないですし。ほら、昔の小説は読む気がしないけども、表紙が人気漫画家が担当したらみんな買うというアレ。
アレみたいな違和感が引っ掛かっているわけですよね。
「メガネを取ったら美人」というアレとも共通点があるかもしれないです。
何で外すんだよ!つけろよ!フリーゲームにはもっとメガネが必要なんだよ! ・・・何の話だっけ。
【恋愛ゲームに対するアンチテーゼ】
僕は、恋愛ゲームだと思っていたのですが、作者様にとっては「そうではない」とのこと。
・・・確かに、内容で言えばキャッキャウフフするような話ではないですね。
信頼していた人物に裏切られ、頼るものは何もなく、ただ堕ちていくのみ。
地球の未来も明るいとは言えず、逃避行に逃げる二人。
主人公も結局、重要な決断を「先送り」しているようにも見えますし。
待ち受けているものは「破局」でしかないのか。
自由を求めて逃げたのに、結局は首謀者の手の上で踊らされているだけなのではないか。
本当にそれでよかったのか。
何も知らないままの方が幸せだったんじゃないのか?
そういうことを考えだすとドツボにハマっていくわけですよね。むーん。
そういうわけで、エンディングは「どうとでも取れる」わけでハッピーでもバッドでもグレーでもない、かもしれません。
管理人コメント「リメイク」と言うのは難しいものです。年月が経ち、技術が上がっていくと、どうしても当時の「至らなかった部分」をバッサリ変えたくなるものです。個人製作の同人ゲームなら尚更です。
しかし、ファンの中には、その「至らなかった部分」こそ愛している人もいるのが、問題を複雑化させています。古い作品にはどうしても「思い出補正」が掛かるため、「なんか違う」と言うだけで悪評価を挙げる人もいます。
「キミとキメラR」は、グラフィックこそ美麗に変えました。しかし、ストーリーや全体の構成は、当時のままをできる限り再現しています。だからこそ感じる違和感も出て来るかもしれません。…本当に「リメイク」とは難しいものですね。