■ 投稿レビュー アドベンチャー 19
明けない夜が来る前に 首がない子の話 いただきます 良い子のおつかい
Ib 渇望スル島 アサルとスパイ きらめきの君
~妖精ミラン変~
赤い部屋

【 明けない夜が来る前に 】

明けない夜が来る前に
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 切ないラブストーリー ]
作者 [ 幻創映画館 さま ]
容量・圧縮形式 [ 131MB・ZIP ]
製作ツール [ 吉里吉里2 ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ (18禁ゲームもあります。そっちは18歳になってからね) ]
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それは最初で最後の恋。夜が明けたら終わってしまう恋・・・。

【ある日の出来事】

特に生きる目的がなかった普通の高校生、蒼矢は交通事故に遭う。
しかし、どうも周りの状況がおかしい。状況がわからない少年は、不思議な女の子と出会い、衝撃的な事実を告げられる。

「あなたは、もう死んでいます」

彼女の名前は夕美。「リベレイター」と名乗り、「さまよう魂を狩る」任務を遂行しようとしていた。
しかし、彼女は怖くてそれが出来ず、いつもそのことで苦悩していたのであった。

物語の顛末はどうなるのか。蒼矢の最後の願いとは。

【概要】
ええ話や・・・。

個人的な趣味(主に人が死ぬ系)のADVを紹介することが多々あったわけですが、今回は切ない系です。恋愛ノベルです。

▽なるほど、タフボーイとかサイレントサバイバーしない感じなんですね。
▼全然違うよ!

▼真面目にやりましょう。夕美は、人間でありながら死神でもあるわけですね。
幽体が現実世界にいると、いろいろめんどいんであの世に送っているというわけなんですね。
▽いてもいいことはないからねえ。怨念がおんねん!な感じで。
▼(無視)しかし、彼女は怖くて鎌をふるうことができないわけです。
じゃあ何故リベレイターになったのか。それは話の中で分かります。
そして、二人はお互いのそういうもんが合致して、街中でデートをするわけなんですよね。
▽しかし、幽体っちゅうことは主人公透明なわけじゃないですか。
▼そりゃあ出来ることは限られますよね。
これは、そんな彼らによる不器用な、一瞬だけしかないラブな、恋物語なわけです。

やっぱりですね、演出、そしてフルボイス(夕美)。これがね、いいわけなんですよ。
ちょっと現実に根がついていて、でも現実離れしていて、そういう不思議なノベルでございます。


 管理人コメント

このお話の「非現実的」な要素は、死後の魂が明確に存在すること、「リベレイター」と呼ばれる死神のような職業が存在すること。この2点のみです。
「死んだものが生き返る」ような安易な奇跡は存在しません。
だからこそ、「夜が明けたら終わってしまう恋」のために必死になる夕美と蒼矢の、ある意味では純愛、別の意味では執念を丹念に描いた作品になっています。
現在、「幻創映画館」には4つの作品が展示されています。その中で「全年齢」であるのは本作「明けない夜が来る前に」だけです。
それ以外はPG12(残酷なシーンがあるもの)1作、R-18(ピンクなシーンがあるもの)2作です。どれも作風や舞台がまるっきり異なる作品のため、(18歳以上なら)色々読み進めてみるのもいいでしょう。

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【 首がない子の話 】

首がない子の話
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ ホラーサウンドノベル ]
作者 [ 水由きみや さま ]
容量・圧縮形式 [ 5MB・LZH ]
製作ツール [ NScripter ]
言語 [ 日本語 ]
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主人公は小学校五年生の女の子、トモちゃん。
トモちゃんと同級生のユキちゃんは、怖がりのくせに怪談が大好き。
そんなユキちゃんは、「首がない子の話」について話すのだが、数日後にユキちゃんが亡くなる。
あれは、「首がない子」の呪いなのか。
そして、魔の手は話を聞いたトモちゃんにまで迫ってくる・・・

というわけで、首なしと言ったら某ライトノベルの某ライダーが有名ですが、それとは全く関係ない都市伝説的な要素をモチーフとしたホラーゲームでございます。

エンディングが20もあります。うち17個はバッドエンドです。
殆どの場合が ざんねんですが ていこうは むだでした ということになります。
そして、残りの2つは生還ルート、もう1つは・・・ギャグなのか?

\祭りだ/\祭りだワッショイ/

こんな感じになります。
最後の奴がインパクト強すぎて、何だかよくわからなくなってしまったんだZE・・・。

作品自体はとても短いです。3日ありますが、所詮は小学生なので、あまり多くのことはできません。
親切にも、作者様は生還ルートに導くためにヒントを数多く用意しています。
しかし(意図はしていないものの)ある種ミスリードになっているので生還ルートにたどり着くのは多分難しいでしょう。

そういうわけで、本当に必要なヒントだけを書いていきます。

ヒント①:学校の図書館に行ったら、生還ルートには行けない。生還ルートに行くためには、必ずユキちゃんの家に一度行き、話を聞かないとダメだ。

ヒント②:小細工(お経、人形の首など)は「首がない子」には一切通用しない。
どのルートでもそれは同じ。

ヒント③:「首がない子が言ってほしかった事とは?」

これさえわかれば、多分首がない子は成仏できることでしょう。

シナリオをすすめることによって、おまけシナリオも読むことが出来ます。
「日常を侵食してくる首がない子の話」「首がない子はどのようによって誕生したか」
という前日譚というわけなのですが。
まさか些細なことがあんな悲劇を起こしてしまうとは。やりきれないですね。

あと、この話で一番得をしているのは高校生の彼じゃないですかね。うらめし、いやうらやましい。


 管理人コメント

EDまでの道のりは短いですが、序盤からフラグを立てていないと生還ルートが閉ざされてしまうと言う、中々に複雑なアドベンチャーです。
生存のためには「首がない子が言ってほしかった事」をキーボード入力で言う必要があります。そのキーワードは生存ルートにさえ行けば(モロとは言えないし、人によってはミスリードになったりするにしても)、ヒントが見つかります。
しかし、正解キーワードを考えると…なんかやりきれなさを感じます。おまけシナリオを読むと余計に。
ちなみに、隠しENDである「\祭りだ/\祭りだワッショイ/」「一番得をしているのは高校生の彼じゃないですかね。」は、生還ENDを見て初めてちょっとしたヒントが語られるのみ。ルートにいたっては丸っきりのノーヒントです。攻略サイトなしでは、それこそ「総当り」で行かないと見ることはできないでしょう。

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【 操 】

操
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 探索(即死型)ホラーアドベンチャー ]
作者 [ せん さま ]
容量・圧縮形式 [ 35MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ R-15指定 ]
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意外と主人公が腹黒いです(あと図書館の子がかわいいです)

【あらすじ】

三ヶ月前、アキ(主人公)と仲が良かったクラスメート、操が行方不明になった。
クラスでのいじめグループにターゲットになっていた彼女。
何故姿を消してしまったのか。

同時期、アキの通う学校では、怪現象の噂が。
クラスメイトらは「それは操の呪いだ」と言っていたのだが・・・。
襲いかかる不可解な現象、死にゆくクラスメートたち、そして本性を出す人々。

果たして、アキは操を救うことが出来るのだろうか。
この学校から脱出できるのだろうか。

【概要】

▼「今回紹介するゲームは、ウディタ制作の『操』です。
初見殺しと一発死がやたらと多いADVゲームです。
アキ(主人公)は行方不明になった操ちゃんを探すという話なわけです。」
▽「アキは意外と性格が黒いです。・・・ヤる時はヤるもんですよね。」
「てへっ(はぁと) じゃねーよ!」

▼「ゲームの目的は、とある人々を犠牲にしてうんにゃらかんにゃらするみたいです。
バッドエンドを見れば「誰を」犠牲にするかということが多分わかると思います。
あと、この学校の呪いを解くには、とある6つのアイテムをとある場所で捧げないといけないみたいです。」

▽「基本的に、このゲームは

・謎解き、探索ををする(しくじると死ぬ)

・選択肢を選んでいく(間違えると死ぬ)

・アイテムを探す(間違えると死ぬ)

・たまに敵を避ける(しくじると死ぬ)

といった要素があります。」

▼「死にすぎだろ!。ともかく、死ぬことを前提としたゲームプレイを心がけることとなります。
新しい場所に入ったらすぐにセーブ。調べる前にすぐセーブ。
そうしないと死にますからね。
クイックセーブ&ワープを効率良く使って行きましょう。」

▼「実を言うと、真エンドがこのゲームの真骨頂だと言ってもいいでしょう。
一度でもBEST ENDを見たあとにタイトルに追加されるのですが・・・。」
▽「これはもう見ていただくしかありません。」
▼「主人公の性格が、余計にえげつなくなっていませんか。」
「見なかったことにしよう」
▼「一応、ラストでは・・・。一枚絵、あれを見ればどうなったのかは分かると思います。
真エンドでは明らかにならなかった部分もちゃんと解明されますので。あの人の過去とか。」


 管理人コメント

この作品は、R-15指定が取られています。コレは、ホラーに付き物なスプラッタ表現だけではありません。いわゆる「性的な意味」でも、R-15的な表現があります。
そして、私がピンク文字で修飾しなかった事から分かるとおり、この「性的な意味」の表現も陰惨極まりなく、あまり実用的とはいえません。
文字通り「血で血を洗う」本編は、BEST ENDでも後味がよろしくありません。それはそれで「ホラー」らしいENDにはなっています。
幸い、クリア後にプレイできる真END編では、ちゃんと「救い」があります。ぜひ、真エンドまでプレイしてみてください。全メッセージを飛ばさずに呼んだとしても、それほど時間はかかりません。


(補足)
2012.08.03:DL先を変更。(天ノ原 さま、情報ありがとうございます。)

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【 いただきます 】

いただきます
レビュワー [ 餅 ]
ジャンル [ ノベル ]
作者 [ JKさま ]
容量・圧縮形式 [ 16.5MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
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本作はVIPRPGの電波祭りなるイベントに投稿されたノベル作品です。
電波祭りに投稿されただけあって、その内容は電波ゆんゆん。

主人公であるアナタは記憶喪失を理由に謎の施設に収容され、同様に収容されている人々と共同生活をします。
その他の施設の住人達は記憶喪失という訳では無いですが、一癖も二癖もある奇人だらけ。

比較的常識人でありながら、奇怪な環境に違和感を感じずそれを当然の事と振る舞う「教授」。
空気や木、その他あらゆる物の声を聞く事ができると吹聴する「リスティ」。
宇宙人の存在を狂信する「Mr.ベントラー」。
常に空腹で腹を叩き続ける「スタービン」。
ほぼ無口で意思の疎通すら困難な淫靡な女性「佇む女」。
そして施設の管理者であり、住民にネズミやゴキブリで作った料理を与える「職員」。

アナタはこの施設で暮らしながら自身の記憶を取り戻そうとするのですが……。

長さにして一時間程度で終わる作品ですが、その内容の濃さには目を見張るものがあります。
驚くべき真相は自身の目で確かめてみてください。

最後に一つ。
アメイジング・グレイスをこれほど効果的に使った作品は他にないでしょう。


 管理人コメント

RPGツクール2000専門のVIPRPG発とはいえ、これほど「吉里吉里2やNScripterでプレイしたい!」と思った作品はまずありません。
少しでもプレイしやすいよう、いつでも章の頭出しができるようになっており、分岐も明確に示されます。それでも、(テストプレイにしない限り)メッセージスキップ機能がないツクール2000、同じ章を繰り返し読み進めるのは結構苦痛になります。
話自体は確かに1時間程度で終わり、分岐もインターミッションで明記されるため、「どこが分岐なのだろう?」と悩む心配もありません。
果たして、「いただきます」と言われるのは何か…実際に読んでみてください。

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【 良い子のおつかい 】

良い子のおつかい
レビュワー [ はっぴぺ ]
ジャンル [ アドベンチャーゲーム ]
作者 [ はっぴぺ さま ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
製作ツール [ FLASH ]
言語 [ 日本語 ]
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選択肢をクリックするだけで遊べるフラッシュゲームです。
正しい選択肢を選んで目的の「カレー」を入手することができればゲームクリア!
間違った選択肢を選ぶとゲームオーバーになりますが、失敗時のアニメーションが楽しめます。


 管理人コメント

同人に良くある「選択肢を間違ったら即死」の簡単なアドベンチャーです。
間違った場合の死亡シーンも笑えるものばかりなのはいいのですが、間違ったら最初から。吉里吉里2やNScripterのようなスキップや既読チェックは無いため、OPからずーっとやり直さなければいけないのが困りもの。
「良い子」シリーズには、前作「良い子のお留守番」もあります。こちらも、笑えるシナリオと、やり直しの面倒くささは健在なので、お楽しみとご注意のほどを。

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【 Ib 】

Ib
レビュワー [ 七紙 ]
ジャンル [ ホラーアドベンチャー ]
作者 [ kouri さま ]
容量・圧縮形式 [ 335MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
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大好きな絵の中に閉じ込められた♪

ので脱出しましょう。まぁ正確には美術館なのですが。

「Ib」は奇妙な美術館に迷い込んでしまった少女イヴを操作して脱出するアドベンチャーです。
ホラーアドベンチャーを自称されていますが、道を阻むのはいびつな絵画だったり歪んだ彫刻だったりするのでより厳密にはサイコホラーなどになるのかもしれません。
独特のドット絵で表現されたキャラクターや絵画達はなかなか雰囲気がでています。

謎解き要素に難解なものは無く、探索を阻む妨害者達の追跡もそれほど激しく無いので気軽にプレイできる部類だと思われます。
エンディングは複数あるようなのでセーブは分けておいた方が良いかもしれません。

ていうか、もう、イヴたんペロペロ。
難しい漢字が読めないイヴたん可愛い。
重いものを動かせないイヴたん可愛い。
イヴたんの赤い薔薇もぐもぐもぐもぐ。


 管理人コメント

最初に言っておきます。本作のタイトルは、大文字で書くと「IB(イブ)」です。ご覧のフォントによっては「LB」にも見えるかもしれませんが、「IB」で検索しないと見つかりません。
本作はステージごとの謎解きアドベンチャーとなっています。いずれも道中にある謎を解く→次の部屋へのフラグを立てる…の流れで攻略ができます。
もちろん、その中には主人公であるイブたちを殺しにきたり、モニターの前の我々を恐怖に陥れたりするトラップが多数待ち構えています。
特定の箇所を除き、イブのライフとなる「赤い薔薇」の回復は有限です。あからさまに怪しい箇所は後回しにしましょう。
通常ENDを見るには、それほど難しい謎も長いプレイ時間も必要ありません。しかし、真ENDを見るためには、序盤からのフラグ立てが必要になります。

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【 渇望スル島 】

渇望スル島
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 廃墟ホラーノベル ]
作者 [ FunnyCrankyMom さま ]
容量・圧縮形式 [ 104MB・ZIP ]
製作ツール [ NScripter ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ このゲームは猟奇的、グロテスクな表現が含まれています ]
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エンディングに打ちのめされました

【あらすじ】

大学生のノブシゲ(名前変更可能)は、廃墟サイト「RUINS」の管理人、満月五郎が主催する「白寿島2泊3日探索ツアー」に参加することになった。
大学のサークル、「近代文化遺跡研究会」の部長ネズ、キリコとも同伴することに。

かつては炭鉱によって栄えていた白寿島。閉山とともに、島民が島を離れ、打ち捨てられた無人島になっている。
廃墟マニアの間では有名な廃墟スポットだ。立入禁止区域に指定されているものの、満月氏のコネで特別に入れるということで、ノブシゲたちは未知との体験に胸を弾ませていた。
まさか、あんなことになろうとはこの時ノブシゲは思いもしなかった・・・

【概要】

この物語は、序盤の選択肢を選ぶことで4つのシナリオに進む。
一度シナリオに入ったら、一本道状態になるという少し形式が変わったゲームだ。

【殺人幽霊編】

ノブシゲは、このごろ変わった夢を見る。
「気をつけて、現実は壊れやすい・・・」
夢の中の『彼女』は、ノブシゲにこう言い残し、
彼女は消えていく。

満月五郎の行方が分からなくなった。
メンバーたちは行方を探すのだが、発見したのは彼の死体だった。
そして、惨劇はそこで終わらなかった。

今日も、ノブシゲは夢を見る・・・。

▼なんだか「ミステリっぽい」感だな。
▽一番話も「正統派」みたいだ、だと思っていましたけども。
▼・・・ええっ!
▽せっかく、ペケ蔵さんがいい話をしたのに!あんまりだよ!
▼そして、このどんでん返しは、なんとまあ。
▽正直、幽霊よりも都市伝説よりも恐ろしいものを味わったぜぇ・・・。
▼○の××の××をしていたと思ったら、実は◆◆を××していたとはね。
▽そんなの、わかるわけねえだろ!
▼一見一番正統派に見えるこのルート。しかし、「ある理由」のため、このシナリオはなるべく終盤にプレイした方が身のためかもしれない。
最初は、無難な選択肢を選び「侵略者編」「食いしん坊」を読んでいくのが良いだろう。
▽しかし、あらすじの時点でアレがソレじゃないですか。
▼いやまあしかし。ウソは何一つ書いていないよ。

絶望度  ★★★★☆
残虐度  ★★★☆☆
悪夢度  ★★★★★

▼最後のこれ、何だよ!
▽いや、一応シナリオごとにこういう★をつけた方が基準としてわかりやすいだろうと、と。
▼(・・・余計、わかりづらくなっていないか・・・?)

【侵略者編】

「・・・今日はみなさんに案内したい場所があるのです」
「話が違うじゃないか」
「もう時間がありません」
そういって、満月五郎に案内された一行が見たものとは・・・!?

超・展・開

正直、この展開を予想できた人はいるのか?
それでいて、さらに絶望的な要素を容赦無くぶち込んでくるものだから心が複雑骨折しそうだ。たすけてくれー。

▼侵略者の凄みというのに、ただただ圧倒されて・・・。
▽というか、展開があまりにも急すぎて、ついていけないのだが。

最後に、綺麗にまとまった~・・・と思ったら凄まじいオチが。

_| ̄|○

▼救いがねぇ・・・。
▽この世に神はいるのか!ジーザス!

絶望度  ★★★★★
残虐度  ★★★★☆
心砕度  ★★★★★

【食いしん坊編】

ノブシゲと、参加者の一人、ユリカは実は幼馴染だった。
かつて、二人は白寿島に住んでおり恋人同士だった。
何故、ノブシゲはその過去を忘れていたのか。
何故、二人は別れたのか。この島では、過去に何があったのか。
それは、ある暴風雨が吹き荒れた日のことだった・・・。

最初は、いかにも「いや~、青春していますな~」という感じに始まる。
いやー、これがどういう展開になるんでしょーなー。
楽しみですねー、と思いきや。

▽・・・おや、雲行きがかなり怪しくなってきたぞ。
▼まさか、この展開は。
▽ものすごく、嫌な予感がする・・・。引き返さないと、非常にマズい。家に入ったらダメだ。家に入るな主人公。
うわぁぁぁぁぁぁぁ
・・・狂っていたのかよ!
島そのものが狂っていたんだよ!

▼ネズ先輩がアレな感じになったことに笑っていたら、よりにもよってこのオチだよ!
▽しかし、生卵ってああいう場面で出てくるものなのか?
▼もういいよ!その話は!

青春度  ★★★★☆
残虐度  ★★★★★
狂気度  ★★★★☆

【?編】

数度エンディングを見ることにより、とある場面で選択肢が追加される。それを選べばこの「?編」を読むことが出来る。

▼な ん だ こ れ は
▽やけに一枚絵に力が入っているな!
▼そういう問題なのか・・・?
▽まあ、ハッピーエンドに近いのはこれか。
スタッフロールも出てくるし。
▼しかし、FMS君のあのブラックヒストリーは・・・。
▽ああいうのは、誰もが通る道なのさ。多分。

バカ度  ★★★★☆
下ネタ度 ★★★★☆
黒歴史度 ★★★★☆

どのシナリオも、かなり趣向を凝らしているので読み応えが十分にある。
そしておっかない。えげつない。それは言葉では言い表しがたいくらい、だ。
一部、キャラクターがいけ好かない野郎だったり(主人公もそうだよ!)、文体で話にそぐわない表現(ネット用語)が出てくるのはどうかと・・・。 それを除けば、このゲームはただただ言葉も出ない。
精神的にテクニカル・ノックアウト。そういう作品だ。参った。


 管理人コメント

分かれるシナリオは前半(「○○編」と出るまで)の選択肢で決まっています。既読表示もできるので、シラミ潰ししてみるのがオススメです。どのシナリオも、ホラー展開と言い、キャラクターの面白さと言い、そして読後の絶望感と言い、一級品のモノばかりです。
なお、管理人の初プレイで遭遇したシナリオは、よりにもよって「なるべく終盤にプレイした方が身のため」とDECOすけ野郎氏が言った「殺人幽霊編」。…なんというか、終わりの終わりまで絶望と恐怖とどんでん返しが詰まったシナリオでした。

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【 アサルとスパイ 】

アサルとスパイ
レビュワー [ 匿名希望 ]
ジャンル [ アドベンチャースパイコメディ ]
作者 [ エビカツドン さま(カツとじ和善) ]
容量・圧縮形式 [ 180MB・ZIP ]
製作ツール [ NScripter ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:8

光あるところ影あり。闇に生まれ闇に消える。それがスパイの掟。

どうもお久しぶりです。
本当に久々にフリーゲームをやりこみました。
フリゲに詳しい人には有名かもしれません。「アサルとスパイ」です。

このゲームは名前の通りスパイのお話です。
流れとしては潜入→問題発生→移動・情報収集→解決というスパイというより探偵物の小説のような感じで進んでいきます。

ですがHPを見ていただければよくわかると思うのですが、正直フリーゲームって感じが全くしません。
キャラのグラフィックも力が入っていてとても丁寧です。しかもかなり動きます。SEもふんだんに使われており、画面を見ていて飽きることのない演出がされています。
行動選択の部分もスタイリッシュなボタンで操作がしやすく、質が高いといえると思います。

ストーリーはジャンルにあるように、基本はコメディが中心です。ありとあらゆる所にネタが盛り込まれています。ネタ要因(ガンギマリ要因)は大体カノコが担当していますが、ほかのキャラも隙あらばボケてきます。
また、コマンドで会話を押して誰かに話しかけることで聞けるネタもあったりしますので是非色々とコマンドを試してみてください。

このゲームでは体力の代わりにスパイゲージという目立つような行為をすればするほど下がるゲージがあり、それが0%になるとゲームオーバーとなります。
「アサルとスパイ」では複数のゲーム性を持つものがあります。
これらはどれもゲームが盛り上げるのを手助けしてくれるものばかりです。
拙い説明ながらひとつずつ説明していきます。

1、キンキュウイベイジョン
これは、こういうゲームでありがちな作業ぽくなり、中だるみするのをなくすものです。
このシステムは急に話しかけられたりした時などに起こるもので支持されたボタンを制限時間内に押さないとスパイゲージが減ったり、ゲームオーバーになってしまいます。
油断しているときに急にこれが始まったときのドキッと感は言葉では言い表せません。
思った以上にヤベッってなります。
これがあるからこそ、緊張感を持ちながら集中してプレイできたと思います。

2、アサルトスロット
これは移動中に警備員などに見つかってしまった場合におこるものです。
クリックをして3つの選択肢を止め、その中から制限時間内に行動を選択します。
制限時間内に選択しないと問答無用で御用になるためそれは避けましょう。間違った選択肢を選ぶとスパイゲージは減り、正解が選ばれるまでスロットは続きます。
ですが、ここは運もありまして
→無理ィ…
 無理ィ…
 無理ィ…
「救いは…救いはないんですか!?救いはないんですね!?」って言う状況もありえます。(このゲームに某兄貴は出てきません)
しかも警備員にも色々種類があり、それに合わせたものを選ばなければなりません。
例えば、一般人に「いい目してんねぇ~サボテンねぇ~」っていっても「ハァ!?」ってなりますよね。
でも別の人には「ヌッフフフフ~」って喜んでくれるかもしれませんよね。
そういうことです。

3、ハック太郎
これはストーリー上で大変重要な役割を持ってます。この機械は誰かの感情などを吸い取り、その感情を植えつけたりすることができるスゴイマッシーンです。
これで問題を解決していくんですが、もし使い方を間違うとスパイゲージが減ったりや最悪、ゲームオーバーになってしまうこともあります。
しっかりと正解を選んでいきましょう。

この他にもテキストを打つ部分もあったり選択肢などもあったり(EDも4種類に分岐)と仕掛けが満載です。

そしてこのゲームにはやりこみ要素として99個のコインがあります。
それはそこらじゅうに散りばめられているものでイベントで手に入るものや、強制で手に入るものや、話しかけたりしないと手に入らないものがあります。その99個のコインを集めればおまけシナリオが開放されます。
その他にもアイキャッチやイベントCG、キャラクターなども一覧で表示され、コンプをしたいと思わせるものがあります。

新しい要素と飽きない工夫。そして「やりこむ事を強いられてるんだ!」(中心線)と思うようなギャラリーの多さ。
すべてにおいてハイレベルにまとまっていると思います。

ですが、やり込みをさせる割にはセーブが3つしかできないというのは少しつらいところです。
一応ギャラリーからある程度は区切ってスタートができるため、そこからこつこつと積み重ねていけばよさそうです。

あと、バグで急にフリーズしたりと不安定感も多少あります。そのためセーブは細かくしておくことをお勧めします。<

駄文すいませんでした。


 管理人コメント

選択肢の出し方から、会話中のバストアップ絵まで、全てを「ノリ」と「テンポ」でまとめた、「スパイアドベンチャー」らしからぬ爽快感を持つ作品です。
ただし、その「爽快」なテンポは、時には厳しい時間制限を掛けてきたり、時にはランダムで選択肢を決めてきたりと、一筋縄ではいかないところもままあります。
ランダムで選択肢の出る「アサルトスロット」は、1発目で正解が出ない場合もあり、「ノーダメージクリア」は至難の技です。また、「即死ENDもある」アドベンチャーの特性上、どうしても「初見殺し」が出てくるので、セーブはこまめにして置きましょう。
「ノリ」と「テンポ」のおかげで、演出が過剰かつ重めなので、再度見る羽目になると相当なストレスがかかります。

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【 きらめきの君 ~妖精ミラン変~ 】

きらめきの君 ~妖精ミラン変~
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 絶望系学園ファンタジー ]
作者 [ Lakris さま ]
容量・圧縮形式 [ 105MB・ZIP ]
製作ツール [ 吉里吉里2 ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:8

妖精と少年の関係を描いた、ハートフルなストーリーです

【あらすじ】

西脇浩太は、どこにでもいる平凡で地味な中学生だ。
友人もそれほどおらず、成績も良いわけではないが悪いわけでもない。
憧れの女の子、佐久間さんを前にしても何もできずに片思い悩む、そんな毎日を送っていた。
非日常に憧れていた彼の元に、いきなり妖精と名乗る人物が現れた。
彼女の名前はミラン。
どうやら、浩太が世界を救う使命を背負っているらしく、「ミランは未熟な妖精なので、覚醒するその時まで匿って欲しい」ということらしい。
浩太は渋々ミランと同棲することになった。

一方、浩太の通う中学校では生徒、そして教師の失踪事件が多発していた。
どうやら、被害者らは一定期間後に開放され、外傷を与えられた形跡はなかったものの「記憶が全く無い」らしいそうだ。

大量失踪事件の真相とは?
そして浩太の恋の行方はいかに?

【概要】

プレイ前は「きらめきの君」っていうくらいだから、夢にときめけ 明日にきらめけっていう作品なんだろうなあ、と勝手に思っていました。甘かったです。

きらめいていねえ!むしろ、絶望しかねえ!

作者様が「どうか、結末から目を背けないでください」と自信満々に言うものだから
挑んだ結果がこれだよ!

そういうわけで、今作は「きらめきの君」シリーズ第二弾です。
第一弾は「新感覚デザスターファンタジー」(セカイ系ゾンビガンアクションらしいそうです)だったのですが、このゲームのジャンルは
何故か、ラブコメでもSFでもミステリーでもなく「絶望系学園ファンタジー」
そこをとても強調しているように感じられたのですが・・・。

いやあ、それにしても、タイトル画面もサイトの方もキラキラしているもんですよね。
夢があふれているし、ほんわかとした感じではありませんか。
実際の内容とは全く関係ありませんけれども!

プレイ後の感想ですか。想像していた「絶望」とは別でしたが、変にジョリッとした、嫌な後味が残る作品でしたね。
ハートフルというよりはHurtfulな作品であると。
残酷とかそういうものではなく「思わず苦笑いをしてしまう」「しかし、それでいて恐怖におののく」ということになります。
特に、オカルト研究部の顧問であり、隣クラスの担任、そして連続失踪事件の被害者でもある池上。
彼に関わる回想シーンは、下手なホラーノベルよりもずっと怖かったぜぇ・・・。
三田さんも、別の意味での恐怖感があるというか。ええ、ネタバレを避けるためにはこれ以上は言えませんが、やればその意味がわかるはずです。

何故、連続失踪事件は起きたのか。何が目的だったのか。
何故「行方不明者だった人は事情を知っている」のにもかかわらず、口を閉ざすのか。
そして、「妖精」と名乗るミランは何故主人公の元に来たのか。
ラストの一気にたたみかける展開は驚きの連続で、それでいて意外でした。

さあ、決して結末から目を逸らさないでください。
そして、プレイ後にもう一度読み直すと「最初から絶望そのものだったんだよ!」と頭を抱えることでしょう。


 管理人コメント

この作品における「絶望」は、私が(おそらくDECOすけ野郎氏も)想像していた「沙耶の唄」系の絶望ではありません。ただし、多分に「絶望」=「読者に嫌な後味を残す系統の裏切り」を含んだ作品になっています。
しかも、終盤のどんでん返し以上に絶望なのが、スタッフロール時のシーン。よりによってな感じです。
しかしまぁ、公式ページを見ると、嘘ばかりですね。ラストの一発の威力をいかに高めるかに全力を尽くした作り方であることを、ラストまで読んだこの身なら実感できます。

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【 赤い部屋 】

赤い部屋
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 館脱出+サイコホラー ]
作者 [ くすりばこ さま ]
容量・圧縮形式 [ 1.01MB・LZH ]
製作ツール [ コミックプレイヤー ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

あなたは、本当の復讐を目の当りにすることだろう・・・

【あらすじ】

あの女を生かしておいてはいけない。
雪乃の恋人は、江藤芳美によって奪われ、捨てられた。
彼は芳美により自殺に追い込まれた。
そして、結婚直前だった芳美は、過去の悪行を雪乃に告げ口されるのを恐れ、口封じに手下の男に雪乃を襲わせ、脅迫した。
復讐に燃える雪乃は、亡くなった母が残した別荘を3000万円かけて改築し、芳美をそこへ閉じ込めるのであった。

私はこのままでは死ねない。
私と彼を破滅させた、あの女を許さない・・・。

【概要】

今回も例によってキツい感じのADVですよ。どうですか。
もう、あらすじだけでキツい感じがひしひしと伝わってくるではありませんか。

さて、プレイヤーの目的は復讐される側の人間、芳美を操作し、雪乃が復讐の舞台として用意した別荘、そして用意された罠だらけの「三つの赤い部屋」を抜け出すことです。えー、と不満に感じられる方もいるかもしれません。

しかし、これは「刻命館」みたいな楽しいゲームではないのです。

女の復讐、そして復讐される側のドロドロを描いたゲームなわけなんですよ。
ハッピーエンド?あるわけないじゃないですか。ゼロですよそんなもの。

ほとんどの場合は、芳美は脱出できずに無様に死にます。無様というか、今まで紹介してきたゲームの中では一番最低の外道キャラクターなので同情の余地は全く無いのですが。
他にも、復讐の前に話が終わってしまうというのもあったりします。

そして、トゥルーエンド。芳美は脱出に成功しましたが、雪乃の復讐はそこでは終わらなかった・・・
すべてが終わると、スタッフロールが出てきます。最後に作者からのメッセージが表記されるものがトゥルーエンドです。
脱出に成功しても、選択肢をしくじった場合はスタッフロールのみです。
無論、バッドエンドの場合はオープニング(スキップ不可)に戻されます。

赤い部屋は全部で3つありますが、罠の回避方法はほとんど「運」です。ノーヒントです。
(ほぼ)2択あるうち、山勘で決めなければいけません。
初見でトゥルーエンドにたどり着くのは、無理に近いでしょう。
しかも、選択肢ではセーブすらできないので、こまめにセーブしておいた方が身のためでしょう。
ただ、ここでまた罠があるわけなんですよ。というのも、セーブステータスでは
「ページ数しか表記されないので、どこの場面か一切わからない」 ということです。間違って上書きした場合は悲惨です。実際、俺は2回やらかしてしまいました。
自らフローチャートを作り、進めればこのような悲劇は防げたかもしれません。

システム面はかなり不便ですし、自動作曲システムで作られた音楽はともかく
「音楽という枠を超えている」「評価不能」「一度聴いたら忘れられないくらい強烈」「発狂したくなる」 感じなので決して親切丁寧なゲームではありませんが、その代わり内容はただただ強烈です。
「なんで極悪人である芳美を操作して、脱出の手助けをしねえといけねえんだ」と思いたくもなりますが、トゥルーエンドを見て、復讐の虚しさ、そして恨みの恐ろしさというものを感じとってください。

どうしてもトゥルーエンドが見れない方は、作者ページhttp://kusuribako.sakura.ne.jp/default.htmを参考にしてください。 あくまでも最終手段ですよ!


 管理人コメント

ずっと昔にプレイした記憶があるような…それほど古い時代の作品です。そして、プレイした当時(もう吉里吉里2やNScripter製のフリーゲームが出ていた時代)でも「古いシステムだな」と感じた作品です。
作風…もありますが、それだけではなく、システム周りの不便さもあります。コミックプレイヤー製であるため、立ち上げに複雑なセットアップが必要です。うっかり終了すると、セーブファイルを失ってしまいます。
安全のために、全ENDを一プレイで見られるよう、細かくセーブしておきましょう。既読ルートをメモるようにしておけば、全ENDを網羅するのは1~2時間もあれば十分です。

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