【ACT】INDEXへ / トップページへ

■ Legend Cave

タイトル画面
作者[ BombalMen さま ]
ジャンル[ ローグ系アクションRPG ]
容量・圧縮形式[ 1.89MB・LZH ]
ダウンロード

洞窟入り口 店

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 9 /10 7 /10 7 /10 88/120 B
赤松 弥太郎 7 /10 7 /10 6 /10
或野 吟山 10/10 8 /10 8 /10
ckck 6 /10 7 /10 6 /10

 《 ES 》  ハマリ度:9 グラフィック:7 サウンド:7

冒険に向かう君たちへ。

…いよぅ、アンタ、ずいぶん硬てぇツラしてるじゃねぇか。アンタもアレかい?目指してるのかい?平和のハトポッポを。
悪い事は言わねぇ、やめときな…なんてことは聞き入れてくれそうもねぇな。まぁ、こっちとしても無理には止めねぇよ。
しかし、言っちゃあ何だが、あそこはツラいぜ。生兵法で挑めるモノじゃねぇ。洞窟のスカルアクセサリーになるのがオチってもんだ。
そこでだ。お兄さんがちょいとアドバイスしてやろうじゃないか。なぁに、御代はいらねぇぜ。こちらとしては、一人でも生きて帰ってこれれば、御の字ってもんだ。

■ 己が敵を知ること

アンタも知っている通り、洞窟にはオソロシー魔物どもがひしめいてやがる。ある奴は近接攻撃しか効かず、別のある奴は、逆に飛び道具しか効かないときたもんだ。
奴らの攻撃方法も多種多彩だ。敵の飛び道具はこちらの攻撃で相殺できるから、まだ良しとして、問題なのは状態異常をセットでいかがですかなんて言って来る奴らだ。
この状態異常を防いだり治したりするアイテムは、例によって無い。出会っちまったら、飛び道具で削るのが一番だ。
「飛び道具が届かない段差にいる場合は?」そんな場合は素直に見逃しな。下手に消耗したら、それこそスカルアクセサリーに一直線だ。
「その上で敵を倒さないと次に進めない場合は?」……その場合は、神様の御威光を頼るしかねぇな。この時代、ロウソクほどの役にも立たねぇけどな。

■ モノとマホウは使いよう

ナイフ投げの図 この時代、戦士と言えども、ヤッパぶん回していりゃあ大丈夫なんて思ったら大間違いだ。俺たちゃ人間なんだ。文明の利器って奴を活用しないとな。
とは言っても、この世界、様々な道具がある。盾みたいに装備しているだけで効果のあるものや、ナイフ・鉄球みたいな投げ専用の道具はいいとして、大事なのが薬や本、弓矢…まぁ、大部分を占めるヤツだ。
あんたも、「使う」と「投げる」の使い分けぐらい知っているだろう?
何?「頭では分かっているつもりでも、いざとなると間違ってレアアイテムを投げてしまう」って?
心配するな、そこは熟練の冒険者でも、たまに間違える。俺たちにできることは、こうしてグチることぐらいさ。

洪水の魔法書 道中には、手引書(いわゆる「guide.html」ってヤツだ)に載っているモノ以外にも、色んな道具が手に入る。どの道具も、使いようによってスンバらしい効果が秘められている。
場合によっちゃあ、一見「なんの役に立つんだ?」と思うようなモノもあるが、そういうモノほど決して敵に向けて投げちゃならねぇ。
そういうモノは、特定の場所で使えば、スンゴい効果があるもんだ。最も、その特定の場所以外では道具袋の重しにしかならねぇから、入り口辺りにポイしておくのが賢い利用法だ。
まあ、言っちまえば、道具を最大13個までしか所持できないって点に大きな問題があるんだがな。取捨選択も賢い冒険者には必須だぜ。
ナイフなんか、所持した分だけ道具欄がかさむからな。盗賊なら尚更気をつけておけ。
何?「最大所持数を増やすアイテムは無いのか」って? はっきり言おう。そんな物は無い。

■ 探索心を忘れるな

まあ、貴重な道具もタダじゃ手に入らねぇ。道端に落ちていたり、店のオッちゃんが持っているなら御の字だ。
場合によっては、ヤワそうな壁から発掘する場合もある。特定の魔物から拝借できるレアアイテムもあるらしい。
ウワサじゃあ、貴重なアイテムが埋まっている隠し部屋も、多数存在するって話だ。
レアアイテムは、例によって超強力なものばかりだって言う話だ。見つけたら大切にもっておけ。次も手に入ると思ったら大間違いだ。

■ 結局の話…イチオシって奴だ。

…何だ?顔に「釈然としない」って書いてあるぜ。「オッサンの言い分じゃあ、今回の冒険がどれだけ面白いか分からない」って?
まあ、冒険の面白さって奴は、考えて分かるモノでも、ましてや教えられるモノでもねぇ、自分の心で感じるモノだ。
そのことを肝に銘じた上で、お兄さんの個人的感想を聞きたいのなら、ちょいと語ってやろうじゃないの。

ハマリ度 : 9/10
今まで言ってた通り、冒険自体はホントに楽しい。成否に関わらず、何度でも挑みたくなるってもんだ。
ただ、道中の操作感や仕様に色々問題がある。一個しか手に入らないレアアイテムをうっかり敵キャラにぶつけた時の憤りは、正直モニター粉砕クラスだったな…。
(あっ、一応我慢できたからな!)
グラフィック : 7/10
シンプルな造形はらしいと言えるが、一部のモンスターがシンプルを通り越してに見えてしまう点や、戦士と盗賊のグラフィックが明らかに別の人が描いているみたいな違和感がぬぐえないのがちょっとなぁ…。
サウンド : 7/10
それぞれはかなり良質で、雰囲気にベリーマッチなんだが、環境のせいか、音楽が鳴り始めるのにタイムラグが出るのが、大きなマイナス点だな。
ここら辺、次の作品では何とかして欲しいぜ。

初クリア
一応、俺の初クリアの成績も貼っておくぜ。何の参考にもならないかもしれないが、数回程度のプレイでも1~2時間でクリアできるって知っていれば、少しは気が楽になるはずさ。

じゃあ、俺はそろそろ行くぜ。どこへって?次の冒険へさ!
次はバララト洞窟で会おうぜ!

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度 : 7 グラフィック : 7 サウンド : 6

ここに洞窟がある。その財宝を求めよ。

ハマリ度 : 7 / 10
 操作感の悪さが足を引っぱる。アイテム選択が「ボタン+↑↓」となっている点、投げると使うのキーが隣接している点などを改善するだけでだいぶ違ったのではないか。
 特にキーボード操作は、なぜこのキー配置にしたのか理解に苦しむほど。[N][M][J][H]の配列は見てくれこそいいが、実際プレイすると非常に使いづらい。指が絡まること必至。
 私は[Space]に親指、[A][Z]に中指、[Ctrl]に小指でプレイしたが、人差し指が遊んでしまう。どうせなら人差し指を使ってプレイできる配置にしてほしかった。
グラフィック : 7 / 10
 PCのプロポーションなど、違和感を感じる部分もあるが、描き込み量は十二分。動いているのを見るとさほど気にはならないはず。
サウンド : 6 / 10
 MCIを使っているためだろう、BGMの切り替えに時間がかかってしまうのが難。特にXP環境だと数秒固まってしまうことがザラで、テンポを損なっている。

 眼前には広大なる洞窟。新しき挑戦者は期待と興奮の眼差しで前を見据える。
 この洞窟に挑む誰もが、最初は試行錯誤を繰り返す。
 時には、新たなる敵に対処できず、命を散らすこともあるだろう。
 時には、すべてのアイテムを使い尽くし、力なく倒れることもあるだろう。
 しかし、幾多の屍を乗り越え、彼らは少しずつ、だが着実に洞窟の全貌を明らかにしていく。
 はじめは頼りなかった冒険者も、経験と鍛錬を積み重ね、やがて洞窟に眠る至宝を手に、日の射す地上へと帰ってくるだろう。
 希望さえ失わなければ、必ずや、誰でも英雄となれるのだ。

2時間かかった私のファーストクリア(そう、私でもね。)

 鳩の像は取り戻された。地上に平和な時が流れ始める。
 しかし、一つの冒険を終えて帰ってきた英雄は、振り返って思うのだ。
 初めて挑んだ時は、無限に続くかと思えた洞窟。理不尽だと嘆いたモンスターの群。
 確かに過酷な挑戦だった。いや、過酷な挑戦だと思っていた。
 しかし、今にして思えば、狭すぎず広すぎず、なんと手頃な大きさの洞窟だっただろう !
 油断ならないダンジョンだったが、1つのミスで一撃死するような仕掛けは、どこにもなかった。
 クリアするまでの冒険者たちに、手狭さも挫折感も感じさせないよう、あつらえられた洞窟だったのだ。
 ならば、一度制覇した自分にとっては、もっと別の楽しみがあるはずだ。

 英雄は、その称号を捨て、再びなつかしい洞窟の入り口に立つ。
 その瞳は、前にも増して期待と興奮にぎらついている。
 彼が挑むのは、どんな試練だろうか。
 更に奥深くに隠された宝を探す旅かもしれない。
 あるいは己の限界を超えて駆け抜ける旅かもしれない。

鳩の像を投げ捨てるこんなものいらねえ !

 なぜならこの洞窟こそ、彼らに与えられた財宝なのだから。

 以上、クラシックな本作をクラシックにレビューしました。

 《 或野 吟山 》  ハマリ度:10 グラフィック:8 サウンド:8

もう一度言おう、
ゲームは全てを把握してからが勝負!

ウザい自分語りから

 私が、本サイトにこのゲームの投稿レビューを送りつけたのは2006年1月のことになります。しかし、私がこのゲームを遊び始めたのはそのさらに1年前の、05年の1月か2月でした。
 そして、私はダウンロード以来たまに思い出してはこれをクリアし、なかなか飽きないまま今日に至ってしまいました。
 そこで、今月もまたイチオシ作品が見当たらないことに悩むES様に頼み込んで、このゲームをイチオシレビューしてもらうことにしました。

 では、私はなぜこのゲームにここまで惚れ込んでしまったのでしょうか? 自問自答の意味も込めて、以下で考察させてもらいます。

ハマリ度について

 さっきも挙げたように、ダウンロードしてから3年近くも飽きずに遊べているなんてゲームは、他にそうそうあるものではないでしょうし。
 投稿レビューでは9点でしたが、あれからまだ面白みを感じているということで、10点を付けさせてもらいます。派手さこそないものの、長続きするような面白さに溢れており、個人的にはこの点数でも妥当と感じています。

 さて、このゲームの何が面白いのでしょうか。私が評価している点を列挙していきます。

 まず第一に、最小限のストーリーと、それを理解した上で探らねばならないクリア条件の設定が上手いと思います。
 添付のreadme.txtによると、このゲームをクリアするためには「洞窟の奥に眠る『鳩の像』を見つけ出し持ち帰る」必要があるとあります。しかし、それだけ知っていても鳩の像は手に入ることは無いでしょう。鳩の像は、ある条件を満たして、初めて手に入れることが出来るのですから・・・。
 さて、肝心のその条件なのですが、私としてはここに書きたくはありません。。 なぜなら、入手方法を探ることこそこのゲームの面白さの半分を占めていると感じるからです。 RPGでは忌み嫌われるネタバレも、アクションでは攻略のためには許されがちな面がありますが、私としては良くないと感じています。
 そしてさらには、ほとんど攻略情報無しでクリアすることはプレイヤーのこのゲームに対する強い思い入れを形成することに繋がるとも、私は思います。初クリアまでに色々悩むのが楽しく、この過程が影響しているのでしょう。
 だから、是非、初クリアまでは1人で頑張って欲しいと思います。できるなら、クリアがまだの方には、私のこのレビューを読み終えたらすぐにお使いのインターネットビューワーを閉じもらって、私のレビューの続きや他の方のレビューを読むのはゲームをクリアしてからにして頂きたいと考える位です。

 ファミコンが隆盛の時代(もう20年近い昔なのですが)、平気で高難易度のゲームばかりリリースされていた頃がありました。今でこそ子ども達でも泣かずにクリアできる「ロックマン」シリーズも、最初期の無印の時代はデストラップ当たり前の大変難しい作品でした。まぁそれだけに、クリアしてワイリーに土下座させた時の喜びが大きくなるのですが。
 他ジャンルの、例えばRPGでも「ファイナルファンタジーIII」のラストダンジョンみたいな「語り継がれる伝説」はあります。ニンテンドーDSでのリメイク版でもちょっと辛いところですが、当時を知っているプレイヤーに言わせると、それでもオリジナルの難易度には敵わないとか。
 こうした高難易度ゲームは、初クリアまでは相当に苦しいものの、クリアするとその分思い入れが強くなるものです。しかも、1回クリアすれば2回目以降は腕が上がっているのでクリアが楽になり、それゆえよりスマートなクリアを目指して、何回もプレイしてしまうのがゲーマーの性だと思うのですがいかがでしょうか?

例えば、ゴーグルを入手したら、あちこち覗いてみよう。  これに関連して、第二にダンジョン内の敵・アイテム配置のランダム性と、それに伴うアドリブの必要性も挙げられます。
 このゲームの攻略が容易でない理由の一つが、「なかなか使えるアイテムが出てこない」ことにあると思われます。このゲームがしばし「ローグ系アクション」と呼ばれる所以です。
 それゆえ、職業によってはアイテムの出方次第で難易度に結構差が付くことになります。アイテムに依存しないとバトルの辛い魔術師ならもちろん、あまりアイテムに頼らずとも戦える戦士でも、アイテム次第でショートカットなど出来る分易しくなることがあります。
 そのくせ、一度に所持できるアイテムの個数には限りがあり、適宜取捨選択が迫られることになります。ポーション系を優先させるのが定石とされているようですが、色々使ってみると意外な発見があるものなので、入手したら取り敢えずは試してみることをお勧めします。

 第三に、クリア後もまだまだお楽しみがいくらでもあるということがあります。
 このゲームの舞台、バララト洞窟に秘められた謎は、1回や2回のクリアだけでは全てを明らかにすることは不可能です。やっと数回クリアした程度のLC中級者には、必ず入った事のない部屋や、入手したことのないアイテムがある筈なのです。
 ○○○を刈りまくり、レアで落とす○○の腕輪を手に入れたことはありますか?
 グリーンケブン某所の、ペ○○○の○は? そして、それを使わないと入れない部屋に入ったことは?
 そして、幻のグレイシアホロウを見たことはありますか?

 はっきり言って、こうしたことはやらなくてもクリアできるようなことに過ぎません。むしろ、無理に探そうとかするといたずらに消耗するかもしれません。それでも、プレイヤーがどれ位情熱的なゲーマーであるのかどうかを試すかのように、これらの謎はゲーム内に存在し続けます。・・・挑むしか、ありませんよね?
 そして、クリア後のお楽しみとして、更なる難易度・U.Hardの出現、そしてタイムアタックも存在します。どちらも、やり始めると熾烈です。プレイ歴3年近いと言うのに、Hardも未だクリアできていない私には未知の世界が、まだそこには在るという。まったく、畏れ多いものです。

(なお、攻略情報は以下のサイトに詳しいです。どうしても詰まったら、あるいはやりこみたい方は、自己責任でご覧下さい。
公式サイトの『Legend Cave辞典』
『獏の舞う夜空』様の攻略

 さて、瑣末ながら少しは批判もします。
 まず、ボタンがちょっと紛らわしいことがあります。このゲームでは、アイテムを「使う」ことと「投げる」ことができ、それぞれにボタンが異なります。すると、とっさの時にポーションを敵に投げつけたりするハメになります。慣れればなんてことないのですが、初心者泣かせではあろうかと。
 もう一つ、職業による能力の差をもっとつけても良かったのでは、とも思いました。システム上、移動速度やアイテムとの相性などでしか、職業の差異をつけられなかったのでしょう。しかし、例えば盗賊なら鍵無しで扉を開けるという様に、特殊な能力が付くのも良かったのではないでしょうか。(もちろん、その特性が生かせるような地形を用意すること前提です。)
 あるいは、もっと癖のある職業が欲しいとも思います。ただ、具体的にどういう職業が欲しいかと聞かれると答えに詰まってしまうのですが・・・。「商人」(逃げ足は速いが攻撃はてんで駄目、店で値切れる。男はト○○コ似)とか。駄目か。
 どちらも結局、私のわがままの範囲内です。こんな意見しか出てこないのも、このゲームの完成度の高さゆえでしょう。

グラフィックについて

 スーパーファミコンの頃を髣髴とさせるキャラチップが好印象。3Dアクション全盛の昨今ですが、このゲームではゲーム性とも相まって、あの頃のゲームにあった2Dでなければなしえない雰囲気を見事に再現しています。
 一つだけ難点を挙げるとすれば、ボスの造形が良く見ると威厳に欠けていることがありますが・・・、これも重箱の隅を、心臓バイパス手術時の血管縫合用針(太さ0.1ミリ以下)でつつくような批判です。

サウンドについて

 何回聞いても飽きてないので、この評価は当然でしょう(これも投稿レビュー時から1点アップ)。タイトル画面のメロディーが特に印象的で、是非ともオルゴール化などして欲しいところなのですが・・・。

最後に

 私は、最近のコンシューマー機のゲームのみならず、フリーゲームにも存在する3D化の波に辟易しておりまして。取り敢えず何でも3Dにするより、2Dの良さを生かしたゲーム作りを突き詰めていく流れが欲しく、それを考えて欲しいとばかりこのゲームをイチオシしてみたのですが、いかがでしたでしょうか?
 望めるならば、こうした2Dならでは、3Dでは無理っぽいゲーム性を持ったアクションRPGをもっと遊んでみたいと思うのですが・・・。投稿レビュワーの方、御存知でかつ気が向いたらで構いませんので、このゲームのような2DアクションRPG(ツクール作品じゃないやつ)をお知らせ下されば、と思います。
 と言うか、「迷牢 - aka colossal cave」のオマージュから「Labyrinth Lost」が、「Nepheshel」から姉妹作品として「イストワール」が生まれたように、このゲームの魂を受け継ぐような新作の出現を願ってやみません。

 あと、私のぬるいタイムアタックの結果にも触れておきます。暇な人は一応の参考にして下さい。

慣れた人なら、軽くこれ位のタイムは出せます。

 なお、世の中にはEasyで10分切ったと言う方もいらっしゃるようです。LegendCave道侮りがたし、ですね。

 《 ckck 》  ハマリ度:6 グラフィック:7 サウンド:6

「危険を冒す」と書いて「冒険」!

ハマリ度6/10
クリアには特定のアイテムをそろえる必要があるため、ただでさえ長い探索ルートが毎回固定されてしまう。
ステージを小分けにして、短い時間で何度も遊ばせるタイプにした方が良かったかもしれない。
グラフィック7/10
ドット打ちの精度自体は決して悪く無いのだが、それが突出しているかとなると否。
アイテムで拾ったポーションが泡立っているなど、細かい工夫はされているのだが…。
サウンド6/10
「盛り上がりに欠ける」というのが正直な感想。
序盤三つのダンジョンでは同じBGMが続くため、前に進む達成感が致命的に薄い。

詰め込み解説

敵を倒してレベルを上げ、各所に散りばめられた仕掛けを解き、豊富な種類が用意されたアイテムを駆使してダンジョンを踏破する、手ごたえ歯ごたえ十分のアクションゲームが今月のイチオシ作品です。
アクション系のイチオシは1年ぶりくらいと思われるので、テンション高めで行きましょう。

この作品を語る上で外せない点は何かと問われれば、私は確信をもって「最もレベルアップするべきはゲーム内のキャラクターではなく、操作しているプレイヤーだ」ということに尽きると断言できます。
なにせ、クリアするのに1時間近くかかるにもかかわらず、死んだときのペナルティーが「全てを失った上で最初からやり直し」という、マリオもBダッシュで逃げ出すような仕様を誇っていますから。

このゲーム最強の敵

スタイル的には「ロックマン」や「洞窟物語」に近いゲームなのですが、プレイを進めるにつれてはっきりとした特徴が見えてきます。
その、「Legend Cave」を「Legend Cave」たらしめている最大の要因は何かとなりますと、

という3つのシステムと、そこから導き出される結論たった1つの結論!

敵に囲まれる→焦って操作ミス→貴重なアイテムを間違って敵に投げつけてしまう→

やっちまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

という絶望感に他なりません。

動揺からくるワンミスで、必殺の武器やクリアに必須のアイテムなどを消失してしまえる上にやり直し不可なんて作品、フリーでもそうそうありませんよ。

一気に総括

この「素晴らしい」システムを別ジャンルで表現するとすれば、「トルネコの大冒険」や「ディアボロの大冒険」をリアルタイム形式でプレイする感覚、といったところでしょうか。
アイテムからモンスターの特性までを把握し、プレイの腕を磨かなければ、たとえ難易度をイージーに設定したところでクリアは相当に困難。私の場合、初クリアを拝むまでに、20人以上の冒険者を冷たい洞窟の奥で永眠させてしまいました。

それらを全て心得た上で、「だが、それがいい」と言ってしまえる、な人向けの一本が今月のイチオシ作品です。

【ACT】INDEXへ / トップページへ